Category Archives: 電子書籍出版メモ

ドイツの書店チェーン最大手「Thalia」、米ファンドがドイツの老舗出版社に売却

【編集部記事】英The Booksellerによると、米国の投資ファンド会社Advent International社(本社:米国マサチューセッツ州)が、ドイツ語圏の書店チェーン最大手「Thalia」の保有株式すべてを、ドイツの老舗出版社Herder(本社:ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州)1億ユーロ(約114億円)以上の金額で売却したとのこと。

 Advent International社は2012年、Thaliaの親会社だったドイツの総合小売グループDouglas Holdings社を買収。その頃から、書店チェーン部門の切り売り先を探していたが、今回カトリック関連書大手のHerder社が買い取りに応じたとのこと。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/thalia-majority-stake-sold-herder-family-352006

米Macmillan系出版社、自社SF小説メルマガ会員に毎月電子書籍を1冊無料プレゼント

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、ドイツの大手出版グループGeorg von Holtzbrinck(本社:独バーデンヴュルテンベルク州)傘下の米国大手出版社MacmillanのSFレーベル作品ポータルサイト「Tor.com」が、自社メルマガ会員に毎月電子書籍を1冊無料プレゼントするサービスを追加したとのこと。

 Tor.comはSF小説レーベル「Tor」のポータルサイトで、自社メルマガを配信して近刊案内をしている。今月からメルマガ購読者に毎月電子書籍を1冊無料プレゼントする方針となり、第1号として選ばれたのは中国の人気SF小説「三体」の英語翻訳版である「The Three-Body Problem」のDRMフリー版。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/07/11/tor-com-launches-ebook-of-the-month-club/

米Next Issue Media、電子雑誌月額読み放題サービスに半年契約するとFireタブレットを無料進呈

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Next Issue Media社(本社:米国ニューヨーク州)が運営する電子雑誌月額読み放題サービス「Texture」が、半年契約するとAmazon社のFireタブレットを無料進呈するキャンペーンを始めたとのこと。

 自宅郵送型での定期購読が一般的な米国の雑誌出版界では、古くから新規定期購読者におまけ(置き時計やペン立てなど)を進呈する慣習がある。日本では一部PC販売チェーンが朝日新聞/日経BP社の電子版購読+iPad抱き合わせ販売を実施しているが、Next Issue Media社のは自社企画。

 このキャンペーンでは、契約者後に、AmazonサイトでFireタブレットを無料入手するための特別クーポンが発行され、自らタブレットを注文する方式となっている。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/07/11/texture-is-offering-a-free-fire-tablet-wsix-month-sub-good-deal/

ダイレクトクラウド、EPUB/PDF電子書籍向けDRMサービス「SkyDRM」を提供開始

【編集部記事】株式会社ダイレクトクラウド(本社:東京都新宿区)は7月12日、電子書籍ストア開発ベンダー向けに、EPUB2/3形式での電子書籍ファイル配信に対応したDRMサービス「SkyDRM」の提供開始を発表した。

 同DRMは、同社が提供している電子書籍ストアソリューション「Wisebook」シリーズの最新コンポーネントとなるもので、固定レイアウト型のインタラクティブ電子書籍や閲覧期間の設定が対応可能。【hon.jp】

問合せ先:SkyDRMサービスの概要ページ( http://www.wisebook.jp/skydrm

慶應義塾大学出版会、「EPUB戦記〜電子書籍の国際標準化バトル」を紙書籍のみで発売

【編集部記事】慶應義塾大学出版会は8月20日、日本語の電子書籍を可能にした世界標準フォーマット「EPUB3」策定への困難を綴った書籍「EPUB戦記〜電子書籍の国際標準化バトル」(著:小林龍生)を発売する。

 紙書籍のみで、価格3,240円。【hon.jp】

問合せ先:慶應義塾大学出版会の作品概要ページ( http://www.keio-up.co.jp/np/detail_contents.do?goods_id=3252

