Category Archives: 電子書籍出版メモ

読書メーター、投稿レビューをダ・ヴィンチニュースへ連携掲載開始

 株式会社トリスタが運営する「読書メーター」は2月19日、株式会社KADOKAWAが運営する「ダ・ヴィンチニュース」と提携したことを公式ブログで告知した。読書メーターへ投稿されたレビューは、ダ・ヴィンチニュースの本の紹介ページにも連携掲載される。  読書メーターは2018年4月に、出版社や電子書店などの提携サービス向けに「レビューAPI」機能の展開を発表。同6月から、株式会社ブックウォーカーが運営 [...]

国立国会図書館、書誌データを4月1日からだれでも無償で自由に利用可能と発表

 国立国会図書館は2月19日、同館の提供する書誌データを4月1日から、利用目的に関わらずだれでも無償で自由に利用可能とすることを発表した。  国立国会図書館は、国内出版物を納本制度によって網羅的に収集し、全国書誌データを構築している。書店などで一般に購入できる書籍等の納入率は95%以上で、それ以外にも官庁出版物や地方自治体出版物、外国刊行日本語出版物など一般に流通しにくいものも多く含まれている。ま [...]

上田渉「“第二の電子書籍市場”オーディオブックの可能性とこれから」3月13日開催(日本電子出版協会)

 一般社団法人日本電子出版協会は3月13日、株式会社オトバンク 代表取締役会長 上田渉氏を講師に迎え、セミナー「“第二の電子書籍市場”オーディオブックの可能性とこれから」を開催する。 イベント概要 日時 2019年3月13日(水)15時から17時30分(14時30分受付開始) 場所 東京都千代田区紀尾井町3−12 紀尾井町ビル4階 株式会社パピレス セミナールーム(地図) 内容  電子出版の今後の [...]

『傲慢と善良』辻村深月/朝日新聞出版/3月5日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじ [...]

『マジカルグランマ』柚木麻子/朝日新聞出版/4月5日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 周りを巻き込み、逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す!  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 マジカルグランマ 柚木麻子/朝日新聞出版 内容 [...]

芥川賞受賞作『コンビニ人間』がイギリスで再人気に

 1年近く前に英語で刊行された村田沙耶香『コンビニ人間』が、今頃になってベストセラー入りしている。ロンドンでいちばん大きい店を構えるフォイルズ(foyles)書店がプッシュしたのが功を奏したようだ。  イギリスでは『コンビニ人間』のハードカバーが出たのが昨年3月、ソフトカバーは今年5月に予定されているが、昨年暮れにフォイルズ書店が社員総出で決定するフィクション部門の「今年のベスト」として選ばれた。 [...]

『思わず考えちゃう』ヨシタケシンスケ/新潮社/3月27日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 絵本作家ヨシタケシンスケは、日々、何を考え何を描いているのか? ヨシタケさん初となる、待望のイラスト&エッセイ集です!  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 思わず考えちゃう [...]

清水計宏「CES 2019 最新テクノロジーとビジネストレンド展望」3月6日開催(日本電子出版協会)

 一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)は3月6日、1月にアメリカのラスベガスで開催された世界最大のICT展示会「CES 2019」(コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ)の報告会を開催する。登壇者は、20数年連続でCESに参加している清水計宏氏。 イベント概要 日時 20198年3月6日(水)15時から17時30分(14時30分受付開始) 場所 東京都千代田区紀尾井町3−12 紀尾井町ビル4 [...]

『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』アンジー・トーマス/岩崎書店/3月23日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 私は立ち上がる。撃たれた友の声になる。少女の勇気が社会を動かす一歩になる! 衝撃と感動の物語。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎し [...]

『自分のぎもん』河野哲也/はまのゆか/童心社/3月25日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 「なんで勉強しなきゃいけないの?」「かわいいってどうして気になるの?」「生きてるってなんのため?」……。日々の悩みを、だいや(男の子)とメル(猫)の哲学対話で考えてみよう。読んだらきっと、きみも意見が言いたくなるよ。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のもの [...]

オリジナル作品展示即売会「COMITIA127」企業ブースのフォトレポート

 コミティア実行委員会は東京ビッグサイトで2月17日、オリジナル作品の展示即売会「COMITIA127」を開催した。上図のような出版社などによる出張マンガ編集部が111誌(媒体)持ち込みを受け付けていたほか、企業ブースの出展も27カ所、クリエイター向けのさまざまなサービスが紹介されていた。本稿ではデジタルでのサービスを中心にフォトレポートする。 電子書店「BOOK☆WALKER」では、同人誌・個人 [...]

【ニュース解説】アマゾンはニューヨークのどこを見誤ったのか?

