Category Archives: 電子書籍出版メモ

Apple社、電子ペーパー製キーを並べたMac用キーボードを将来的に検討中か

【編集部記事】米Techspotサイトによると、Apple社(本社:米国カリフォルニア州)が自社のMac用キーボードに、電子ペーパー型を追加する可能性が出てきたとのこと。

 これはネット掲示板サイトReddit上でFoxconninsiderというユーザーがリークしたもの。IT製品ODMメーカー最大手のFoxconn社の秘密カンファレンスで、電子ペーパー型キーボード販売ベンチャーSonder Design社(本社:オーストラリア・シドニー市)がデモ実演に呼ばれ、Foxconn社・台湾E-Ink社などと共同でApple社へ提案活動を積極的に行なっていることを明らかにした模様。

 実際に、Apple社自体が将来的に自社キーボード製品で採用するかどうかは、不明とのこと。【hon.jp】

Techspotの記事( http://www.techspot.com/news/66661-apple-could-use-e-ink-future-keyboards.html

Author Earnings最新レポート「個人作家の電子書籍シェアが初めての減少を見せる」「代わりに中小出版社が健闘」

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、個人作家向け電子書籍市場調査サイト「Author Earnings」が米国Amazonサイトの電子書籍ストアに関する新しい調査レポートを公開した模様。

 Author Earningsサイトは、個人作家Hugh Howey氏がAmazon.com用Webクローラーを自作してKindle個人作品市場の成長度合いを調査・分析しているもので、レポート第一弾から、無名の個人作家たちがAmazonの電子書籍コーナーを実質掌握していることを明らかにし、米AAPや英Neilsen Booksのレポート数値があえて非ISBN書籍をカウントしないことで恣意的操作されていることを指摘していた。

 最新版では、同サイトが2014年からクローラー調査を開始してから初めて、販売部数ベースで市場シェアを圧倒していた個人作家作品のシェア低下を感知。代わりに中小出版社が健闘しているとのこと。The Digital Readerサイトでは、Amazon社が電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」参加作品を優先表示させるようにWebデザイン変更したことに、中小出版社のほうが積極対応できていることが一因ではないかと推測している。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/12/author-earnings-report-october-2016-foretells-chaos-panic-disorder/

英The Booksellerが電子書籍に関するアンケート調査を中間報告「大手出版社の価格値上げにより、個人作家たちの台頭は続く」

【編集部記事】英The Booksellerが、現地12月に主催開催予定の電子出版カンファレンス「FutureBook」に向けて実施中のアンケート調査について、中間報告をしている。

 現在も実施中のこのアンケート調査によると、今後も個人作家のシェア拡大が続くものと予想する英国出版関係者が大半を占めており、その一因として大手出版社による価格値上げがあるという。大手出版社の価格値上げは、低価格な個人作家作品のシェア拡大に寄与するので、「Amazon社・個人作家・電子書籍専門出版社の3者は大歓迎している」ことが判明したとのこと。【hon.jp】

英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/digital-census-self-published-writers-grow-e-book-market-share-412521

米国で第2回「The iBooks Author Conference」開催、今年は日本人クリエイターの受賞なし

【編集部記事】第2回「The iBooks Author Conference」が現地時間10月6日〜7日、米国テネシー州のナッシュビル市で開催され、部門別で優秀作品賞が発表された。

 このThe iBooks Author Conferenceは、Apple社(本社:米国カリフォルニア州)がMac OS Xユーザー向けに無償配布しているインタラクティブ電子書籍・電子教科書オーサリングソフト「iBooks Author」のクリエイター主催カンファレンスで、2年目となる今年はカンファレンス規模を2倍に拡大。昨年は、日本関連ではアニメ原画集「セロ弾きのゴーシュ 資料集」(E-SAKUGAサイト)がBest Fiction賞などを受賞したが、今年は日本人の受賞はなかった模様。

 なお、今年の受賞リストについては下記URLを参照のこと。【hon.jp】

The iBooks Author Conference公式ブログ( http://www.ibooksauthorconference.com/single-post/2016/10/07/2016-iBA-Award-Winners

欧州の大手スーパーAldi、自社タブレットの発売に合わせて、電子書籍ストア「Aldi life eBooks」をオープンへ

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、欧州の大手スーパーチェーンのAldi(本社:ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州)が、今月10月20日から電子書籍ストア事業に参入することを発表したとのこと。

