Category Archives: 電子書籍出版メモ

米ミネソタ大学、オープン電子教科書プロジェクト「Open Textbook Network」のおかげで「学生たちの経済負担を1.57億円軽減」

【編集部記事】米国のMinnesota大学(本部:米国ミネソタ州)は今月、同大学が中心となって全米の複数大学で現在採用しているオープンソース電子教科書制作・導入プログラム「Open Textbook Network」の成果を発表している。

 Open Textbook Networkは、一部教科で必須となっている教科書をオープンソース電子教科書に置き換えるというもので、数年前から複数の州政府が採用推進に向けて次々と法案を可決している。Open Textbook Networkは同大学が2012年に始めたオープン電子教科書プロジェクトで、現在200作品を無料公開。加盟大学の中から9校を調査したところ、累計で学生たちの経済負担を150万ドル(約1.57億円)軽減させたことが明らかになったとのこと。【hon.jp】

Minnesota大学のプレスリリース( https://twin-cities.umn.edu/news-events/u-m%E2%80%99s-open-textbook-network-reports-student-savings-15-million-open-textbooks-0

日本電子出版協会、「W3CとIDPFの統合によるアクセシブルな電子出版の未来〜DAISY国際会議連携」セミナーを11月17日に東京都・神保町で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は11月17日午後、東京・神保町で「W3CとIDPFの統合によるアクセシブルな電子出版の未来〜DAISY国際会議連携」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、視覚障碍者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためのデジタルオーディオ書籍の国際標準規格DAISYと、そのDAISYを包含する電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」のアクセシビリティ仕様について紹介。登壇するのは、IDPF/DAISY ConsortiumのGeorge Kerscher氏とAvneesh Singh氏、JEPA・村田真氏。

 一般の参加費は3,000円、JEPA会員社および日本DAISYコンソーシアム会員は無料。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

「W3CとIDPFの統合によるアクセシブルな電子出版の未来」セミナーの概要ページ( http://kokucheese.com/event/index/429334/

学研グループの株式会社ブックビヨンド、新・電子書籍配信サイト「Beyond Publishing」でACCESS社の電子出版ソリューション「PUBLUS」を採用

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は、学研グループの株式会社ブックビヨンド(本社:東京都品川区)が本日オープンした電子書籍配信サイト「Beyond Publishing」で、自社の電子出版ソリューション「PUBLUS」が採用されたことを明らかにした。

 「Beyond Publishing」は、電子出版事業への参入を目指す企業が、 雑誌や書籍から企業のカタログまでコンテンツを簡単にEPUB形式で電子化して配信・課金できるシステムを提供。ACCESS社のPUBLUSは、Webブラウザ・パソコン・スマートフォンを問わず、クラウド側でEPUBコンテンツのレンダリング処理を行なう総合電子書籍プラットフォームでバックエンドシステムとして採用されたとのこと。【hon.jp】

ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/1031/

株式会社e-Book.Ranks、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で柳沢きみお氏の電子コミック作品の執筆費用を公募開始

【編集部記事】株式会社e-Book.Ranks(本社:東京都渋谷区)は10月28日、株式会社CAMPFIRE(同)が運営するクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」上で、漫画家・柳沢きみお氏のコミック作品「極悪貧乏人」の執筆費用の公募をスタートした。

 「極悪貧乏人」は連載雑誌が廃刊したため未完結となっている同氏の作品で、株式会社e-Book.Ranksではネット上での連載継続・電子書籍化などのため、執筆費用3,600,000円を一般公募。※なお、このクラウドファンディング企画は目標金額に達しなくても、支払いが発生する「All-IN」方式となっているので注意のこと。【hon.jp】

CAMPFIREサイト上でのクラウドファンディングページ( https://camp-fire.jp/projects/view/11381

中国の宜昌市図書館、5年前に繁華街に設置した”自動図書貸し出しマシン”が故障・1年前から完全放置状態に、電子書籍アプリにシフト

【編集部記事】中国湖北省の地元紙「湖北新聞」によると、2011年に中国の宜昌市図書館が繁華街に設置した「自動図書貸し出し」機が、1年前から使えない状態のまま完全放置状態になっており、問題化しているとのこと。

