山の道具について

アイゼン歩行で引っかけてスパッツに穴が空いた。縫って補修する。


そしてこれがいちばんの問題だけど、スパッツの固定バンドの、ハトメ・カシメ(留め金)が脱落してバンドが固定できなくなった。
下山時の林道でスパッツの固定バンドを外さずに歩くと起こるんだよな、と思いつつ歩いていて、バンドがブラブラしたのに気づくという、おそまつ、後の祭り。

ハトメならユザワヤのレザーコーナーに行けばあるはず。
いや、ダイソーにだってありそうだ。
ずいぶん昔に登山用品店の「さかいや」や「秀山荘*」にはスパッツ金具補修キットが売っていたような気がする。
検索してもそのような“古代遺物”は発見できない。

ハトメならホームセンターにもあるはずだ、ブルーシートにもハトメはあると、近くのビバホームに行ってみるが見つからない(もしかしたらあるのかもしれないが)。
そのかわり、代用できそうなゴムバンド用の金具を見つけた。
金具はスパッツのハトメ部分に装着し固定バンドの環状の金具を通しておいてペンチで折り曲げ固定する。

必要な機能が発揮できるものこそ道具と呼ばれる。
機能を発揮するためには、どんな素材を使ってもかまわない。
今、思いついたから書いてみた。別に誰か偉い人の金言でもなんでもない。

登山の道具は基本的に自作する姿勢を保っていたい。
強度計算が必要なロープや登攀具はともかく、販売されている各種の登山の道具は、自分個人用にカスタマイズして使い勝手をよくしたほうがいい。

自分の場合、たとえば登山靴。
ランニングを始め、トレランをするようになった頃から、左足の外くるぶしが痛むようになった。
平地のランニングシューズでは痛くないが、ハイカット気味の靴だと、外くるぶし部分が痛くなる。
以前、購入したハイカット気味のトレランシューズの左足もそうだったので、左周縁部をハサミでカットして低くし、カットした部分は縫い合わせて使っていた。

登山靴の場合、左足首を靴紐で強く絞めると痛くなる。困りものだ。
冬の氷雪のある登山ではアイゼンを効かすのに足首を固定するので、左足首が痛くなってしまう。
冬期の氷結した急傾斜の登下降があるような山になると、今の左足の状態では、痛みを騙しながらの行動になる。
今回の八ヶ岳でもときどき痛みを感じた。
今後の登山では避けたい。
ではどうするか。

左足の外くるぶし部分を保護する緩衝材を作り、靴下の間に挟めばいいのでは、と。
ビバホームに売っていた家具引越用と思われる緩衝材を購入して、適当にカットし、靴下に挟んで、登山靴を履いてみた。
痛みはほとんど感じなくなった。
これも一つの道具。

・汚い足ですいません。
・実際に使う場合、靴下は薄手の二重として、内側の靴下の上面に布テープ等で固定する必要があります。行動中に緩衝材が動いてしまうのを防ぐためです。
*秀山荘

【川越市】アウトドアショップ『秀山荘』が閉店するようです【閉店セール有】

まじか⋯(三点リーダー)、知らなかった。
秀山荘にはほんとうにお世話になった。学生の頃からいろんな山道具を購入した。ありがとう、ありがとう。