GONT-PRESS_Climb&RUNTOP |
[ 2-ランニング日誌 ] |
2005年4月30日-5月1日のチャレンジャーズ・レース(青梅〜高尾、山岳100km24時間以内)に向けて、レースの後半、三頭山(みとうさん)→高尾までの45kmを試走する。
試走でわかったこと、その重要な点は以下の通り。
自分の頭では6時間ちょっとで走破できるはずが、とんでもない、自分のペースだと9時間かかることがわかった。今回の試走では、コースの最後で日が暮れそうだったので、三沢峠から梅の木平に降りた。日が暮れるまで余裕があると思っていてヘッドランプなど持ってきていなかったのだ。ところが、実際は日が暮れてしまった。
実際のルートは三沢峠から城山湖西尾根を北にたどって高尾駅すぐ近くに降りる。なので、三沢峠からプラス2時間はみておく必要がある。これで9時間だ。100kmのラスト近くになれば、走れる状態ではないはずで、もっと時間がかかるかもしれない。こう考えると、このチャレンジャー・レースは距離も時間も厳しいレースになる。
自分が道を間違えた地点。
中沢峠分岐を過ぎ、さらに中沢山をわずかに過ぎた地点で、急檄な方向転換をする地点がある。地図でも、ルートが左に急激に曲がっている地点があるのだが、ここには道の分岐があり標識が立っている(地図には載っていない)。
標識の記述は、左が「梅の木平」、まっすぐの方向は「通行禁止」となっている。行くべき方向は「梅の木平」の道だ。
この道は、左に120℃ぐらい折れて、かつ、降りていくので、このままルートをはずして甲州街道沿いの「梅の木平」に降りていってしまうのではないか? という危惧を持つのだが、この道が正しい。西山峠を経て三沢峠まで行ってから、梅の木平へと降りる道に続いている。
来た方角からまっすぐ行く方向、「通行禁止」と書かれている方向は、最近、藪を切り開いてきれいになっているものの、その道を行くと津久井湖に降りてしまうのだ(!)。地図を見ると、どうしてもその方向に行くのが正しいと思うのだが……違うのだ。なお、この道を50mも行くと、下り坂になり、「鉄塔」の真下を通る。鉄塔に出会ったら、すぐに引き返そう。
JR武蔵五日市駅(7:52)数馬(都民の森)行バス(08:18)→都民の森(09:15)スタート→
鞘口峠→三頭山(10:00 ここからレースルート)→西原峠→笛吹峠→土俵岳→浅間峠→熊倉山→三国峠(生藤山)→醍醐丸→高岩山→和田峠→陣馬山→堂所山→景信山→小仏峠→城山→大垂水峠→大洞山→中沢山→西山峠→三沢峠→
(下山)→*梅の木平(17:30)
(実際のルートは、三沢峠→草戸山→<高尾駅までの北に伸びる尾根>→高尾駅周辺→FINISH)
今回の試走は、明走會JAPANのSさん発案で、3人で行うことになった。Sさんは試走の前に足を痛めたので、別行動で陣馬山から後半をトレースし、あとの二人が三頭山から追いかける形となった。なお、今回の試走ではGONTが最後までリードして走ったが、同行のFさんだと、2〜3時間ぐらいは速く走っているはず。
都民の森をスタート、整備された林道を通って鞘口峠に出て、1531mの三頭山へあがる。ここからは南東へと稜線を下っていく。レース後半の最大の上りがこの三頭山であり(歩きのコースタイムで鴨沢から4時間近くもかかる!)、その後は、大きな登りはない。ここからゴールまでゆっくりと標高を落としていくならラクなのだが、そういうわけにはいかない、小さなアップダウンが連続する。
三頭山から続く南東の稜線には、昨年10月に雨の中で逆のコースで踏んでいる。真っ暗で雨が降り、景色もなかった山頂、長谷川恒男CUP(72km)の前半戦で少し元気があった夜に入った時間帯だ。昼間に上がってみると、気持ちのよい稜線だった。午後から雷雨か? という曇天だったが、雲底は高く視界が効いて奥多摩の山稜線がよく見える。結局、わずかにパラっときて雷鳴が聞こえただけだった。
最初は傾斜の強めの下り坂が続くが、次第に緩やかになり、快適に走ることができる。長谷川恒男CUPのチェックポイントだった浅間峠から醍醐丸までは小さなアップダウンが多くなり少し辛い。
醍醐丸から和田峠、陣馬山へは一投足。陣馬山から景信山までの最初は平らな道も多く、快適に走れる。しかし、次第に小ピークが多くなり、これにともないアップダウンが多くなってくる。景信山、そして城山まではなんとか「走る」ことができたが、その後、高尾山の南高尾山稜に入るころにはスピードがガクンと落ちてしまった。最初の頃の半分のスピードもないかもしれない。
そして中沢山周辺で道を間違えて時間をロスする。自分のルートファインディングのミス、こういう間違いはやってはいけない。ヘッドランプもないし、このまま日が暮れるのはよくないということで、試走を中断し、梅の木平へと降りるルートを採ったつもりでいたのに、実際は南高尾山稜の正規ルートに戻っていて、三沢峠まで走ってしまった。二重のミスだ。疲れてくると判断がいい加減になっていけない。ともあれ、試走しておいてよかったと思う。
こまめに給食・給水をしていたが、三沢峠前の登りで急激に疲労が濃くなってハンガーノック状態、Fさんからゼリーをもらう。自分の持っていたミニ・クリームパンだけではエネルギーが維持できないようだ。
三沢峠からは、(ほんとうに)正規ルートから離れて梅の木平に降りる。本格的な日暮れ、そして疲れを感じ、このまま正規ルートで高尾まで行くと夜になってしまうと思われた。高尾駅で待ちぼうけになっているはずのSさんとも合流したい。走って下って甲州街道に出たものの、バスはもうない。高尾方面に歩いていき、途中で運良くタクシーをつかまえた。車中でSさんから携帯に着信。ギリギリ間に合った。ワンメーター程度で高尾駅、Sさんと合流して打ち上げとレース本番の打ち合わせと確認。中央線上りに乗って散会。