Category Archives: 電子書籍出版メモ

クラウドファンディングサイトKickstarter.com、創業からの出版関連プロジェクトのファンディング金額が累計100億円を突破

【編集部記事】米国の個人ファンド募集サイト「Kickstarter.com」は先週、同サイトでの出版関連プロジェクトのファンディング実績が累計1億ドル(約100億円)を突破したことを発表した。

 2008年創業した同サイトは出版物関連のクラウドファンディング企画も多く登録されるようになり、今年8月までに33,009企画が投稿され、うち9,660企画が目標金額に到達し実行されたとしている。【hon.jp】

問合せ先:Kickstarter.comの告知( https://www.kickstarter.com/blog/1938

カナダは電子書籍のエージェンシーモデル販売が継続へ、Amazon脅威論でRakuten Kobo社が公正取引委員会を説得

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、同国の公正取引委員会が電子書籍のエージェンシー・モデル価格契約を撤廃する方針をいったん引き下げた模様。

 「エージェンシー・モデル」とは、小売価格を電子書籍ストア側ではなく出版社が設定するビジネス方式。米国や英国ではすでに違法との司法判断がされ、カナダ政府もその動きに同調し、2014年に公正取引委員会と大手出版社側の撤廃協議が始まったばかりだった。その動きに対して、現地の電子書籍ストア大手のRakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)が、自由競争になると他国同様、Amazon社とのシェア争いに勝てないという理由から異議申し立てを行ない、公正取引委員会側は今年6月にその主張を認めた模様。

 結果、カナダ国内では、電子書籍のエージェンシーモデル販売は引き続き合法扱いになることが決定したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/08/19/kobo-wins-appeal-agency-ebook-pricing-canada/

IDPF、電子書籍アクセシビリティ規格「EPUB Accessibility」の素案を公開

【編集部記事】業界標準電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」を推進するIDPF(本部:米国ワシントンD.C.)は、次期電子書籍ファイルフォーマット規格「EPUB 3.1」の策定作業と並行して、アクセシビリティ対応機能に関する規格の素案となる「EPUB Accessibility 1.0」のFirst Editors Draft版を公開した。

 従来、アクセシビリティ関連の機能はEPUBファイルフォーマット規格の枠内で議論が進められていたが、今回からあえて独立させてドキュメント化し、関係開発者たちからのフィードバックを収集する方針となった。EPUB Accessibility 1.0規格は、EPUB 3.1以前のEPUBバージョンファイルでの利用も想定しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:EPUBZoneの告知( http://epubzone.org/news/first-editors-draft-of-epub-accessibility-10-now-available-0

BGM・効果音付き電子書籍制作ベンチャーBooktrack社、Microsoft社と提携

【編集部記事】米GalleyCatによると、BGM・効果音付き電子書籍制作ベンチャーBookTrack社(本社:米国カリフォルニア州)がMicrosoft社(本社:米国ワシントン州)と提携し、学校向けに電子書籍制作ツプラットフォームを提供するとのこと。

 BookTrack社は、提携音楽スタジオが提供する20,000ファイル近い音源・BGMを使って、効果音付き電子書籍アプリを制作プラットフォームベンチャー。2011年創業だが、昨年から自社サイトで作品販売および制作プラットフォームを公開し、会員200万人を突破している。

 今回の提携は、Microsoft社のOffice 365導入済みの学校での、電子書籍制作用途に企画されたもの。学生が学校提供のMicrosoftアカウントを使い、BookTrack社プラットフォームで作品を制作できるようになる。【hon.jp】

問合せ先:GalleyCatの記事( http://www.adweek.com/galleycat/booktrack-brings-digital-book-soundtracks-to-students/123763

米コネチカット州が電子図書館サービスを刷新へ、ニューヨーク市立図書館の電子書籍アプリ「SimplyE」ベースに

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Good E-Reader」によると、コネチカット州政府が、現在公共図書館で採用している電子書籍プラットフォームを全面刷新し、ニューヨーク市立図書館が先月公開した電子書籍アプリ「SimplyE」ベースにシステム構築をスタートするとのこと。

