Category Archives: 電子書籍出版メモ

10月に発生した米国著作権局長の更迭騒ぎ、前局長2人が議会に抗議文「人事権が図書館側にあることが、そもそもおかしい」

【編集部記事】米国のアーティスト向け知財ニュースサイト「Artist Rights Watch」によると、米国議会図書館が10月に管轄下にある米国著作権局のMaria Pallante局長を即日解任し、実質な「更迭人事」を実施した件について、前局長2人が上院・下院それぞれの法務委員長に抗議文を送付したとのこと。

 著作権局長の即日更迭は異例の事態だったため、Google社のロビー活動によるとものなどと、米国の知財関係者たちの間では陰謀説まで流れている。抗議文は、前任のRalph Oman氏とMarybeth Peters氏の2名によって書かれており、「著作権局長の人事権が米国議会図書館側にあることが、そもそもおかしい」と制度の見直しも要求している。【hon.jp】

問合せ先:Artist Rights Watchの記事( https://artistrightswatch.com/2016/11/30/must-read-two-former-u-s-copyright-heads-defend-maria-pallante-from-sacking-by-rogue-librarian-of-congress/

米大手書店チェーンBarnes & Noble社、11月からバー・レストラン併設型書店を次々とオープン、売上寄与率10%

【編集部記事】書籍売上の減少に苦しんでいる米書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)が、先月からバー・レストランを併設したテスト店舗を次々とオープンさせている。

 日本を含め、世界各国の書店チェーンでは集客のためフロア内に飲食コーナーを設置した複合型書店を試験的に次々と開店しているが、Barnes & Noble社も、Amazon社への対抗策として今冬から米国内で5店舗ほど試験オープンする計画を明らかにしていた。

 米国の地方経済紙ポータルサイト「Business Journals」では、ミネソタ州にオープンした第3号テスト店を紹介。先行オープンした2店舗では飲食コーナーが店舗売上の10%ほどを占めている模様だが、実際の集客に役立っているかどうかはまだ現時点では不明。【hon.jp】

問合せ先:Business Journalsの記事( http://www.bizjournals.com/twincities/news/2016/11/30/barnes-noble-opens-new-concept-store-with.html

米Amazon、日本語にも対応した合成音声生成Web API「Amazon Polly」を公開、Web記事や電子教材などを視野に

【編集部記事】米Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間11月30日、日本語など24言語に対応した合成音声生成Web API「Amazon Polly」を公開した。

 Amazon社といえば、米国内では肉声コマンド認識機能「Alexa」を自社ハードウェアに搭載しているが、それはまだ日本語には対応していない。今回発表されたAmazon Pollyは、そのテキストを合成音声化(Text to Speech、TTS)する部分を切り出したAPIで、日本語は「Mizuki」という女性の合成音声で生成する。

 品質的には、Apple社やMicrosoft社が自社OSで標準提供しているTTS機能とさほど変わらないが、Web API方式なので、文章(文字数制限あり)をMP3ファイル化して、自由にWeb記事や電子教材などでも活用できるようにしている。【hon.jp】

問合せ先:米国Amazon社のプレスリリース( http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=2226605

欧州委員会、電子書籍のVAT税率を紙書籍同等に下げる法案を欧州議会に提出、統一納税ポータルを使う手法で

【編集部記事】欧州委員会(本部:ベルギー)は現地時間12月1日、EU加盟国の間で紙書籍vs.電子書籍のVAT率(日本でいう消費税)で大きな格差が生じている件を解決するため、その手法を含めた改正法案を欧州議会に提出したとのこと。

 欧州委員会はもともと、紙書籍は「文化財」で電子書籍は「電子サービス」としていたため、後者の税率は高くあるべきとしていた。しかし、現在の電子書籍ブームが始まった2007頃からAmazon、Apple、Koboなど海外電子書籍ストア大手はその迂回策として3%というVAT税率優遇政策を行なっていたルクセンブルクに法人登記。2015年1月、対抗策として欧州委員会はそれを阻止する新VATルールを施行。しかし、各国の出版業界団体からの抗議などもあって今年になって減税に方針転換し、ますます混乱状態となっていた。

 2015年の改正時に欧州委員会自ら電子書籍購入者の居住国をベースにVAT税率を適用するようにしてしまったため、今回の改正法案ではそれを”再度パッチ当て”的に解決するため、EU政府が「統一納税処理ポータルサイト」を構築・運用するアプローチを提案している。実際にこの”統一納税ポータル”案が議会で承認されるかどうかや施行時期については、まだ不明。【hon.jp】