 Aldiは、チェーン店頭でサードパーティ製の電子書籍端末を販売しているが、自社初となる電子書籍ストアの名称は「Aldi life eBooks」。今回の参入は、自社ブランドタブレット「MEDION E6912 E-Tab」の同日発売に合わせたもので、電子書籍ビューワアプリも標準バンドルされるが、一般のPC/Mac/スマートフォンユーザーでも問題なく電子書籍が購入・閲覧できるとしている。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/10/aldi-open-ebookstore-germany/

電子機器業界団体Bitkomが調査、電子書籍体験済みのドイツ国民は引き続き24%程度と横ばい、VAT税率問題を指摘

【編集部記事】ドイツのIT・電子機器の業界団体Bundesverband Informationswirtschaft, Telekommunikation und neue Medien(本部:ドイツ・ベルリン市、以後Bitkom)は現地時間10月11日、同国の電子書籍市場に関するアンケート調査結果を発表した。

 この調査は、14歳以上の2.171名を対象に行なわれたもので、国民の24%が体験済み(ここ2年間は横ばい)で、引き続き年齢別では14〜29歳の層が36%ともっとも多く、もっとも少ないのは65歳以上の7%。閲覧ハードウェアでは、現地Tolino社の参入などもあって、数年ぶりに電子書籍端末の占有率がもっとも高かったとのこと。同レポートでは、今後の問題として電子書籍の高いVAT税率と、出版社の電子化作業の効率化などを指摘している。【hon.jp】

Bitkomのプレスリリース( https://www.bitkom.org/Presse/Presseinformation/Nutzung-von-E-Books-bleibt-stabil.html

米国の作家団体The Authors Guild、個人作家も特別会員として入会許可スタート、出版の有無も問わず

【編集部記事】米国の作家団体の1つであるThe Authors Guild(本部:米国ニューヨーク州)は現地時間10月11日、会員収入減の問題対策として、同団体としては初めて個人作家など一般個人の入会を受け付け開始した。

 The Authors Guildを含め、各国のプロ作家団体はロビー団体としての活動も主業務の1つだが、会員たちの高齢化と年会費収入の減少にも頭を悩ませている。英国やカナダの主要プロ作家団体は、新しい収入源として急増する電子書籍の個人作家たちの入会勧誘活動を始めているが、The Authors Guildもそれに追随することを決定。さらに、「年会費100ドル」「出版の有無を問わず」としているので、実質誰でもOKという、若干無節操なプログラムとなっている。【hon.jp】

The Authors Guildの告知( https://www.authorsguild.org/join/emergingwriter/

米Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」の報酬集計にバグ? 今年6月に導入した「Page Flip」機能が原因か

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」の作家たちの間で、ロイヤリティ報酬集計がおかしいとの指摘が上がり始めているとのこと。

 Amazon社は昨年7月から、「Kindle Unlimited」とAmazon Prime会員向け無料電子書籍サービス「Kindle Owners’ Lending Library」の作家への報酬金は、Kindle Edition Normalized Page Count (KENPC)という閲覧ページ値を元に算定している。記事によると、報酬ミスの指摘が出始めたのは今年6月あたりからで、同社がKindleビューワのページ間を高速に散策させるための新機能「Page Flip」を追加した時期にあたる。

 記事では、読者がこのPage Flip機能を使ってページ間を移動した場合、KENPCカウントがされないというバグがあるのではないかと推測している。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/10/month-old-software-glitch-still-stealing-page-views-ebooks-kindle-unlimited/

米Bowker、2015年の米国内で個人作家へのISBN番号の付番数について再説明、電子書籍は153,160作品、POD書籍は573,965作品

【編集部記事】Frankfurt Book Fair事務局の英語圏向け出版ニュースサイト「Publishing Perspectives」が、米国のISBNエージェンシー会社RR Bowker(本社:米国ニュージャージー州)が先月発表した2015年度の米国内における個人作家へのISBN番号の付番数について、「わかりづらい」として再説明を要求し、Bowker側からの返答を掲載している。