ドイツ語圏の電子書籍個人作家、引き続き収入アップ、Tolino Media社の参入を好感

【編集部記事】ドイツの個人作家向けニュースサイト「Die Self-Publisher-Bibel」が、同サイトで毎年実施している電子書籍個人作家の意識調査アンケート結果を公開している。

 本年度のアンケートでは1,059名が回答に参加。結果、月間収入は引き続き総じて増加ベースを維持しており、平均は月683ユーロ(約7.6万円)。昨年Tolino陣営が個人作家向けプラットフォーム「Tolino Media」をオープンしたことで販売選択肢がいっきに増えたこともあり、従来型の出版流通ルートの重要性が減ってきているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Die Self-Publisher Bibelの記事( http://www.selfpublisherbibel.de/die-grosse-selfpublishing-umfrage-2016-die-ersten-ergebnisse-fragen-1-bis-10/

米大統領選候補のヒラリー・クリントン氏、著作権法の大改正を選挙公約に含める

【編集部記事】英The Booksellerによると、米大統領選の民主党候補であるヒラリー・クリントン氏が、著作権法の大改正を選挙公約に入れているとのこと。

 米国ではGoogle Book Search裁判をきっかけに、数年前から電子書籍などデジタルコンテンツへの対応を最大の焦点とした著作権法の大改正が下院で議論されているが、ほとんど進んでいないのが実情だ。クリントン氏は選挙公約文書の中で、それを積極的に推進させる方針を打ち出しているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:英The Booksellerの記事( http://www.thebookseller.com/news/hillary-clinton-backs-us-copyright-reform-346786

元NBAオールスター選手のKareem Adbul-Jabbar氏、自作推理小説をコミカライズへ

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、昨年推理小説「Mycroft Holmes」を執筆して話題となった70〜80年代の米国パスケットボール界のスーパースターKareem Abdul-Jabbar氏が、同作品のコミック版を発売するとのこと。

 Adbul-Jabbar氏はパスケ・ファンの間では超有名人だが、一般の日本人にはブルース・リーの映画「死亡遊戯」の敵役として出演した印象のほうが強いかもしれない。「Mycroft Holmes」はシャーロック・ホームズの弟を主人公とした作品で、Abdul-Jabbar氏は若いころからMarvelコミック作品の愛読者だったため、小説のコミカライズを喜んで許可したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/authors/interviews/article/70789-kareem-abdul-jabbar-brings-mycroft-holmes-to-comics.html

米・英の研究チーム、「ベストセラー小説の書き方」を電子書籍で出版、5年間の研究成果を元に

【編集部記事】英The Independent紙によると、元英Penguin社の編集者と米Nebraska-Lincoln大学の准教授が、5年間行なってきた過去のベストセラー作品の分析結果を電子書籍として発売したとのこと。

 発売されたのは電子書籍「The Bestseller Code: Anatomy of the Blockbuster Novel」(Jodie Archer/Matthew Jockers)で、2人は5年かけて過去30年間にベストセラー入りした2万作品をパターン分析。著者チームは「bestseller-ometer」という判定アルゴリズムを提唱しており、確率論的な観点から、読者に作品に読み進んでもらうために欠かせない重要要素をリストアップしているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:英The Independent紙の記事( http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/the-bestseller-code-the-words-that-make-a-successful-book-a7117211.html

電子書籍のモニター読者に数ページ置きに質問し、謝礼を支払う

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」で、電子書籍のモニター読者たちに謝礼を支払うビジネスモデルが提案されている。

 日本でも、アンケート調査の対価としてがモニターユーザーにポイント/現金を支払うECサイトは多い。電子書籍の世界では、AmazonやRakuten Kobo社などが読者のページ閲覧ログを社内分析したり、似たようなログ監視システムを出版社に提供する英JellyBooksというベンチャーは存在するが、作品を読んでいる最中に直接質問を投げかけられることはない。

