Category Archives: 電子書籍出版メモ

米国でチャット型小説アプリが好調、「Hooked」「Yarn」「Tap」「Amazon Rapids」など

【編集部記事】米Techcrunchによると、同国では児童/ヤングアダルト向けのチャット型小説スマホアプリが好調の模様。

 記事によると、一番人気は2015年に公開されたチャット型の小説アプリ「Hooked」で、”SnapChat世代”を対象にヤングアダルト作品に特化。2位は「Yarn」で、その動きを受け昨年末からはAmazon社(本社:米国ワシントン州)が「Amazon Rapids」を、今年からは電子書籍コミュニティサイト大手「Wattpad」(本社:カナダ・オンタリオ州)が「Tap」を投入。競争が激化しつつあるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:米Techcrunchの記事( https://techcrunch.com/2017/07/24/amazons-chat-fiction-app-rapids-ties-up-with-amazon-studios-with-launch-of-signature-stories/

Simon Rowberry氏、W3C内で電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」が「PWP」と融合するシナリオを模索

【編集部記事】英The Booksellerサイトで、英国で電子書籍・電子出版について研究しているSimon Rowberry氏の寄稿記事を公開している。

 同記事は英国内の電子書籍市場の現況について論じたものだが、KindleやEPUBなど現行の電子書籍ファイルフォーマットの技術的限界についても言及。とくに興味深いのが、今年からWorld Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)が規格策定を管轄することになったEPUB形式フォーマットの今後についての部分。

 W3C内では2年前からすでに、電子出版全般に関わる討議を行なっているDigital Publishing Interest Groupにおいて、Webブラウザ上でオンライン/オフライン両方で読める書籍・文書フォーマット「Portable Web Publication for the Open Web Platform(以後:PWP)」のWorking Draftを公開しており、Rowberry氏は将来、EPUBとこのPWPが融合されるシナリオも否定できないとしている。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/futurebook/ebook-dead-format-595431

Bill Rosenblatt氏、電子書籍ファイルの著作権保護対策としての「電子透かし」の現況について報告

【編集部記事】米Publishers Weeklyで、電子書籍業界のDRM事情に詳しいBill Rosenblatt氏のインタビュー記事が掲載されている。

 本記事は、電子書籍ファイルの著作権保護対策として「電子透かし」の現況についてインタビューしたもの。Rosenblatt氏によると、電子透かし技術はPDFが一般的な学術系出版社はすでに普及しているが、EPUB形式など商業系電子書籍については、米国のAmazonなど大手電子書籍ベンダーではまだDRM派が主流で、どちらかというと欧州圏でのケースが目立っている状態だとしている。その原因として、大手出版社が電子透かしの有効性について社内検証してもその結果は公開されることがなく、オープンな学術研究論文がまだ皆無であるという現状をあげている。

 ただ、Rosenblatt氏自身は、実際に現在も電子透かしを使い続けている出版社があることから、著作権保護対策として有効なのだろうと推測している。【hon.jp】

問合せ先:米Publishers Weeklyの記事( https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/copyright/article/74298-does-watermarking-actually-cut-down-on-e-book-piracy.html

Hugh Howey氏、作家専用ワープロソフト「Neo」の開発を構想中

【編集部記事】電子書籍市場調査サイト「Author Earnings」なども運営する有名個人作家Hugh Howey氏が、個人ブログサイトにおいて、作家専用ワープロソフト「Neo」の開発構想について語っている。

 同氏によると、Scrivenerなど現在の作家向けワープロソフトの多くが多機能化・巨大化してしまい、使いづらくなってしまったという。Neoでは、USBスティックからも起動できるほど小さなプログラムとすることを目指し、MOBI/EPUB形式ファイルをインポート可能にする。

 Neoは、まだあくまでもHowey氏個人の構想段階にあるため、実際の開発チーム集めはこれからだとしているが、記事上で紹介している設計や搭載機能には興味深いものも多い。【hon.jp】

問合せ先:Hugh Howey氏のブログ記事( http://www.hughhowey.com/neo-a-word-processor-for-authors/