 記事によると、2015年中に個人作家に付番されたISBN番号は電子書籍153,160作品+POD書籍573,965作品の合計727,125作品。ただし、ISBNには「発行フォーマット(ハードバック版、ペーパーバック版、EPUB版、PDF版など)それぞれに異なるISBN番号を割り当てるように」というルールがあるため、実際にはタイトル重複がある。タイトルベースで重複分を除くと、合計625,327作品になるという。

 ただ、Amazonなどは電子書籍の出版のみであればISBNは一切不要としているので、実際にはこの数倍以上の個人作品がインターネット上で流通しているものと推測されている。結果、記事では「電子書籍作家にISBNがまったく使われていないことが明らかになった」と切り捨てている。【hon.jp】

Publishing Perspectivesの記事( http://publishingperspectives.com/2016/10/bowker-indie-titles-2015-isbn/

EPUB電子書籍などが読めるスマホ用電子ペーパー背面ディスプレイ「inkCase」、iPhone 7シリーズ対応モデルを追加投入

【編集部記事】米The Vergeによると、電子機器卸のOaxis社(本社:シンガポール)が、電子機器デザイン・製造メーカーGajah International社がスマホ周辺機器としてOEM販売している電子ペーパーディスプレイ「inkCase」のiPhone 7シリーズ対応版を発売するとのこと。

 inkCaseシリーズは、スマホ用のBluetooth周辺機器として設計されたドキュメントビューワ機で、2014年にAndroid版を発売したのが始まり。最新モデルとなる「inkCase i7」は、既存の旧iPhone向けモデルと同じ4.3型の電子ペーパーディスプレイを搭載し、筐体をiPhone 7に合わせて微調整したかたちとなる。Bluetooth通信で、iPhone本体側の専用アプリからデータを受信する設計となっている。EPUB形式なども電子書籍も読め、1週間は充電いらず。【hon.jp】

The Vergeの記事( http://www.theverge.com/circuitbreaker/2016/10/10/13227536/oaxis-inkcase-i7-iphone-7-case-eink-display

米Google、AIアルゴリズムのトレーナーとしてドイツ語や日本語のベテランライターを募集、カリフォルニア本社にて

【編集部記事】米Techcrunchサイトによると、Google社(本社:米国カリフォルニア州)は自社本社で勤務できる、ドイツ語・日本語・スペイン語などのベテランライターを募集しているとのこと。

 この募集は、同社が開発中の各種AIアルゴリズムのトレーナーとして常勤スタッフと働くもので、文学部卒業・5年以上のプロライター経験が募集条件となっている。Google社が文筆ライティング系の人材を募集するのは珍しいが、勤務地は同社のカリフォルニア本社となるため、必然的に英語力も必要となる。【hon.jp】

Techcrunch.comの記事( https://techcrunch.com/2016/10/10/google-laughsistant/

フランスの電子書籍ベンダー各社、EPUB3ビューワ向けプラグイン型DRM規格「Readium LCP」に対応準備、ソニー製DRMの活用も

【編集部記事】フランスの電子出版ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランス国内の複数の電子書籍ストア/ビューワーアプリベンダーが、NPO法人Readium Foundation(登記:米国デラウェア州)は年末にも公開を予定しているEPUB 3.0ビューワー向けプラグイン型DRM「Readium Licensed Content Protection(以後:Readium LCP)」の導入準備を始めているとのこと。

 Readium LCPは、サードパーティDRMベンダー各社がReadiumビューワに自社DRMソリューションを組み込めるようにするための規格で、IDPF経由で、フランス政府などの助成金を元に規格策定作業が進められている。主に図書館ユーザーを念頭に仕様策定が進められており、オープンソースの認証サーバーやサンプルスクリプトなども公開される予定。

 記事によると、複数の国内ベンダーが対応準備を始めており、中にはAdobe製DRMだけなく、株式会社ソニーDADCジャパン(本社:静岡県榛原郡)が昨年から提供を始めたサードパーティ向け電子書籍DRMソリューション(Marlin-DRM系)の実験導入を始めた電子書籍ストアも出ている模様。【hon.jp】

ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/infos-ebooks/ebooks-des-distributeurs-experiementent-la-drm-marlin-de-sony/