 記事によると、専用の電子書籍ビューワソフトを開発する必要はあるが、それなりにビジネスニーズはあるのではないかと推測している。【hon.jp】

英国の電子雑誌アプリベンチャーReadbug、EU離脱を受け雇用中の外国籍スタッフで悩む

【編集部記事】米Talking New Mediaによると、英国のEU離脱が、同国の電子出版ベンチャーの経営者たちも戸惑わせ始めているとのこと。

 記事ではその事例として、昨年起ち上がったインディーズ電子雑誌読み放題アプリベンチャーReadbug社(本社:英国ロンドン市)の例を紹介。同社は、フランス国籍の女性を広報責任者として雇用しているが、政府側で雇用ルールの変更が予想されるため、彼女の担当業務をとりあえず縮小し、週1回送付していたメルマガが月1回になることを読者にメール連絡したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Talking New Mediaの記事( http://www.talkingnewmedia.com/2016/07/07/indy-digital-magazine-newsstand-readbug-says-it-is-dialing-back-due-to-brexit/

中国の石獅市、労働者相談所に24時間電子書籍貸出機に設置、職員・求職者向けサービスの一環として

【編集部記事】中国・福建省の石獅市が、同市運営の労働者相談センター「石獅市総工会」の1階に24時間電子書籍貸出機を設置したとのこと。

 中国政府は昨年から国策として、全国各地の公共エリアに電子書籍貸出機を設置しているが、公共図書館・公民館など設置場所は実にさまざまで、最終判断は各自治体にまかされている。今回、石獅市では、あえて労働者たちの総合相談所に設置することで、職員および求職者向け教育サービスの一環として活用したいとのこと。【hon.jp】

問合せ先:石獅市の広報ページ( http://www.shishi.gov.cn/sszfwms/wwwroot/jsp/common/article_view.jsp?unid=B0EE5B63EF4D6D0DC583489F873990A9

加Harlequin社の電子書籍「売上金vs.ライセンス収入」訴訟、約4.1億円で和解成立

【編集部記事】米Publishers Weeklyによると、4年前に女性向け小説出版大手のHarlequin Enterprises社(本社:カナダ・オンタリオ州)に対し、同社作家陣が電子書籍版のロイヤリティー支払いについてクラスアクション訴訟を起こした裁判について、和解が成立した模様。

 本訴訟で焦点となっていたのは、電子書籍ブームが起こる前の1990〜2004年に交わされていた出版契約書の文言。作家陣の主張によると、Harlequin社が当時交わした文面では、電子書籍版のロイヤリティが「定価ベースの売上金」を元に算出されていることが明記されているにもかかわらず、Harlequin側は無断で支払額の少ない「2次ライセンス収入」を元にした算出方法でロイヤリティ計算を行なっていたというもの。

 記事によると、一審・控訴審まで進んだ段階で両者が和解の調整に入り、現地時間6月30日に410万ドル(約4.1億円)で和解が成立したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事( http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/70840-after-fairness-hearing-harlequin-settlement-is-approved.html

PDFドキュメント上でブロック崩しゲームを再現、Javascriptコード埋め込みを使い

【編集部記事】米The Next Webサイトによると、Omar Rizwanという開発者がPDFにJavascriptコードを埋め込み、ブロック崩しゲームを再現できたとのこと。

 記事によると、Rizwan氏はPostScript言語の調査の一環で1,310ページというPDFフォーマット仕様書を斜め読みしたときに、Javascriptコードの埋め込みに標準対応していることを発見。一般的なPC向けPDFビューワソフトにJavascriptエンジンは内蔵されていないが、Chromeブラウザ標準搭載のPDFビューワなら実行できることを確認、ブロック崩しゲームをドキュメント上で再現できたという。【hon.jp】

問合せ先:The Next Webの記事( http://thenextweb.com/apps/2016/07/05/know-can-play-games-pdf-files/

米Amazon、 8型カラー電子ペーパー搭載の電子書籍端末「Kindle」を社内テスト中?

