午前中だけ。東大・安田講堂にて。
イチョウがきれいだったな。学食でランチ食べて帰ってきた。
感想としては、膨れあがっていくネットで人々がどのように振る舞うのか、まだよくわかってないんだね、と。
ウェブ心理学会とか作ればいいのになぁ。おもしろいのに。
フレイム、匿名性、信頼性、依存性・・・こういったことは、意識、認知、心理の側面で見ていくとよくわかる。
人はネットを介して、よく見えないネットの中の世界と、日常とは違う心理状態で活動していると思うけど、その状態はいったいどういう状態なのだろう、と。データの集積からネットでの購買心理をマーケティングに使ってる企業もあるのだろうけど、対抗手段も必要だよねぇ。それと、もうすでに動き出してるとは思うけど、煽動・洗脳のツールとして使おうとしている動きを感じるんだよね。
自分がこの学会にもっていった問題意識のフックは「電子書籍」で、先日、爆笑問題のテレビ番組にも登場していた国立国会図書館長さんの話を聴きにいった。前に一度、お茶の水でカンファレンスがあって、その講演を聴いていたこともあり、この講演自体には新しい話はなかったように思える。
午後はウェブと政治の話で、ほんとはこっちが聞きたかったんだけど、お仕事お仕事。
図書館は紙の本だけでなく、電子書籍の電子図書館になっていくとは思うのだけど、どのような機能があるのか。
電子書籍の貸し出し機能には、著作権保護の方法と貸出に一定の手数料をとる仕組み(DRM)、その手数料でシステムを維持しながら、著作権者、出版社などに一定の料金を支払うような仕組みも構想されているようだ。なお、どこまでを電子出版物とするか、その定義はかなり広い。ウェブサイトもその中に含まれる。より多くの表現物としてのデータを収集していくらしい。
ただし、そうした電子図書館の構想があるとしても、まだほんとに構想の段階に過ぎない、ということだ。
現状としては動き出したばかりだし、実際に大きく動くとしたら、金も時間も人も必要だ、つまり政治になる。
多くの人の支持を集めて、力をもらって、それを原動力に、動かない現実を変える方向で活動する必要がある。
具体的には、国に予算をつけてもらってスタートしよう、ということになると思う。
国の予算でやるならば、国民に認めてもらって法的に変えなければいけない。そうでないと、一切、動かないのだった。国でやるべきことなのかどうか、という点については、日本文化を守る、という大義名分になるだろうけど、どこまでやるのか。
これまでは、既存の商業出版ビジネスとの兼ね合い、複雑に入り組んだ利害関係、大手出版社・新聞社・広告、既存取次、印刷、書店など、本に関係するあらゆる分野の利害関係が発生して、前進を阻んでいた。気づいたら、AmazonとGoogleが上陸していて、さらに2010年にはAppleも何か仕掛けてくるだろう。
図書館が拠って立つ最後のとりでは信頼性
引用元: ウェブ学会シンポジウム:長尾館長が語る、Google検索の限界とその先 – ITmedia News.
自分は図書館系から本にアプローチしているわけではなく、図書館標準というよりも、個性的な出版社、あるいは個人までもが、それぞれが共通仕様の電子書籍プラットフォームを利用して個別に出版事業ができればよいと思う。読む側に即した電子書籍の形を徹底的に考えることと、より多くの人が簡便に利用できるウェブ上のプラットフォームと電子書籍端末の開発が進んでくれれば、と思う。