スマホ写真をコミック風に変換するアプリ「Prisima」、15秒までならビデオの変換にも対応、アニメGIF出力にも対応予定

【編集部記事】スマホ写真をコミック風に自動変換する無料アプリは多数存在するが、米The Vergeによると、ロシア製の無料iOSアプリ「Prisma」が15秒ビデオの変換にも対応したとのこと。

 Prismaは今年夏にリリースされたばかりの無料スマホ写真変換アプリで、ネットがオフライン状態でも変換作業できるのが最大のウリ。日本漫画風やアメコミ風に変換するフィルタも複数あるが、今回15秒までの撮影ビデオについてもフィルタが適用できるようになった。アニメGIFへの出力も予定されているとのこと。

 この手のツールを使う個人Webコミック作家は国内でも増えているが、今回Prismaがビデオにも初対応したことで、今後の電子コミック界でも1コマがモーション化する可能性が高くなってきた。【hon.jp】

The Vergeの記事( http://www.theverge.com/2016/10/6/13192048/prisma-photo-app-will-now-turn-your-15-second-videos-into-works-of-art

米国Amazon、現地Amazon Prime会員向けに電子書籍読み放題サービス「Prime Reading」を追加、「Kindle Unlimited」とは別サービス

【編集部記事】米Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間10月5日、現地の年間有料会員サービス「Amazon Prime」加入者向けに、特典メニューに一部電子書籍が読み放題となる「Prime Reading」を追加した。

 これは、同社がすでに行なっている電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」とは別モノで、米国内のAmazon Prime会員専用。同社は、Amazon Prime会員(Kindle端末もしくはFireタブレット保有者のみ)向けには月1冊に限り無料で電子書籍が読める「Kindle Owner’s Library」サービスをすでに提供している。さらに、別の有償サービスとして月額読み放題サービス「Kindle Unlimited」も提供している。

 このPrime Readingサービスは両者のハイブリッド版のようなもので、当面、同社が選んだ数千冊のみが対象となり、スマホ版Kindleアプリでも読める仕組みとなっている。【hon.jp】

米Amazon社のPrime Reading案内ページ( https://www.amazon.com/kindle-dbs/fd/nonprime-pr

中国Onyx、9.7型電子ペーパーの電子書籍端末「Prometheus」を出荷開始、販売中の13.3型よりも低価格に

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、電子書籍端末メーカーのOnyx International社(本社:中国広東省)が、昨年発売予告していた9.7型E-Inkディスプレイの電子書籍端末「Prometheus」をロシア国内で出荷開始したとのこと。

 同社は昨年、9.7型モデルと13.3型モデルの発売を予告していたが、13.3型モデル「Onyx Boox Max」だけを今年2月に先行発売。それに遅れての9.7型モデルの投入となる。

 価格は23,990ロシアルーブル(約3.9万円)で、OSとしてAndroid 4.0.4を採用しているとのこと。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/05/onyx-boox-prometheus-9-7-pearl-e-ink-screen-frontlight-384/

米国のモーション電子コミックベンチャー「Madefire」、VR向け電子コミック制作を計画中

【編集部記事】米Techcruchサイトによると、米国のモーション電子コミックアプリ「Madefire」(本社:米国カリフォルニア州)が、VR向け電子コミックの制作を計画中とのこと。

 Madefire社は、AppleTVなど、多様なITデバイス向けにモーション電子コミックを制作している電子コミックベンチャーで、VRヘッドセット向け電子コミックの研究開発に向け、ベンチャーキャピタルから新たな出資を受けたとのこと。

電子書籍とVRは、一見無関係の世界だと思われがちだが、韓国の電子書籍アプリベンダーOrangeDigit社(本社:韓国ソウル市)などが、両者の融合を試みるサービス「BigSpacer」をすでに今年からテスト開始している。【hon.jp】

Techcrunch.comの記事( https://techcrunch.com/2016/10/05/madefire-series-b/

Amazon傘下の米電子コミックストア最大手ComiXology社、オリジナル電子コミックの制作・出版をスタート

【編集部記事】米Techcrunchによると、Amazon傘下の米国の電子コミック配信ストア最大手ComiXology社(本社:米国ニューヨーク州)が、オリジナル電子コミックの制作・出版・販売をスタートしたとのこと。

 ComiXology社はもともと2007年にアメコミ・ファン向けコミュニティサイトとして設立されたベンチャーで、2014年からAmazon傘下企業となった。Marvel Comics社やDC Comics社の作品配信などを一部独占的に行なうまで成長しており、日本の大手出版社も複数契約している。