 この自動貸し出し機は、いわゆる”自動販売機”タイプの24時間書籍貸し出し機で、紙書籍400冊を収納可能。図書館へ行かなくても紙書籍を借りれるというのが当時のウリだった。しかし、機械特有のメンテナンス予算確保問題に直面し、1年前からは故障したまま利用不能のまま放置されていた。近隣住民からの苦情もあって、宜昌市側も撤去を検討開始したという。その一方で、宜昌市図書館は2年前からスマートフォン用電子図書館アプリの普及促進に予算をシフトし、そちらは市民から好評とのこと。【hon.jp】

湖北新聞の報道( http://news.cnhubei.com/xw/hb/yc/201610/t3728080.shtml

シンガポール国立図書館、地下鉄の車内を広告ジャック、QRコード経由で電子書籍ビューワアプリのダウンロードをPR

【編集部記事】現地報道によると、シンガポール国立図書館(本部:シンガポール)は現地時間10月24日、シンガポール地下鉄の一部車両を広告ジャックし、同館の電子書籍ビューワアプリのダウンロードをPR開始したとのこと。

 この広告ジャックは5年計画で始まった国民読書推進プログラムの一環として行われたもので、シンガポール交通局が協力。車両全体を広告ジャックし、電子書籍の試し読みページを通じ、同館の最新・電子書籍ビューワアプリのダウンロードを誘導する仕掛けとなっている。この企画は1ヶ月間続けられる予定で、乗客から好反応が得られるようであれば延長も検討されている。【hon.jp】

現地のテレビ報道( http://www.channelnewsasia.com/news/singapore/new-library-app-book-downloads-to-encourage-reading-on-the-go/3231202.html

オランダの電子書籍ストア「Elly’s Choice」創業者、キュレーションすることで月額料金を下げる電子書籍読み放題サービスを準備中

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「Buchreport.de」によると、オランダの電子書籍ストア「Elly’s Choice」の創業者が、昨今の電子書籍読み放題サービスの台頭を受け、欧州圏向けに新サービスの企画会社を設立したとのこと。

 この新興の企画会社は過去にも北欧で複数の電子書籍関連サービスを立ち上げた経験を持つNathan Hull氏によって設立されたもので、Kindle Unlimited等とは異なり、個々の読者向けにキュレーションされたジャンル作品のみが読み放題対象となる新ストア「Bookchoice」を来春にもオープンする予定。読み放題対象となる作品を絞ることで、月額会員費を5ユーロ(約567円)以下に下げる構想とのこと。【hon.jp】

Buchreport.deの記事( https://www.buchreport.de/2016/10/24/bookchoice-die-digitale-rueckkehr-des-buch-clubs/

英国のVRゲーム開発ベンチャーTo Play For社、作家エージェント会社と契約、作品のVR化に向け

【編集部記事】英The Booksellerによると、同国でVRベンチャー+作家エージェント会社の契約事例第1号が発表されたとのこと。

 昨今のVRブームを受け、ゲーム業界関係者の一部で「VR Story Telling」(VR機器向けに小説・アニメなどの作品を3DCG化・変換すること)が注目され始めているが、実際の成功事例はまだ存在しない。今回の契約は、新興のVRゲーム開発ベンチャーTo Play For社(本社:英国ロンドン市)と作家エージェント会社Sarah Such Literary Agency社と間で交わされたもので、VR化される作品はSF・ヤングアダルト作家Amy Lankester-Owen氏の小説「Fallow」シリーズ。

 小説のVR化手法や、リリース日などの詳細はまだ未定となっている。【hon.jp】

英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/world-first-virtual-reality-deal-struck-ya-trilogy-416241

米国著作権局長が突然更迭され出版界が大騒ぎ、DMCA法における電子書籍DRMの扱いに今後大きな影響も

【編集部記事】米国の電子書籍業界ニュースサイト「Teleread」によると、米国議会図書館が現地時間10月21日、管轄下にある米国著作権局のMaria Pallante局長を即日解任し、デジタル戦略アドバイザー役に異動させたとのこと。局長の即日解任は異例で、実質な「更迭人事」となる。

