本稿は「出版ニュース」2019年1月上中旬号へ寄稿した原稿の転載です。以下、縦書き原稿を横書きに変換してあるのと、リンクを張ったり改行を少し増やしたりしてありますが、文体は掲載時のまま(常体)です。 情報法制研究所(JILIS)が9月2日に開催した「著作権侵害サイトによる海賊版被害対策に関するシンポジウム」で、用賀法律事務所の村瀬拓男弁護士が「正規版配信認定マークの運用を2018年秋から始める [...]
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Category Archives: 電子書籍出版メモ
吉井順一×高見真也×村田真×小林龍生×三瓶徹×村瀬拓男「EPUB、A11Y、日本語書記技術、LCP、健全なネット取引」3月19日開催(Advanced Publishing Laboratory)
Advanced Publishing Laboratory(APL)は3月19日、シンポジウム「EPUB、A11Y、日本語書記技術、LCP、健全なネット取引」を開催する。登壇者は吉井順一氏、高見真也氏、村田真氏、小林龍生氏、三瓶徹氏、村瀬拓男氏。 イベント概要 日時 2019年3月19日(火)15時から17時30分(14時30分受付開始) 場所 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日新聞社パレス [...]
『鬼遊び 鬼よぶわらべ歌』廣嶋玲子(作)/おとないちあき(絵)/小峰書店/4月19日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
鬼の花をつんではいけないよ。つんだら鬼が来て、子どもをつれていってしまうから……。鬼をよびよせてしまった子どもたちに訪れる「静かな恐怖」を描く、連作短編集。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじ [...]
ebookjapanへの「お引越し」手続き開始 ~ 「新刊自動購入」など継承された機能と未継承の機能
株式会社イーブックイニシアティブジャパンは2月28日、「eBookJapan(以下、旧サービス)」の既存会員に対し、ヤフーと共同運営の新サービス「ebookjapan(以下、新サービス)」への「お引越し」手続きを開始したことを発表した。旧サービスで購入済みの書籍や設定の多くは新サービスへ引き継がれるが、一部継承されない機能も存在する。 まず、新サービスでは『キン肉マン』などの定期更新される無料 [...]
同人誌のダウンロード販売って売れるの? ~ マンガ家大塚志郎氏(うみはん)インタビュー
電子書店「BOOK☆WALKER」は2月8日、「BOOK☆WALKER大賞」を発表した。各ジャンルでの売上上位作品をノミネートし、読者投票によって決まるという賞だ。その部門賞「同人誌・個人出版賞」に輝いた『無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?って話』の著者、大塚志郎氏(サークル名:うみはん)にインタビューを行った。 大塚氏は大阪府出身のマンガ家で、小学館から2002年にデビュー。現在は [...]
リーチサイト『はるか夢の址』の運営者に実刑判決――リンクの法的位置づけと、どの行為が犯罪とされたか
本稿は、クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-改変禁止 4.0国際(CC BY-NC-ND 4.0)ライセンスに基づき、骨董通り法律事務所 for the Arts 弁護士 二関辰郎氏のコラムを転載しています。 2019年1月17日、大阪地裁は、海賊版サイト「はるか夢の址(あと)」の運営者など3名に対し、それぞれ懲役3年6か月、3年、2年4か月の実刑判決を出した。「はるか夢の址」はいわゆるリ [...]
英ブッカー賞の新スポンサーはカリフォルニアのIT長者夫婦
18年間、資金支援をしてきたマン・グループに代わり、来年からブッカー賞のスポンサーとなるのは、セコイア・キャピタルで巨万の富を築いたカリフォルニアのIT長者夫婦のチャリティー基金「クランクスタート」との発表があった。 マイケル・モリッツとハリエット・ヘイマン夫婦は2人ともライターでもある。来年のブッカー賞が発表された後の6月1日をもって、2人が運営するチャリティー基金「クランクスタート」が最低 [...]
『ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ』中沢新一(編著)/中川大地(編著)/NTT出版/3月15日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
ゲームと遊びの理論的探究から、研究資源としてのアーカイブ整備、ゲームデザイン/テクノロジーの最前線、実世界への応用・実装まで、新たな総合知としての「ゲーム学」の中核的な論点を徹底ガイド。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されてい [...]
『YouTubeの時代 動画は世界をどう変えるか』ケヴィン・アロッカ(著)/小林啓倫(訳)/NTT出版/3月4日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
なぜ見るのをやめられないんだろう? ――“世界で一番YouTubeを見ている男”が伝える動画プラットフォームの舞台裏 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 YouTubeの時代 [...]
