Category Archives: 電子書籍出版メモ

フランスの出版社団体SNE「国民の21%が一度は電子書籍の読書を体験済み」

【編集部記事】フランスの出版社団体Syndicat National de l’Edition(本部:フランス・パリ市、以後:SNE)は現地時間3月22日、自国では第7回目となる電子書籍市場の調査レポート「7e BAROMÈTRE SUR LES USAGES DU LIVRE NUMÉRIQUE」をPDF形式で無料公開した。

 本レポートは同国のメディア調査大手OpinionWayに委託したもので、電話アンケート方式で15歳以上の成人2,006名と電子書籍ユーザー506名の2サンプルに分けてヒアリング調査したもの。同レポートによると、15歳以上の成人の21%が一度は電子書籍の読書を体験済み。また、電子書籍ユーザーに絞ると、閲覧電子書籍フォーマットはPDFが43%ともっとも多いものの、EPUBフォーマットが28%と前回調査よりも+10%増えたことが明らかになったとのこと。【hon.jp】

問合せ先:SNEのレポートPDF( http://www.sne.fr/wp-content/uploads/2017/03/barometre-usage-livre-numerique-2017-SNE-SOFIA-SGDL.pdf

ドイツの書店チェーン最大手Thalia、紙書籍←→電子書籍双方向誘導アプリ「Papego」と提携

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「buchreport.de」によると、ドイツ語圏の書店チェーン最大手「Thalia」が、紙書籍←→電子書籍双方向誘導アプリ「Papego」の開発元であるBriends社(本社:ドイツ・ハンブルグ市)と提携したとのこと。

 Papegoは、紙書籍の本文ページを撮影するだけで、当該ページを認識し、紙書籍←→電子書籍版間の双方向誘導を実現するiOS/Androidアプリ。Thalia側では今回の提携により、自社店頭で販売する書籍出版社との権利仲介などを行ないつつ、同時にPR・集客用途に活用していく構想とのこと。【hon.jp】

問合せ先:buchreport.deの記事( https://www.buchreport.de/2017/03/23/papego-und-thalia-kooperieren/

Hachette英国法人、新人作家取り込みのためブログ情報サイト・作品投稿サイト「The Future Bookshelf」をオープン

【編集部記事】英The Booksellerによると、Hachette英国法人が既存の大手出版社が対応し切れていない個人作家やマイノリティ系作家を取り込むため、ブログ情報サイト・作品投稿サイト「The Future Bookshelf」をオープンしたとのこと。

 欧米の書籍市場では、LGBTや有色人種系作家たちの作品を大手出版社が拾い切れず、個人作家として独自にAmazon等の電子書籍界で大きなニッチマーケットに形成しつつある。今回のサイトはその動きに対応するためのもので、まずはプロ作家たちがビギナー作家向けに作品化までのプロセスをブログ・メルマガニュース記事として配信。並行して、作品投稿コンテストなども開催する予定。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/hachette-launches-future-bookshelf-underrepresented-writers-513501

オーストラリア、書籍アクセシビリティ向上のために著作権改正の動き、マラケシュ条約に対応するため

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると先週末、視覚障碍者向けなどのアクセシビティ対応書籍が少ないことを是正するための著作権法改正案が、オーストラリア議会に提出されたとのこと。

 この改正案は、EU・中国・インドなど複数国で署名し、2016年から発効したWIPOのマラケシュ条約(Marrakesh VIP Treaty)に対応するためのもので、改正が実現した場合には現在のような認定団体だけでなく、一般個人でも自由に書籍のアクセシビティ対応化作業が行なえるようになる。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2017/03/24/guest-post-australias-copyright-reform-bring-millions-books-reads-blind/

中国のビジネススクール長江商学院、同国の電子書籍市場の最新事情についてレポート

【編集部記事】中国の長江商学院(本部:中国北京市)が先週、同国の電子書籍市場の最新事情についてのレポートをブログ記事で掲載している。

 記事によると、中国内における電子書籍+ネット小説の読者数は3.08億人で、インターネット接続人口の43.1%。とくに中心となっているのが10〜39歳の若年層で、中国のインターネットサービス最大手Tencent Holdings社(本社:中国深圳市、騰訊控股有限公司)が、子会社の電子書籍子会社China Reading(本社:同、閲文集団)を今秋にも香港でIPOさせる予定。