ミツエーリンクス、法人向けEPUB電子書籍アクセシビリティ診断サービスを開始

【編集部記事】株式会社ミツエーリンクス(本社:東京都新宿区)は7月21日、EPUB電子書籍ファイルを制作する法人向けに「EPUBアクセシビリティ診断」サービスを開始した。

 同社は、従来から業務の1つとしてWebアクセシビリティ診断関連サービスを行なっており、今回新しく追加された「EPUBアクセシビリティ診断」サービスはその新メニュー。所定のEPUB電子書籍ファイルが、EPUB Accessibility 1.0規格を満たしているかどうか診断・レポートを作成し、改善策を提示する。【hon.jp】

問合せ先:「EPUBアクセシビリティ診断」サービスの概要( https://www.mitsue.co.jp/service/accessibility/diagnostics/epub.html

劉氏死去にともなう中国政府のネット検閲問題、「クマのプーさん」も検閲対象に?

【編集部記事】ノーベル平和賞受賞者の中国人権活動家・劉暁波氏が先週亡くなったことで中国政府のネット検閲が強化されているが、英The Booksellerによると、「クマのプーさん」もその影響で検閲対象になっているという。

 記事によると、中国国内のネット活動家たちの間では数年前から「クマのプーさん」の画像が習近平・総書記の隠喩キャラクターとして使われるようになっており、今回の政治体制批判を封じるための一環として検閲対象に組み込まれた模様。なお、同作の登場キャラでは、オバマ前大統領は「ティガー」、安倍首相は「イーヨー」がよく使われるという。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/winnie-pooh-blocked-social-media-china-591831

EU議会で書籍アクセシビリティ向上のための著作権改正案が通過、マラケシュ条約に対応

【編集部記事】現地報道によると、今月EU議会(本部:ベルギー)で、WIPOのマラケシュ条約(Marrakesh VIP Treaty)に対応するための著作権法改正について投票が行わなわれ、圧倒的賛成多数で通過したとのこと。

 マラケシュ条約(Marrakesh VIP Treaty)では、現在のような認定団体だけでなく、一般個人でも自由に書籍のアクセシビティ対応化作業が行なえるようにするもの。ただ、EUでは著作権料徴収を求める出版社業界からの反発が強く、EU政府内での調整がずっと難航していた。その結果、今回の改正案では妥協点がいくつか含まれることとなり、欧州の視覚障碍者団体European Blind Unionなどは不満を表明している模様。【hon.jp】

問合せ先:Intellectual Property Watchの記事( https://www.ip-watch.org/2017/07/06/eu-parliament-adopts-marrakesh-treaty-blind-union-prepared-fight-publisher-compensation/

Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」を狙ったランキング操作代行業者、作家たちが警鐘

【編集部記事】電子書籍啓蒙家としても有名な個人作家David Gaughran氏が、Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」を狙った、Amazonランキング操作代行業者の台頭について警鐘を鳴らしている。

 Gaughran氏のブログによると、偽装会員ネットワークを使って偽レビュー投稿や購入を代行するKindle上でのAmazonランキング引き上げ業者の存在は珍しくないが、最近ではそれら業者の手法も多様化し、電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」での閲覧者数を有償で保証する業者が増えているとのこと。

 その一例として、先週末にどこからどもなく突然ランキング1位に急浮上したSF小説「Dragonsoul」を例に挙げ、Amazon社の監視チームがそれらの新手法に対応し切れていないのではないかと懸念を表明した。【hon.jp】

問合せ先:David Gaughran氏のブログ( https://davidgaughran.wordpress.com/2017/07/15/scammers-break-the-kindle-store/

新潮社、8月22日刊行予定の新作小説を本日からWeb・電子書籍で全文無料公開、キャッチコピーを一般公募

【編集部記事】株式会社新潮社(本社:東京都新宿区)は7月14日、8月22日に刊行予定の新作小説「ルビンの壺が割れた」(著:宿野かほる)の全文をWeb・電子書籍で無料公開した。

