Category Archives: 電子書籍出版メモ

ベルギーの仏系出版社団体ADEBが年次レポート「2015年度のフランス語電子書籍の売上寄与率は19.3%」

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、ベルギーのフランス語系出版社団体Association des Editeurs Belges(本部:ベルギー・ブリュッセル市)が、同国の2015年度のフランス語出版市場レポートを公開したとのこと。

 ベルギー国内は、オランダ語系住民+フランス語系住民によって占められており、今回レポートで報告されているのは後者フランス語住民向け書籍のみに関する統計。それによると、同国のフランス語書籍市場における電子書籍の売上寄与率は16.6%→19.3%(注:輸入作品の売上も含まれる)と順調に成長。読者1人あたりの年間購入金額も67.1ユーロ(約7,580円)→82.50ユーロ(約9,260円)に増えているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/belgique-legere-reprise-du-marche-du-livre-lebook-en-hausse/

加Rakuten Kobo社、7.8型の電子ペーパーを採用した電子書籍端末「Kobo」新モデルを準備中か

【編集部記事】米ARM系デバイス専門ニュースサイト「Liliputing.com」によると、Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)が電子書籍端末「Kobo」シリーズの新モデル2種類を準備中とのこと。

 これは米FCCへの登録申請で判明したもので、7.8型と6型それぞれの電子ペーパーサイズが搭載される模様。ちなみに、Koboシリーズ現行モデルでもっとも大きな電子ペーパー画面を搭載しているのは6.8型の「Kobo Aura H2O」であるため、7.8型は同社としては初となる。【hon.jp】

問合せ先:Liliputingの記事( http://liliputing.com/2016/06/kobo-aura-one-7-8-inch-ereader-coming-soon.html

ボイジャー、EPUB電子書籍制作サイト「Romancer」でタブレット・スマホも自動音声読み上げ対応に

【編集部記事】株式会社ボイジャー(本社:東京都渋谷区)は6月27日、Web電子書籍ビューワサービス「Romancer(ロマンサー)」で、PC版Web電子書籍ビューワで先行提供していた自動音声読み上げ機能を、タブレット・スマートフォンでも搭載開始したことを発表した。

 Romancerは2014年7月にオープンした作家向け電子書籍制作サイトで、Webブラウザ向け電子書籍ビューワのプラットフォームとしても機能。ユーザーはWord・TXT・PDF形式で原稿がアップロード可能。それがEPUB3形式ファイルに変換され、作家自身で配布・販売するのと並行して、Romancerを使ってPR活動もできるよう配慮されている。

 この自動音声読み上げ機能は、オープンソースの「Open Jtalk」エンジンを使って実現されており、メニュー上の「音声読み上げ」コマンドを実行することで、ページ上に音声再生ボタンが表示される仕組みとなっている。【hon.jp】

問合せ先:Romancerの自動音声読み上げ機能の概要( https://romancer.voyager.co.jp/speech-trial

小学館、藤子・F・不二雄氏「パーマン」全7巻を本日から電子コミック配信スタート

【編集部記事】株式会社小学館(本社:東京都千代田区)は6月24日、「コミック小学館ブックス」で名作コミック「パーマン」(藤子・F・不二雄)を、配信スタートした。

 同コミックは「ドラえもん」「オバケのQ太郎」と並ぶ代表的な藤子不二雄作品で、2度テレビアニメ化されたこともある。今回「てんとう虫コミックス」で新装版1〜7巻が発売されることを期に電子書籍版も同日発売されることになった。

 なお、同社では本件とは別に、コミック誌「ビッグコミックスペリオール」2016年14号(6月24日発売号)より、紙と同時にデジタル版の同時配信も開始している。【hon.jp】

問合せ先:小学館の新装版「パーマン」紹介ページ( http://www.shogakukan.co.jp/pr/tencomi/perman/

KADOKAWA、新・IT系ニュースポータルサイトでACCESS社の電子出版ソリューション「PUBLUS」を採用

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は、株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)が昨日オープンしたIT系ニュースポータルサイト「ASCII 倶楽部」で、自社の電子書籍ビューワ「PUBLUS Reader for Browser」が採用されたことを明らかにした。