 現在、米国には図書館向け電子書籍ベンダー大手が複数あるが、DRMやサービス同士の競合などもあってユーザーの使い勝手が問題となっている。コネチカット州では、SimplyEアプリのカスタマイズ版を採用し、バックエンド運営を自州の電子図書館システム開発NPO法人Library Connectionに委託する方針。【hon.jp】

問合せ先:Good E-Readerの記事( http://goodereader.com/blog/e-book-news/connecticut-developing-a-statewide-e-book-program

英国の弁護士「証言内容がなぜかFifty Shades of Greyの作品に似ている…」、性犯罪法廷での偽証を見抜く

【編集部記事】米国の電子出版知財ブログが「The Passive Voice」が、英国の父娘の間で起こった珍・騒動と、その顛末を紹介している。

 記事によると、訴訟を起こしたのは娘で、実父から性的な被害を日常的に受けていたと刑事事件として訴えていた。実父側の弁護士が、娘による法廷証言を不自然に思い、調べた結果、人気アダルトロマンス小説「Fifty Shades of Grey」(著:E L James)に内容が酷似していることに気づき、2日目にその点を娘に追及。結果、娘側はあっさり「すべて嘘だった。父親のしつけが厳しすぎて嫌がらせで訴えた」と偽証であったことを認めたとのこと。

 即日、検察側が容疑全件を撤回し、実父の無罪判決が下されたが、担当裁判官も「長い間この仕事をしてきたが、初めての事例かもしれない」とコメントを残したという。

 「Fifty Shades of Grey」シリーズは個人の電子書籍作家E L James氏がKindle電子書籍として発売した女性向けアダルトロマンス小説で、2012年にはペーパーバック版が今回New York Timesランキング入りし、個人の電子書籍作家としては史上空前のメガヒットとなり、映画化もされ、日本語版も販売されている。【hon.jp】

問合せ先:The Passive Voiceの記事( http://www.thepassivevoice.com/2016/08/fifty-shades-incest-acquittal/

作家J.K. Rowling氏、「Harry Potter」ファン向けサイドストーリー短編3作品を電子書籍で9月6日に発売、日本語版も

【編集部記事】「Harry Potter」シリーズの作家J.K. Rowling氏が、同シリーズの公式サイト「Pottermore.com」で、電子書籍ユーザー向けの副読本シリーズ「Pottermore Presents」3作品を9月から発売することを発表した。

 「Pottermore Presents」シリーズは、Harry Potterシリーズの低価格サイドストーリー短編で、J.K. Rowling氏自身も執筆チームに参加。主要電子書籍ストアでも販売される予定で、日本語版も提供されるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Pottermore.comの発表( https://www.pottermore.com/news/pottermore-presents-ebook-series-published-september

英国の弁護士「証言内容がなぜかFifty Shades of Greyの作品に似ている…」、性的被害訴訟での偽証を見抜く

【編集部記事】米国の電子出版知財ブログが「The Passive Voice」が、英国の父娘の間で起こった珍・騒動と、その顛末を紹介している。

 記事によると、訴訟を起こしたのは娘で、実父から性的な被害を日常的に受けていたと刑事事件として訴えていた。実夫側の弁護士が、娘による法廷証言を不自然に思い、調べた結果、人気アダルトロマンス小説「Fifty Shades of Grey」(著:E L James)に内容が酷似していることに気づき、2日目にその点を娘に追及。結果、娘側はあっさり「すべて嘘だった。父親のしつけが厳しすぎて嫌がらせで訴えた」と偽証であったことを認めたとのこと。

 即日、検察側が容疑全件を撤回し、実父の無罪判決が下されたが、担当裁判官も「長い間この仕事をしてきたが、初めての事例かもしれない」とコメントを残したという。

 「Fifty Shades of Grey」シリーズは個人の電子書籍作家E L James氏がKindle電子書籍として発売した女性向けアダルトロマンス小説で、2012年にはペーパーバック版が今回New York Timesランキング入りし、個人の電子書籍作家としては史上空前のメガヒットとなり、映画化もされ、日本語版も販売されている。【hon.jp】