米PEN協会賞、気骨ある新人の短編集に注目
新人の短編集といえば、アメリカでは売り出しにくいジャンルとされているが、今年のPEN協会はブッカー賞や全米図書賞を受賞しているベテラン作家、ジョージ・ソーンダースが絶賛する2人の新人作家による短編集が選ばれる結果となった。 フィクション部門では、ガーナ系アメリカ人の新人作家、ナナ・クワメ・アジェイ-ブレニャによる短編集『Friday Black』が選ばれた。全米図書賞作家のタナハシ・コーツのよ [...]
『東京笑芸ざんまい わたしの芸能さんぽ』高田文夫/講談社/3月14日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
「東京で生まれた人一倍大きなこの目玉。生で、LIVEで、ジカに、森繁もアベベも志ん生もビートルズも見た。その見たまんまを、ヤジ馬のたしかな目で書き残そう」。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじ [...]
『元禄五芒星』野口武彦/講談社/3月20日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
将軍綱吉の治世後期、元禄から宝永は経済バブルの崩壊と災害が表裏の時代だった。漠然とした不安と鬱屈が世を覆うとき、人びとはいかに生きたか。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 [...]
パブリックドメイン絵画のデジタル版を勝手に作るのは違法とするドイツの判決
私設ではない美術館でパブリックドメインの絵画の写真を撮り、それをウィキペディアにアップロードしたり、あるいは美術館のカタログに載せられた写真をスキャンするのを美術館が止めることはできるのか? ドイツ連邦裁判所(BGH)はライス・エンゲルホルン博物館が起こした著作権侵害と訪問契約違反(館内は撮影禁止だったため)の訴えを認めた。 写真がアップロードされたサイトであるウィキペディアを運営するウィキメ [...]
2018年コミック市場は紙+電子で前年比1.9%増の4414億円と成長基調へ ~ 出版科学研究所調べ
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日発行の『出版月報』2019年2月号で、2018年紙&電子コミック市場推計を合計4414億円と発表。2017年は前年比2.8%減とマイナス成長だったが、2018年は1.9%増とプラス成長になった。 紙のコミックス(単行本)は1588億円(前年比4.7%減)、紙のコミック誌は824億円(同10.1%減)、電子のコミックスは1965億円(同14.8 [...]
「eBookJapan」と「Yahoo!ブックストア」がサービス終了、ヤフー・イーブック共同運営「ebookjapan」へ一本化
2月21日、老舗電子書店「eBookJapan」(BとJが大文字)が今春でのサービス終了を発表、既存ユーザーは、ヤフー株式会社と株式会社イーブックイニシアティブジャパンが共同運営する「ebookjapan」(すべて小文字)へ、2月28日より移行が開始される。また、ヤフーの電子書店「Yahoo!ブックストア」は、3月28日でのサービス終了を発表。これで、ヤフーグループ内に3つ存在していた電子書店サ [...]
『アナザーユートピア 「オープンスペース」から都市を考える』槇文彦/真壁智治/NTT出版/2月28日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
槇氏の近年でもっとも重要なエッセー「アナザーユートピア」に、分野を超えた17名の論者が応答した一冊。2020年以降の日本の都市のあり方に一石を投じる! 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了 [...]
講談社「DAYS NEO」に週刊少年マガジン編集部が加入 ~ 18誌200人の編集者と出逢えるマッチング型マンガ投稿サイトに
株式会社講談社のマッチング型マンガ投稿サイト「DAYS NEO」は2月25日、週刊少年マガジン編集部の加入を発表した。「週刊少年マガジン」「別冊少年マガジン」「マガポケ」の編集者が加わり、これで講談社と一迅社あわせて18誌200人のマンガ編集者とのマッチングが可能となった。 DAYS NEO は2018年4月にサービスを開始し、10カ月で投稿作品は4500作品、連載デビューは20人を超えている [...]
『セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方』ウィリアム・スティクスラッド/ネッド・ジョンソン/NTT出版/2月26日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
脳科学の最新成果と数千の親子の実例から見えてくる子どもの「やる気」の育て方とは? エビデンスに基づく現代の親子への処方箋。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 セルフドリブン [...]
『トリニティ』窪美澄/新潮社/3月29日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
イラストレイターの朔、ライターの登紀子、専業主婦の鈴子―― 50年前に出版社で出会った三人が、半生をかけて手に入れようとした人生の果実とは? 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください [...]