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Good E-Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)が電子書籍端末「Kindle」のカラー電子ペーパー版を社内テストしている模様。

 カラー電子ペーパーを搭載した電子書籍端末は、過去にいくつかの中小メーカーが小ロット発売したことがあるが、部品コストや発色の悪さから、Amazon社やRakuten Kobo社など大手電子書籍端末メーカーは採用を長年見送っている。

 記事によると、Amazon社がテストしているのは同社が2013年に韓国Samsungから買収したカラー電子ペーパー子会社Liquavista NV社(本社:オランダ・アイントホーフェン市)で、今年10〜11月に製品化される可能性もあるという。【hon.jp】

問合せ先:Good E-Readerの記事( http://goodereader.com/blog/electronic-readers/amazon-is-developing-an-8-inch-color-kindle

元NASAエンジニアが個人出版アドバイス「表紙デザインとネット広告に積極投資すべき」

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」が、元NASAエンジニアで電子書籍の個人作家でもあるDarren Beyer氏による出版アドバイス記事を掲載している。

 個人作家向けのアドバイス記事は珍しくないが、スペースシャトル計画の実験担当技師でもあったDarren Beyer氏からのアドバイスというのが面白い。アドバイスの内容自体は一般的なものだが、「レビュー星数vs.表紙デザインの質」を重要度を対比させたとき、後者のほうが比重が大きいとし、表紙デザインへの投資をケチらないようアドバイス。また、どんな良作も、ネット広告への投資なしでは売れないとしている。【hon.jp】

問合せ先:Digital Book Worldの記事( http://www.digitalbookworld.com/2016/3-keys-self-publishing-space-shuttle/

オライリー・ジャパン、CSS+HTMLで作成された英書を日本語化、Vivliostyle社が協力

【編集部記事】米国のIT関連書出版大手O’Reilly Media社(本社:米国カリフォルニア州)の日本法人・株式会社オライリー・ジャパンは7月23日、紙書籍「CSSシークレット 47のテクニックでCSSを自在に操る」(Lea Verou/訳:牧野聡)を発売する。

 同著は、CSS+HTMLで制作されたIT書籍「CSS Secrets」の翻訳版で、日本語用CSSに変換するため、株式会社ビブリオスタイル(本社:東京都渋谷区)が全面協力。後者が制作システム「Heracles(仮称)」を開発し、CSS組版・PDF生成エンジン 「Vivliostyle Formatter」を経て、原書で使われた膨大なCSSに対応させることに成功したとのこと。【hon.jp】

問合せ先:「CSSシークレット 47のテクニックでCSSを自在に操る」Webビューワサンプル( http://vivliostyle.com/ja/samples/css-secrets/

フランスの出版社団体がレポート、2015年度の電子書籍市場は+2%成長

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランスの出版社団体Syndicat national de l’édition(本部:フランス・パリ市、以後:SNE)が、同国の2015年度の書籍市場レポートを発表した。

 同レポートによると、同国の書籍市場は6年ぶりに+0.6%のプラス成長に転じ、電子書籍部門は引き続き成長を記録。フィクション小説・教育向けが半分程度を占めるものの、同国の電子書籍市場規模が前年比+2%の約1.64億ユーロ(約186億円)となり、占有率6.5%に到達したとのこと。

 なお、この数字に個人作家の電子書籍の売上数値は入っていない。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/marche-du-livre-en-france-chiffres-cles-papier-et-ebooks-2015/

スペインの個人作家向け電子書籍PRメルマガサイト「Ebrolis」、人気作家と共同でNPO寄付キャンペーンを開始

【編集部記事】スペインの電子書籍ニュースサイト「Dosdoce.com」によると、スペイン語専門の電子書籍PRメルマガサイト「Ebrolis」が、複数の人気個人作家と共同で、寄付キャンペーンを開始したとのこと。

 Ebrolisはオーストラリア在住のアルゼンチン人プログラマーが昨年起ち上げたスペイン語個人作家向けの電子書籍PRメルマガで、購読者数は2万人弱とまだ少ないが、スペイン語圏の電子書籍PR媒体の中では有名。記事によると、この1週間限定キャンペーンは人気スペイン語個人作家18名と協力し、作品購入金額のすべてが、所定のNPO団体に寄付されるというもの。
【hon.jp】

問合せ先:Dosdoce.comの記事( http://www.dosdoce.com/2016/07/05/autores-independientes-donan-ganancias-una-semana/