問合せ先:The Passive Voiceの記事( http://www.thepassivevoice.com/2016/08/fifty-shades-incest-acquittal/

加Rakuten Kobo社、電子書籍端末の新2モデルを発表「Kobo Aura One」と「Kobo Aura Edition 2」、来月から日本でも発売予定

【編集部記事】Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)は現地時間8月17日、一部報道されていたとおり、電子書籍端末「Kobo」シリーズの新モデル2機種を発表、現地で公式商品ページを公開した。

 新モデルの1つ目は7.8型という大型の電子ペーパーディスプレイを搭載した防水型モデル「Kobo Aura One」で、229.99米ドル(約2.3万円)。2つ目は現行の6型モデル「Kobo Aura」のアップデート版となる「Kobo Aura Edition 2」で、119.99米ドル(約1.2万円)。

 それぞれ今月末から販売予約の受付を開始する予定で、日本でも同時期の発売を予定しているという。【hon.jp】

問合せ先:Kobo Aura Oneの商品概要ページ( https://us.kobobooks.com/products/kobo-aura-one

米Barnes & Noble社、Samsung製の電子書籍タブレット新モデル「Galaxy Tab A NOOK」を追加、FMラジオチューナー内蔵

【編集部記事】米Talking New Mediaによると、CEO解任を発表したばかりの米国の書店チェーン最大手のBarnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)が現地時間8月17日、電子書籍タブレット「Galaxy Tab A Nook」を販売開始したとのこと。

 タブレット型Nookシリーズは、2014年から韓国Samsung製のAndroidタブレットのカスタマイズ版に完全移行しており、自社のNookビューワアプリに加え、複数有名誌のバックナンバーを同梱。全米のBarnes & Noble店舗でも販売されている。

 新しい「Galaxy Tab A Nook」は7型のタッチ液晶ディスプレイ+FMラジオチューナーを搭載。の価格は139.99ドル(約1.4万円)。【hon.jp】

問合せ先:Talking New Mediaの記事( http://www.talkingnewmedia.com/2016/08/17/barnes-noble-unveils-the-7-samsung-galaxy-tab-a-nook/

世界最大の電子書籍コミュニティサイト「Wattpad」、作品中でのビデオ広告挿入サービスを開始、月20万円稼ぐ作家も

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、1.5億作品以上を擁する世界最大の電子書籍コミュニティサイト「Wattpad」(本社:カナダ・オンタリオ州)が、作家が作品中にビデオ広告を挿入できる新サービス「Wattpad Futures」をスタートさせたとのこと。

 同サイトは英語圏で現在もっともホットな電子書籍投稿コミュニティで、クラウドファンディング機能など、他にはない多くのサービスを提供していることで有名。今回追加された「Wattpad Futures」は、各章の頭に30秒程度のビデオ広告を挿入し、今まで収益が得られなかった低ランクの作家にも収入源を与えるための施策。ベータテスト期間中、月1,000ドル(約10万円)〜2,000ドル(約20万円)を稼ぐ作家もいたという。

 当面は招待制とし、作品内容に合ったビデオ広告が表示されるよう、スタッフが審査していくという。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/71201-wattpad-to-offer-writers-ad-generated-revenue.html

米書店チェーン最大手Barnes & NobleがCEOを解任、過去5年間で5人目

【編集部記事】現地報道によると、ウォール街で昨年末から経営不安説が流れている米国書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)が、昨年7月が着任したCEOのRon Boire氏の解任を発表したとのこと。

 Ron Boire氏は10月からECサイト連動型の新パイロット書店を4店舗オープンさせる計画を明らかにし、新しいマーケティング手法に取り組む予定であることをプレスリリース上で明らかにしていたが、それらへの影響については不明。同社は2014年頃から長期債務残高が3倍に急増しており、直近5年間でCEOが5人交代する異例の事態となっている。

 同社プレスリリースによると、新CEO探しはこれから始めるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Barnes & Nobleのプレスリリース( http://www.businesswire.com/news/home/20160816006260/en/Barnes-Noble-Announces-CEO-Departure

