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2006年09月12日

アメリカの敗戦

[ 0-日々のFLAG ]

 アメリカは敗戦する。対テロという偽りの戦争で。そんなことはない、勝利を続けていると言うかもしれない。アメリカ人数千人に比べイラクやアフガンで十万人が死んだからか? 民間人を殺戮するのが勝利であるならばそうかもしれない。あるいは、対テロ・対帝国という憎悪の応酬によって、永遠の戦争状態、終焉のない戦争産業を維持すること自体が勝利だというのなら。

 アメリカが対テロ戦争を続けていけば、テロが無くなるだろうか? 原理的にありえないし、現実として、アフガンやイラクは混迷するばかりで手に負えなくなり、テロは世界中に拡散している。勝利がありうるとすれば、それは、敵を完全に抹殺するか、それが不可能でも戦意を完全に喪失させる攻撃が必要になる。つまり、核攻撃になるだろう。
 日本は核攻撃と無差別空爆を受けて無条件降伏した。特攻で体当たりするしかなくなった日本、命を究極の飛礫として相手に投げつける日本との戦いが長引けば甚大な損害が出ると判断したアメリカは、かつて、究極の兵器を使った。しかし現在の対テロ戦争のごとく、敵が国家ではなく、特定の人間の場合は、限定的に核攻撃を仕掛けることなどできない。象徴としての国家、あるいは、都市や一部地域を攻撃したとしても、全テロは防げない。いや、そのような攻撃は終末へと繋がる報復の核攻撃を呼ぶ。瓦礫と灰燼のなかで存在の絶望の唄がこだまするだけだ。
 ゆえに、アメリカは敗戦する。では、他が勝利するのか? イスラム原理主義者たちが勝利したのか? していない。自爆テロに勝つも負けるもない。そもそもテロリストは徹底的に負け続けることで命の価値、人間の尊厳をとことん毀損されたところで、その命を爆弾と交換する。ようするに、勝敗の地平そのものを葬り去るために争いのテーブルそのものを破壊するのがテロだ。
 アメリカに追従する日本もまた敗戦する。日本の場合はアメリカよりも深刻な状況に陥る。対テロの敗戦リスク、そしてアメリカの敗戦処理の代行で莫大な資産を取り崩すことになる。崩しやすいように、日本では政治・経済両面で改革が進んでいる。さらに、国内の経済的敗戦によって国力が削がれる。
 沈みゆく帝国の渦に巻き込まれずに日本は生き残ることができるだろうか。

Posted by gont at 2006年09月12日 15:52 | TrackBack