 Amazon社は、映画/ドラマ/小説の分野では自社ブランドでオリジナル作品の制作・販売を行なっているが、電子コミックについては現地マーケット規模が小さいこともあり無着手だった。そのため自社ブランドではなく、子会社のComiXology社にまかせる方針にした模様だ。【hon.jp】

Techcrunch.comの記事( https://techcrunch.com/2016/10/04/amazons-comixology-is-now-creating-its-own-original-comics/

EU公正取引委員会、Amazon欧州法人に”シロ判定”の可能性、電子書籍の販売契約にからむ調査について

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、電子書籍販売にからむ独占禁止法関連の調査について、EU公正取引委員会がAmazon欧州法人に”シロ判定”を出す可能性が出てきたとのこと。

 EU公正取引委員会は昨年6月から、Amazon社/出版社の間で交わされている電子書籍販売契約に「ライバル電子書籍ストアより優遇するように」と明文化されている点について、独禁法違反に当たるかどうか公式に調査を始めていた。本件について、Amazon欧州法人はEU公正取引委員会側から指摘されている修正要求に応じる模様で、それと引き換えに適法判定を勝ち取るシナリオを始動させたとのこと。

 欧州では過去数年間、ドイツ国内で書店や出版社団体等がAmazon社を独占禁止法違反などで何度か訴えたことがあるか、すべてAmazon側が勝利している。ただEU政府相手になると、Amazon社は別件(ルクセンブルクを介した電子書籍VAT税の徴収回避)で調査対象となっている関係もあり、販売契約問題では譲歩しておいたほうがコスト安と計算した模様。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/04/sources-say-amazon-seeks-settle-eu-antitrust-ebook-investigation/

創立91年のニューヨーク州の出版・製本関係社団体Book Industry Guild of N.Y、個人作家の電子書籍も表紙コンテストの対象に加える

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Teleread」によると、米国ニューヨーク州の出版・製本関係社団体Book Industry Guild(本部:米国ニューヨーク州)が、同団体が毎年行なっている書籍表紙デザイン賞イベント「New York Book Show」に、初めて個人作家部門を加えたとのこと。

 同団体はもともと1925年に地元の製本関係者たちによって設立された業界団体で、30年前から小規模ながら「New York Book Show」発表会を開催している。今年は現地時間10月13日で、個人の電子書籍作家急増を受け、同団体としては表紙カバーデザイン賞に初めて個人作家部門賞を追加したとのこと。【hon.jp】

Teleread.comの記事( https://teleread.org/2016/10/03/30th-annual-book-show-from-book-industry-guild-of-n-y/

米Amazon、ユーザー規約を改訂し、今まで許してきた”開示義務あり”インセンティブ付き商品レビューも禁止に

【編集部記事】米Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間10月3日、同社のユーザー規約を更新し、今まで許可してきたインセンティブ付き商品レビューの投稿を禁止対象に加えた。

 Amazon社はもともと、フリーランサー等を使った偽レビューの投稿は禁止していたが、発売前商品や特売商品などのモニター客に限り、”開示義務”さえ遵守すれば許可対象としていた。Amazonサイトは、偽サイト会員IDの取得が簡単にできることが知られており、botnet等を使った偽レビューの汚染が問題となりつつあった。今回の処置は、それに向けた取り締まり強化の一環とみられる。【hon.jp】

米国Amazonの公式ブログ( https://www.amazon.com/p/feature/abpto3jt7fhb5oc

エースオブハーツ、無料ミステリー・ホラー小説サイト「Feard(フィアード)」で「第2回怖い話コンテスト」開催、作品を募集開始

【編集部記事】株式会社エースオブハーツ(本社:東京都新宿区)は10月3日、同社が運営する無料ミステリー・ホラー小説サイト「Feard(フィアード)」で「第2回怖い話コンテスト」開催したことを発表した。

 日本国内でも無料小説サイトは多数存在するが、「Feard」サイトはミステリー・ホラーに特化した小説投稿サイトで昨年8月にオープン。今回の「怖い話コンテスト」は今年初めからスタートしたコンテストで2回目となる。作品募集期間は10月3日~来年4月11日までとなっており、審査結果は2017年7月中旬頃に発表する予定。詳細は下記URLを参照のこと。【hon.jp】