 また、海外書籍の中国語翻訳を行なっている人力翻訳コミュニティサイト大手「訳言」も紹介しており、日本作品を含む海外の著作権フリー作品が高ペースで中国語に翻訳され、ネットで配信されているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:長江商学院の記事( http://knowledge.ckgsb.edu.cn/2017/03/20/digital-economy/ebook-publishing-in-china/

フランスの出版市場、2016年は電子書籍販売部数が+13%の成長、ロマンス小説がけん引役

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、市場調査会社Gfk Entertainment社(本社:ドイツ・バーデン=バーデン市)の現地法人が、明日からスタートする「Paris Book Fair」を前に、2016年度のフランス国内の出版市場概況を発表したとのこと。

 記事によると、2016年度のフランス国内の書籍出版市場全体は-1%の縮小だったものの、電子書籍については販売部数で+13%、売上高で+12%の成長ペースを維持。従来どおり書籍市場全体における電子書籍の占有率については3.5%と極小だが、SF・スリラー小説だと10〜15%、一部ロマンス小説ジャンルについては50%強と、重要な書籍フォーマットとなっているという。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/france-marche-du-livre-imprime-et-numerique-en-2016/

米Amazon、自社サービスを使うビギナー作家向けブログ情報サイト「Amazon Author Insights」をTumblr上で公開

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が英語圏のビギナー作家向けに、ブログ情報サイト「Amazon Author Insights」を公開したとのこと。

 同サイトは、KDPなどAmazon系サービスの使い方を既存作家たちが紹介するビギナー向け情報プログで、Tumblr上で設置。まだベータ公開となっているが、ネット上でのPR方法や価格設定のコツなど、複数の記事が読めるようになっている。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2017/03/21/amazon-author-insights-tips-indie-authors/

小学館、高橋留美子氏の残り5作品を電子コミック化、全タイトルの電子化が完了

【編集部記事】株式会社小学館(本社:東京都千代田区)は3月22日、株式会社エイト・ソーシャルウェア(本社:東京都渋谷区)と共同運営する電子書籍ストア「小学館eコミックストア」において、高橋留美子氏の5作品を電子コミック化し、全タイトルの電子化が完了したことを発表した。

 高橋留美子氏は「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」などの複数作品が有名ですでに電子化されている。今回、3月17日発売の「境界のRINNE」第35巻をもってコミックス全世界累計発行部数2億冊を突破したことを記念し、同氏コミックで未電子化となっていた「犬夜叉」「1ポンドの福音」「人魚シリーズ」「1orW」「高橋留美子傑作短編集」を電子コミックスで配信開始した。

 あわせて4月5日まで、記念キャンペーンを開始したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:「小学館eコミックストア」の高橋留美子作品一覧( http://csbs.shogakukan.co.jp/search?word=高橋留美子

中国のECサイト大手「京東商城」、電子書籍端末の新モデル「JDRead Venus」のクラウドファンディング成功

【編集部記事】現地報道によると、中国のECサイト大手「京東商城(通称JD.com)」グループが現地時間3月15日、自社ブランドの電子書籍端末の新モデル「JDRead Venus」のクラウドファンディングを実施し、1日強で目標金額を達成し製品化を決定したとのこと。

 JD.comグループは昨年、金融サービスサイト「京東金融」部門のクラウドファンディングサイトを介して「JDRead」という6型電子ペーパーの電子書籍端末を企画し、同グループとして初めての電子書籍端末を発売。今回の「JDRead Venus」はその2モデル目となるもので、画面サイズ自体は変わらないもののマグネシウム合金製の筐体デザインを採用し、昨年のモデルよりも若干薄くしている。クラウドファンディング向け特別予約価格は999人民元(約1.6万円)から。