問合せ先:欧州委員会のプレスリリース( http://europa.eu/rapid/press-release_IP-16-4010_en.htm

ノルウェーの電子書籍端末ベンチャー、10.3型のペン入力対応電子ノート端末「reMarkable」を発表

【編集部記事】米国の電子書籍端末ニュースサイト「The eBook Reader」によると、ノルウェーの電子書籍端末ベンチャーreMarkable社(本社:ノルウェー・オスロ市)が、10.3型の電子ノート端末「reMarkable」を来年発売するとのこと。

 reMarkableは2013年に立ち上げられた電子書籍端末デザインベンチャー。今回発表されたのはその第1号機となるもので、E-Ink製の電子ペーパーディスプレイを採用した電子ノート端末で、LinuxをOSとして搭載、英文PDF/EPUB電子書籍ファイルの表示が可能。最大のウリはそのデザインで、専用スタイラスの反応速度50〜60ミリ秒を実現し、紙に近い書きごこちの実現に注力。

 まだ開発中のため、発売は来年8月となっており、価格は716ドル(約8.1万円)。半額近い379ドル(約4.3万円)での先行予約受付も始めている。【hon.jp】

問合せ先:The eBook Readerの記事( http://blog.the-ebook-reader.com/2016/11/30/10-3-inch-remarkable-paper-tablet-and-ereader-unveiled-video/

世界最大手の豚肉加工食品メーカーSmithfield、果実流通大手Stemit Growersとタグ、レシピ電子書籍を無料公開

【編集部記事】米国の大手豚肉加工食品メーカーのSmithfields Foods社(本社:米国バージニア州)は現地時間11月30日、果実流通大手Stemit Growers社(本社:米国ワシントン州)と共同で、レシピ電子書籍「Apples & Fresh Pork: Creative Recipes for this Classic Pairing」を制作・無料公開した。

 Smithfields社は世界最大手の豚肉加工食品メーカーで、一方のStemit社はアメリカンチェリーなど米国の果実業界向け流通・パッケージングの大手。今回の電子書籍は、前者の豚肉製品と後者のリンゴのPR用に制作されたもので、7ページ程度のPDF形式ファイルに15分以内でつくれる6レシピを掲載している。

 米国では、食品企業が商品PR用の電子書籍を無料公開するのはもはや珍しくないが、2社での共同コラボは珍しい。【hon.jp】

問合せ先:Smithfields Foods社のプレスリリース( http://www.smithfieldfoods.com/newsroom/press-releases-and-news/smithfield-and-stemilt-partner-to-create-digital-recipe-ebook-just-in-time-for-holidays

米国Amazon社、老眼ユーザーたちからの長年の要請を受け、電子書籍端末「Kindle」に太字フォントを追加

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が電子書籍端末「Kindle」のOSアップデートを実施し、同社としては初めて太字英字フォントが選択できるようになったとのこと。

 英語圏のKindleユーザーの間では、標準の細字書体だと読みづらいので太字書体を追加してほしいと、老眼のユーザーたちから長年要請されてきた。ただ、その対応はなぜかずっと実現されてこなかったという経緯がある。そのため、Rakuten Kobo社製など太字フォントに対応できる電子書籍端末を選択するユーザーも多かった。

 今回のアップデートで、Amazon社はようやくそれらユーザーたちの要望に応えたことになる。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/11/30/amazon-adds-bold-font-kindle-update-5-8-7/

55ドルから、米Kickstarter.comで電子ペーパー搭載クレジットカードホルダー「Wonder Wallet」プロジェクト

【編集部記事】米国の人気クラウドファンディングサイト「Kickstarter.com」で、電子ペーパー搭載型のクレジットカードホルダー「Wonder Wallet」が資金公募をスタートした。

 Wonder Walletは韓国ソウル市のJaimie Jungmin Kim氏が立ち上げたプロジェクトで、ポケットサイズのカードホルダーに、3.5型の電子ペーパーディスプレイを搭載させたもの。電子ペーパーディスプレイを搭載したスマホ用プロテクトカバーはすでに数社が販売しているが、実質的には、それをカードホルダー形式にデザインし直したもの。Bluetooth通信を使って、iPhone/Androidスマートフォンから画像を表示させたり、紛失しないよう、通信が途切れるとスマホ側にアラートを発する設計になるという。