エースオブハーツ社による「第2回怖い話コンテスト」の告知( http://mystery-novel.jp/contest/summary/2/

パピレス、フツーじゃ物足りないBL読者のために、電子書籍サイト「Renta!」で「狂BL特集」ページを公開

【編集部記事】株式会社パピレス(本社:東京都豊島区)は10月4日、電子書籍レンタルサイト「Renta!」で「狂BL特集」ページを公開した。

 本企画は、「執着」や「痛い」など5つをキーワードに、同社のBL特選スタッフがそのディープさから選び出した50作品を紹介したもので、スタッフのコメントを添えて紹介。併せて、1巻無料や割引キャンペーンも実施中。【hon.jp】

パピレス社のプレスリリース( http://www.papy.co.jp/info/index.php?page=/release/161004.htm

スペイン語圏の電子書籍市場レポート「Spanish Markets Ebook Evolution Report 2016」を公開「2割は個人作家による作品」

【編集部記事】スペインの電子出版コンサルティング会社Dosdoce.com(本社:スペイン・マドリード市)はドイツの電子書籍制作請負会社のBookwire社((本社:ドイツ・フランクフルト市)と共同で、スペイン語圏に関する電子書籍市場レポート「Spanish Markets Ebook Evolution Report 2016」をPDF公開した。

 本レポートは英語版で、アルゼンチン・チリ・メキシコ・エクアドールなど中南米を含む、スペイン語圏各国での現況をまとめたもの。概要としては、スペイン国内で発行されている電子書籍の2割は個人作家によるもので、米国内やメキシコなど北米圏のスペイン語読者での伸び率がもっとも高いとのこと。【hon.jp】

Dosdoce.comの告知( http://www.dosdoce.com/2016/10/03/spanish-markets-ebook-report/

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人、コンタクトレンズPRの一環でInstagram小説をスタート、作家は村山由佳氏と辛酸なめ子氏

【編集部記事】米国の薬剤・医療・ヘルスケア総合大手Johnson & Johnsonの日本法人、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(本社:東京都千代田区)は10月3日、同社が販売する遠近両用コンタクトレンズのPRの一環として、人気写真SNS「Instagram」上での小説掲載を開始した。

 この企画は、同社のコンタクレンズ「ワンデー・アキュビュー・モイスト・マルチフォーカル」のためのもので、「1-Day小説」というもの。Instagramの特性上、画像形式での小説掲載となっており、作家として第一弾は村山由佳氏、第二弾として辛酸なめ子氏を起用。Instagramユーザーではない人も読めるように、専用サイト形式でも公開している。【hon.jp】

「1-Day小説」公式サイト( http://acuvue.jnj.co.jp/product/moist_mf/1daynovel/

楽天、電子書籍ストア「Rakuten Kobo」が台湾市場に参入、現地作品は数千タイトルからスタート

【編集部記事】楽天株式会社(本社:東京都世田谷区)は9月29日、グループ傘下の電子書籍ベンダーRakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)が台湾市場に参入したことを発表した。

 台湾にはすでに多数の電子書籍ストアが存在するが、台湾版Koboでは、現地作品(繁体字)など数千タイトルからスタートとなり、当面は簡体字や洋書のラインナップが中心となる。プレスリリース上で、楽天の代表取締役会長・三木谷浩史氏は、「楽天グループは台湾において、EコマースやFinTech、トラベルのサービスを提供しています。楽天グループのグローバル展開において重要なマーケットである台湾で、新たにデジタルコンテンツサービスの提供を開始できることを喜ばしく思います」とコメントしている。【hon.jp】

楽天のプレスリリース( http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/0929_03.html

文藝春秋、村上春樹氏の最新短編集「女のいない男たち」電子書籍版を予約受付開始

【編集部記事】株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区)は本日9月30日、村上春樹氏の最新短編集「女のいない男たち」電子書籍版を主要電子書籍ストアで予約受付開始した。

 本作品は10月7日に紙書籍版と同時に発売予定となっている作品で、表題作のほか「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」の全6篇構成となっている。