 ニューヨークは摩天楼の立ち並ぶマンハッタンから、東に川を渡ったクィーンズ区に広々とした「キャンパス」と呼ばれる第2本社を建て、2万5000人分の雇用を作り出すと謳い、“ビッグアップル”に乗り込もうとしたアマゾン。思わぬ抗議運動に尻込みし、計画を断念した。  アマゾンといえば、流通倉庫での労働の過酷さがたびたびニュースになっているが、それでも数千人規模の雇用となれば、今まではどこの州でも歓迎されて [...]

米アマゾン、ニューヨークの新社屋建設を断念

 シアトルの本社が手狭になってきたアマゾンが、国内のどこかに新社屋(以下HQ2)を建設し、5万人分の高給職を提供すると2017年9月に発表し、2カ所に分けたうちのひとつをニューヨークのロングアイランドシティにすると発表してから数カ月あまり、地元住民の猛烈な反対に遭い、ついに撤回を発表した。  折しも、CEOジェフ・ベゾスはゴシップ誌「ナショナル・エンクワイヤラー」の親会社であるアメリカン・メディア [...]

酒井信×池上俊介「ビッグデータを用いた『言葉』の分析と、AI(人工知能)を用いた編集・執筆支援システムの将来」3月2日開催(日本出版学会)

 日本出版学会 出版教育研究部会と出版デジタル研究部会は3月2日、「ビッグデータを用いた『言葉』の分析と、AI(人工知能)を用いた編集・執筆支援システムの将来」を開催する。登壇者は酒井信氏(文教大学准教授)と池上俊介氏(データセクション株式会社)。 イベント概要 日時 2019年3月2日(土)14時から16時(開場13時30分) 場所 東京都千代田区神田神保町3-8 専修大学神田キャンパス 5号館 [...]

『ねえさんといもうと』シャーロット・ゾロトウ(文)/酒井駒子(絵)/あすなろ書房/4月15日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 世界的絵本作家ゾロトウの、あの名作が、酒井駒子の絵で鮮やかによみがえりました。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 ねえさんといもうと シャーロット・ゾロトウ(文)/酒井駒子 [...]

『ノースライト』横山秀夫/新潮社/2月22日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 『64』から6年。待望の長編ミステリー、ついに登場! 横山ミステリー史上、最も美しい謎。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 ノースライト 横山秀夫/新潮社 内容紹介  『6 [...]

矢口博之×星野渉×梶原治樹×植村八潮セミナー「2018年電子出版ビジネスの現状と今後の展望―文化通信アンケート調査による―」2月28日開催(電子出版制作・流通協議会)

 一般社団法人電子出版制作・流通協議会は2月28日、オープンセミナー「2018年電子出版ビジネスの現状と今後の展望―文化通信アンケート調査による―」を開催する。パネリストは、矢口博之氏(東京電機大学理工学部准教授)、星野渉氏(文化通信社専務取締役)、梶原治樹氏(扶桑社販売部担当部長)。コーディネーターは植村八潮氏(専修大学教授)。 イベント概要 日時 2019年2月28日(木)13時30分から15 [...]

米アップルの電子雑誌定額読み放題サービスに出版社側から不満の声

 米アップルが準備を進めている電子雑誌購読サービスでは、提携する雑誌側に売り上げの50%が渡される仕組みだが、メディア側からこれではあまりにも少なくて不公平だという声が上がっている、と広告業界誌 AdAge やウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアがその詳細を伝えている。  この春にもスタートする予定のサービスは、毎月10ドル払えば参加している媒体の雑誌がいくらでも読めるというもの。だ [...]

「諦めが悪いんですよ」電子専門出版社の生存戦略 ~ 株式会社アドレナライズ 代表取締役 井手邦俊氏インタビュー

 急成長を続けいまや太い「柱」となった感のある電子コミック市場に対し、「文字もの」と呼ばれる電子書籍市場はいまだ書籍市場の4.4%程度。成長市場ではあるものの、その規模はまだまだ小さいのが現状だ。そんな中、ほとんどのラインアップが文字ものという、電子出版専門の出版社が存在する。それが株式会社アドレナライズだ。代表取締役の井手邦俊氏に、これまでの経緯や現況について話を伺った。  アドレナライズの設立 [...]

アマゾン、Kindleインディーズマンガの基金を2019年度も継続することを正式発表 ~ 人気度を基準に年間5000万円を分配

 アマゾンジャパン合同会社は2月13日、Kindleストアで無料マンガをセルフ出版できる「Kindleインディーズマンガ」で、作品の人気度を基準に分配する「インディーズ無料マンガ基金」を2019年度も継続することを発表した。2019年分として新たに総額5000万円を用意した。  Kindleインディーズマンガは、2018年7月5日にサービス開始された日本独自のプログラム。従来の「Kindleダイレ [...]

ニコニコ漫画、作品を応援するギフト機能と公開終了エピソード視聴機能を2月20日より追加

 株式会社トリスタは2月13日、運営するウェブサービス「ニコニコ漫画」に、2月20日より「ギフト機能」と「公開終了エピソードの視聴機能」を追加することを発表した。読者は「ニコニコ漫画コイン」を使い、作品に対しギフトや応援メッセージを贈ったり、公開を終了したエピソードを一定期間視聴できるようになる。  「読了後ギフト」機能は、ニコニコ漫画で作品を読み終わったときに、作品を応援したい気持ちをギフトとし [...]