 目標金額は5万ドル(約563万円)で、1台55ドル(約6,100円)から。うまく目標金額が達成した場合、最初のロットは来年5月に出荷する計画とのこと。【hon.jp】

問合せ先:Wonder Walletのクラウドファンディングページ( https://www.kickstarter.com/projects/wonder-wallet/wonder-wallet-let-your-wallet-work-wonders-for-you/

「縦書きWebデザインアワード」→「たてよこWebアワード」と名称変更、年明け1月から作品を一般募集

【編集部記事】次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(以後:縦書きWeb普及委員会)は11月29日、Webでの日本語縦書きを推進するコンテスト「たてよこWebアワード」を開催すると発表した。

 同コンテストは、今年「縦書きWebデザインアワード」として開催されたイベントの応募要件をより柔軟化したもので、実質的には第2回目となる。Webでの縦書きは、最新のWebブラウザ上でCSS Writing Modes(文章の縦・横方向を指定するCSSモジュール)によって実現されるもので、年明け2017年1月から制作作品のURLを募集する。結果発表は3月で、4月に表彰式が行なわれる予定。【hon.jp】

問合せ先:「たてよこWebアワード」公式ページ( http://tategaki.github.io/awards/

日本電子出版協会、「電子出版アワード2016」の一般投票を本日から受付開始

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は11月29日、日本の電子出版の普及促進を目的とした「電子出版アワード2016」の一般投票を受付開始した。

 「電子出版アワード」は2007年に創設され、その年に電子出版に貢献したと思われる製品やサービスなどをジャンル別に表彰するもの。今年も昨年と同じ「デジタル・インフラ賞」「スーパー・コンテンツ賞」「エクセレント・サービス賞」「チャレンジ・マインド賞」「エキサイティング・ツール賞」の5部門を用意している。

 投票は12月7日22:00に締め切られ、12月21日に結果発表される予定だ。

※情報開示:「チャレンジ・マインド賞」部門で候補の1人としてノミネートされている藤井正尚氏は、弊社パートナー(株主)です。

【hon.jp】

問合せ先:「電子出版アワード2016」概要ページ( http://www.jepa.or.jp/awardinfo/2016list/

日本独立作家同盟、小説創作イベント「NovelJam(ノベルジャム)」を東京都・市ヶ谷で年明け2月4日〜5日に開催

【編集部記事】NPO法人日本独立作家同盟は年明け2月4日〜5日の2日間、東京都・市ヶ谷で小説創作イベント「NovelJam(ノベルジャム)」を開催する。

 本イベントは、著者と編集者の双方が集まってチームを作り、わずか2日間で小説の完成・販売までを目指す、ハッカソン形式の短期集中型の作品制作企画。定員は著者20名、編集者10名となっており、応募者多数の場合は事務局にて選考を行なう。小説のテーマは「破」で、ジャンルは問わないが、作品本編(3,000字以上)/タイトル(16字以内)/キャッチコピー(32字以内)/概要(100字以内)/紹介文(400字程度)/表紙をセットにしてEPUB電子書籍ファイル化し、電子書店で販売するところまでを目指す。

 初日に作家・藤井太洋氏と編集者・三木一馬氏による講演、2日目にEPUB制作ワークショップなどを行ない、完成した作品をその場で審査し、賞を授与する予定。【hon.jp】

問合せ先:NovelJam参加概要ページ( http://noveljam.strikingly.com/

作家J.K. Rowling氏に電子書籍をプレゼントされたシリアの「Harry Potter」ファン少女、自宅が空爆される

【編集部記事】米GalleyCatによると、数日前に「Harry Potter」シリーズの作家J.K. Rowling氏が「Harry Potter」電子書籍版をプレゼントした、シリア・アレッポ市内に住む同作品ファンの少女の自宅が空爆を受け、家族全員が避難したとのこと。

 アレッポ市は、数年前からシリアで現在起こっている内戦の激戦地で市内の商業施設がほとんど閉店・崩壊状態にある。そのような街に住むHarry Potterファンの7歳少女の母親が、J.K Rowling氏に本が入手できない状況をTwitterメッセージを送ったところ、Rowling氏がHarry Potter電子書籍版7冊をプレゼント送信したと報道されたばかり。

 少女および母親など家族は無事の模様だが、避難のため、Twitter上でのツイートを一旦中断するとメッセージを残している。【hon.jp】

問合せ先:米GalleyCatの記事( http://www.adweek.com/galleycat/harry-potter-readers-house-in-aleppo-bombed/127431

