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『山田洋次の〈世界〉』
(ちくま新書501)



出版社 筑摩書房
発売日 2004.10
価格  ¥ 777(¥ 740)
ISBN  4480062017

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著作紹介

『ポップカルチャー
    若者の世紀』

『特撮黙示録
    1995−2001』

『宮崎駿の〈世界〉』
『宮崎駿の〈世界〉』が第24回サントリー学芸賞(社会風俗部門)を受賞しました。 賞のお知らせ、選評、受賞のことばについては、Suntory News Release No.8300をご覧下さい。
『青い空、その下は廃虚−宮崎駿論』(『宮崎駿の〈世界〉』韓国版)   『ある朝、 セカイは死んでいた』
  「[増補改訂版/文庫]怪獣使いと少年〜ウルトラマンの作家たち』 」
  『日本風景論』
  『地球はウルトラマンの星』
  『お前がセカイを殺したいなら』
  『ぼくの命を救ってくれなかったエヴァへ』
  [単行本]『怪獣使いと少年〜ウルトラマンの作家たち』
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プロデュース本『セックスプレイヤー』好評発売中!
『地球はウルトラマンの星』
ドキュメント of ティガ、ダイナ、ガイア!
ウルトラ史上初!
スタッフ&キャスト総勢36名インタビュー
全154話完全解説付!
好評重版!

切通理作著/
A5判/全456ページ/ 2000年3月30日/ソニー・マガジンズ/
ISBN4-7897-1539-6/定価:[本体2800円]+税
書 評


1996年『ウルトラマンティガ』、1997年『ウルトラマンダイナ』、 1998年『ウルトラマンガイア』 平成の世に蘇った新しいウルトラ マンたちは、子ども達のみならず、大人にまで支持を獲得した。 その要因は何だったのか。 ウルトラマンで育ち、自分たちの見たいウルトラマンを作った人 たち1人1人と語り合いたいと思って、この本を作りました。 番組放映中からスタッフ・キャスト36名に数回にわたってロン グインタビューを行ってきたものの集大成として世に放ちます!


インタビュー内容(登場順)
橋爪謙始 絵コンテ
ウルトラマンの顔は簡単なようでいて難しい。目を丸くすると似ないんです。
寺井雄二 美術監督
設定は近未来ですが、僕の中に<メトロポリス>はありませんでした。
見ている人の記憶に引っかかる手がかりを考えていました。
田嶋秀樹 3D−CGデザイナー
「みずから火の中に飛び込む男」「気が狂ってる」と言われつつ
これだけこだわりたいと思ったのは
言ってみれば執念といいますか
小中千昭 脚本
番組が終わったらウルトラマンも怪獣も居ないという風にはしたくなかった。
今後も共存できるかどうかはわからない。
でも「居る」んです。
吉本多香美 レナ
いっつも心の扉叩いてたんですよ
でもダイゴは開けてくれなくて
叩き続けてた
村石宏實 監督
感動を呼ぶってことは
アクションの醍醐味もさることながら
人の心に残っていくことだなって
高樹澪 イルマ
私がイルマに抜擢されたとき
女性隊長であることの意味を
どっかで感じ取っていたと思うんです
右田昌万 脚本
人間の方から巨人に飛び込む
それが平成ウルトラマンの原点です
神澤信一 監督
特撮は物理だよね
ないものを作るんじゃなくて、
インプットされたものを引き出す
大滝明利 ムナカタ
増田由紀夫 ホリイ
影丸茂樹 シンジョウ
大滝「お互い『食ってやろう』ってのはなかったね」
増田「みんな違うから、ストレートに自分を出せた」
影丸「その人の持ち味が出れば『勝ち』だから」
川崎郷太 監督
白い紙に絵を描くときに
鉛筆が良いのか、クレヨンが良いのか、
そういう方法論は一杯持ってた方がいいですね
実相寺昭雄 監督
風景に佇む自分が夢みたいに見えたと思ったら、
瞬間的にもうそのこと自体が懐かしくなっちゃう
上原正三 脚本
あの世で金城哲夫やオヤジさん(円谷英二)に会ったとき
最後に「ウルトラの星」を作ってきましたって
言えるからね
小中和哉 監督
『ダイナ』のロジックは
根本がアーサー・C・クラークで
人間中心主義なんですよ
つるの剛士 アスカ
山田まりや マイ
つるの「リーフラッシャーがなくても変身できるでしょう、アスカは絶対」
まりや「男の子が産まれたらアスカで、女の子だったらマイってつけたい」
倉持武弘 撮影
どうせやるなら
しっかり覚悟して冒険できないか
毎回変えてやろうと思ってました
太田愛 脚本
なんにでも「色」ってついているのに、
どこか抽象的な気がしてね
そこが好きなんです
原田昌樹 監督
Oldies but goodes!
時代に合わせた作品ではなく
<いつかどこかで見たもの>を
満留浩昌 特技監督
一生懸命さが何かの結果に結びつく
そんなカタルシスが
必要とされていたんだと思うんです
北浦継巳 監督
<爽やか>だけだと面白くない
ギャップをどう作るか考えます
自分の世界に持っていくために
吉岡毅志 我夢
高野八誠 藤宮
中上雅巳 梶尾
高野「ウルトラマンはもっと責任感のある人になってもらいたいですね」
中上「オイオイ、学級委員決めてんじゃねえんだぞ(笑)」
吉岡「ウルトラマンも怪獣も実は居ないもので、見えないものと戦ってる
気がしていました」
吉田伸 脚本
藤宮のことがわかるのは我夢だけなんです
古怒田健志 脚本
カプセル怪獣みたいに怪獣軍団を率いるアグルを考えていました
大西信介 脚本
日常との融合云々より、ミニチュア自体の破壊が繰り広げられる空間が好きです
川上英幸 脚本
藤宮に「見知らぬ他人」を救わせたかった
武上純希 脚本
日常だけでやりとりするのは好きじゃないんです
石橋けい マユミ/慧
「死」に対してコンプレックスがあって、挑発的
慧とマユミはどこかでつながっていますね
笈田雅人 プロデューサー
僕らの歩んできた人生を
良くても悪くてもストレートに出して
その結果を見たかった
佐川和夫 特技監督
やっぱり怪獣は怖くて強くて憎らしい
「喋らなくても悪役だ」という迫力で
ドーンとやりたかった
丸谷嘉彦 プロデューサー
テレビというものは
常に<現在>しか伝えられない
たとえ舞台が未来や異次元でも
長谷川圭一 脚本
ヒーローから一人の人間へ
そこに到達するまでの
3年間でした



