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[ 2-ランニング日誌 ] |
普段のランニングの効果で、よく歩けました。まるで学生の夏山合宿みたいでした。ランニングにとっては、高地トレーニングでしょうか?
深夜高速バスを使って富山へ、そこからさらにバスで折立に入る。あまり眠れなかった。
初日、高度差1300m。重量25kgのザックで肩が痛いが晴れた稜線なので気分がいい。北アルプスのお花畑の緩やかな尾根道をひたすら進む。しかし寝不足と花見で当初の予定コースタイムよりも少しずつ遅れが生じる。黒部五郎岳着が18時半。ヘッドランプ点けて五郎平のテント場に着いたのが21時。12時間超行動になってしまった。黒部五郎カールを甘く見すぎた。一昨日は75kmの奥武蔵ウルトラマラソンを走ったので、筋肉痛が回復していない。テント設営後、まともに飯も食べずに倒れるように就寝。
二日目朝、夜間より激しい雷雨、至近距離で炸裂、少しビビる。テントの両脇が川になる。朝、テント浸水してきたので移動。当初の予定だった黒部源流周遊、沢が増水したので不可能。明日の天候回復の見込みも立たない。ここで停滞していても意味ないので、少しでも先に行こうと撤収、移動開始。双六までと思ったが、結局、三俣山荘まで。午後、晴れて槍ヶ岳が遠くに見える。山荘のテレビでやっていた午後7時前の天気予報で、明日の天候は午後から雨だとわかる。明日、終日晴れならばここから雲ノ平に出かけてもいいが、午後から雨ならば槍に行くべきだ。ただし、朝から雨なら、雷の危険があって稜線を歩くのは危険、槍の頂上には未練がないので新穂高に下ったほうがいい。朝だけ晴れてるならば早めスタート、槍に登って、テントの中で雨音を聞こう。
三日目朝、晴れている。すでにオリオンが東の空に見える。山は秋だ。遠く見える槍ヶ岳に向かって三俣蓮華の巻き道を行く。ピークは踏まない、すでに踏んでいるし早めに着いたほうがいい。高曇りの西鎌尾根を順調に進み、千丈乗越から上の登りも初日に比べればどうってことない。槍の肩のテント場は「E」地点。岩に挟まれた窪地で、その岩の向こうは空間になっている。3000mのバルコニー、岩のテラスだった。テント設営後に槍の穂先往復、頂上で一瞬だけガスが切れた。夕方、ついに、雨が降り出す。次第に強くなる。そして雷、至近距離に落ち始める、テントを透かして青白い雷光、同時に轟く雷鳴。豪雨、雷、そして突風、さすが3000mの稜線。
四日目朝、眠りが浅い。まだ雨は降っているが、待っていても仕方ないので撤収。槍沢を下って、ひたすら歩く。小雨混じりの中、上高地・小梨平へ、約7時間。テント設営。バスターミナルで翌日のバスを予約し、アルプス観光の風呂に入って着替えて、食堂へ。食堂メニュー「カツカレー」がなくなっており残念。よく歩いた。お疲れさま。就寝。
5日目、のんびりと上高地を後にする。観光客が猿に餌をやるのか、林道に猿が多い、河童橋はいずれ、猿橋になるだろう。