 同社によると、宿野かほる氏は、ある日突然原稿を送ってきた、まったく名前の知られていない完全覆面作家。「前代未聞な小説ゆえに納得のゆくキャッチを書けずにいる担当編集に代わって、腕に覚えのある読者のお力をぜひお借りしたい」という趣旨で、先行して「キャッチコピーください!」キャンペーンを企画。本日〜7月27日の期間限定で全文無料公開することにしたとのこと。

 キャッチコピーを提供してくれた電子読者の中から、優秀作品に選ばれた5名に、5千円分の図書カードと応募キャッチコピーが帯になった特装本をプレゼントするという。【hon.jp】

問合せ先:新潮社「キャッチコピーください!」キャンペーンサイト( http://www.shinchosha.co.jp/rubin/

日本マクドナルド、7月20日〜8月31日に約2,100店舗で「Kindle本プレゼントキャンペーン」実施

【編集部記事】日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区)は7月20日〜8月31日まで、Kindle電子書籍11作品が無料で読める「Kindle本プレゼントキャンペーン」を開始する。

 本キャンペーンは、「マクドナルドFREE Wi-Fi」サービスを導入している約2,100店舗で実施されるもので、同Wi-Fiへの接続と、iOS/Android版「Kindle」アプリが必要。ダウンロードできるのは1日1作品となっているため、全作品をダウンロードするには11日間マクドナルド店舗に出向く必要がある。

 対象作品や詳細については、下記公式プレスリリースを参照のこと。【hon.jp】

問合せ先:日本マクドナルドのプレスリリース( http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2017/release-170713a.html

米Microsoft、自社の無料電子書籍を1ページにまとめて公開、Windows 10関連からシステム管理者向けまで

【編集部記事】米Microsoft社は現地時間7月11日、同社が今まで無料で配信してきた電子書籍シリーズのダウンロードリンクを1ページにまとめ、公開した。

 Microsoft社は過去数年間、自社製品ユーザー向けにPDF/EPUB/MOBI形式で無料の電子書籍を逐次公開しており、3年ほど前からは定期的にそれらのダウンロード先リンクを1ページにまとめるようにしている。担当者のEric Ligmanシニアマネジャーは、Windows系開発者たちにこの最新リンク集ページをできるだけ知らせてほしいとしている。【hon.jp】

問合せ先:Microsoft社の最新無料電子書籍リンク集ページ( https://blogs.msdn.microsoft.com/mssmallbiz/2017/07/11/largest-free-microsoft-ebook-giveaway-im-giving-away-millions-of-free-microsoft-ebooks-again-including-windows-10-office-365-office-2016-power-bi-azure-windows-8-1-office-2013-sharepo/

米BookBaby、昨年秋に実施した電子書籍の個人作家向けアンケート調査レポートを公開

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Bookbaby社(本社:米国オレゴン州)が、複数の個人向け電子書籍出版サービス15社と共同で行なった個人作家向けWebアンケート調査の結果をPDFレポートとして公開したとのこと。

 BookBaby社は、米インディーズ音楽配信最大手のCDBaby社(同)の電子書籍専門取次会社で、作品がいくら売れても仲介料率を取らないというビジネス方式と、Wordファイルを無料でEPUBに変換するサービスなどをウリとしている。

 今回公開されたのは、昨年11月に協力を呼びかけていたWebアンケートの結果をまとめた「2017 Self-Publishing Survey」で、7,677名が回答。内容的には自作品のPR/露出テクニックなどを中心に「売上5、000ドル以上」「売上100ドル以下」の2つの作家層を比較したもの。

 有力なSNS媒体としてはTwitter/Facebookと従来と変わらないが、やはり有名書評ブロガーへのレビュー要請、Amazon作品ページ上でレビューを増やすことが大事とのこと。また、作品数が多い作家ほど有利となっていることも明らかにされている。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( https://the-digital-reader.com/2017/07/13/bookbaby-2017-self-publishing-survey-report-now/