 価格は700円。なお、同社では今回の発売と併せ、「パン屋再襲撃」「TVピープル」「レキシントンの幽霊」も電子書籍版を発売するとのこと。【hon.jp】

文藝春秋の「女のいない男たち」作品概要ページ( http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1679070800000000000X

英Pearsonグループと英IT教育促進団体Jiscが提携、大学での電子書籍・電子教科書の普及促進プログラムを始動

【編集部記事】英The Booksellerによると、世界最大の出版社グループPearson(本社:英国ロンドン市)が今月から、同国のIT教育促進団体のJisc(本部:英国ブリストル市)と提携し、大学での電子書籍・電子教科書の普及促進プログラムを始動させたとのこと。

 デジタル教材へのシフトや学術書/教科書の販売不振により、グループ全従業員の10%に相当する4,000名をリストラしたばかりのPearsonグループだが、今回Jiscと契約関係にある大学・教育機関等に自社作品を特別割引プランを提供することで、電子教科書市場でのシェア拡大を期待している模様。【hon.jp】

英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/pearson-partners-jisc-speed-digital-transition-398706

AAP発表、米国内の1〜4月期の書籍市場は前年同期比-4.3%と悪化、一般書は-4.5%、電子書籍も低調

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、同国の出版社業界団体の1つであるAssociation of American Publishers(本部:米国ニューヨーク州)が米国の2016年1〜4月期の市場統計情報の速報値を発表した模様。

 電子書籍部門の売上高は、個人作家の台頭で大手出版5社のシェア減少が続いており、下降ペースは改善せず。結果、一般書部門全体で前年同期比で-4.5%、教育書などを含めた書籍業界全体では-4.3%と低調ペースが加速している。

 なお、本統計は会員出版社の純売上(卸売)アンケートを元に算出されているため、Kindle上でもっとも大きな販売部数シェアを誇る個人作家たちの売上数字は上記に含まれていない。【hon.jp】

The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/09/29/aap-ebook-sales-publisher-revenues-april-2016/

米国Amazonも読者も2年間気づかず、カナダのプログラマーがスパムKindle電子書籍で3億円を荒稼ぎ、架空レビューやIP偽装などを駆使

【編集部記事】米ZDNetが、カナダ在住のプログラマーが2年間にわたり、米Amazon.comでスパムKindle電子書籍の大量販売で3億円以上荒稼ぎしていたことを明らかにした。

 記事によると、この行為を行なっていたのはカナダ在住のValeriy Shershnyovというプログラマーで、米国Amazonはもちろんのこと、読者たちも2年間気づかなかったとのこと。フリーランサー達に1,453作品を執筆させ、Kindle上で販売。それ自体問題ではないが、売上やAmazonランキングをアップするため、Microsoft社のクラウドサービス「Azure」上を使い、レビュー・偽装ダウロード用の83,899名分の架空会員Amazon ID、200台のProxyサーバー、IP偽装(Torを使用)などを駆使したかなり複雑な技法を使っていたとのこと。本件を発見したのは、意外にもMacウィルス対策ソフト「MacKeeper」のWebサイト監視チーム。

 この報道を受け、米Amazon社では法的手続きを開始したとのこと。【hon.jp】

米ZDNetの記事( http://www.zdnet.com/article/exclusive-inside-a-million-dollar-amazon-kindle-catfishing-scam/

AI系の電子書籍ベンチャー米Kadaxis社CEO「読者1人1人の趣好が把握できないと、作品内容をいくら分析しても意味なし」

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」に、機械学習アルゴリズムを使って電子書籍の内容を解析するベンチャーKadaxis社(本社:米国ニューヨーク州)のCEOが、AIを使った書籍内容分析の限界について投稿している。

 記事を投稿したのはChris Sim氏で、2014年まで存在した電子書籍の直販・自動レコメンドポータル「Bookish」のCTOも務めていた人物。Sim氏によると、電子書籍の作品内容をAI系のアルゴリズムで分析するのは、メタデータ抽出等については有用だが、売上アップにはまったく役に立たないとのこと。結局、読者1人1人の趣好は大きく異なるため、それらを把握する手法(システム)も保有していないと、売上増に直結できないと限界論を展開している。【hon.jp】

Digital Book Worldの記事( http://www.digitalbookworld.com/2016/machine-learning-and-bestseller-prediction-more-than-words-can-say/