加Rakuten Kobo社、ブラジルの小規模書店チェーン「Blooks Livraria」と提携、店舗オリジナル電子書籍も出版へ

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)が先週、ブラジルの小規模チェーンBlooks Livraria社と提携し、後者の独自レーベルでの電子書籍出版も予定しているとのこと。

 今回の提携は、電子書籍端末の店頭販売など従来式のものとは異なり、Blooks Livraria側が店頭商品と競合しないよう、在庫切れ中の作品のみを自社電子書籍ストアでキュレーション販売。また、Kobo社を介し、同店オリジナル電子書籍の出版レーベル「eBlooks」の販売も予定している。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/11/27/kobo-partners-blooks-sell-ebooks-brazil/

韓国・教育部、来年度採択予定の歴史教科書を電子書籍で公開、一般市民からコメント収集

【編集部記事】韓国の英字新聞「The Korea Herald」によると、政府の教育行政を司る韓国教育部(本部:ソウル市)が現地時間11月28日、来年度に採択予定となっている中学校・高校向け歴史授業教科書のドラブト版をインターネット上で一般公開し、市民からのコメント収集を始めたとのこと。

 韓国政府は数年前から教科書の電子化に取り組んでいるが、歴史授業向けの教科書のドラフト版を一般市民にネット公開するのは異例。従来の歴史教科書が、とくに北朝鮮や日本軍占領前後の用語の使い方について、一部市民団体から”左派的である”と指摘され続けられていたこともあり、昨年10月に採択システムの刷新を決定。執筆者名たちの名前も公開され、今回のドラフト公開につながった模様。【hon.jp】

問合せ先:The Korea Heraldの記事( http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20161128000552

電子教科書向けウィジェット販売ストア「BookWidgets」、世界各国にエバンジェリスト「BookWidgets Ambassadors」を配置

【編集部記事】電子教科書オーサリングソフト「iBooks Author」専用ウィジェットを販売するストア「BookWidgets」が、世界各国のベテランユーザーたちをエバンジェリストとして紹介するプログラム「BookWidgets Ambassadors」をスタートした。

 ウィジェットとは、iBooks AuthorやWebブラウザ等で制作者が追加できるインタラクティブ部品パーツで、JavaScript/HTML5/CSSを使い制作する。しかし、Webプログラミング知識がない人のために、あらかじめ制作しておいたウィジェットを有償販売するのがこのBookWidgetsストア。

 BookWidgets Ambassadorsでは、ベテランユーザー(大半が学校教師)が、導入を検討している周辺の仲間たちからのナマの質問を受け付けるコミュニティサービスで、協力参加者たちの募集を開始している。【hon.jp】

問合せ先:BookWidgets Ambassadorsの紹介ページ( https://www.bookwidgets.com/ambassadors

作家J.K. Rowling氏、シリアの激戦地に住む「Harry Potter」ファン少女に電子書籍版をプレゼント送信

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Good E-Reader」によると、「Harry Potter」シリーズの作家J.K. Rowling氏が、シリアのアレッポ市内に住む同作品ファンの少女のために、電子書籍版を無料でプレゼントしたとのこと。

 アレッポ市は、数年前からシリアで現在起こっている内戦の激戦地で市内の商業施設がほとんど閉店・崩壊状態にある。そのような街に住むHarry Potterファンの7歳少女の母親が、J.K Rowling氏に本が入手できない状況をTwitterメッセージを送ったところ、Rowling氏がHarry Potter電子書籍版7冊をプレゼント送信したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Good E-Readerの記事( http://goodereader.com/blog/e-book-news/jk-rowling-sends-syrian-girl-the-harry-potter-ebook-collection

中国浙江省の小学校、校内に「電子図書室」を設置、電子書籍端末50台を設置

【編集部記事】中国浙江省の教育関係者向け新聞「浙江教育新聞」によると、杭州市が管轄の小学校において、電子読書を推進する未来型図書室の導入実験を開始したとのこと。

 記事で紹介されているのは導入校の1つである西湖紫萱小学校で、70平方メートル程度の専用ルームを新設し、電子書籍端末50台を設置。生徒はそこで、10,000作品の電子書籍作品が読めるようになっているとのこと。杭州市は、図書室の占有スペース削減と電子読書教育の両面でこの実験をスタートした模様で、今後作品数を増やしていく予定だという。【hon.jp】