* 長編評論
「Ultraman is always with us.ウルトラマン復活の道程」


不況で人々が自信を失い、猟奇犯罪が多発、引きこもりが話題になる世紀 末。「生きる意志」を持つこと自体の「意志」が必要とされている時代、 かつてウルトラマンで育ったクリエーターたちは人間の持つ内なる<光> としてウルトラマンを捉えた。
そして超人願望に支配されてしまう心の<闇>にも居場所を与えた。
そんな平成ウルトラマンの魅力に迫ります。
またウルトラマンはテレビで育った世代にとって、テレビそのものが
万能感と距離感を感じさせるものであることと重ね合わされた存在なの ではないかと思い、その部分に考察を加えています。
続く小中千昭論での、テレビに代わる可能性があるネットワーク社会
の在り方につなげています。
実際、ネットを通して出会った多くの人々の波動なしに平成のウルトラマン、 そしてこの本は語れません。


* 全154話完全リスト&解説

各回の脚本監督はもちろん、ゲスト出演者、ウルトラマンと怪獣のスーツアクター の配役、シナリオと映像の変更点が一望に見渡せる初の完全リスト!

* 絵コンテマン橋爪謙始による新作描き下ろし表紙、橋爪氏と寺井雄二美術監督 のイメージボード、 田嶋秀樹3D−CGデザイナーによる描き下ろしCG、各 監督による未公開メイキングフォトや指示書、コンテなど、かなりのファンでも 今まで見たことがないビジュアルが満載!

* ファンの皆様や漫画家、アニメ監督、イラストレーターなど各界クリエーター によるアンケートと対談により、リアルタイムで番組がどう受け止められたかを記録。


書 評


 全編をとおして読むと「ウルトラマンって好き? 強くなりたい? 生きたい? ナゼ?」という純な質問が聞こえてくる。ウルトラ好きには必読の本だが、心に光と闇を持っている人にもオススメの一冊。

(斉藤友里子・LOFT PLUS ONEプロデューサー/『ROOF TOP』2000年6月号)


 今後数十年間、新三部作の傍らで読み継がれてゆくことを約束された、幸福な労作である。

(加藤秀一・明治学院大学助教授/『東京新聞』2000年5月21日)


 月光仮面世代まではヒーローを自身の子ども時代 とともにノスタルジーの世界に置き去りにしたのに対し、ウルトラの子たちは、ヒーローと子ども時代を抱えたまま大人になったからだ。
 そのこと自体に是非はない。が、抱えた限り、それを伝えようとする意志は、何物にも替えがたく美しくある。同じくウルトラの子である切通はそこをうまく引き出した。

(ひこ・田中/『週刊読書人』2000年5月26日)


 かつてウルトラマンは「光の国」から来た神のごとき存在だった。「平成ウルトラ」は根本設定が違う。人間だれもが「光」を持っている。だからみんな「ウルトラマン」になれる。それが本書の題名にもある「平成ウルトラ」の骨子だ。この変革の構図は、偉大な作品を見上げていた60-70年代の少年が大人になり、新ウルトラをつくり、観たとき「では自分の光とはなんなのだ?」と内面からわきあがった疑問から生まれたものなのだろう。
 壮大な回帰と進化の構図が実に2000年らしい。二冊(『怪獣使いと少年』と『地球はウルトラマンの星』)の併読を強く推奨する。 (氷川竜介・フリーライター/『オンラインブックショップbk1』2000.07.18)
 この分量は<ウルトラマンとは何か>というテーマを著者と共に体感するには必要だったのだろう。ライブ感にあふれた優れた読み物である。

(佐藤利明・娯楽映画研究/『キネマ旬報』2000年7月上旬号)


 「平成」三部作において「…になること」が「光」と「人」、個体と複数性、始源性と抜本的<他者>性といったものの間を揺れ続けることでもあったように、本書に召喚されたおびただしい固有名詞は、共同製作の現場と個の間で、単一ではない、それぞれのウルトラマン像を輝かせており、まさに生成変化する(しつつある)ウルトラマン像が浮き彫りにされてゆく。そして、『怪獣使いと少年』で「昭和ウルトラマン」と「僕」の間に揺曳する異邦人の孤独を織り合わせた切通は、「僕」であり無数の<他者>でもある肉声を敷延することによって、<他者>を前にして閉塞する「オウム」−『エヴァンゲリオン』的「内面」を超えて、この世界の諸相そのもの「になること」という、新たな祈願を本書のうちにそっと挟み込んでいるのだ。

(生野毅・文芸,映像評論/『図書新聞』2000年7月15日)


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