 記事によると、Pallente氏の知人達たちがブログ上で経緯を暴露している模様で、Google社のロビー活動によるとものなどと、陰謀説まで流れている。米国の出版社団体Association of American Publishers(本部:米国ニューヨーク州)も異例の批判プレスリリースを発表するまでの騒ぎとなっている。

 著作権局には、米国の著作権法を改正・補完するために2000年に施行された法律「DMCA法」の“適用除外”リストを更新・発表する権限があり、電子書籍DRM迂回などに関しても今後大きな影響があるかもしれないとしている。【hon.jp】

米Teleread.orgの記事( https://teleread.org/2016/10/24/copyright-register-maria-pallante-ousted-new-hope-for-ebook-lovers-on-drm-other-issues/

株式会社ビーグリー、漫画家が保有する原画を活用した新サービスをクラウドファンディングサイト「FUNDIY」に追加

【編集部記事】電子コミックストア「まんが王国」などを運営する株式会社ビーグリー(本社:東京都港区)は10月25日、漫画家が保有する原画を活用した新サービスを、自社の電子コミック・クラウドファンディングサイト「FUNDIY」に追加した。

 電子書籍・電子コミック等のクラウドファンディングサイトはもはや珍しいものではないが、FUDIYの新サービスはそれらと異なり、漫画家が保有する原画を複製・限定販売する方式を取り、固定ファンたちからの資金公募を促進させるというもの。さらに、煩雑な企画・プロジェクト運営業務を同社スタッフが全面代行することで、日々の創作活動に追われているプロ・セミプロ漫画家たちの作業軽減になるとのこと。

 なお、この新サービスでは新規プロジェクトの企画であることが必須とされていないため、実質的には作家「応援サービス」の一種といえる。【hon.jp】

FUNDYの新サービスの例( https://fundiy.jp/project/art_kurihara1

米Google、電子書籍ストア「Google Play Books」にギフト機能を追加

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Google社(本社:米国カリフォルニア州)が電子書籍ストア「Google Play Books」にギフト機能を追加したとのこと。

 電子書籍を購入して第三者にギフトする機能はもはや決して珍しいものではないが、Google Play Booksでは初めて。記事によると、これは同社の音楽ストア「Google Play Music」から導入され、他のGoogle系デジタルコンテンツ系ストアにも導入される予定とのこと。【hon.jp】

米The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/21/can-now-give-away-ebooks-google-play-books-app-store/

米国の電子書籍出版社Open Road Integrated Media、価格決定自動化に向け価格分析ベンチャーVistaar Technologies社と提携

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」によると、電子書籍出版社のOpen Road Integrated Media社(本社:米国ニューヨーク州)が、価格決定自動化の実現に向け価格分析ベンチャーVistaar Technologies社(本社:米国ニュージャージー州)と提携したとのこと。

 Open Road Integrated Media社は、大手出版社HarperCollinsの元CEOが2009年に立ち上げた電子書籍出版中堅。一方のVistaar Technologies社は2000年創業の小売業界向け価格分析ベンチャーで、需要に応じてデジタルコンテンツの価格を自動決定するプラットフォームも提供開始していた。【hon.jp】

米Digital Book Worldの記事( http://www.digitalbookworld.com/2016/vistaar-open-road-partner-global-ebook-pricing-initiative/

米国最大の出版業界カンファレンスである「Book Expo America」、名称を「Book Expo」に変更へ

【編集部記事】米GalleyCatによると、同国最大の出版業界カンファレンスである「Book Expo America」が来年から「Book Expo」に改称することが明らかになったとのこと。

 同カンファレンスは、毎年初夏に開催されている国際フックフェアで、今年はシカゴ市で開催。日本のブックフェア同様に、電子書籍や個人作家の台頭などで開催プログラムや来客ターゲットの分散に苦んでおり、まずは名称変更からすることを決定。来年のスケジュールや開催プログラム等の詳細は、これから決定する予定。【hon.jp】