英国、公共図書館の利用者減が止まらず、10年間で全成人の48.2%→33.4%に

【編集部記事】英The Booksellerによると、同国の公共図書館の利用者が引き続き減少しているとのこと。

 これは、文化・メディア・スポーツ省が成人を対象に毎年調査しているもので、前年度は全体の33.9%だったのが、今年度は33.4%と微減。しかし、この減少ページは過去10年続いており、10年前は成人の48.2%が利用者だった。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/library-usage-continues-decline-378946

「カンナダ語の電子書籍にも対応するように」インドの文芸団体などがAmazon社に抗議へ

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、インド国内の複数言語への対応を予定しているAmazon社(本社:米国ワシントン州)のインド法人に対し、現地の文芸団体などがカンナダ語も対応言語に加えるよう抗議している模様。

 インドは、英語に堪能な国としてのイメージが強いが、出版物の多くは国内に20言語以上あるといわれるローカル言語で書かれるケースがほとんど。Amazon社では現在、ヒンディ語・タミール語・マラーティー語・マラヤーラム語・グジャラート語の5言語への対応を進めているが、それ以外の言語の電子書籍については作品登録を一切拒否している。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/08/15/amazon-deletes-kannada-langauge-ebooks-indian-literary-community-freaks/

ドイツの出版市場、今年前半は電子書籍販売数が+2.7%の成長ペース、しかし低価格化で売上高は前年同期比-1.4%

【編集部記事】ドイツの出版業界ニュースサイト「buchreport.de」によると、同国の出版社団体Boersenverein des Deutschen Buchhandels(本部:ドイツ・フランクフルト市)が電子書籍市場の動向について、最新の数値を発表したとのこと。

 これによると、今年1月〜6月において電子書籍販売数は+2.7%の成長ペースを維持。この期間中、最低1冊以上の電子書籍を購入したドイツ国民は290万人。しかし、作品の低価格化が進み、売上高ベースでは前年比-1.4%になったとのこと。

 この値は、音楽市場調査会社Gfk Entertainment社(本社:ドイツ・バーデン=バーデン市)が25,000人の成人を対象にアンケート調査しているもの。【hon.jp】

問合せ先:buchreport.deの記事( http://www.buchreport.de/nachrichten/nachrichten_detail/datum/2016/08/15/umsatzrueckgang-durch-sinkende-preise.htm

米Amazon、GIFアニメ再生に対応した電子書籍ファイルフォーマット「Kindle in Motion」を追加

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)がGIFアニメ再生に対応した電子書籍ファイルフォーマット「Kindle in Motion」を数週間前から密かに投入しているとのこと。

 ビデオ再生などの動画コンテンツの再生は電子書籍の世界ではとくに珍しいものではないが、GIFアニメは制作が手軽かつファイルサイズも軽量のため、SNS投稿ユーザー達の間では一般的に使われている。Kindle in Motionは、非電子ペーパー系デバイス上のみでアニメ再生され、動く表紙・図版・ページ背景など、追加的なデザイン要素として使われるためのもの。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/08/13/kindle-motion-good-bad-ugly-amazons-new-enhanced-format-screenshots/

中国・掌閲科技、「史記」「紅楼夢」「三字経」など中国古典200作品を自力で電子書籍化、無料閲覧可能に

【編集部記事】人民日報によると、中国の電子書籍端末ベンダー大手の掌閲科技(本社:中国北京市)が、「史記」「紅楼夢」「三字経」など中国古典200作品を自力で電子書籍化し、無料閲覧可能にしたとのこと。

 古典といっても、中国の場合は2,000年〜1,000年前の古代作品も含まれるため、著作権フリーとはいえ作業コストの関係から原著から現代中国語に訳して、無料配信されることは少なかった。掌閲科技では自社コストで専門研究者たちを雇い、200作品を無料閲覧可能にしたとのこと。なかでも目玉作品は「史記」(司馬遷)で、電子化作業が6ヶ月以上かかり、参加研究者たちの注釈なども加えてあるという。【hon.jp】