米Amazon、新・教育関係者向けポータルサイト「Amazon Inspire」でさっそく違法コピー版の電子教材2点を削除

【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)の教育事業部門であるAmazon Educationが今週ベータ公開したばかりの教育関係者向け情報交換ポータルサイト「Amazon Inspire」で、さっそく著作権クリアされていない電子教材がアップロードされ、削除対象となった模様。

 記事によると、削除されたのはライバルのオンライン教材交換サイト「Teachers Pay Teachers」で販売されていた小学生向け電子教材コンテンツ2点の違法コピー版で、Amazon社ではどのような経路でアップロードされたのか調査中とのこと。

 電子書籍業界では古くから違法コピー対策が大きなテーマとなっているが、プレイヤーが大きく異なる電子教科書・電子教材という新市場でも今後同じ問題が多発しそうな気配だ。【hon.jp】

問合せ先:The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/06/30/amazon-content-inspire-teacher-site-copyright-issues/

IDPF、役員14名のうち8名を会員投票で改選、日本からは引き続き講談社・吉井順一氏が再選

【編集部記事】業界標準電子書籍ファイルフォーマット「EPUB」を推進するIDPF(本部:米国ワシントンD.C.)は現地時間6月29日、役員14名のうち8名を自己推薦方式で緊急公募していた件にからみ、投票結果を発表した。

 IDPFでは通常、役員は選考委員会が推薦する方式をとっていたが、来年1月にもWorld Wide Web Consortium(本部:米国マサチューセッツ州、以後:W3C)と組織統合する計画に向け、異例の処置として公募(自己推薦)形式を採用することを5月末に発表。

 会員企業81社による投票の結果、立候補者12名から上位8名(新人は2名)が確定。日本からは、引き続き講談社・吉井順一氏が再選された。【hon.jp】

問合せ先:IDPFの発表( http://epubzone.org/news/idpf-members-elect-two-new-board-directors-return-six-incumbents-0

米Barnes & Noble、iOS版電子書籍ビューワアプリでようやくビデオ・オーディオ再生に対応

【編集部記事】米Talking New Mediaによると、同国の書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)がiOS版電子書籍ビューワアプリ「NOOK」をアップデートし、ようやくビデオ・オーディオ内蔵作品の再生に対応したとのこと。

 Apple社・Rakuten Kobo社・Google社など、当初からEPUB規格に標準対応してきた電子書籍ベンダーにとって、作品中でのビデオ・オーディオ再生は決して珍しいものではないが、Barnes & Noble社は自社タブレットを販売開始を機にインタラクティブ作品については独自フォーマットを選択。結果、iOS版アプリでの対応を決断するまでに時間がかかってしまった模様だ。【hon.jp】

問合せ先:Talking New Mediaの記事( http://www.talkingnewmedia.com/2016/06/30/publishing-platforms-update-their-apps-harpers-gets-update-from-29th-street-publishing/

ドイツ書店チェーン大手4社とDeutsche Telekom社、エントリーユーザー向け電子書籍端末「Tolino Page」を発表

【編集部記事】ドイツ通信最大手Deutsche Telekom社と書店チェーン大手4社は現地時間6月30日、3年前から販売している電子書籍端末「Tolino」シリーズの最新モデル「Tolino Page」を発表した。

 Tolinoシリーズはドイツ語圏ではKindleと互角にシェア争いしている人気の電子書籍端末で、大手書店チェーンの店頭で販売されている。今回発表されたのは、従来なかったエントリーユーザー向けの低価格モデル「Tolino Page」で、価格は69ユーロ(約7,890円)。すでに販売されている上位モデル「Tolino Shine」シリーズと異なり、フロントライトは非搭載で、解像度800×600の6型電子ペーパーディスプレイを採用している。【hon.jp】

問合せ先:Tolino Pageの製品概要ページ( http://mytolino.de/tolino-page/ebook-reader/

インプレスR&D、スマホアプリ市場レポート「スマホ白書2016」を発売、電子書籍分野についてはEPUB仕様変更に注意喚起

【編集部記事】インプレスグループの株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区)は6月30日、スマートフォンアプリ開発者向けの市場レポート「スマホ白書2016」を主要電子書籍ストアで発売した。

