日本のオペ

病的な症状が現れてきたので、主治医を変えて検査することに。
手術が必要だと言われてるんですが、手術チームは執刀経験がないんですよね。
腫瘍と言われている部分は、日本の頭脳でもあるんですから。そこが、無駄にエネルギー使いまくっている、と。
基本的には、そのように無駄なエネルギーを使わざるをえない制度的な問題があり、それを改革せずに、単に切るだけでは、頭脳のやる気が失せてしまいます。
これまでの与党主治医チームは、「大丈夫、大丈夫。悪いところが出てきた? それは努力の足りない部分だから、切除しちゃいましょう」でしたから(笑……ごとではない)、変えるしかなかったわけですが、今回の民主連立チームが、もし仮に失敗するとですね、その反動はかなりひどいことになりそうだ、と。
よって、失敗は許されない、日本の戦後のターニング・ポイントになります。
過去に一度、チームが分解している経験もあるわけで(今の民主の選挙を仕切った方が分解酵素を出してたわけですが)、それを踏まえて、日本を分解させないオペ計画を立てられるか、注視していく必要があるでしょう。

お芝居、演劇で喩えてみると、戦後長らく日本を作ってきた自民党の演劇は終演しました。
森元総理や加藤の乱のあたりで、実際にはもう終わりだったんですが、小泉政権の自民内部の改革に国民は期待した。それを利用して、延命していただけですね。
自民内部の抵抗勢力との戦争状態を演出しておけば、反自民票が自民に環流してくるだけで、演劇が続く限り、与党のお家騒動劇として公演を続けていけばよかった。
しかし、郵政改革で本格的に内部の役者を切り捨てた後、それをもう一度呼び戻して、リバイバル公演をやったところ、客足が遠のいた。
話が違う、と。
なんのシナリオもなく、その後も主演を変えただけで衆院選にのぞんで、お客さんガラガラ状態。
芝居のチケットを配って、それを買わせたりもした(定額給付金やエコ減税という名の、特定業界・特定企業への国民の税金の環流)。
そして公演中止。
この状態を変えるべく、新しい公演をやろうというのが、民主党ですが、彼らがやろうとしているのは、舞台装置そのものを作り替えて、費用を捻出しようというわけです。
財源のない演劇。果たしてうまくいくのか?

次は、戦国時代の国盗り合戦で考えてみましょう。
思うに、これは政治的な戦争状態、経済内戦状態ということだと思います。
巨額な資産を持つ国内最大の抵抗組織が存在し、これを切り崩して、改革のための資金を取り出してこようというのですから。
しかも相手は敵ではなく、同じ日本人であり、味方につけるべき相手であり、また、日本の頭脳でもあるというのですから、戦いにくいことこのうえない。
自民党が手をつけられなかったものが、どうして、未経験の新しい党にできるのか、2年程度でうまくいかずに終わりだなどと、巨大組織側が思うのはいたしかたないでしょう。
国民の負託を受けてマニフェストを実行するのが役割である、というだけで、押し切れるとは到底思えないのであって、では、彼らを日本のためにやる気にさせて、かつ、痛みも分け持つ気にさせるにはどうしたらいいか、そのあたりを考える必要があるでしょう。

そのためには、率直に要望を聞いてみるのがいちばんよいのではないか、と。
あなたは、日本の現状をどのように把握しているのか、と。
そして、そのうえで、何を、望むのか? と。この日本において。
この日本の現状において、何を望むのか。
政府の認識はこうだ、政府からの要望はこうだ、と。
その圧倒的な開きをどう埋めていくのか。
その討論、会議の有り様をすべて、国民に向けて、実況すればいい。
誰が何をどのように語っているか、誰が何を望んでいるのか、その理由も。
それを選び、それを実行し、彼らの言う通りにならなかった場合の責任の取り方も含めて、すべて。