問合せ先:人民日報の記事( http://media.people.com.cn/n1/2016/0811/c40606-28629468.html

3DCG/VR作品制作ベンチャーNeoglyphic Entertainment社、インタラクティブ電子書籍アプリ「Sunborn Rising」を発売

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、3DCG/VR作品制作ベンチャーNeoglyphic Entertainment社(本社:米国カリフォルニア州)が、iOS向けインタラクティブ電子書籍「Sunborn Rising」(著:Aaron Safronoff)をiOS向けアプリ形式で発売したとのこと。

 Neoglyphic社は昨今のVRブームを受け、元eBay役員のDane Glasgow氏が起こした3DCGコンテンツ制作ベンチャーで、ゲーム業界関係者の一部で注目されている「VR Story Telling」(VR機器向けに小説・アニメなどの作品を3DCG化・変換すること)に注力。それに向けた前哨戦として、iOS向けインタラクティブ電子書籍アプリ「Sunborn Rising」(著:Aaron Safronoff)を発売したとのこと。

 Sunborn Risingという作品はすでに米国Kindle上でも販売されているファンダジー小説。VR機器向け版「Sunborn Rising VR」も制作開始されており、今回発売されたiOS版ではその一部で使われているBGMや3DCG効果をふんだんに盛り込んだインタラクティブ電子書籍アプリとして販売されている。【hon.jp】

問合せ先:米Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/71146-new-tech-company-looks-to-reimagine-enhanced-e-books.html

スロベニアの電子ペーパー機器キット販売会社Visionect社、美術館向け電子ペーパーラベル「AMLABEL」を供給開始、指タッチで表示切り替えも

【編集部記事】米国の電子ペーパー業界ニュースサイト「E-Ink-Info」によると、電子ペーパー機器・開発キット販売ベンチャーのVisionect社(本社:スロベニア・リュブリャナ市)が、美術館・博物館向け電子ペーパーラベル「AMLABEL」を供給開始したとのこと。

 美術館・博物館の展示品の下でよく見られるラベルは、企画展毎に1枚1枚の張り替え・デザインコストがかかり、同社はその点に着目。昨年から一部の美術館でドリル工事を必要としない、貼り付け型の電子ペーパーラベルをテスト納入し、今回製品化を決定したとのこと。1ヶ月間充電なしで稼働し、タッチディスプレイも搭載。観覧者が指タッチすることで表示言語を切り替えるなど、さまざまなデザインパターンが即時追加できるという。【hon.jp】

問合せ先:E-Ink-Infoの記事( http://www.e-ink-info.com/visionect-announces-new-e-ink-system-museum-labels

香港のOEM向けITデバイス開発メーカーZED Technology社、45ドル〜105ドル台のVRヘッドマウントディスプレイを供給開始

【編集部記事】ARM系デバイスニュース「ARMDevices.net」によると、OEM向けITデバイス開発メーカーZED Technology社(本社:香港、泽迪科技有限公司)が、低価格VRヘッドマウントディスプレイ市場に参入したとのこと。

 記事で紹介されているのは、Rockchip製CPU+バッテリーを内蔵した単独動作型のVRヘッドマウントディスプレイで、ローエンドモデルは3,000個ロットで45ドル(約4,550円)から。現在の出荷台数は20,000台/月とのこと。【hon.jp】

問合せ先:ARMDevices.netの記事( http://armdevices.net/2016/08/14/45-zed-vr-all-in-1-headset-on-rk3126-with-5-hd-display-1gb-8gb/

原因は大統領選それとも電子書籍? 米国で大物小説家たちの新刊が不調

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、米国では今年1月〜6月期、新刊小説本が1作もトップセラー20位以内に入らないという異例事態になったとのこと。

 記事によると、期間中Stephen King氏やNora Roberts氏など大御所作家たちの新作がハードカバー本で多数発売されたものの、予約分を含め販売部数が振るわず、例年と異なり2016年前半は”ヒット作なし”だったとのこと。原因としては、大統領選の影響によるメディアでの露出時間不足や、電子書籍市場での個人作家台頭、「Harry Potter」新作発売待ちなど、複数候補が挙げられているが、根本的に新作発売時に欠かせない固定読者たちによる”口コミ”宣伝が少なかったという。

