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[ 6-山とある日 ] |
◇登攀者 GONT&K氏(山岳会)
◇95年10月7日 晴れのち曇り
広河原5:30〜二俣デポ〜取付8:30〜
ピラミッドフェース〜第4尾根〜北岳頂上16:40/17:00〜二俣19:00
◇10月8日 小雨 下山
◆今回は同会の先輩、I氏とN氏と共に車で広河原へ。
夜間、夜叉神トンネルを抜けて飛ばしていると、ビシッと音がして急停車。
ヒエー、フロントガラスのはじにラク命中! クモの巣になったガラスにテーピングする。
仮眠後、気合いを入れて、今日中に終わらせるつもりで取り付きへ。
紅葉の黄色が鮮やか。すでに先行パーティがいて、とっついていないDガリーの滝から登る。ピラミッドフェースの斜上バンドあたりに人がいてラク多し。プロペラ音でk氏恐怖を味わう。やばいので第5尾根支稜へ逃げて、さっさとあがり、最初のクラックへ。
大事なところでピンが下向きで半分しか入ってなくフェイダー5番(秘密の岩道具?)で補強して抜ける。ゴントのリード続く。
「ともかくセオリー通り」で、ときにピンを打ったりして、最後のクラック。ここも一箇所ナッツをセットしたけど、緊張した。
4尾根は壮快つるべ。Dガリー奥壁でソロをやっている人がいた。
気がつくともう夕暮れ。はるかに広河原が見える。終了点だ! 握手。
K氏よありがとう。ほんと、半年もゴントの悪あがきにつき合わせてしまった。
頂上は寒くてすぐ降りる。途中でヘッデン。満月で大丈夫。二俣につくとI氏が「遅かったですね」と(N氏はもう寝ておった)。うーん、確かにあまりに遅い。
彼らは下部・上部フランケ、D奥壁で14時過ぎには頂上だったとか。
技術・体力・集中力・経験……まだまだ山ほど課題があるし、今回はI氏とN氏の「強力精神的バックアップ」もあった(感謝)。
ともあれ、ようやく登れたので単純にうれしかった。