 ハードウェアの製造自体は、電子書籍ハードウェア中堅メーカーの博閲科技(本社:中国・広東省)が担当する。【hon.jp】

問合せ先:JDRead Venusのクラウドファンディングページ( https://z.jd.com/project/details/75997.html

EUの出版社団体FEPが年次レポート、加盟24ヶ国のうち電子書籍市場シェアがもっとも高いのは英国ではなくデンマーク

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、EU圏の出版社業界団体Federation of European Publishers(本部:ベルギー・ブリュッセル市)が、年次レポート「The Book sector in Europe 2017」をPDF形式で公開したとのこと。

 本レポートは同団体に加盟する各24ヶ国の出版社団体からのアンケートを元に集計されたもので、電子書籍市場シェアがもっとも高い国はデンマークで18%、その次が英国で17%に到達しているとのこと(注:ただし国によっては数値内に電子教材なども含まれているため、正確な比較はできない)。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/chiffres-cles-marche-du-livre-papier-et-ebook-en-europe/

米国の国土安全保障省、中東・アフリカからの航空機客に対し、スマートフォン以外の電子機器の持ち込みを制限か

【編集部記事】英BBCによると、米国の国土安全保障省(本部:米国ワシントンD.C.)がトランプ政権の意向を受け、中東・アフリカからの航空機客に対し、スマートフォン以外の電子機器の持ち込みを制限させる方針を発表する模様。

 対象となるのは指定8ヶ国の10空港から米国に向かう航空機で、スマートフォン以外(ノートPCや電子書籍端末など)の機内持ち込みを禁じる施策となる可能性が高いとのこと。【hon.jp】

問合せ先:BBCの記事( http://www.bbc.com/news/world-us-canada-39333424

SF作家・ブロガーCory Doctorow氏、商業作家向けの直営電子書籍ストアを4月オープン予定、「fair trade e-book store」を提唱

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、今月英国で開催された出版業界カンファレンス「London Book Fair」会場で、SF作家Cory Doctorow氏が作家本人が電子書籍を販売するプラットフォームを4月にオープンする予定とのこと。

 Creative CommonsライセンスやDRMフリーなど、電子出版界におけるさまざまな試み・啓蒙活動で有名なDoctorow氏だが、4月にオープン予定にしているのは「Shut Up and Take My Money(コードネーム)」という商業作家専用の電子書籍ストアで、開発に3年を要したとのこと。この新プラットフォームでは、商業作家自身が作品の販売を担うことで、サードパーティ電子書籍ストア各社の取り分をカットしつつ、出版社・エージェントたちの取り分を後払い方式にすることを目的としている。

 Doctrow氏自身は、このコンセプトを「fair trade e-book store」と読んでおり、商業作家たちの募集を開始しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/73044-london-book-fair-2017-cory-doctorow-unveils-his-latest-publishing-experiment-fair-trade-e-books.html

きんざい、自社電子書籍ストアのバックエンドをアイプレスジャパン「コンテン堂モール」に移行、1ヶ月半で実現

【編集部記事】アイプレスジャパン株式会社(本社:千葉県流山市)は3月21日、電子書籍販売サイト「コンテン堂モール」内において、一般社団法人金融財政事情研究会(本部:東京都新宿区)および同関連会社の株式会社きんざい(本社:同)の電子書籍ストア「きんざいeSTOREアーカイブ」をオープンした。

 金融財政事情研究会はもともと2012年から自社サイトで「きんざいeSTORE」という電子書籍ストアを運営してきたが、今回そのバックエンドをアイプレスジャパン社のものに移行し、「きんざいeSTOREアーカイブ」としてリニューアル。プレスリリース上で「自社ストアで電子書籍をご購入いただいたお客さまへのサービスを継続しながら、トータルの運営コストを大幅に削減することに成功しています。サイト構築も初回打ち合わせから1ヶ月半程度の短期間で移行作業とサイト開設を実現することができました。」と今回のバックエンド引っ越しの工程を説明している。【hon.jp】

問合せ先:電子書籍ストア「きんざいeSTOREアーカイブ」( https://contendo.jp/store/kinzai

米テキサス州の“紙書籍フリー”な電子図書館「BiblioTech」、8月オープン予定の3館目の概要を明らかに

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、2013年に米国テキサス州Bexar郡でオープンした“紙書籍フリー”な電子図書館「BiblioTech」が今年8月にオープン予定にしている3館目について、プレス向けに概要を明らかにしたとのこと。