 「ASCII 倶楽部」は、昨年紙媒体から電子に移行した旧「週刊アスキー」誌などのアーカイブ記事も読めるIT系ニュースポータルサイトで、22日にオープンしたばかり。一方のPUBLUSは、Webブラウザ・パソコン・スマートフォンを問わず、クラウド側でEPUBコンテンツのレンダリング処理を行なう総合電子書籍プラットフォームで、今回採用されたPUBLUS Reader for BrowserはそのWebブラウザ向けストリーミング電子書籍ビューワ。【hon.jp】

問合せ先:ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/0623/

米Microsoft、無料電子書籍「Microsoft Platform and Tools for Mobile App Development」を公開

【編集部記事】米Microsoft社は現地時間6月22日、同社の無料電子書籍シリーズに「Microsoft Platform and Tools for Mobile App Development」(著:Cesar de la Torreほか)を追加、EPUB/MOBI/PDF版で公開した。

 今回無料公開されたのは、Microsoft系ツール・サービスを使ってiOS/Android/Windows用アプリを開発したい法人ユーザー向けのもので、基本的なアプローチ方法から、Microsoft Visual StudioやXamarin Studio等のRADツール、Azure App Serviceなどのクラウド系サービスの紹介をしている。【hon.jp】

問合せ先:MSDNブログの記事( https://blogs.msdn.microsoft.com/microsoft_press/2016/06/22/free-ebook-microsoft-platform-and-tools-for-mobile-app-development/

米書店チェーン最大手Barnes & Nobleが2016年度の決算発表、約25億円の赤字

【編集部記事】現地報道によると、ウォール街で昨年末から経営不安説が流れている米国書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)が、2016年度(2015年5月1日〜2016年4月30日)の決算発表を行なったとのこと。

 同社は2014年頃から長期債務残高が3倍に急増し、過去5年間にCEOが4人交代、株価が10ドル前後に急落している。さらに同社”中興の祖”として有名だったLeonard Riggio氏が9月で会長を退任することが発表され、新経営陣の手腕が問われ始めている中、通期で2,440万ドル(約25億円)の赤字決算となった模様。2017年度の展望について、現CEOのRon Boire氏は10月からECサイト連動型の新パイロット書店を4店舗オープンさせる計画を明らかにし、新しいマーケティング手法に取り組む予定であることをプレスリリース上で明らかにしている。【hon.jp】

問合せ先:Talking New Mediaの記事( http://www.talkingnewmedia.com/2016/06/22/barnes-noble-reports-24-4m-loss-in-full-year-earnings-report/

米Amazon、電子書籍端末「Kindle」エントリーモデルを刷新

【編集部記事】Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間6月22日、電子書籍端末「Kindle」シリーズのエントリーモデルである「Kindle」を刷新し、販売予約受付を開始した。

 Kindleエントリーモデルは、人気モデル「Kindle Paperwhite」とは異なり、高解像度のE-Inkディスプレイとバックライト点灯機能を搭載しない低価格版。今回発表された最新モデルは、よりスリム化されたボディを採用し、ボディカラーはブラック/ホワイトの2種類を用意。内蔵RAM容量も512MBに増やし、アクセシビリティ機能「Voiceview(日本語には未対応)」のためにBluetoothにも初対応した。

 日本国内での価格は8,980円で、7月20日から出荷開始予定となっている。【hon.jp】

問合せ先:Kindle最新エントリーモデル( https://www.amazon.co.jp/dp/product/B0186FESEE/

「Harry Potter」電子書籍版でも使われているBooXtream製ウォーターマーク技術、仕組みが明らかに

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、EPUB電子書籍向けウォーターマーク付与サービスBooXtream社(本社:オランダ・アムステルダム市)の手法が明らかになったとのこと。

 ウォーターマークとは、電子書籍業界では俗に“Social DRM”、日本では“電子透かし”と呼ばれているもので、DRMを使わずにデータ流出経路を監視できる仕組み。一般的な電子透かし技術では、画像やファイル内部に購入者IDを仕込むことが多いが、BooXtream社ではさらにCSSファイルやファイルパーツ等にもIDがセットされている。違法コピーに対しては抑止力的な効果しかないが、ハードウェア間を自由にコピーできるので、ユーザーたちにはとても好評のようだ。