『いのちへの礼儀 国家・資本・家族の変容と動物たち』生田武志/筑摩書房/2月28日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
大切な親友であり、愛する家族であり、空腹を満たすタンパク質でもある──。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 いのちへの礼儀 国家・資本・家族の変容と動物たち 生田武志/筑摩 [...]
『AI社会の歩き方 人工知能とどう付き合うか』江間有沙/化学同人/2月28日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
人工知能をとりまく社会の問題について、丁寧に、客観的に、そして誠実にまとめられた本です。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 AI社会の歩き方 人工知能とどう付き合うか 江間 [...]
『パパとセイラの177日間 保険外交官始めました』まはら三桃/ポプラ社/3月5日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
学生時代に立ち上げた会社が倒産し、妻は離婚届を置いて出て行き、六歳の娘セイラをかかえた月野耕生は、当面の生計のために、託児所付きの生命保険会社に入社する。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめ [...]
定額読み放題の「マガジン☆WALKER」が初の支店を展開 ~「MangaWith」でマンガ誌30誌以上を配信開始
株式会社ブックウォーカーが運営する電子雑誌読み放題サービス「マガジン☆WALKER」は、株式会社GameWithが運営するスマートフォン向けのウェブマンガサービス「MangaWith」(マンガウィズ)と提携し、2月21日より「マガジン☆WALKER MangaWith支店」を開始した。「マガジン☆WALKER」が支店展開をするのはこれが初めて。 MangaWithは、ウェブブラウザから利用可能 [...]
読者からの購読料を増やすためにメディアができることは?
トリビューン出版、ガーディアン紙、そしてニュースウェブサイトであるスレート(Slate)をケーススタディとした2団体の報告書について、ハーバード大学のニーマン・ジャーナリズム・ラボがまとめている。 デジタル広告費のうち、グーグルが37%、フェースブックが22%、そして成長中のアマゾンが8.8%を稼いでいるという現在の状況を念頭に、それぞれ Digital Content Next(編注:デジタ [...]
出版広報センター、ダウンロード違法化の対象範囲拡大方針に対し「ネットユーザーやクリエイターの表現行為を萎縮させるようなことがあってはなりません」という見解を発表
出版広報センターは2月21日、現在法改正が検討されているダウンロード違法化の対象範囲見直しについて、「ネットユーザーやクリエイターの表現行為を萎縮させるようなことがあってはなりません」という見解を示した。これでクリエイターや知財の法学者・研究者のみならず、出版業界からも、文化庁の方針に「待った」がかかった形となる。 出版広報センターは「海賊版対策には、現在までのところ、“特効薬”は存在しません [...]
「スクショ違法化」ってどういうこと? マンガ家などクリエイターが反対しているのはなぜ? 法学者や弁護士などの緊急声明「海賊版対策に必要な範囲に限定すべき」なのはなぜ?
いま、海賊版サイト対策を目的とした、著作権法の改正が検討されています。そんな中、「スクショもNG」などといった報道もあり、不安になっている方も多いようです。日本マンガ学会など、クリエイター側からも反対の声が上がっています。さらに、法学者や弁護士などが「海賊版対策に必要な範囲に限定すべき」と緊急声明を出しています。 本稿では、そもそも現行の「ダウンロード違法」とはどういう制度なのか? それがどう [...]
『貌のない貌 梓凪子の捜査報告書』松嶋智左/講談社/3月20日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
国交問題、民泊、シェアハウス――暗部を覗き込んだ先に見えてくる真実に、貌はなかった。 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 貌のない貌 梓凪子の捜査報告書 松嶋智左/講談社 内 [...]
『最高の組織』大賀康史/自由国民社/3月1日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
7人で創業し、5年で業界のインフルエンサーになった会社のCEOが明かす経営革命! 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 最高の組織 大賀康史/自由国民社 内容紹介 Netga [...]
『暗殺日和はタロットで』古川春秋/講談社/3月20日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介
逆転につぐ逆転! 悲運のピアニストと孤独な殺し屋のスリリング・サスペンス! 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 暗殺日和はタロットで 古川春秋/講談社 内容紹介 「タロットを [...]
インプレスR&D「著者向けPOD出版サービス」がアマゾンでの累計販売額1億円突破
株式会社インプレスR&Dは2月20日、同社が提供する個人向け出版販売支援サービス「著者向けPOD出版サービス」を通じた Amazon.co.jp での累計販売額が、1億円を突破したことを発表した。2016年10月のサービス開始から、2年4カ月での大台達成となる。 著者向けPOD出版サービスは、印刷可能なPDFファイルを用意すれば、だれでも Amazon.co.jp で紙の本が出版でき [...]