 BiblioTechは、地元のNelson Wolff判事など自治体関係者が中心に構想を暖めてきた実験プロジェクトで、パソコンをずらりと並べ、紙書籍を一切置かないという次世代図書館モデル施設。いろいろと試行錯誤の結果、Apple社の小売店鋪「Apple Store」に近い施設になっている。

 すでにBexar郡では2館がオープンしているが、この3館目は約390平米と最大規模になるもので、50台のPCを設置。来館者はそれらを使って電子書籍や電子雑誌が自由に閲覧できるばかりでなく、ネット作業や仕事なども行なえる。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2017/03/15/bibliotechs-newest-bookless-library-will-also-largest/

日本電子出版協会、「でっかいことはいいことだ!はみ出し者の人生論」セミナーを4月14日に東京都・飯田橋で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は4月14日午後、東京・飯田橋で「でっかいことはいいことだ!はみ出し者の人生論」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、電子書籍ストア「eBookJapan」を運営する株式会社イーブックイニシアティブジャパン(本社:東京都千代田区、現在はヤフージャパン子会社)の創業者である鈴木雄介会長によるもので、2000年当時からの国内の電子書籍業界の歴史について語る予定。

 定員200名で、一般の参加費は無料。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

問合せ先:「でっかいことはいいことだ!はみ出し者の人生論」セミナーの概要( http://kokucheese.com/event/index/456932/

ACCESS、新年度に合わせてEPUB教科書・教材用ビューア「Lentrance Reader」にiPad版を追加

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は3月16日、同社のハイブリット型教科書・教材用ビューア「Lentrance Reader」にiPad対応版を提供開始することを発表した。

 「Lentrance」は2015年に旧「PUBLUS」から名称変更された電子書籍・電子教科書総合ソリューションで、EPUB電子書籍ビューア教科書・教材用ビューア「Lentrance Reader」はWindows版のみが提供されてきた。

 新しく追加されたiPad版では、Windows版と同じUI・同じ操作方法を実現し、機器の違いによる操作方法の差を気にすることなく学習を進めることができるようにデザインされているとのこと。 【hon.jp】

問合せ先:ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2017/0316/

米Amazon、米国iOS版「Amazon」アプリに音声コマンド機能「Alexa」を追加、電子書籍読み上げも指示可能

【編集部記事】米Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間3月14日、iOS版の自社公式ECアプリ「Amazon App」の米国版をアップデートし、音声コマンド機能「Alexa」を追加した。

 Alexaは、Amazon社独自の音声コマンド機能で、屋内音声端末「Amazon Echo」や「Fire」タブレットなど、自社ハードウェア向けに提供されているもの(日本国内では未提供)。今回、iOS版アプリにもその機能を追加したことで、「Play my Kindle book.」などと購入済み電子書籍の読み上げなども肉声指示できるようになったとのこと。

 なお、日本版「Amazon」アプリでは、肉声による商品検索だけは、今年2月から対応している。【honjp】

問合せ先:米国Amazon社の新機能紹介ページ( https://www.amazon.com/gp/b/ref=as_li_ss_tl?node=16383509011

ロシア鉄道、乗客向け無料電子書籍をQRコードで提供、駅の待合室で

【編集部記事】ロシアの海外向けニュースブログ「Russian Beyond the Headlines」によると、ロシア鉄道(本社:ロシア・モスクワ市)が、乗客向けの電子書籍配信サービスを開始したとのこと。

 このサービスはもともと紙書籍の本棚で行なわれていたものだが、乗客たちのスマートフォン利用率が急速に高まったことを受け、電子書籍での提供を開始。まずはモスクワ市内にある3駅の待合室に本棚を模したQRコードポスターを設置し、無料の電子書籍150冊が読めるようになっているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Russian Beyond the Headlinesの記事( http://fr.rbth.com/en_bref/2017/03/11/des-bibliotheques-electroniques-dans-les-gares-de-moscou_717651