問合せ先:浙江教育新聞の記事( http://edu.zjol.com.cn/system/2016/11/25/021380112.shtml

加Rakuten Kobo社、大手量販店チェーンFnac社のスペイン国内店舗でも電子書籍端末を販売へ

【編集部記事】Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)は現地時間11月24日、フランスの大手量販店チェーンFnac社との提携を拡大し、後者チェーンのスペイン国内店舗でも電子書籍端末「Kobo」シリーズの販売を開始することを発表した。

 Fnac社は、フランスを拠点に欧州各国で書籍・家電製品などを販売する量販チェーン大手で、すでにフランス・ポルトガルの2国では、Kobo社の電子書籍端末も店頭販売している。今回の提携はそれを拡大したもので、スペイン国内の店舗も追加。Fnacのスペイン専用ECサイト上でも専用ストアを設置し、同サイト会員ユーザーも直接電子書籍作品が購入できるようになった。【hon.jp】

問合せ先:Rakuten Kobo社のプレスリリース( http://news.kobo.com/press/releases/rakuten-kobo-and-fnac-partner-to-lead-the-digital-book-industry-in-spain

フランスの作家団体Sofia、EU司法裁判所の判決を受け、20世紀の商業書籍のデジタル化作業を見合わせ

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)が先週、フランスが2012年に施行した「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律(Loi relative à l’exploitation numérique des livres indisponibles du XXe siècle)」を違法であるとの判断を下した件について、作家団体Société Française des Intérêts des Auteurs de l’écrit(以後:Sofia)が同プロジェクトへの参加を見合わせたとのこと。

 Sofiaは、フランス文科省が認定しているもっとも大きな作家団体。フランス国内では2012年から同法が施行され、2000年12月31日以前に出版された書籍で現在流通していない作品を、文化省認定団体が電子化権を強制取得し、電子化権を発行元出版社・フランス国立図書館にライセンスできるようにした。それを受けSofia側も協力団体になることを表明し、書店組合Cercle de la Librairie(本部:フランス・パリ市)が絶版書の電子書籍化を行なう仏ベンチャープロジェクト「FeniXX」を開始していた。

 EU司法裁判所では先週、2名からのフランス人作家の訴えを支持し、強制取得(Opt-out)型ではなく、任意登録(Opt-in)方式であるべきとの判断を下している。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/economie-du-livre/europe-ebooks-reedition-des-livres-indisponibles-la-sofia-reduit-la-voilure/

米Apple社、電子書籍の文中で用語「iBook」を使用した作品を販売停止に、旧ノートブック機の商標だとして

【編集部記事】米BoingBoingによると、米国の作家がApple社(本社:米国カリフォルニア州)の電子書籍ストア「iBookstore」で、商品名がらみで販売停止処分にされた事例を紹介している。

 これはAaron Perzanowski/Jason Schultz氏の共著作品「The End of Ownership: Personal Property in the Digital Economy」で、文中にiBookstore上の作品の事を「iBook」と俗称で3回記述したことが、原因とのこと。Apple社は、2006年に販売中止となった「iBook」というノートブック機を商標登録しており、後者との混同を理由に訂正を求めた模様。

 作者側は、Apple側の主張をおかしいと嘲笑しつつも、該当箇所を訂正し、再審査に提出したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:BoingBoingの記事( https://boingboing.net/2016/11/22/apples-ebook-store-bans-book.html

米大手書店チェーンBarnes & Noble社、2017年度第2四半期の業績発表、売上高が前年同期比でマイナス4%

【編集部記事】米GalleyCatによると、米書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)は現地時間11月22日、2017年度第2四半期(2016年8月〜10月)の業績を発表した。

 それによると、紙書籍部門は「Harry Potter」新作の売上が絶好調だったものの、前年同期比で-3.5%減の8.3億ドル(約940億円)、電子書籍部門は-19.4%減の0.35億ドル(約39億円)と引き続き縮小ペースを続けている。同社は今年8月、1年前に着任したばかりのCEOのRon Boire氏の解任を発表し、直近5年間でCEOが5人交代する異例の事態となっている。【hon.jp】

問合せ先:米GalleyCatの記事( http://www.adweek.com/galleycat/barnes-noble-q2-2017-sales-down-4/127337