 公開された技術仕様によると、BooXtream社では画像ファイルやファイル名を独自の暗号文字列に変換するだけでなく、購入者や購入時間も各章のフッター部分に暗号テキストとして埋め込んでいるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/06/20/researchers-reveal-booxtreams-digital-watermark-drm/

日本電子出版協会、「IDPF Bill McCoy氏セミナー:電子出版の将来展望」セミナーを7月7日に開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は7月7日午後、東京・飯田橋で「IDPF Bill McCoy氏セミナー:電子出版の将来展望」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、IDPF代表のBill McCoy氏が、IDPF/W3C組織統合計画などのテーマについて解説する予定。

 一般の参加費は無料だが、Webでの事前登録が必要。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

問合せ先:「IDPF Bill McCoy氏セミナー:電子出版の将来展望」セミナーの概要サイト( http://kokucheese.com/event/index/406462/

ドイツの古参電子書籍販売ストア「Libreka」、出版社との売上レベニューシェア契約を止める方向に

【編集部記事】独Zeilenwert社(本社:ドイツ・チューリンゲン州)が運営する電子書籍ストア「Libreka」が、出版社との売上レベニューシェア契約を止め、1作品1ユーロ/月の登録手数料に統一する方針とのこと。

 Amazon社や日本の主要電子書籍ストアでは現在、個々の作品の売上高の数10%を仲介手数料とするレベニューシェア契約を出版社と結んでいる。今回、Librekaでは1作品1ユーロ(毎月)のみという統一フラットモデルへ移行することを決定。これにより、各月の作品売上や設定価格に関わらず、出版社はLibreka側に1ユーロ以上を支払う必要はない。

 ちなみに、Librekaサイトは、ドイツの出版社団体であるBoersenverein des Deutschen Buchhandels(本部:ドイツ・フランクフルト市)が2007年から運営してきた電子書籍販売ストアで、昨年Zeilenwert社に売却したばかり。【hon.jp】

問合せ先:buchreport.deの記事( http://www.buchreport.de/nachrichten/nachrichten_detail/datum/2016/06/21/umsatzbeteiligung-wird-abgeschafft.htm

米国ペンシルバニア州の公共図書館ネットワーク、電子書籍サービスPRのためミステリー作品を同時読み放題に

【編集部記事】米国ペンシルバニア州の地元紙Observer-Reporterによると、同州の公共図書館ネットワークが期間限定でSFミステリー小説「A Murder in Time」(著:Julie McElwain)の電子書籍版を、管理下の電子図書館サイト「Big Library Read」を期間限定で読み放題にしたとのこと。

 Big Library Readサイトは、楽天傘下のOverdrive社(本社:米国オハイオ州)と共同で運営されているサイトで、今回の企画は電子書籍貸し出しサービスのPR目的で企画されたもの。通常、同図書館ネットワークで貸し出される電子書籍は、ライセンスで認められた数の会員(1名〜数名)しか作品を同時閲覧できないが、本作品のみ、会員ユーザーは誰でも同時にすぐに貸し出し/読めるようになっている。

 公共図書館が、電子書籍ストアのように、特定作品を目玉商品にしてサービスPRするのは珍しい。【hon.jp】

問合せ先:Observer-Reporter紙の記事( http://www.observer-reporter.com/20160621/effort_bills_itself_as_the_first_global_ebook_club

米Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」、bot戦争勃発で一般の個人作家も巻き添えに

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、米Amazon社(本社:米国ワシントン州) が欧米・中国等で提供している月額定額制の電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」で、不正編集で過剰報酬を狙う作品が急増する中、その対策によって巻き添えになる一般の個人作家も増えているとのこと。

 Kindle Unlmitedは昨年7月から作家への報酬支払い方式を閲覧ページ単位に全面切り替え。しかし、その盲点に着目した報酬獲得狙いの不正作品も増えている。当初、「3,000ページ目に粗品プレゼント情報を掲載」と読者をゴミ作品にも関わらず3,000ページ先までページフリップで進ませ、その3,000ページのロイヤリティ報酬をAmazon側から得るという古典的技法が一般的だっだが、最近ではbotネットワークを介して閲覧ページ数を増やす事例も出てきているという。結果、Amazon側は監視botによる対応強化に追われ、bot戦争が始まっている。