村田真講演「アクセシブルな電子書籍のために:標準化に出来ることと出来ないこと」2月27日開催(日本出版学会)

 日本出版学会 出版アクセシビリティ研究部会と出版デジタル研究部会は2月27日、慶應義塾大学政策・メディア研究科特任教授で日本電子出版協会技術主任の村田真氏を講師に迎え、講演「アクセシブルな電子書籍のために:標準化に出来ることと出来ないこと」を開催する。 イベント概要 日時 2019年2月27日(水)13時30分から15時30分(開場13時) 場所 東京都文京区大塚3-1-1 株式会社図書館流通セ [...]

高野明彦講演「デジタルアーカイブ利用技術とフェイクニュース」、小林龍生講演「新元号国際標準化秘話」2月22日開催(文字情報技術促進協議会)

 文字情報技術促進協議会 事務局は2月22日、年次特別講演会を開催する。登壇者は国立情報学研究所教授の高野明彦氏と、文字情報技術促進協議会会長の小林龍生氏。 イベント概要 日時 2019年2月22日(金)16時20分から18時(16時受付開始) 場所 東京都港区港南2-3-13 品川フロントビルB1 品川フロントビル会議室(地図) 内容 ●16時20分から17時10分「デジタルアーカイブ利用技術と [...]

「迷路の外には何がある?――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語」スペンサー・ジョンソン/扶桑社/2月27日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 日本で400万部、全世界で累計2800万部突破、Amazon史上最大の大ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』待望の続編登場。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。 迷路の外に [...]

『私は虐待していない 揺さぶられっ子症候群』柳原三佳/講談社/3月26日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

 赤ちゃんから目を離した隙の転倒や落下を「虐待」だと断罪された親たち。母子手帳にも明記されている「揺さぶられっ子症候群」は、はたして「虐待」の根拠となるのでしょうか。  発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。  書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますので [...]

ディスカヴァー・トゥエンティワン、オンラインショップを今秋リニューアル ~ 2月28日から一時閉鎖するため購入書籍のダウンロードを

 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンは2月7日、自社運営のオンラインショップを今秋にリニューアルオープン予定であることを発表した。2月28日18時以降は一時閉鎖されマイページにログインできなくなるため、購入した書籍はそれまでにダウンロードするよう案内している。  ディスカヴァー・トゥエンティワンは、ビジネス書や自己啓発書などを中心に刊行する出版社。取次流通を介さず、約5000店の書店と直接取 [...]

元編集者ベストセラー作家の虚言癖に英米出版業界が騒然

 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』といえば、昨年刊行され、アメリカやイギリスでベストセラーとなった心理スリラーだが、著者が売れっ子作家として人前に出るようになり、その言動に数々の嘘があることがわかったと、ニューヨーカー誌が伝えている。  A・J・フィンという性別不明のペンネームを使って発表したデビュー作がいきなりニューヨーク・タイムズのベストセラーチャート第1位登場という快挙を成し遂げたが、編集 [...]

地元ニューヨーカーの反対にアマゾンが新社屋建設の断念を検討か?

 シアトルの本社が手狭になってきたアマゾンが、国内のどこかに新社屋(以下HQ2)を建設し、5万人分の高給職を提供すると2017年9月に発表し、2カ所に分けたうちのひとつをニューヨークのロングアイランドシティにすると発表してから数カ月あまり、地元住民の猛烈な反対に遭い、ひそかに撤回も検討しているらしい、とワシントン・ポスト紙が伝えている。  ニューヨーク市は伝統的に労働組合の力が強く、かつてウォルマ [...]

ジャーナリズムを論じたNYタイムズ前編集主幹の本が賛否両論

 ニューヨーク・タイムズ初の女性編集長(編集主幹)だったジル・エイブラムソンが上梓したばかりの本、『Merchants of Truth』(真実の商人たち)において、出典先に関する誤述や脚注が不十分な箇所があり、著者は増版分から校正すると回答したとAP通信が伝えている。  エイブラムソンは「出典元のページに間違いがあったり、引用と明記すべきところがそうなってなかった」と認めたが、もともと動画ニュー [...]

実効性のない法律に意味はあるのか?「違法ダウンロード範囲拡大を考える院内集会」レポートと考察

 「二次創作のイラストをダウンロードするのも違法となる可能性がある」「悪意ある侵犯者には効果がないような法改正にどんな意味があるのか?」 ── 2月8日に参議院議員会館で開催された「違法ダウンロード範囲拡大を考える院内集会」では、マンガ家の竹宮惠子氏や赤松健氏など、本来は著作権法で権利を守られる立場であるクリエイター側から、このような疑問や反対の声が上がった。本稿ではこの集会のレポートを交えながら [...]