読み聞かせ中の肉声に反応し、BGMサウンドを再生する電子書籍アプリ「Novel Effect」

【編集部記事】米Publishers Weeklyが、読み聞かせ中の肉声に反応し、BGMサウンドを再生する電子書籍アプリ「Novel Effect」を紹介している。

 本アプリは米国のアプリベンチャーNovel Effect社(本社:米国ワシントン州)が昨年10月からiPhone向けに公開したもので、幼児・児童向けの読み聞かせニーズをターゲットにおいたもの。BGMサウンドを再生する電子書籍アプリは過去にも複数存在してきたが、読み手の肉声に反応するタイプのものはこのNovel Effectが初めてとなる。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/childrens/childrens-industry-news/article/73006-hachette-unveils-chlldren-s-app-pairing-text-and-music.html

日本電子出版協会、「電子書籍を増やすための二つのネックの解消法」セミナーを4月12日に東京都・麹町で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は4月12日午後、東京・麹町で「電子書籍を増やすための二つのネックの解消法」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、株式会社マイクロコンテンツ・鈴木道典社長および丸善雄松堂株式会社・大熊高明氏が登壇予定で、著作権利用許諾取得作業や出版資産のデジタル化など現場の実際を論じる予定。

 定員100名で、一般の参加費は3,000円、JEPA会員社は無料。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

問合せ先:「電子書籍を増やすための二つのネックの解消法」セミナーの概要( http://kokucheese.com/event/index/456938/

ブラジル最高裁が「電子書籍の付加価値税は紙書籍と同じようにゼロであるべき」と判断、数ヶ月以内も法改正される公算

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、ブラジルの最高裁が今週、電子書籍の付加価値税は紙書籍と同じようにゼロであるべきとの判断を下したとのこと。

 ブラジルは従来、海外から輸入される電子機器に重い関税をかけており、AmazonやKoboなどの電子書籍端末もその影響で高価格となっている。2013年頃から出版業界からの要請を受け、電子書籍を2004年から非課税となっている紙書籍と同一視するかという新しい問題が議会内で浮上し、海外製の電子書籍端末の輸入関税についても並行して議論されてきた。今回の最高裁の判断では後者についても引き下げるべきとの言及があった模様。

 これを受け、数ヶ月以内にも議会側が法改正に踏み切り、電子書籍コンテンツ・ハードウェアの両面で、同国内における購入価格がいっきに下がる公算が高くなったとのこと。【hon.jp】

問合せ先:「The Digital Reader」の記事( http://the-digital-reader.com/2017/03/14/brazil-cuts-import-duties-ereaders-drops-taxes-ebooks/

フランスの図書館向け電子書籍配信プラットフォーム会社Dilicom、「Readium LCP」対応の配信プラットフォームを稼働予定

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Teleread」によると、フランスの図書館向け電子書籍配信プラットフォーム会社Dilicom(本社:フランス・パリ市)がEPUB 3.0ビューワー向けプラグイン型DRM「Readium Licensed Content Protection(以後:Readium LCP)」にも対応した配信プラットフォームをデモ実演し、近日にも稼働させる模様。

 Readium LCPは、サードパーティDRMベンダー各社がReadiumビューワに自社DRMソリューションを組み込めるようにするための規格で、IDPF経由で、フランス政府などの助成金を元に主に図書館ユーザーを念頭に規格策定・啓蒙が進められている。Dilicom社ではまず、パリ市内の電子図書館から納入を開始する予定。【hon.jp】

問合せ先:「Teleread」の記事( https://teleread.org/2017/03/14/bill-rosenblatt-readium-lcp-drm-for-epub-set-to-launch/

ニューヨーク大学出版局、EPUB電子書籍のWebアノテーション実験出版社第1号として手を挙げる

【編集部記事】Webアノテーションを普及促進するNPO団体Hypothes.is(本部:米国カリフォルニア州)は現地時間3月9日、World Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)が先月Webブラウザ開発ベンダー向けに、ユーザーが自由にメモ・付箋を作成・保存できるレイヤー「Webアノテーション」関連3規格を勧告したことを受け、EPUB電子書籍への適用実験プロジェクトを開始させることを発表した。