 そのような中、Amazonの監視botに”怪しい”と判断され、販売停止や強制退会処分となる一般の個人作家も増えている模様。不正botネットワークは、不正者本人の絞り込みを隠す目的で無関係の作家作品の閲覧数も一緒に増やすカモフラージュ作戦を展開しており、そのあおりで、Amazon側にKDPアカウント退会処分とされる個人作家も増え始めているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/06/17/authors-are-getting-caught-up-in-amazons-fight-against-ku-bot-farms/

米国の電子書籍ビューワアプリ「BlueFire」開発元、次世代版の電子書籍ビューワ「Cloudshelf」を公開

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、欧州圏で人気の電子書籍ビューワーアプリ「Bluefire Reader」開発元Bluefire Production社(本社:米国ワシントン州)が、新世代のEPUB3電子書籍ビューワーアプリ「Cloudfire」をiOS向けに公開したとのこと。

 Bluefire Readerは、2010年のiPadブームのときにリリースされた無料の電子書籍ビューワアプリで、OEM向けのカスタマイズ開発がビジネスモデルで、公共図書館の電子書籍(Adobe DRM系)も読めるのがウリ。現在は主にドイツ語圏など欧州圏のユーザーが主要客となっている。

 今回リリースされたCludfireアプリはその次世代版となるもので、今年からベータ開発が進められていた。従来どおり図書館向けOEMを念頭に設計されているが、Readium製エンジンを採用したことでIDPFの最新EPUB3規格に対応し、Javascript系や固定レイアウト系作品にも対応。さらに、メモ機能やページ上での絵描き機能を装備している。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/infos-ebooks/cloudshelf-une-nouvelle-appli-de-lecture-debooks-enrichis/

Hugh Howey氏「AmazonはPR発言力の低下を嫌がっている」、電子書籍アフィリエイト問題について

【編集部記事】電子書籍市場調査サイト「Author Earnings」も運営する有名個人作家Hugh Howey氏が、先月から始まったAmazon社(本社:米国ワシントン州)による電子書籍セール情報サイトへのアフィリエイト停止処置について、背景を解説している。

 同氏によると、Amazon社のアフィリエイトサービスはネットバブル時代、自社サイトの商品ページへのトラフィック集めの施策として導入されたものだが、ここ数年次々とオープンした外部の電子書籍セール情報サイトのPR力が同社の予想外に強く、Amazonランキングアルゴリズムの出力値を大きく左右するまでの存在になっているとのこと。

 結果、出版社に対するAmazon自社のPR発言力が低下することを恐れ、1サイトずつ閉鎖に追い込んでいるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Hugh Howey氏のブログ記事( http://www.hughhowey.com/amazon-affiliate-accounts/

EU司法裁判所で、オランダの公共図書館協会と複写権徴収団体がバトル開始、電子書籍貸し出しを巡り

【編集部記事】Ars Technica英国版によると、図書館での電子書籍貸し出しを巡り、オランダの公共図書館協会と複写権徴収団体が、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)でバトルを繰り広げているとのこと。

 記事によると、EUは2006年、個々の書籍レンタルについての可否は著作権者に判断を委ねつつも、公共図書館に限りその除外対象とすべきと加盟国に指令を発している。しかし、電子書籍の取り扱いについては文中に含まれていなかったため、オランダ国内ではその解釈を巡り公共図書館協会Vereniging Openbare Bibliotheken(本部:オランダ・デンハーグ市)と複写権徴収団体Stichting Leenrecht(本部:オランダ・北ホラント州)で意見の相違が発生し、今年3月からEU司法裁判所で雌雄を決することになった。

 記事によると、EU司法裁判所の法務官が現地時間6月16日、「2006年のEU指令では、電子書籍貸し出し時代の到来は予見できていなかった」「しかし、紙書籍のように、1作品の同時閲覧者数を1名に制限できるのであれば、2006年のEU指令が適用される」との意見書を提出したとのこと。実際の判決は年末になる予定。【hon.jp】

問合せ先:Ars Technica英国版の記事( http://arstechnica.co.uk/tech-policy/2016/06/ebooks-lending-public-libraries-advocate-general-cjeu/