 本レポートは、iOS/Androidのアプリ寡占状況を日・米・英の3国を中心にデータ化したもので、ジャンル別にアプリ配信数や売上占有率、DL専有率などをバーグラフ化。電子書籍・電子雑誌コンテンツに特化した分析コーナーもあり、日本国内では電子コミックが売上の8割近くを占め、引き続き拡大傾向にあるとしている。その一方で、固定レイアウト型EPUB形式ファイルで手作業コーディング制作されているコミック作品が多い現況などから、今後予定されているEPUB仕様の大幅アップデートによっては、日本だけが再びガラパゴス化する危険性も指摘している。

 電子書籍版の価格は4,800円(税別)、紙書籍版5,800円(税別)。【hon.jp】

問合せ先:「スマホ白書2016」の概要ページ( http://nextpublishing.jp/book/7868.html

集英社、「本屋さんアプリ~本屋へGO!~」でACCESS社の電子書籍ビューワ/Beaconソリューションを採用

【編集部記事】株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区)は、株式会社集英社(本社:同)がスマートフォン向けに公開中の書店イベントアプリ「本屋さんアプリ~本屋へGO!~」で、自社の電子書籍ビューワ「PUBLUS Reader for Browser」とBeaconソリューション「ACCESS Beacon Framework」が採用されたことを明らかにした。

 「本屋さんアプリ~本屋へGO!~」はiOS/Android向けに配信されているアプリで、対象書店の訪問/コミック単行本購入を促進するための”O2O”系PRアプリ。今回、集英社は7月1日から実施する「ナツコミ2016」フェアに向け、ACCESS社の電子書籍ビューワ+Beaconソリューションに対応させ、クラウド経由で各種コンテンツが、訪問したアプリユーザーへ自動送信される仕組みになっているとのこと。【hon.jp】

問合せ先:ACCESS社のプレスリリース( https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/0630/

米Amazon、電子書籍のページを高速フリップさせる機能「Page Flip」を追加、9ページまとめて縮小サムネール表示

【編集部記事】米Amazon社(本社:米国ワシントン州)は現地時間6月28日、電子書籍端末「Kindle」のページ間を高速に散策させるための新機能「Page Flip」を追加することを発表した。

 Kindleシリーズは、電子書籍版・アプリ版を問わず、すでに複数タイプのページ検索機能を提供しているが、Page Flipはその最新版。ユーザーの現在指定している表示フォントサイズを元に、1画面に9ページを縮小サムネール描画させ、それを指でフリップできるというもの。今後デバイス毎に、オンラインアップデートで対応となる予定。

 なお、ファイルフォーマットの関係でPage Flipに対応できない作品もあるため、個々の作品の対応についてはAmazonsサイトの販売ページで要確認とのこと。【hon.jp】

問合せ先:米Amazon社のPage Flip機能紹介ページ( https://www.amazon.com/Kindle-eBooks/b?ie=UTF8&node=13632018011

米書店チェーン最大手Barnes & Noble社、個人作家向け電子書籍出版サービス「NOOK Press」のPOD本を店頭販売

【編集部記事】米Talking New Mediaによると、同国の書店チェーン最大手Barnes & Noble社(本社:米国ニューヨーク州)が現地時間6月28日、電子書籍端末「NOOK」の個人作家出版サービス「NOOK Press」で制作されたプリントオンデマンド本(以後:POD)を、チェーン店頭でも販売することを発表した。

 Barnes & Noble社は2010年夏から個人作家向けの電子書籍出版サービス「PubIt!」を運営していたが、基本的にはライバルのAmazon社の「Kindle Digital Publishing」と同じEPUB/Word原稿をアップロードし、売上管理をするというシンプルなものだった。2013年に「NOOK Press」としてリニューアルし、Webブラウザ上での作品執筆・編集機能も追加され、翌年からはPOD製本サービスを開始。ただ、制作されたPOD本はネット販売できても、チェーン店舗で販売するルートは提供されていなかった。