 Webアノテーション自体は、24年前にMarc Andreessen氏(当時はMosaicの開発に従事)が提案・模索しつつ、長年標準化が実現できずにいたブラウザ標準機能の1つ。今回の実験プロジェクトは、Readium Foundation・ニューヨーク大学出版局・同大学図書館などと共同で行なうもので、Andrew W. Mellon財団の基金を原資とする。

 まずは、学術出版社であるニューヨーク大学出版局が自社の電子教科書とJavascript系EPUB電子書籍ビューワ「EPUBjs」を使って、早ければ今夏にも本格的なユーザー実験を開始する。【hon.jp】

問合せ先:Hypothes.isの告知( https://hypothes.is/blog/ebook-partnership/

AV動画投稿ポータル世界大手「Pornhub」が国際女性デー記念レポート発表、「女性ユーザーのほうがスマホ利用率が高い」

【編集部記事】米The Next Webによると、世界3大AV動画投稿ポータルサイトの1社であるPornhub社(本社:カナダ・ケベック州)が現地時間3月8日、International Women’s Day(国際女性デー)を記念し、同社グループサイトに関する統計レポートを発表し、「女性ユーザーのほうがスマホ利用率が高い」ことを明らかにしたとのこと。

 Pornhubはもともと、2007年にオープンしたアダルト動画投稿サイトで、その後関連サイトを買収しつつ急成長。中国政府からアクセス禁止サイトとなり、2013年には米国のスーパーボウル向けのTVCM枠購入をテレビ局に却下されたり、いろいろとニュースの話題になることで有名。今回の統計発表は毎年1月に発表している年次統計レポートから女性関連データを抽出したもので、International Women’s Day(国際女性デー)を記念したもの。

 同社の統計によると、女性ユーザーのスマホ経由でのアクセスがここ1年も引き続き急ペースで進んでおり、79.8%に到達した模様(男性は69.2%)。【hon.jp】

問合せ先:The Next Webの記事( https://thenextweb.com/insider/2017/03/08/pornhub-women-tech/

米国の中堅書店・雑貨チェーン「Family Christian」が再建断念、全240店舗の閉鎖を決定

【編集部記事】現地報道によると、2年前から経営再建を目指してきた米国のキリスト教系書店・雑貨チェーン「Family Christian」(本社:米国ミシガン州)が先月末、再建を断念し、全240店舗の閉店セールを開始した模様。

 同チェーンは1932年創業の老舗チェーンで、その前年に聖書出版社Zondervan(現在はHarperCollins傘下)を起ち上げたZondervan兄弟が創業。しかし、2015年に連邦倒産法の適用を申請し、経営再建を模索してきたが、売上の回復に失敗。今回の決定により、夏までに全店舗が閉店・従業員3,000名は全員解雇される予定で、各店舗ではさっそく閉店セールが開始されたとのこと。【hon.jp】

問合せ先:地元テレビ局の報道( http://woodtv.com/2017/02/23/family-christian-closing-all-stores-including-7-in-w-mi/

Amazon中国法人、中国が電子書籍端末「Kindle」販売台数で世界一に、Kindle Unlimited会員数では世界3位

【編集部記事】新華社通信によると、Amazon中国法人が現地時間3月8日、電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」の同国版スタート1周年を記念し、概況を現地プレス向けに発表した模様。

 Amazon中国法人の副社長コメントによると、中国はすでに電子書籍端末「Kindle」シリーズの販売台数では米国を抜き世界一となり、電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」の加入者数も米・英に次いで世界で3番目になったとのこと。【hon.jp】

問合せ先:新華社の記事( http://news.xinhuanet.com/politics/2017-03/08/c_129504105.htm

EUの電子書籍VAT税率問題が再び混迷状態に、EU司法裁判所「紙書籍と同等にすべきではない」と判断

【編集部記事】英The Booksellerによると、EU司法裁判所(本部:ルクセンブルク大公国)が現地時間3月7日、欧州委員会が加盟国に対して紙書籍同等の税率まで下げるよう促す方向で審議を進めている件について、「紙書籍と同等にすべきではない」と判断を下したとのこと。