 これが一時的な現象なのか、ネット時代における長期トレンドの始まりなのか、関係者たちも答えが見つからずにいる模様。【hon.jp】

問合せ先:米Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/bookselling/article/71068-frontlist-fiction-hits-a-dry-spell.html

日本独立作家同盟、「Kindle Unlimitedは独立作家の福音か?悪夢か?」討論会を8月28日に東京都・渋谷で開催

【編集部記事】NPO法人日本独立作家同盟は8月28日午後、「Kindle Unlimitedは独立作家の福音か?悪夢か?」討論会を東京都・渋谷で開催する。

 本討論会では、今月から日本国内でもスタートしたAmazon社の電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」が、一般個人作家にどのような影響をもたらすのか議論するためのもの。漫画家・鈴木みそ氏、海外出版エージェント・大原ケイ氏、日本独立作家同盟理事・仲俣暁生氏が登壇予定。司会進行はフリーライター・鷹野凌氏。

 会員は無料で、一般は2,000円の入場料が必要。参加には下記Webサイトでの予約が必要となる。【hon.jp】

問合せ先:「Kindle Unlimitedは独立作家の福音か?悪夢か?」参加概要ページ( http://peatix.com/event/191394/

楽天の電子雑誌読み放題アプリ「楽天マガジン」、仏Aquafadasがバックエンドを担当

【編集部記事】楽天グループ傘下の電子出版ソリューション会社Aquafadas(本社:フランス・モンペリエ市)は現地時間8月9日、楽天が今週日本国内向けにスタートした月額410円の電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の制作バックエンドを、自社が担当していることを明らかにした。

 同社はもともと電子書籍出版ソリューション「Aquafadas Digital Publishing System」を日本の雑誌出版社向けにも提供しており、2014年からは凸版印刷グループを代理店として制作代行サービスも開始している。【hon.jp】

問合せ先:仏Aquafadas社の公式ブログ告知( http://blog.aquafadas.com/witness-digital-content-shake-japan/

電子書籍端末「Kobo Mini」をGPS端末化、3Dプリンターを使いボディを拡張

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Tweepyというユーザーがアウトドアスポーツ向けGPS端末を、電子書籍端末「Kobo Mini」を使って自作したとのこと。

 Kobo Miniは5型電子ペーパーディスプレイを搭載した旧モデルの電子書籍端末だが、Tweepy氏はハングライダー用のGPS端末として再利用できないかと2年前から改造をスタート。今回公開された最新版では、3Dプリンターを使ってフロントボディ部品を再製作することで、GPSモジュールの内蔵化に成功。その工程を公開しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://epubzone.org/news/third-editors-draft-of-epub-31-published-0

IDPF、次期電子書籍ファイルフォーマット規格「EPUB 3.1」規格、来月にもPublic Draft版へ

【編集部記事】業界標準電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」を推進するIDPF(本部:米国ワシントンD.C.)は、次期規格「EPUB 3.1」の策定作業について、来月中にもドラフト版Public Draftを公開する見込みであることを発表した。

 EPUB 3.1規格は、今年2月から公開したEditor’s Draft版を公開し、8月1月にその3版目となる、Third Editor’s Draft版をネット公開。既存ファイル制作者たちからフィードバックを引き続き募集しつつ、来月にも次のステップに進む見込みとなった。【hon.jp】

問合せ先:EPUBZoneでの告知( http://epubzone.org/news/third-editors-draft-of-epub-31-published-0

米Simon & Schuster作家による電子書籍「出版契約書」訴訟、訴訟相手をWiley社に変更

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、電子書籍の出版契約書および作家ロイヤリティをめぐり、米CBS傘下の大手出版社Simon & Schuster社(本社:米国ニューヨーク州)が今年5月に作家陣に訴えられていた件について、作家側が訴訟相手を変更する模様。

 この訴訟は、ニューヨーク州最高裁にクラスアクション提訴されたもので、争点となっているのは1997年当時の出版契約書における電子化について解釈。訴えていたのは作家Sheldon Blau氏で、電子書籍はそもそも販売商品ではなくライセンス商品なので、音楽業界同等に25%ではなく50%が本来の相場であるとし、過去分のロイヤリティ不払いを訴えていた。