Apple社、北米・欧州などでPayPal課金にも対応、iBooks電子書籍などの購入も可能

【編集部記事】現地報道によると、Apple社(本社:米国カリフォルニア州)が現地時間7月12日、北米・欧州など複数国で、iTunes App Store/Apple Music/iBooksなどデジタルコンテンツの支払方法に、課金システム運営大手のPayPal社(本社:同)を追加したとのこと。

 Apple社では従来、アプリや電子書籍の購入にはクレジットカード/自社プリペイドカードが使えたが、PayPalも選択可能となるのは今回が初めて。対象となるのは、北米・欧州・オーストラリア・イスラエルなど複数国(日本は含まれていない)。

 なお、PayPalで電子書籍購入といえば、この4月からMicrosoft社が米国内限定でオープンしたWindows 10専用電子書籍ストアでも採用されている。【hon.jp】

問合せ先:PayPal側のプレスリリース( https://www.paypal.com/stories/us/paypal-now-available-on-app-store-apple-music-itunes-more

英Pearsonグループ、保有するPenguin Random House株を独Bertelsmannグループに売却開始

【編集部記事】現地報道によると、出版社最大手Penguin Random House社(本社:米国ニューヨーク州)の株式47%を保有する英Pearsonグループが、9月にも22%相当を独Bertelsmannグループに売却することが決定した模様。

 Penguin Random House社は、英Pearsonグループ傘下のPenguin社と、独Bertelsmannグループ傘下の米Random House社が、2012年に合併してできた米国の商業系出版社最大手。今年1月、教育事業分野への経営資源集中を明らかにしているPearsonグループは同社株の売却を公式に決定、もう一方の大株主である独Bertelsmannグループとその買取金額について協議に入っていた。

 実行後、独BertelsmannグループのPenguin Random House株式保有率は75%となる予定。【hon.jp】

問合せ先:ロイターの記事( https://www.reuters.com/article/us-pearson-m-a-randomhouse-idUSKBN19W0FO

米Amazonの2017年前半期の電子書籍トップセラー20、Amazon自社レーベル作品が12作品を占める

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が米国における今年前半の電子書籍トップセラー20を発表し、そのうちの12作品が「Lake Union」「Thomas & Mercer」「Little A」「Montlake Romance」などAmazon Publishing社(本社:同)のレーベルだったとのこと。

 これは昨年同期と比べても異例の結果。記事によると、Amazon社広報は、自社の電子書籍読み放題サービス「Prime Reading」「Kindle Unlimited」などでの閲覧数が反映された結果だとしている。【hon.jp】

問合せ先:米Publishers Weeklyの記事( https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/74183-the-bestselling-books-of-2017-so-far.html

Frankfurt Book Fair事務局、年次レポート「The Business of Books 2017」を公開

【編集部記事】毎年ドイツで秋に開催される世界最大の国際ブックフェア「Frankfurt Book Fair」を運営するFrankfurt Book Fair事務局は先週、年次レポート「The Business of Books 2017」をPDF形式で公開した。

 この「The Business of Books」は、フェアPR向けに毎年制作されている出版業界白書で、15ページ程度のPDF。例年どおり、欧州各国の電子書籍市場についての総括に、多くのページが割かれている。もともと再販制度を採用している国が多く、電子書籍の相場価格が比較的高い欧州であるが、セルフパブリッシング作品や読み放題サービス等の台頭により、総じて低価格作品vs.高価格作品という市場の二極化が進んでいるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:The Business of Books 2017公開ページ( http://www.book-fair.com/en/whitepaper/ ※要:サイト会員登録

フランスの出版社団体SNEがレポート、2016年度の電子書籍市場は引き続き安定成長

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランスの出版社団体Syndicat national de l’édition(本部:フランス・パリ市、以後:SNE)が6月29日、同国の2016年度の書籍市場レポートを発表した。

 同団体は今回から、電子出版物については分類方法を変更し「大学機関/プロフェッショナル」「文芸」「一般書(文芸以外)」「学参」の4ジャンルに分けて集計。「大学機関/プロフェッショナル」「文芸」「一般書(文芸以外)」「学参」。それぞれ前年比+35.9%、+6.3%、+8.2%、+26.3%と、総じて順調だった模様。