 これはポーランドの市民団体から紙書籍/電子書籍のVAT率差について「公正か」との司法判断を求められていた件について回答したもので、「電子書籍・電子新聞のVAT税率は、ECサービスの枠内で今後議論されるべき問題」とし、紙書籍とは別枠で議論されるべきとのこと。

 欧州委員会はもともと、紙書籍は「文化財」で電子書籍は「電子サービス」としていたため、後者の税率は高くあるべきとしていた。しかし、昨年末にその方針を一転し、加盟国に対して紙書籍同等の税率まで下げるよう促す方向で審議を進めている。今回のEU司法裁判所の判断は、再びその審議に大きな影響を与えるものと予想される。【hon.jp】

問合せ先:The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/european-court-rules-e-book-vat-cannot-be-reduced-500211

ロンドン大学の研究者チーム「日本で電子書籍端末の普及がなぜか遅れているか」について論文、しかし

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、英国のロンドン大学の研究者チームによる「日本で電子書籍端末の普及がなぜか遅れているか」についての論文を紹介している。

 この論文は「The Encroachment Speed of Potentially DisruptiveInnovations with Indirect Network Externalities: The Case of E-Readers」というタイトルで、2012年時点に行なわれた日米の出版業界関係者20名のインタビューを元に、日米間の電子書籍端末「Kindle」発売時期のズレと、同時期に発売された日本メーカー製端末の販売不振、浸透度の差について定性的に検証したもの。

 The Digital Readerサイトによると、米国市場について記述に多々の問題があると指摘している。

※注:弊社サイトでも当該論文を精査した結果、「XDMF」などとミススペルも多く、「査読不足」と判断しました。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2017/03/08/real-reason-ereaders-succeeded-disruptive-innovation-us-not-japan/

Author Earnings最新レポート「米国内で大手出版5社の電子書籍市場占有シェアの低下止まらず」

【編集部記事】米国の個人作家向け電子書籍市場調査サイト「Author Earnings」が米国Amazonサイトの電子書籍ストアに関する新しい調査レポートを公開した。

 Author Earningsサイトは、個人作家Hugh Howey氏がAmazon.com用Webクローラーを自作してKindle個人作品市場の成長度合いを調査・分析しているもので、レポート第一弾から、無名の個人作家たちがAmazonの電子書籍コーナーを実質掌握していることを明らかにし、米AAPや英Neilsen Booksのレポート数値があえて非ISBN書籍をカウントしないことで恣意的操作されていることを指摘していた。

 最新版では、英語圏各国の概況に加え、今年2月時点の米国Kindleストアの概況を引き続き報告。昨年10月、販売部数ベースで市場シェアをリードしてきた個人作家たちのシェア低下を初めて感知したが、それは一旦収まったとのこと。その一方、大手出版5社のシェア占有率は引き続き下降を続けており、20.8%と最低記録を更新したことが確認された。【hon.jp】

問合せ先:Author Earningsの最新レポート( http://authorearnings.com/report/february-2017/

ポーランドの電子書籍端末販売ベンダーArta Tech、ソニー製DRM採用の2モデルを今夏フランスで発売予定

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、ポーランドの電子書籍端末販売ベンダーArta Tech(本社:ポーランド・ヴロツワフ市)が、同社の電子書籍端末シリーズ「InkBOOK」の新2モデルをデモ実演したとのこと。

 今夏にもフランス市場に投入予定となっているこの新2モデルでは、電子書籍端末ハードウェア業界で初めて株式会社ソニーDADCジャパン(本社:静岡県榛原郡)の電子書籍DRMソリューション「User Rights Management System(URMS)」を採用した電子書籍ビューワアプリを搭載予定。URMSは、ソニーのMarlin-DRMベースのDRMソリューションで、Readiumビューワに自社DRMソリューションを組み込めるようにするための規格「Readium LCP」にも対応表明している。

 なお、この2モデルはOSがAndroidのため、Kindle等の他社ビューワアプリもインストールできるよう配慮されている模様。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/liseuse-numerique/ebooks-inkbook-la-premiere-liseuse-qui-integrera-la-drm-sony-urms/