英Oxford University Pressが電子書籍時代に向けリストラ準備、まずITインフラ部門は米Cognizant Technology社にアウトソースへ

【編集部記事】英The Booksellerによると、Oxford大学の出版部門であるOxford University Press(本部:英国オックスフォード市)が電子書籍・電子強化時代への経営シフトに向け、大幅な組織改革・リストラ計画を始めたとのこと。

 記事によると、施策第1弾として自社のITインフラ部門の業務の一部をITアウトソース大手Cognizant Technology Solutions(本社:米国ニュージャージー州)にアウトソース化することを決定。これによって解雇もしくは移籍対象となる従業員数は不明とのこと。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/oup-outsource-technology-services-triggering-job-consultations-335651

【訂正】マレーシア財政部、電子書籍も消費税率0%の対象とする意向

【編集部記事】現地報道によると、日本の財務省にあたるマレーシア財政部の蔡智勇副部長が、現地の華人新聞・出版業界カンファレンスで電子書籍の消費税率も0%の対象とする意向であることを明らかにした模様。

 同国では昨年から紙書籍・新聞は税率0%の対象となっていたが、電子書籍については見解が明らかにされていなかった。蔡智勇氏によると、詳細についてはこれから財政部内で調整に入るとのこと。

訂正:当初、記事では「マレーシア」ではなく「中国」となっていました。深くお詫び申し上げます。【hon.jp】

問合せ先:現地報道( http://www.kwongwah.com.my/?p=155055

加Rakuten Kobo社CEOのMichael Tamblyn氏「カナダ人が買っている本、5冊に1冊が電子書籍」

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Good E-Reader」によると、Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)CEOのMichael Tamblyn氏が、カナダ国内の電子書籍市場について最新の報告を行なったとのこと。

 これは英The Economist紙主催のカナダ向けカンファレンス会場で明らかにしたもので、カナダ人が買っている本の5冊に1冊が電子書籍で、特定ジャンルに絞ると3冊に1冊であることを明らかにしたとのこと。また、カナダ国内では、自社の電子書籍端末Koboシリーズがトップであることも強調していたとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Good E-Readerの記事( http://goodereader.com/blog/electronic-readers/1-in-5-books-sold-in-canada-is-an-ebook

中国財務部、電子書籍も消費税率0%の対象とする意向

【編集部記事】現地報道によると、日本の財務省にあたる中国財務部の蔡智勇副部長が、現地の新聞・出版業界カンファレンスで電子書籍の消費税率も0%の対象とする意向であることを明らかにした模様。

 中国では昨年から紙書籍・新聞は税率0%の対象となっていたが、電子書籍については見解が明らかにされていなかった。蔡智勇氏によると、詳細についてはこれから財務部内で調整に入るとのこと。【hon.jp】

問合せ先:現地報道( http://www.kwongwah.com.my/?p=155055

米BookBaby、電子書籍の個人作家向けに現役編集者を紹介するサービス「Book Editing Services」を発表

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」によると、Bookbaby社(本社:米国オレゴン州)は現地時間6月15日、自社の個人作家向けサービスに、出版社と契約しているベテラン現役編集者を紹介するサービス「Book Editing Services」を追加した。

 BookBaby社は、米インディーズ音楽配信最大手のCDBaby社(同)の電子書籍専門取次会社で、作品がいくら売れても仲介料率を取らないというビジネス方式と、Wordファイルを無料でEPUBに変換するサービスなどをウリとしている。

 今回追加された編集者紹介サービスは、Copy Editing(文字校正)と、その上位版となるLine Editing(前者+全体構成・文体アドバイス付き)の2つからサービス選択が可能。価格は、作品の文字数に依存するが、出版社が彼らに支払うレートの半分程度で収まるよう単価設定しており、たとえばCopy Editionのみで6万ワードの作品を委託した場合、1,200ドル(約12.5万円)以下の支払いになるという。【hon.jp】

問合せ先:Digital Book Worldの記事( http://www.digitalbookworld.com/2016/bookbaby-launches-editing-services-for-self-publishing-authors/

米国のKindleセール情報サイトが次々と閉鎖、Amazon社の書籍アフィリエイトリンク禁止方針により

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が、先月から始めたKindle電子書籍セール情報サイトへのAmazonアフィリエイトサービス禁止処分により、あらたに2つのサイトが閉鎖が追い込まれたとのこと。

