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[ 2-ランニング日誌 ] |
完走できました。写真もアップ。
第10回大村湾一周ウルトラマラニック160km・写真レポート
概要:九州の大村湾岸の道路を時計回りに走って一周しようというマラソン(ウルトラマラニック)
距離:160km
スタート・ゴール地点:嬉野温泉『松園』旅館
スタート時間:2006年02月11日(土)13時
ゴール時間:2006年02月12日(日)15時27分
タイム:26時間27分(同着のFu氏による)
仕事で忙しくてレポートをまとめる時間がとれない、なので、つれづれに書いておく……と……:
今回のウルトラマラニックに誘っていただいたFuさんのコースガイド+伴走でなんとか完走(歩含む)できました。Fuさん含め、大会主催・ボランティア・支援者のみなさん、参加されたウルトラ・ランナーのみなさんに感謝します。ランニングの仲間のみなさんの応援にも。
感謝ばっかりなんですが、160kmの……距離そのものは、苛酷でした。序盤の30kmぐらいですでに左膝がおかしくなって痛みがはしり、スポーツ用サポーターでかなり強く固定して、バンテリンを大量塗布。これで痛みを騙して、半分の80km。この時点でかなり調子がおかしく、単独だったらここでリタイアしてたでしょう。なんとか100kmまでは足がもちました。しかし、120kmから足が動かなくなり、「これは無謀なことをやってしまった」と何度も思いました。残りのフルマラソンの距離が絶望的に長い距離に思える。140kmでは走ってるような姿でトボトボと歩いている状態。
ラスト20kmはついに歩きを入れてしまうが、歩いていること自体で足が痛い、足裏がこんなに痛くなったのは、生まれて初めて。少し歩いてはストレッチし、たまに走ってみたりするけれど、再び歩く、空は晴れて風も弱く、太陽を浴びているというのに、ひどく寒い。
最後の峠越え手前では、歩きながら意識が朦朧とし、眠り始める状態。自分が何をしているのか、歩いている瞬間に忘れ、フラついて目が覚めるという繰り返し。疲労と睡眠不足と低血糖と痛みのためだと思う。苦しいとかそういう状況はすでに通り越してしまった。歩道が狭くて、フラつくのは危ないと瞬間、思って、下唇を噛んだ痛みで目を開けておこうとするけれど、それも効果がない。ここを登りきれば、確実にゴールできるのですが、往路ではサクサクと下った道が、どこまで行っても峠に着かない。どうなっているんだ。
それでも、ようやく峠に着いた。Fuさんによると、このままのんびり行くと指定時間内にゴールできないという。それはいかん……Fuさん指令「下り坂で巻き返そう」が出た。目覚まし缶珈琲をおごってもらい、最後に残しておいた下り坂用の力を使って駆け降りていくが、やはり距離感が間違っていて、あと500mぐらいでガス欠、頭がクラクラする状態でゴールする。でも、なんだか、もう苦しみとか痛みとか、どうでもよい状態になっていて、妙にヘラヘラと笑っている自分がいた(怖い)。
走後はすぐに風呂に入り、そして大宴会、私は宴会場に坐った瞬間から断続的に眠りこける状態。もっと積極的にいろんな人と話もしてみたかったけれど、ご飯と飲みものがあるだけで幸せ充分でして、食べ終わった後はもはや目が開けていられない状態になり、相部屋に一人戻って泥のように眠りこむ。起きたら朝でした。
帰りはウルトラのお仲間に博多近くの駅まで送っていただきました。また、飛行機の待ち時間にFuさんの知り合いのウルトラ仲間のTさんのご自宅で昼食をご馳走になりました。月曜だというのに……昨年はなんとFuさんとTさんは、博多から嬉野温泉まで走ってそのまま160kmのマラソンに参加したという……とんでもない二人なのでした。そんなわけで、ウルトラの世界を垣間見たわけですが、感心・感謝の連続で、「超走人間力」に驚くばかりでした。最後に、神秘的に美しかった大村湾の夜明けに感謝したいと思います。