米GalleyCatの記事( http://www.adweek.com/galleycat/organizers-announce-changes-for-bookexpo-america/126260

米通信最大手AT&T社、テレビ・映画大手TimeWarner社の買収で合意、名門誌「Time」の元・親会社

【編集部記事】米国の通信最大手AT&T社(本社:米国テキサス州)が現地時間10月22日、テレビ・映画・ケーブルテレビ大手TimeWarner社(本社:米国ニューヨーク州)の買収に合意したことを発表した。

 TimeWarner社は、社名から名門誌「Time」の出版元を連想させるが、2014年に業績不振にあえぐ雑誌出版部門を売却し、現在はまったく無関係。出版業も順調に営んでいたインターネットバブル期の2000年には”メデイア・コングロマリット最大手”を目指し、AOL社との合併・経営統合を実施したが、9年後に計画は破綻。皮肉にも、AOL社と同じように、通信大手の傘下に入ることとなった。

 一方、2014年に売却・分離された「Time」誌を発行出版社であるTime社(本社:米国ニューヨーク州)はニューヨーク証券取引所で現在も上場しているが、ジャンク銘柄扱いとなっている。【hon.jp】

米AT&T社のプレスリリース( http://about.att.com/story/att_to_acquire_time_warner.html

来年1月のIDPFとW3Cとの組織統合、ネット上で延期を要請する署名活動がスタート「W3Cの年会費は10倍以上」

【編集部記事】電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」によると、業界標準電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」を推進するIDPF(本部:米国ワシントンD.C.)が6月に発表した、来年1月にもWorld Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)との統合計画について、延期を要請するWeb署名活動がスタートしたとのこと。

 IDPFでは、規格化を進めている現EPUB 3.0.1の次バージョン「EPUB 3.1は」に向け、OpenWebへの対応を急いでおり、3年前からW3C技術メンバーとの共同作業を多方面で進めていた。今回、規格化作業をスピードアップするため、組織の統合が必要であると判断。しかし、IDPF会員の中にも反対派が多数おり、それが今回のWeb署名活動につながった模様。

 Web署名活動ページには延期を要請するいくつかの理由が記載されているが、興味深いのがW3Cの年会費の高さ。現IDPFでは非営利団体向けの会員費は775ドル(約8万円)だが、W3Cは7,900ドル(約82万円)で、脱退の選択を余儀なくされる団体や中小ベンダーがほとんどとのこど。【hon.jp】

Digital Book Worldの記事( http://www.digitalbookworld.com/2016/proposed-idpf-w3c-merger-significant-move/

米テキサス州の“紙書籍フリー”な電子図書館「BiblioTech」、バス停・軍事施設に続き、地元の主要病院にも無人キオスク端末を設置開始

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、2013年に米国テキサス州Bexar郡でオープンし、好評となっている“紙書籍フリー”な電子図書館「BiblioTech」が、地元自治体と提携し、複数の病院にもキオスク端末を設置する計画を発表したとのこと。

 BiblioTechは、地元のNelson Wolff判事など自治体関係者が中心に構想を暖めてきた実験プロジェクトで、パソコンをずらりと並べ、紙書籍を一切置かないという次世代図書館モデル施設。いろいろと試行錯誤の結果、Apple社の小売店鋪「Apple Store」に近い施設になっている。来年にも3館目がオープン予定となっているBiblioTechだが、軍事施設、そして先月には地元の公営バス会社と提携しバス停に無人キオスク端末6台を設置。今後は病院の患者たちも、スマートフォン等を使い、電子書籍の貸し出し+読書ができるようにする計画という。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/19/bibliotech-digital-public-library-launches/

フランスの出版社団体SNE、11月16日に電子書籍業界カンファレンス「Assises du Livre Numérique」を開催、EPUB3電子書籍のWeb統合がテーマ

【編集部記事】ブランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランスの出版社団体Syndicat National de l’Edition(本部:フランス・パリ市、以後:SNE)が現地時間11月16日に、電子書籍関係者向け定期カンファレンス「Assises du Livre Numérique」を開催するとのこと。