 今回、Amazon社からアフィエイト禁止処分を受けたのは、Kindleセール情報サイト「Pixel of Ink」「eReaderIQ」の2サイト。Amazonアフィリエイトサービスを使ったサードパーティサイト大手といえば、会員700万人以上を誇る電子書籍セール情報を知らせるメールサービス最大手「BookBub」(本社:米国マサチューセッツ州)などがあり、これらの新興PRサービスにも同様の処置が取られる可能性がある。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/06/15/amazon-brings-the-hammer-down-on-discount-ebook-sites/

故ガンディー自身が起こした出版社Navajivan Trust、ガンディー著作集を読むための電子書籍タブレットを発売へ

【編集部記事】米国の電子出版知財ブログ「The Passive Voice」によると、”インド独立の父”である故マハトマ・ガンディー氏の出版社Navajivan Trust(本社:インド・グジャラート州)が、同社が販売するガンディー作品集を読むための電子書籍タブレットを発売することを発表したとのこと。

 記事によると、同社はすでに170作品近いガンディ著作を電子書籍として販売している。しかし、Amazon社を含む主要な電子書籍端末が、20言語以上と言われるインド国内のローカル言語に対応していないため、独自のタブレットに同梱して販売することを決定したとのこと。まずはヒンディー語・マラーティー語圏向けをターゲットに翻訳・販売をする。【hon.jp】

問合せ先:The Passive Voiceの記事( http://www.thepassivevoice.com/2016/06/e-book-tablet-to-be-launched-to-popularise-mahatmas-books/

フランスの読書啓蒙NPO団体、ARMボード製の電子図書館サーバー「KoomBook」を開発

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、同国の読書啓蒙NPO団体Bibliothèques sans Frontières(本部:フランス・パリ市)がARMボード製の電子図書館サーバー「KoomBook」を開発、60台ほど制作・配備実験を行なうことを発表したとのこと。

 KoomBookは、市販の低価格ARMプロセッサボードで制作したLinuxサーバー機で、WiFiアダプタとハードディスクも接続。インフラ整備が遅れている貧困国でも配布できるよう、バッテリ駆動させ、携帯電話を介してインターネットと接続しつつ、ワイヤレスルーター形式で複数PCからアクセスをさせる。【hon.jp】
問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/infos-ebooks/ebooks-koombook-une-bibliotheque-numerique-portative-sans-internet/

ミシガン大図書館、電子図書館プロジェクト「HathiTrust」の著作権者確認プロセスを電子書籍で公開

【編集部記事】電子図書館プロジェクト「HathiTrust」の参加大学の1つであるMichigan大学(本部:米国ミシガン州)が現地時間6月13日、同プロジェクトで採用している著作権者確認プロセスを、PDF電子書籍として無料公開した。

 HathiTrustプロジェクトは、Google社のGoogle Book Searchプロジェクトのスキャン書籍アーカイブなどをベースに、学内向けに構築されている電子図書館構築プロジェクトで、英語圏の著作権切れの作品のみを閲覧可能としている。今回公開されたのは、その著作権切れの有無を確認するための作業プロセスをまとめた「Finding the Public Domain: Copyright Review Management System Toolkit」というマニュアル本。

 同プロジェクトでの経験を元に、チーム編成やターゲットの絞り込み、システム設計面での注意点などをまとめている。【hon.jp】
問合せ先:ミシガン大学図書館のプレスリリース( http://www.lib.umich.edu/announcements/finding-public-domain-toolkit-identifying-items-not-subject-copyright

インドの個人向け電子書籍出版プラットフォームMatrubharti、国内21言語に対応へ

【編集部記事】インドの英字ビジネス紙The Hindu Business Lineによると、同国の個人向け電子書籍出版プラットフォーム「Matrubharti」(本社:インド・グジャラート州)が、市場拡大への期待から国内21言語に対応するとのこと。