 なお、この数字に個人作家の電子書籍の売上数値は入っていない。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/marche-du-livre-papier-et-numerique-perspectives-2016-2017/

英国の大学生向け電子教科書読み放題ベンチャーPerlego社、Bloomsbury社も作品供給へ

【編集部記事】英The Booksellerによると、英国の月額定額制の電子教科書読み放題ベンチャーPerlego社(本社:英国ロンドン市)に、「Harry Potter」シリーズの出版元として有名な英国Bloomsbury Publishing社(本社:同)が人文書7,000作品ほど供給開始したとのこと。

 電子書籍や電子雑誌の読み放題サービスは珍しくないが、Perlego社は大学生をターゲットに月額11.99英ポンド(約1,700円)で電子教科書や電子ジャーナル誌を読み放題にするという2016年8月設立の新興ベンチャーで、今年1月からベータサイトを公開。すでにWiley社やOxford University Press社、Packt社などの作品を含め、20,000作品が読めるようになっている。

 なお英国には、同様なベンチャーとしてBibliotech Education社も存在する。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/perlego-joins-bloomsbury-582091

日本電子出版協会、「デジタル時代の明治20年問題」セミナーを7月20日に東京都・紀尾井町で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は7月20日午後、東京・紀尾井町で「デジタル時代の明治20年問題」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、神田神保町の古書店「誠心堂書店」の店主・橋口侯之介氏が登壇し、明治20年頃に起こった「木版和装本→活版洋装本」変革と、それによって発生した人材入れ替わりについて講演予定。

 定員120名で、JEPA会員は無料、一般の参加費は3,000円となる。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

問合せ先:「デジタル時代の明治20年問題」セミナーの概要( http://kokucheese.com/event/index/476702/

米・加研究チーム、1〜2歳児102名を対象に「電子絵本vs.紙絵本」の読み聞かせ効果を検証

【編集部記事】欧米ではここ数年、幼稚園・小学校現場での電子書籍導入の影響について、肯定派/否定派双方の研究結果がいくつか発表されているが、米国・カナダの研究者2名が、従来研究よりもはるかに低年齢である1〜2歳児への読み聞かせ実験結果を行ない、その結果について論文を発表している。

 この実験を行ったのは米University of South Dakota大学のGabrielle A. Strouse氏と加Toronto大学のPatricia A. Ganea氏。カナダ国内の指定のプレイルーム内で1〜2歳児102名の親に実際に読み聞かせを行なわせ、ビデオカメラで記録。

 結論としては、電子絵本vs.紙絵本の明確な差異についての言及は避けられたが、電子絵本では幼児の”指差し行為”と画面への集中力の増加が顕著に見られるなど、独特な効用が確認されたとのこと。【hon.jp】

問合せ先:米Science Dailyの記事( https://www.sciencedaily.com/releases/2017/06/170621103103.htm

米OverDrive、サービスブランド名および公式ロゴを「Rakuten OverDrive」に、社名は変更せず

【編集部記事】楽天グループの図書館向け電子書籍プラットフォーム大手OverDrive社(本社:米国オハイオ州)は今月から、他の楽天グループ参加企業と合わせるため、サービスブランド名を「Rakuten OverDrive」とすることを発表した。

 楽天グループの電子書籍関連企業ではRakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)がもっとも有名だが、OverDrive社については今回は法人名は変更せず、まずはブランド統一のみとし、さっそく公式ロゴの変更を開始している。【hon.jp】

問合せ先:OverDrive社のプレスリリース( http://blogs.overdrive.com/front-page-library-news/2017/06/30/overdrive-aligns-global-tech-leader/

オーストラリア保険省、民間療法「ホメオパシー」啓蒙電子書籍を配信していた大手業者を調査へ

【編集部記事】英The Guardian紙によると、オーストラリアで、民間療法「ホメオパシー」を啓蒙する電子書籍「Little Book of Natural Medicines for Children」を配信していた大手業者について、同国保険省が調査を開始した模様。