 年2回のペースで開催されている同カンファレンスだが、第17回目となる今回は、年明け1月に予定されているIDPF/W3C組織統合がメインテーマ。Webと統合化されたEPUB3電子書籍の将来像などに関する講演について、W3C/IDPF/出版社の責任者たちが登壇する予定。場所はパリ市のエッフェル搭近くのホテル「Amphithéâtre Novotel Tour Eifel」。【hon.jp】

ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/economie-du-livre/16-novembre-rendez-vous-aux-assises-du-livre-numerique/

2013年に創刊200年の歴史を閉じたドイツBrockhaus百科事典、継承ベンダーが同ブランド名を再活用し電子教科書配信サービスを発表

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「buchreport.de」によると、インターネットに押され2013年に出版停止されたドイツの有名百科事典「Brockhaus」が、教育機関向けインタラクティブ電子教科書サービスとして復活したとのこと。

 1808年創刊のドイツを代表する百科事典だったBrockhausはインターネットの波に勝てず、2013年に出版停止。電子版ライセンスを引き継いだスウェーデンの教育機関向け電子事典ベンダーNationalencyklopedin社(本社:スウェーデン・マルメ市)が、ドイツ語圏参入の一環としてこの有名ブランド名を再活用することを表明していたが、今回初めて教育機関向けインタラクティブ電子教科書配信サービスとして正式稼動したとのこと。【hon.jp】

buchreport.deの記事( https://www.buchreport.de/2016/10/19/brockhaus-stellt-digitale-lehrwerke-vor/

2013年に創刊200年の歴史を閉じたドイツBrockhaus百科事典、継承ベンダーが同ブランド名を電子教科書配信サービスを発表

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「buchreport.de」によると、インターネットに押され2013年に出版停止されたドイツの有名百科事典「Brockhaus」が、教育機関向けインタラクティブ電子教科書サービスとして復活したとのこと。

 1808年創刊のドイツを代表する百科事典だったBrockhausはインターネットの波に勝てず、2013年に出版停止。電子版ライセンスを引き継いだスウェーデンの教育機関向け電子事典ベンダーNationalencyklopedin社(本社:スウェーデン・マルメ市)が、ドイツ語圏参入の一環としてこの有名ブランド名を再活用することを表明していたが、今回初めて教育機関向けインタラクティブ電子教科書配信サービスとして正式稼動したとのこと。【hon.jp】

buchreport.deの記事( https://www.buchreport.de/2016/10/19/brockhaus-stellt-digitale-lehrwerke-vor/

米Microsoft、R言語系データサイエンティスト向けの無料電子書籍「Data Science with Microsoft SQL Server 2016」を公開

【編集部記事】米Microsoft社は現地時間10月19日、同社の無料電子書籍シリーズに「Data Science with Microsoft SQL Server 2016」(著:Buck Woodyほか)を追加、PDF版で公開した。

 今回無料公開されたのは、同社が6月から発売したWindows用SQLデータベース「SQL Server 2016」から追加されたR言語系データサイエンティスト向け機能「SQL Server R Services」の解説書で、基本的な操作事例を90ページ程度で紹介。ダウンロードには、Microsoftアカウントが必要。【hon.jp】

MSDNブログの告知( https://blogs.msdn.microsoft.com/microsoft_press/2016/10/19/free-ebook-data-science-with-microsoft-sql-server-2016/

米Amazon、Kindle向け電子書籍制作ガイドラインを更新「目次ページ問題」に対応

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が出版社や個人作家向けに公開しているKindle向け電子書籍制作ガイドラインを数ヶ月ぶりに更新したとのこと。

 Amazon社は、昨年7月に電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」等で閲覧ページ数で作家報酬を算出する方式に切り替えたが、それには弱点(読者が実際に読んだページ数ではなく、単にめくり進んだページ数をカウントしている)があり、目次ページを本文エリアに挿入して悪用する出版社が出始めていたことに苦慮していた。