最大量の情報の交換、それを戦に喩えれば、激しい銃撃戦です。その弾は相手を殺す弾でもあるが、相手に命という塩を与える弾でもある。
冷戦ではなく熱戦、コミュニケーション量を最大にしなければ、解決できるものも解決できない。
そのためには、反目し合うなかでも、共通点を見出し、同じ目標を共有し、その実現のためにやっているのだという認識を持たなければいけない。
つまり、前提として、最低限の信頼関係がなければ、何をやってもうまくいかない。

経済を含むすべてのコミュニケーションは、信用の上に成り立っていて、その信用の量と度合いを調整しながら、存在している。
何か大きなことを為そうと思えば、最初の段階で、圧倒的な信用創造が必要になるし、それの担保が必要になる。

いきなり斬り込んでいって、バッサバッサと大鉈を振るうだけでは、本当の戦争状態となり、互いに侮蔑し合い、冷戦が続いて、すべての流れは止まってしまう。
互いに生きていくためには、互いが互いを信用できるかどうか、そのために、互いが担保される何かを用意できるか、その覚悟があるかどうか、そこにかかっていると思います。
物質としての担保がないなら、心臓でも命でも賭けるしかないでしょう。その覚悟があるかどうか。

と、キレイゴトを並べてみましたが、手元に資金のない民主党がやれることといったら、そういう方法でしかないでしょう。現実には、より権力の強いほうが交渉しないで勝利するのでしょうが、国民の期待を背にした民主党の力は今のところ未知数で、官・財共に、簡単に叩きつぶすのは難しいと判断するでしょう。
民主党を選んでしまった国民は、このような状況を見据えながら、自らが選んだ側を応援するしかないでしょう。うまくいかないからといって、すぐに飽きて、叩いて、政権を交代させようとすれば、すべてが中途半端に終わります。
改革が進まず中途半端に終わった後の日本は、厭世観が広がり、さらに大きな転換点を迎えることになります。それが単なる暴動程度で収まればいいのですが、その段階まで来ると、穏やかな日本人も黙っていることができないでしょうね。

今のところ、その可能性は五分五分だと思いますが、そのどちらもが、国民が選んだ道です。
今は、改革が進むことを応援するのみ、です。

追記として、この衆院選でついに始まった、一つの「季節」について。

日本は再び、政治の季節がやってきます。あと数年で一気に始まるでしょう。
かつてはサヨクでしたが、今度は、行動するウヨクです。
現在の主戦場はネットですが、とても近いうちに、街に出るでしょう。書は持たないで。
声をあげなければ、彼ら若年層の未来はほとんどないといえます。だから、これはいわば生き残りのための本能的な行動だと思われます。

【首を括るな】麻生太郎研究第268弾【腹を括れ】
129 名前:日出づる処の名無し[] 投稿日:2009/08/31(月) 01:03:37 ID:gWslwiiU
なんだよ!
一体なんなんだよ!
俺があれだけポスティング頑張ったのに
両親も爺ちゃんも姉貴も説得したのに
なんでこんなに負けるんだよ!!
両親なんて「民主党がそんな政党だなんて知らなかった」とか言ってたのに
みんすの候補の事務所に挨拶に行ってるし
姉貴は旅行の買い物に行ってて投票してねえし
畜生
もうダメだこんな国は!!!!!!

参考:ネトウヨ大憤死の巻

上の匿名掲示板の書き込みは「ネタ」という噂もあります。
その程度にお考えください。

追記2009年9月16日(水):
上記のような、若年層の政治活動とネットの関係について、いくつか記事が出てきました。資料として書いておきます。

【論説】 踊る阿呆の「祭り」のあとに ~麻生太郎は“ネトウヨ”というパラノイアの支持を真に受け~ [日経ビジネス 2009/08/31]

【論説】 自民惨敗で”ネトウヨ”が窮地に 2ちゃんでも、「ネトウヨ涙目」  [J-CAST News 2009/09/01]

【論説】 総選挙に見る「ネトウヨ」の敗北 ネットの影響力を過信しすぎた者たち [PJ-News 2009/08/30]