米シンクタンク調査、「米国人の26%はここ1年間、1冊も本を読んでいない」「スマホも持っていない」

【編集部記事】米国のPew Research Center(本部:米国ワシントンD.C.)は現地時間11月23日、今年9月に公開した米国人の読書状況に関するレポートについて、フォロー分析の記事を公開した。

 Pew Research Centerは、2004年に設立された米国内における社会学調査を専門とする民間系の非営利シンクタンクで、毎年米国人の読書についての意識調査レポートを公開している。

 今回は、過去1年間に書籍(電子書籍を含む)をまったく読んでいない層(全体の26%)について詳細に分析。結果、最終学歴・所得との相関係が強いだけでなく、この層はスマートフォン・タブレット等のデバイス所有率も低いという傾向が明らかになったとのこと。 【hon.jp】

問合せ先:Pew Research Centerの記事( http://www.pewresearch.org/fact-tank/2016/11/23/who-doesnt-read-books-in-america/

「表紙カバーや著者名を隠し、まず本文1ページ目を読ませる」書籍レコメンドサイト「Recommend Me a Book」

【編集部記事】米The Vergeが、面白い書籍レコメンドサイト「recommendmeabook.com」を紹介している。

 同サイトは、一般的な書籍レコメンドサイトとは異なり、表紙カバー絵・著者名を隠したまま、直接Webブラウザー上に本文の冒頭テキストをひたすらランダム表示させるというもの。ユーザーはその文体やストーリーでピンと来たら、クリックして作品名・著者名・Amazon購入リンクが初めて判明するという。

 自作品をPRしたい作家は、同サイトに有償で作品登録し、露出させることができる。立ち読みシステムの進化版ともいえるが、記事では「作品名当てクイズのような、ゲーム的要素も感じられる」としている。【hon.jp】

問合せ先:The Vergeの記事( http://www.theverge.com/2016/11/19/13680564/recomendmeabook-book-recommendation-website-first-page

漁師向け専門書が3,000冊、中国浙江省の漁協に巨大スマホ型の24時間電子書籍貸出機が登場

【編集部記事】中国の漁業関連ニュースサイト「中国水産養殖網」によると、浙江省台州市の水産技術センター構内に、24時間電子書籍貸出機が設置されたとのこと。

 これは他省の区民館や公共機関で設置され始めている端末と同タイプのもので、スマートフォン形状の巨大液晶タッチディスプレイ。ただし、1点異質なのは、本機は地元の漁師・水産業界関係者の教育用に設置されたため、貸し出し電子書籍3、000冊のほとんどは水産業関連の専門書になっているとのこと。

 漁師たちは、画面上の本棚画面から電子書籍をタッチ操作で検索し、借りたい作品のQRコードを撮影して、自分のiPhone/Androidスマートフォンに専用アプリをダウンロードするようになっている。【hon.jp】

問合せ先:「中国水産養殖網」の記事( http://www.shuichan.cc/news_view-303094.html

スイスの”相乗り通勤”ベンチャーBePooler、公共駐車場に電子ペーパー・パーキングメーターを設置

【編集部記事】米国のデジタルサイネージ関連ニュースサイト「DailyDOOH」によると、欧州各国を中心に展開している相乗り通勤促進アプリ・ベンチャーのBePooler社(本社:スイス)が、自国の鉄道駅に電子ペーパー型のパーキングメーターを設置開始したとのこと。

 BePoolerは、スマホアプリで、自動車通勤する社員・従業員たちの”相乗り”を促進する法人向けサービス。その付加サービスとして、社内駐車場の予約機能も提供している。今回の新パーキングメータは、後者サービスを公共駐車場と連携させるために設置開始されたもので、まずはスイスの鉄道会社と提携。BePooler会員の自動車が、Ponte Tresa駅の駐車場の場所を予約できるようにし、迅速に電車に乗り換えできるようにしているという。【hon.jp】

問合せ先:DailyDOOHの記事( http://www.dailydooh.com/archives/119730

Microsoft社、来春実施予定のWindows 10大幅アップグレードで、Webブラウザ「Edge」をEPUB電子書籍対応に

【編集部記事】Microsoft社(本社:米国ワシントン州)は現地時間11月17日、来春に実施予定しているPC用OS「Windows 10」の大規模アップグレード(コードネーム:Windows 10 Creators Update)において、標準Webブラウザ「Edge」でEPUB形式の電子書籍ビューワ機能を追加する。