 インドは、英語に堪能な国としてのイメージが強いが、出版物の多くは国内に20言語以上あるといわれるローカル言語で書かれるケースがほとんど。Matrubharti社は、現在トップ6言語のみに対応し、作家1,800名の登録されている新興プラットフォームだが、75万DL/月と、ダウンロード数も月+20%程度のペースで成長中。インドは、日本/中国と異なり、若年層人口の増加がさらに期待されている有望市場といわれており、米Nielsen調査によると、2015年に成人2,000名を対象に行ったアンケートでは成人の56%が最低でも1冊の電子書籍を購入しているという。【hon.jp】

問合せ先:The Hindu Business Lineの記事( http://www.thehindubusinessline.com/info-tech/ebook-publisher-matrubharti-raises-rs-20-lakh-from-viridian-capital/article8724037.ece

中国の人気女性TVドラマ「Ode to Joy」、4月放送開始と同時に原作小説の電子書籍も3,200万円を売り上げる

【編集部記事】現地報道によると、中国のテレビ局で4月〜5月に放送された女性向けドラマ「欢乐颂(Ode to Joy)」の大ヒットを受け、原作小説の電子書籍が売上好調とのこと。

 同ドラマは、上海市内のアパートに住む若いキャリアウーマン5人が主人公のロマンス物語。記事によると、人気社会派作家・阿耐氏の原作本の電子書籍版が、ドラマ放映と同時に主要電子書籍ストアで人気トップに躍り出ており、すでに200万人民元(約3,200万円)の売上を突破しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:現地報道( http://digital.it168.com/a2016/0612/2703/000002703560.shtml

作家JA Konrath氏、”大人向け塗り絵本”が現在ブームだと聞き、わずか3時間で3作品を個人出版

【編集部記事】長年電子書籍の啓蒙家として有名な作家JA Konrath氏が、米国の出版界で”大人向け塗り絵本”が現在ブームだと聞き、わずか3時間で3作品をAmazon上で個人出版してみせたと掲載している。

 これは、Konrath氏が電子書籍の個人出版の優位点を示しつつ、シニカルユーモア混じりで大手出版社を揶揄する目的で行なった実験で、「三角形」「四角形」「丸」という塗り絵本をKindle電子書籍・POD本としてぱぱっと制作&発売。Amazonの販売ページの作品概要文でも、「ディスプレイの上に直接塗って電子書籍端末を壊しても責任は取りません」「オーディオブック版も準備中」とユーモアを忘れていない。【hon.jp】

問合せ先:JA Konrath氏のブログ記事( http://jakonrath.blogspot.jp/2016/06/chasing-publishing-trends.html

あの出版、2時間のインタビューを元に書籍を執筆・制作代行、電子書籍プランなら表紙デザイン付きで5万円

【編集部記事】「あの出版」ブランドで多くの電子書籍を出版している株式会社エーピーコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区)は6月13日、Amazonのプリント・オン・デマンド製本(POD)サービスを活かした、書籍の執筆・制作代行サービス「じぶんBOOK」を開始した。

 この新サービスは、自分で書くことは自信がないけど伝えたい想いを形にしてみたい人向けのサービスで、2時間の本人インタビューを元に書籍を執筆・制作代行。一般的な自費出版社と異なり、Amazon系サービスを使うことで低コスト化している。たとえば、Kindle電子書籍のみの発売を前提とした「電子書籍プラン」なら、価格は5万円(税別)。【hon.jp】

問合せ先:「じぶんBOOK」のサービス概要( http://thepublishers.jp/special/service/index.html

古書店などで臭う独特の香り成分は「リグニン」、しかし高級紙ほどその量も減る傾向に

【編集部記事】米国のビジネスニュースブログ「The Quartz」によると、紙書籍の香りを再現する香水がマニア向けに続々と発売されているとのこと。

 記事によると、図書館の棚や古書店で臭う独特の香りは、植物繊維の時間的化学分解によって生まれる「リグニン」という成分によるもので、古書や新聞など、安価な用紙を使っている作品ほどその香りが強く発せられるとのこと。しかし、最近の市販書籍で多く使われている高級紙では、その発生量が少なく、さらに電子書籍ユーザーの台頭などもあって、ニッチな香水マーケットを生み出す要因になっているという。【hon.jp】

問合せ先:The Quartzの記事( http://qz.com/684424/the-sweet-sexy-smell-of-old-books-is-a-perfume-fad/