 しかし、Simon & Schuster側が翌年1998年に担当編集部をJohn Wiley & Sons社(本社:米国ニュージャージー州)に営業譲渡し、電子化にも一切関わっていないと主張。Blau氏側の弁護団はいったん訴訟を取り下げ、訴訟相手の変更に入る模様。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/71143-author-drops-e-book-royalty-suit-against-s-s.html

発表前の新・電子書籍端末「Kobo Aura One」の商品ページ、うっかり表示される

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Rakuten Kobo社(本社:カナダ・オンタリオ州)が近日発表を予告していた電子書籍端末の新モデルの商品概要が、オランダのECサイト大手「Wehkamp」で表示されているとのこと。

 この商品ページによると、Koboの新モデルは大きめの7.8型電子ペーパーディスプレイを搭載した「Kobo Aura One」という機種で、表示解像度は300ppiの1,872×1,404。現在販売されている「Kobo Aura H2O」と同じ防水加工ボディを採用しているが、デザインは一新され、軽量化されている。

 注目すべきは価格で、当初予想されていた価格よりも安い229ユーロ(約2.58万円)で掲載されている。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/08/09/kobo-aura-one-leaks-300-ppi-7-8-e-ink-screen-229-euros/

パピレス、電子書籍サイト「Renta!」で「タテコミ」専用フロアをオープン、商用電子コミックを縦スクロール表示に

【編集部記事】株式会社パピレス(本社:東京都豊島区)は8月9日、電子書籍レンタルサイト「Renta!」でスマートフォンユーザー向けに「タテコミ」専用フロアをオープンし、一部の商用電子コミックの縦スクロール表示をスタートした。

 スマホユーザー向けに電子コミックを縦スクロール表示するビューワアプリ・サイトが増えつつあるが、アマチュア投稿作品が中心となっている。この「Renta!」の新フロアでは、出版社系のプロ作品の”タテコミ”化に注力し、初年度に1,000作品、将来的には「Renta!」掲載コミックすべてのタテコミ化を目指す。そのため、コミックの版面データからヒトコマずつ切り出しを行ない、モノクロ作品にデジタル彩色してフルカラー化させるアプローチを取るとのこと。【hon.jp】

問合せ先:パピレスのプレスリリース( http://www.papy.co.jp/info/index.php?page=/release/160809.htm

老舗の電子書籍端末メーカーPocketBook社、8型の電子ペーパー書籍端末「InkPad」を刷新、新モデル「InkPad 2」発売

【編集部記事】ドイツの電子書籍ニュースサイト「ebook-Fieber」によると、東欧・アジアを中心に2007年から電子書籍端末を設計・販売しているPocketBook International社(本社:スイス・ルガーノ市)が、8型電子ペーパー搭載の電子書籍端末「InkPad」の最新モデル「InkPad 2」を欧州圏で発売したとのこと。

 InkPadシリーズは、iPad miniの画面とほぼ同じサイズとなる8型E Ink製電子ペーパーを採用した電子書籍端末で、2014年から販売開始。現行の主流である6型よりもかなり大きく、より快適な読書を可能としている。

 最新モデルではボディデザインを刷新し、より軽量化。価格は199ユーロ(約2.25万円)となっている。【hon.jp】

問合せ先:ebook-Fieberの記事( http://ebook-fieber.de/ereader/pocketbook-8-zoll-ereader-inkpad-2/65559

中国語版「Harry Potter」、ようやく電子書籍でも販売開始

【編集部記事】新華社によると、中国国内の主要電子書籍ストアで「Harry Potter」シリーズ(著:J.K. Rowling)の電子書籍版がようやく販売開始された模様。

 日本語版は、すでに2012年から電子書籍形式で販売されているが、中国語版についてはなぜか電子書籍版の投入が遅れていた。今回の電子書籍版にあたり、作家J.K. Rowling氏も「中国国内でも多くのファン読者が電子書籍版を待っていることは知っていたので、とてもうれしい」とインタビューに応えている。【hon.jp】

問合せ先:新華社の記事( http://news.xinhuanet.com/book/2016-08/01/c_129195424.htm