 同社は個々に「目次データを乱用してページ数を意図的に膨らませ、読みづらい作品を出している」として指導を行なっていたが、今回ガイドラインにそれを明記することで、公式ルールとして初めて厳格化させている。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/18/amazon-releases-new-kindle-publishing-guidelines/

米Amazon、電子書籍端末「Kindle」シリーズのOS更新予定、和製マンガのページめくりを高速化

【編集部記事】米国の電子書籍端末ニュースブログ「The eBook Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が電子書籍端末「Kindle」シリーズのOSアップデート更新をまもなく実施し、バージョン「5.8.5」とする模様。

 このアップデート版では、和製マンガのページめくり速度を33%高速化させるよう改善されており、Amazon日本法人ではこれに合わせて搭載メモリ増強を併せた「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」(16,820円から)の予約受付も開始している。【hon.jp】

The eBook Readerの記事( http://blog.the-ebook-reader.com/2016/10/18/new-kindle-software-update-5-8-5-now-rolling-out/

スペイン語圏向け電子書籍業界カンファレンス「Congreso del Libro Electrónico」、11月16日〜17日にバルバストロ市で開催

【編集部記事】スペインの電子出版コンサルティング会社Dosdoce.com(本社:スペイン・マドリード市)によると、今年で4年目となる同国の電子書籍業界カンファレンス「Congreso del Libro Electrónico」が現地時間11月16日〜17日にバルバストロ市で開催されるとのこと。

 同カンファレンスはスペイン語圏の電子書籍業界関係社向けに開催されているカンファレンスで、スペイン語圏の電子書籍市場の概況からAmazon攻略法など複数のプログラムによって構成されている。Dosdoce.comも、著作権料回収団体CEDRO(本社:スペイン・バルセロナ市)と共同で年次報告レポート等を発表する予定。【hon.jp】

Dosdoce.comの告知( http://www.dosdoce.com/2016/10/18/consolidacion-los-modelos-negocio-la-digital/

ドイツのPODサービス老舗Books on Demand社、作家の地元書店に配本する有償サービスを追加

【編集部記事】ドイツの個人作家向けニュースサイト「Die Self-Publisher-Bibel」によると、老舗PODベンダーBooks on Demand社(本社:ドイツ・ハンブルク市)が、個人作家の地元周辺の書店にPOD本を配本する有償サービス「Buchhandelspräsenz」をスタートしたとのこと。

 ドイツではTolino Media社などの個人向け電子書籍出版プラットフォームがPOD版の書店チェーン店頭販売を始めているが、それは事前に選定された人気作品のみ。Books on Demand社のサービスでは、自社PODサービスの作家全員を対象としたもので、69ユーロ(約7,890円)で指定された5つの地元中小書店への納本を交渉代行する。

 欧米では、一般的に個人作家が電子書籍のPOD本も制作した場合、自分の足を使って地元の各書店にPR活動に行くものだが、本サービスはこれを代行するもの。【hon.jp】

Die Self-Publisher-Bibelの記事( http://www.selfpublisherbibel.de/neobooks-epubli-bod-print-und-ebook-neuigkeiten-im-umfeld-der-buchmesse/

Hachette Livre英国法人CEO「電子書籍部門の売上低下の原因は、高いVAT税率と個人作家の台頭」

【編集部記事】英The Booksellerが、仏Lagardèreグループの子会社Hachette Livre英国法人が契約作家たちへ送信したメール内容を掲載している。

 メール内容によると、Hachette英国法人は契約作家との出版契約の変更を契約を計画しており、アドバンス支払額の減額や、印税支払サイクルの高速化などについて言及。英国内の電子書籍部門の売上については、今年前半期はピーク時の-22%減となるとの予想を明らかにし、その原因として「高いVAT税率」「Amazonとの契約内容変更(=価格の引き上げ)」「個人作家の台頭」などを挙げている。【hon.jp】

英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/tough-times-trade-warns-hachettes-hely-hutchinson-annual-author-letter-414231