 ホメオパシーは、先進国の医学会で否定されている民間療法の1つで、サプリメント商品等と同様に、その広告手法については厳しい制限がかけられている。調査の対象となっているのはホメオパシー関連商品販売大手のBrauer社(本社:南オーストラリア州)で、医学的にその有効性が証明されているかのような内容になっているため、配信停止など行政処分を命じる方向で動いているとのこと。【hon.jp】
問合せ先:英The Guardianの記事( https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2017/jun/30/homeopathy-company-investigated-over-ebook-advocating-treatment-of-babies

集英社、「ジョジョの奇妙な冒険」30周年記念公式アプリを公開、ACCESS社の電子出版ソリューション「PUBLUS」を採用

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は6月30日、株式会社集英社(本社:株式会社集英社)が本日公開したiOS/Android向け「ジョジョの奇妙な冒険」30周年記念公式アプリで、自社の電子出版ソリューション「PUBLUS」が採用されたことを明らかにした。

 「ジョジョの奇妙な冒険」アプリは、 1日1話同コミックを無料で読める仕組みとなっており、電子書籍アプリならでは企画コーナーも搭載。ACCESS社のPUBLUSは、Webブラウザ・パソコン・スマートフォンを問わず、クラウド側でEPUBコンテンツのレンダリング処理を行なう総合電子書籍プラットフォームで、集英社関連アプリでは他にも「少年ジャンプ+」「ジャンプBOOKストア!」 「マーガレットBOOKストア!」などでも採用されているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2017/0630-2/

独BookRix、個人作家向け「電子透かし」サービスをベータ公開、1ダウンロードあたり1.10ドルで

【編集部記事】ドイツの個人作家向けニュースサイト「Die Self-Publisher Bibel」によると、同国の大手出版社Bastei Lübbeの傘下の個人作家向け電子書籍取次プラットフォーム大手BookRix.com(本社:ドイツ・バイエルン州)が、個人電子書籍作家向けの電子透かしサービス「eBook WaterMark」をベータ公開したとのこと。

 既存の電子書籍DRMソリューションは法人向けで高価であるため、個人作家は、EPUB等の電子書籍ファイルをブログ公開するときなどはDRMフリーで公開するのが一般的。このeBook WaterMarkサービスは、基本的には電子書籍ファイルのメール送信代行サービスとなっており、メール送信時に個別の電子透かしコードを電子書籍ファイルに埋め込み、作家側は専用画面で1つ1つの送信先の動向を監視できるようになっている。

 有償サービスで、価格は1ダウンロードあたり1.10ドルもしくは1作品/1ヶ月あたり55ドル。【hon.jp】
問合せ先:Die Self-Publisher Bibelの記事( http://www.selfpublisherbibel.de/neuer-service-e-books-sicher-an-rezensenten-testleser-und-blogger-versenden/

米Smashwords社が個人作家たちの電子書籍市場について恒例の年次レポート「トップセラーの73%はロマンス小説」

【編集部記事】個人作家・インディーズ系電子書籍サービスのSmashwords社(本社:米国カリフォルニア州)CEOであるMark Coker氏は今月、毎年恒例の自社会員の個人作家たちの最新売上分析結果を公開した。

 Coker氏の分析によると、ここ数年のデータ傾向と変わらず、同社会員作家ではフィクション作品が圧倒的なシェアを誇っており、トップセラー200作品の73%は女性向けロマンス小説。その多くが、予約期間中に稼いでいることを強調している。【hon.jp】

問合せ先:Smashwords社の公式ブログ記事( http://blog.smashwords.com/2017/06/smashwords-survey-2017.html

Amazon中国法人とChina Mobile子会社が提携、電子書籍端末「Kindle X Migu」を来月発売

【編集部記事】現地報道によると、Amazon中国法人とChina Mobileグループのデジタルコンテンツ配信子会社China Mobile Migu(咪咕)社と提携し、独自版のKindle電子書籍端末「Kindle X Migu」の予約受付を開始した。