 今回から、同社審査を通過しかPOD本に限り、地元もしくは指定エリアのBarnes & Noble店頭でも販売できる体制にしたとのこと。なお、審査通過の目安としては、過去1年間に作品の電子書籍版が1,000部以上、もしくはPOD版が500部以上販売されていることなどが最低条件。【hon.jp】

問合せ先:米Talking New Mediaの記事( http://www.talkingnewmedia.com/2016/06/28/barnes-noble-makes-belated-effort-to-attract-self-publishers-launches-nook-press/

米Amazon、学校教師同士でカリキュラムや選書について情報交換できるサイト「Amazon Inspire」をベータ稼働

【編集部記事】米Techcrunch.comによると、Amazon社(本社:米国ワシントン州)の教育事業部門であるAmazon Educationが、学校教師同士でカリキュラムや選書について情報交換できるサイト「Amazon Inspire」を学校司書向けに招待制ベータ公開したとのこと。

 Amazon社は今年、ニューヨーク市教育局の市立小・中・高1,800校向け公式電子書籍販売ストアの運営を勝ち取っているが、Amazon InspireはそのようなEC系ビジネスモデルではなく、国・州・学区を超えて教師同士がカリキュラムや選書について情報交換するための無料コミュニティサイト。同市場に数年前から本格参入しているApple社/Google社に遅れての参入となるが、Folger Shakespeare図書館(本部:米国ワシントンD.C.)などがコンテンツ提供を始めており、複数州の教育局がテスト参加を許可済みとのこと。

 将来的には、電子書籍や電子教科書、Kindle端末、Amazon Webサービス群など、関連商材の販売につなげる計画と思われる。【hon.jp】

問合せ先:米Techcrunchの記事( https://techcrunch.com/2016/06/27/amazon-jumps-into-online-learning-with-inspire-a-platform-for-free-crowdsourced-and-premium-materials/?ncid=mobilenavtrend

米Libboo社、無料電子書籍配布サイト「InstaFreebie」が150万ダウンロードを突破

【編集部記事】米国の電子書籍PRベンチャーLibboo社(本社:米国マサチューセッツ州)は現地時間6月27日、同社が昨年オープンした無料電子書籍配布サイト「InstaFreebie」の累計ダウンロード数が150万DLを突破したことを発表した。

 Libboo社は、MITの心理学アルゴルリズム研究者Chris Howard氏が行なっていたソーシャルネットワーク実験を電子書籍に応用した2013年創設の個人作家向け電子書籍PRベンチャーで、まずPWYW電子書籍ストアからスタート。昨年に電子書籍PRメルマガ「The Midlist」を大手出版社HarperCollins社(本社:米国ニューヨーク州)に売却したことを機に、個人作家向け無料電子書籍配布サイト「InstaFreebie」に注力していた。

 同社によると、オープン後1年間かけて100万DLというベースだったが、直近1ヶ月だけで50万DLとペースが急上昇、200万DL突破目前とのこと。【hon.jp】

問合せ先:Libboo社のプレスリリース( http://www.prweb.com/releases/2016/06/prweb13514241.htm

フランス国立図書館、個人作家による電子書籍作品の納本が急増、86%がEPUB形式

【編集部記事】フランスの電子書籍ニュースサイト「ID BOOX」によると、フランス国立図書館(本部:フランス・パリ市)が、同館の紙書籍・電子書籍の納本状況に関する2015年度版レポートを公開したとのこと。

 同レポートによると、2015年度の個人作家からの電子書籍納本が12,024作品と全納本書籍16%まで占めるようになっており、納本ファイルフォーマットの86%はEPUB形式。

 なお、ID BOOXによると、同館に納本しない個人作家が圧倒的多数のため、この数字カウントですらまだ氷山の一角であろうとのこと。【hon.jp】

問合せ先:ID BOOXの記事( http://www.idboox.com/etudes/depot-legal-bnf-la-forte-percee-de-lautoedition-en-france-en-2015/