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[ 3-レース・レポート ] |
山岳耐久の練習じゃなくても、普通の秋・冬のマラソンの基礎練習に、このコースはオススメ。
9月2日(土)、M会のメンバー8名が武蔵五日市駅に08時集合。まだ朝ではあるけどすでに太陽は高く、気温も上昇、ロングタイツでは暑かった。この季節のこの時間、太陽の照りつけるロードでは練習どころではないわけで、丘陵・山間地の樹林の日陰のコースがベストだと思う。山岳耐久の練習じゃなくても、普通の秋・冬のマラソンの基礎練習に、このコースはオススメできる(武蔵五日市駅前に銭湯と打ち上げ宴会場があると最高なんだけど)。
駅前の道を少し歩き、道路を渡って、坂を降りる。秋川の橋を渡り広徳寺のある丘陵へ向けて庚申塔や地蔵のある坂道を左折れして上っていく。試走に来たトレイルランナー数組が我々を抜いていく。浅間峠までの間で、逆コースを辿って試走しているランナーにも何組か出会った。
変電所のある丘を降りて、今熊神社へと向かう。このあたり、レースではダラダラ走ってしまうのだが、昨年の渋滞模様からして、気合いを入れて順位を上げておいたほうがいいかもしれない、と思った。
今熊山頂上は踏まないはずなのに、まっすぐ頂上まで登ってしまい引き返す。刈寄山や市道山でも同じようにピークに上がろうとしてしまった。コースの記憶が曖昧なことに気付かされる。このレースでは、前を行く人を追いかけて走っているのだな、と思った。夜は夜で、赤い方向指示ライトが点滅しているので、それに従えばいい。もし、こうしたライトがなければ、道を間違えてコースアウトしてしまう人が大勢出るだろう。なお、試走会といえども、ピークや峠で立ち止まって全員揃うのを待ったほうがいいようだ。バラバラに走っていると誰かがコースアウトしたときにわからなくなってしまうし、怪我人が出たり、具合が悪くなる人も出る。バス停までわずか30分だとしても、携帯が通じるにしても、山は山、人を担いで降りるならば、交代でも3時間はかかる。それを考えると、人を搬出する時に使うテープスリングを持ってくればよかったと思った。
入山峠から市道山まではアップダウンが多くて、ここで無理に飛ばすとバテる。実際のレースでは数珠繋ぎ状態で、まだ自分のペースは作れない。醍醐丸へと続く尾根に入れば、前後もバラけてくるので、自分のペースが取り戻せたような気もする。
持参した水は2リットルあったが、暑いこともあって、消費が早い(それでも、浅間峠までは1.2リットルの消費)。今まで出た2回のレースでは雨降りで気温もそれほど高くなかったから水の消費も少なかった。コンディション維持のためにも、前半戦では給水に気を遣ったほうがいいかもしれない。水不足で筋力を使いすぎると、あっという間にバテてしまうのは、山で何度も経験している。
醍醐丸の先でメンバー1名が都合で和田集落のバス停留所に向けて下山。このあたりから浅間峠まで、水平道が途切れとぎれに出てくるので、その間を繋いで行けば、かなり長い距離を走ることができる。
足の疲労が増してきて、ちょっとした登りが辛くなってくる。腹が減って仕方がない。通過するピークで休憩をとり、食料を腹に入れている間に、時間はどんどん過ぎていく。浅間峠へのわずかな下りは爽快に飛ばしてみるが、この走りが出せるのは、月夜見第二駐車場までだろう。その先のちょっとした水平道でさえ、足が棒になってしまって、走れなくなってしまうのだった。
今回は浅間峠で時間切れとなる。昨年のレースでは、峠手前で陽が暮れてライトを出していた。峠では「まだ4分の1ぐらいしか来てないのか、遠い、遠すぎる、なんなんだこのレースは……これからきつい登りが出てくるのか、まいったなぁ」と思うところだ。
ここから先の稜線へ行って三頭山近くで山を下りて数馬の湯につかるには、最初からシリアスに飛ばす必要があるようだ。それでも武蔵五日市8時スタートでは厳しいかもしれない。
浅間峠からは上川乗バス停に向けて登山道を走り降りる。30分程度。ここも飛ばしてみたけれど、飴玉が切れて、血糖値が下がり、最後は少し辛くなってしまった。車道に出る手前の沢で水を補給する。バス停前にはトイレもあり、水道もあるけど、自動販売機はない。バスは15時50分に来て、これに乗る。けっこう混んでいる。汗で濡れた背中が冷たく、寒い。もう秋だなぁ、と思う。
武蔵五日市駅前に銭湯はない。電車で青梅線の中神駅まで移動、駅から歩いて10分ほどの「冨士見湯」に入って汗を流す(金曜定休)。この銭湯は小さな露天風呂までついていて、なかなかよかった。銭湯から線路を跨いで反対側へと歩き、居酒屋にて打ち上げ。お疲れさまでした。
Posted by gont at 2006年09月07日 11:45 | TrackBack