米Amazon、電子書籍ビューワアプリ「Kindle」のWindows 8/Windows RT専用版のサポート終了を発表

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Teleread」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が今月をもって、Windows 8/Windows RT専用版の電子書籍ビューワアプリ「Kindle for Windows 8」のサポートを終了するとのこと。

 Amazon社はWindows向け電子書籍ビューワ「Kindle for PC」「Kindle for Windows 8」の2種類を並行公開していたが、後者がターゲットとしていたWindows RT(旧ARMタブレット用Windows)がすでにOSとして開発停止されているため、前者に一本化する方針を決めた模様。Windows 8時代に後者アプリをインストールしたユーザーには、「Kindle for PC」側に移行するよう勧めている。【hon.jp】

Teleread.orgの記事( https://teleread.org/2016/10/17/amazon-discontinues-kindle-for-windows-8-app/

日本電子出版協会、「九州大学教育ビッグデータプロジェクトと電子書籍の役割」セミナーを11月22日に東京都・飯田橋で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は11月22日午後、東京・飯田橋で「九州大学教育ビッグデータプロジェクトと電子書籍の役割」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、九州大学で活用されているデジタル教材、講義資料、電子教科書、およびそれらの利用データを分析・活用事例を紹介する予定。登壇するのは京セラ丸善システムインテグレーション株式会社・名和輝明課長と九州大学基幹教育院ラーニングアナリティクスセンター・緒方広明センター長。

 一般の参加費は3,000円、JEPA会員社は1名まで無料。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

「九州大学教育ビッグデータプロジェクトと電子書籍の役割」セミナーの概要ページ( http://kokucheese.com/event/index/429335/

英Pearsonグループ、学術書販売不振が止まらず、今年1〜9月の売上高が前年比で-7%減「業界全体のトレンド」

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、世界最大の出版社である英Pearsonグループの学術書/教科書の販売不振が加速している模様。

 欧米圏の大学ではここ数年、学術書の高騰が続いており、学生側の経済負担の増加が社会問題化している。Pearsonグループは販売不振を補うため、電子書籍版の販売促進を推進したり、グループ社員の10%に相当する4,000人をリストラしているが、今年1〜9月の売上高が前年比で-7%減となったことを発表し、株価が下落した模様。同社CEOのJohn Fallon氏はとくに米国市場での不振が原因であるとし、「業界全体のトレンド」だとしている。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/17/pearson-shares-slump-following-poor-earnings-report/

日本電子出版協会、「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流」セミナーを11月4日に東京都・飯田橋で開催

【編集部記事】一般社団法人日本電子出版協会(本部:東京都千代田区、以後:JEPA)は11月4日午後、東京・飯田橋で「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流〜著作物を利用する観点から著作権をコントロールする」セミナーを開催する。

 本セミナーでは、Creative Commonsライセンスの採用例などを紹介し、著作権など法的な観点から、複製から配信(公衆送信)へと移行しつつある出版業界について解説する予定。登壇するのは弁護士でもあるCreative Commons Japan理事・水野祐氏。

 一般の参加費は5,000円、JEPA会員社は1名まで無料。概要は下記サイト参照のこと。【hon.jp】

「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流」セミナーの概要( http://kokucheese.com/event/index/430737/

ドイツの児童書出版Oetinger、絵本・児童書作家向けのWeb電子書籍制作プラットフォーム「Storywunder」を発表

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「Buchreport.de」によると、ドイツの児童書出版社Oetinger(本社:ドイツ・ハンブルグ市)が、個人の絵本・児童書作家やイラストレーター向けのWeb電子書籍制作プラットフォーム「Storywunder」を発表したとのこと。

 Storywunderは、児童書や絵本に特化した電子書籍投稿コミュニティで、個人作家がイラストレーターと出会ったり、共同で作品制作できる無料Webプラットフォームとなっている。運営はOetingerの電子出版子会社Story Docks(本社:同)が行ない、Oetingerグループの編集者などもサイトに参加しながら、新人作家の発掘・育成を行なう目的で公開されたとのこと。【hon.jp】

Buchreport.deの記事( https://www.buchreport.de/2016/10/13/storydocks-startet-publishing-plattform-storywunder/