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2004年12月28日

大津波と小泉八雲−稲むらの火を消すな

[ 6-断 想 ]

 スマトラ島付近の大地震で、アジアの各所に大津波が襲いかかった。1万8000人を超える死者が出ているという。その原因の一つは、地震や津波への警戒がまったくされていなかった、ということだ。前回の大津波が数千年前で、遠い昔の伝説のなかにだけ残されているような地域もあるらしい。
 地震や津波の記憶は、人間の心にとってあまりに強い衝撃のため、伝説になったり、物語になって残ることがあるが、それがゆえに、事実ではないこと、とされ、軽んじられてしまうこともある。
 『稲むらの火』という話をご存じだろうか? 安政元年(1854)に起こった大地震、それにともなう大津波に襲われた村を救い、復旧に尽力した人物・浜口梧陵の話だ。昭和12年から22年まで、 文部省発行の小学校国語読本に浜口梧陵を紹介した「稲むらの火」(中井常蔵著)が掲載された。
 この話が昭和初期の教科書に載る前に、いち早く世界に広めた人物がいる、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)だ。彼は明治29年、岩手県の津波と浜口梧陵の史実に関連する新聞記事を小泉セツ夫人から読み聞かされ、これをもとに『A Living God』を書きあげたという(下記参考サイトより)。
 今年は新潟中越で大きな地震があり、また、台風でも大きな被害が出た。近いうちに必ず起こると言われている東海地震、増えていく自然災害、そして天災による個人財産損失の補償はしないという国の一貫した立場を思うと、日本に住む人が直面する未来の問題は、けっして、政治経済だけではないことがわかる。地震や津波は、遠い昔のお話ではなく、近い将来に必ず起こる現実なのだ、日本に住んでいるならば。
 日本人の心から『稲むらの火』を消してはならない。

参考:

稲村の火

「彼が広村に帰郷していたとき、突如大地震が発生し、紀伊半島一帯を大津波が襲いました。彼は、稲むら(ススキや稲束を積み重ねたもの)に火を放ち、この火を目印に村人を誘導して、彼らを安全な場所に避難させました。しかし、津波により村には大きな爪あとが残りました」



稲村の火 webサイト

Posted by gont at 2004年12月28日 01:04 | TrackBack