 これは同社の公式ブログで発表されたもので、同日開発者向けにそれを反映したプレビュービルド版「Build 14971」を公開。3種類の表示テーマや、音声認識コマンド機能「Cortana」を使った単語辞書検索などにも対応する予定とのこと。【hon.jp】

問合せ先:Microsoft社の公式ブログ( https://blogs.windows.com/windowsexperience/2016/11/17/announcing-windows-10-insider-preview-build-14971-for-pc/

EU司法裁判所、フランスの「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律」を違法と判断

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)が、フランスでが2012年に施行した「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律(Loi relative à l’exploitation numérique des livres indisponibles du XXe siècle)」を違法であるとの判断を下したとのこと。

 フランス国内では2012年から同法が施行され、2000年12月31日以前に出版された書籍で現在流通していない作品を、文化省認定団体が電子化権を強制取得し、電子化権を発行元出版社・フランス国立図書館にライセンスできるようにした。それを受け同国では、書店組合Cercle de la Librairie(本部:フランス・パリ市)が絶版書の電子書籍化を行なう仏ベンチャープロジェクト「FeniXX」を開始している。

 今回、EU司法裁判所では2名からのフランス人作家の訴えを支持し、強制取得(Opt-out)型ではなく、任意登録(Opt-in)方式であるべきとの判断を下したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/economie-du-livre/ebooks-leurope-juge-que-la-numerisation-des-oeuvres-indisponibles-nest-pas-conforme/

ドイツの出版市場、今年1〜9月期は電子書籍販売数が+1.7%の成長ペース、書籍市場におけるシェアは5.2%

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「buchreport.de」によると、同国の出版社団体Boersenverein des Deutschen Buchhandels(本部:ドイツ・フランクフルト市)が電子書籍市場の動向について、最新の数値を発表したとのこと。

 これによると、今年1月〜9月期における電子書籍販売数は前年同期比+1.7%の成長ペースを維持。この期間中、最低1冊以上の電子書籍を購入したドイツ国民は330万人。しかし、作品の低価格化が進み、売上高ベースでは前年比0.1%増とほぼ横ばいになったとのこと。

 この値は、音楽市場調査会社Gfk Entertainment社(本社:ドイツ・バーデン=バーデン市)が25,000人の成人を対象にアンケート調査しているもの。【hon.jp】

問合せ先:Barnes & Noble社の製品概要ページ( https://www.buchreport.de/2016/11/17/e-book-absatzplus-bei-fallenden-durchschnittspreisen/

米Barnes & Noble社、クリスマス商戦向けに49.99ドルの電子書籍タブレット「NOOK Tablet 7″」を発表

【編集部記事】米国の書店チェーン最大手のBarnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)は現地時間11月16日、同社として初めてとなる”50ドル”電子書籍タブレット「NOOK Tablet 7″」を発表した。

 タブレット型Nookシリーズは、2014年から韓国Samsung製のAndroidタブレットのカスタマイズ版に完全移行しており、自社のNookビューワアプリに加え、複数有名誌のバックナンバーを同梱。全米のBarnes & Noble店舗でも販売されている。しかし、Amazon社が昨年末に投入した人気50ドルタブレット「Fire」に相当するモデルがなく、対策が求められていた。

 本タブレットは数年ぶりに自社Barnes & Nobleブランドで発売されることとなり、すでに予約受付が開始されている。【hon.jp】

問合せ先:Barnes & Noble社の製品概要ページ( http://www.barnesandnoble.com/w/nook-tablet-7-inch-barnes-noble/1124589342

AAP発表、米国内の前半期の書籍市場規模は前年同期比-3.4%、電子書籍の値上げが直撃

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、同国の出版社業界団体の1つであるAssociation of American Publishers(本部:米国ニューヨーク州)が米国の2016年前半期の市場統計情報の速報値を発表した模様。

 電子書籍部門の売上高は、個人作家の台頭で大手出版5社のシェア減少が続いており、下降ペースは改善せず。結果、一般書部門全体で前年同期比で-1.1%だが、個人作家が市場占有シェアが拡大する中での電子書籍価格引き上げが全体の売上低下を引き起こすという悪循環を招いており、電子書籍部門は-20%と不調が続いている。

 なお、本統計は会員出版社の純売上(卸売)アンケートを元に算出されているため、Kindle上でもっとも大きな販売部数シェアを誇る個人作家たちの売上数字は上記に含まれていない。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/11/16/aap-reports-ebook-trade-revenues-first-half-2016/