 Kindle X Miguは、ハードウェア的には既存のエントリーモデル版「Kindle」と同じ。ただし、背面のロゴが「Kindle X Migu」となっており、China Mobile社の携帯電話キャリア決済での電子書籍購入にも対応する。7月10日に発売予定となっているが、中国Amazonサイトではすでに予約受付開始されており、China Mobileグループの販売店舗チェーン店頭でも販売される予定となっている。【hon.jp】

問合せ先:中国版Amazonの製品販売ページ( https://www.amazon.cn/dp/B01I235KH4/

教科書出版の学校図書、ACCESS社の電子書籍ビューワソリューション「Lentrance Reader」を採用

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は6月28日、教科書出版社の学校図書株式会社(本社:東京都北区)が自社の電子書籍ビューワ「Lentrance Reader」が採用したことを明らかにした。

 学校図書は1948年の創業の教育図書出版社。文部科学省による教科書検定を経て、来春より教科となる「小学校道徳」の教科書のデジタル化も視野に入れ、ACCESS社のソリューションを採用したとのこと。Lentrance Readerは、 EPUB電子書籍フォーマットに対応した指導者用・学習者用の双方に利用できるWindows/iOS用電子書籍ビューワで、音声の埋め込みやテキスト読み上げ(TTS)に対応。動画・画像・PDFといったファイルをEPUBと同様に本棚に並べることが可能となっている。

 なお、ACCESS社によると、Webブラウザ対応版も現在開発中とのこと。【hon.jp】

問合せ先:ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2017/0628/

慶應義塾大学SFC研究所、次期電子書籍ファイルフォーマット規格「EPUB 3.1」を睨み複数出版社と2年間の研究プロジェクト

【編集部記事】慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスのSFC研究所(本部:神奈川県藤沢市)は6月27日、産学協同研究の新プロジェクトとして、KADOKAWA/講談社/集英社/小学館/出版デジタル機構の5社と未来の出版に関する研究をおこなう「Advanced Publishing Laboratory(APL)」を設置することで合意したと発表した。

 2年間限定で想定されているこのAPLでは、World Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)が今年1月にRecommended Specificationとした次期電子書籍ファイルフォーマット「EPUB 3.1」を中心に、W3C/Keioを通じて標準化団体への議論と会合参加、人材育成を進める。

 EPUB 3.1の現仕様では、商業出版界よりも、教科書出版界に大きな影響を与えることが予想されており、海外の電子書籍ビューワ開発各社でも事前検証作業がスローペースながら進められている。【hon.jp】

問合せ先:慶應義塾大学SFC研究所のプレスリリース( https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/press_file/20170627_aplab.pdf ※PDF形式

中国ネット大手Tencent、グループ初の電子書籍端末を「QQ」ブランドで発売

【編集部記事】現地報道によると、ネット大手Tencent(本社:中国広東省)グループが今月から、人気メッセンジャーソフト「QQ」のブランド名を冠した6型の電子書籍端末を発売したとのこと。

 ECサイト・SNS・ネット広告代理店などを多数運営するTencentグループは、電子書籍子会社China Reading(本社:中国上海市、閲文集団)を年内にもIPOを計画するなど電子出版関連の投資に積極的だが、自社ハードウェアを投入しない経営方針で有名だった。ただ、米Amazon社などが自社ハードウェアを次々と投入して成功していることを受け、この電子書籍端末を皮切りに自社ハードウェアの開発・販売を積極化させることが予想されているという。【hon.jp】

問合せ先:現地報道( http://www.cnbeta.com/articles/tech/623613.htm

米Amazon、電子書籍の新呼称「eBook」「Digital Book」など複数候補をA/Bテスト中

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が自社ECサイト上の書籍販売ページで、電子書籍版の新呼称をいろいろと試し始めている模様。

 米国Amazon.comサイトでは従来、電子書籍版を「Kindle Edition」と表記していたが、ブラウザ種類やデバイスによっては「eBook」「Digital Book」などと表示されるようになり、もっとも効果的な新呼称をA/Bテスト方式で実験・検討中のようだ。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( https://the-digital-reader.com/2017/06/24/amazon-beta-testing-label-digital-books/