2005年08月21日
高地トレーニングの効果ゼロ?
8月20日 黒目川上流(小金井街道折り返し)+落合川往復+黒目川下流
17km 8月合計105km
山から帰って1週間休む。仕事が忙しいこともあったけれど、夏山縦走で左足の親指が腫れて痺れ、肩が痛くて上がらなくなってしまったのだ。
昨秋の山岳耐久レースで痛めた足の親指がまたしても過負荷に耐えられなかったらしい。靴下の親指部分に穴が空いてしまったのが直接の原因。肩の痛みは上半身のトレーニング不足によるもの。重荷で筋肉が耐えきれない分を骨が担ってしまった。
指の腫れと痺れが治まってきたので、土曜の夜になって走ってみる。最初は調子がよかった。落合川の河川敷でやっている盆踊り大会の脇を高速で走り抜けて黒目川下流へと向かう。「高地トレーニングの成果か!」などと思っていたが、後半、親指は痛くなるし、急激に疲れて筋肉痛まで出てくる始末。膝も足首もなんとなく調子がおかしいので、走るのをやめて歩く。20km走る予定が、最後の3kmは歩き。前半飛ばしすぎたせいなのか、それともまだ疲れがとれていないのだろうか、休みすぎてしまったからか? せっかくの「奥武蔵ウルトラマラソン」+「12時間超山岳縦走25kg負荷」の効果がゼロ、というかマイナス? ……いや、呼吸は苦しくなかったので、酸素摂取能力は今までよりも高いと思いますが……ほんとかな。
2005年08月15日
2005年夏山、折立-黒部五郎岳-槍-上高地
普段のランニングの効果で、よく歩けました。まるで学生の夏山合宿みたいでした。ランニングにとっては、高地トレーニングでしょうか?
深夜高速バスを使って富山へ、そこからさらにバスで折立に入る。あまり眠れなかった。
初日、高度差1300m。重量25kgのザックで肩が痛いが晴れた稜線なので気分がいい。北アルプスのお花畑の緩やかな尾根道をひたすら進む。しかし寝不足と花見で当初の予定コースタイムよりも少しずつ遅れが生じる。黒部五郎岳着が18時半。ヘッドランプ点けて五郎平のテント場に着いたのが21時。12時間超行動になってしまった。黒部五郎カールを甘く見すぎた。一昨日は75kmの奥武蔵ウルトラマラソンを走ったので、筋肉痛が回復していない。テント設営後、まともに飯も食べずに倒れるように就寝。
二日目朝、夜間より激しい雷雨、至近距離で炸裂、少しビビる。テントの両脇が川になる。朝、テント浸水してきたので移動。当初の予定だった黒部源流周遊、沢が増水したので不可能。明日の天候回復の見込みも立たない。ここで停滞していても意味ないので、少しでも先に行こうと撤収、移動開始。双六までと思ったが、結局、三俣山荘まで。午後、晴れて槍ヶ岳が遠くに見える。山荘のテレビでやっていた午後7時前の天気予報で、明日の天候は午後から雨だとわかる。明日、終日晴れならばここから雲ノ平に出かけてもいいが、午後から雨ならば槍に行くべきだ。ただし、朝から雨なら、雷の危険があって稜線を歩くのは危険、槍の頂上には未練がないので新穂高に下ったほうがいい。朝だけ晴れてるならば早めスタート、槍に登って、テントの中で雨音を聞こう。
三日目朝、晴れている。すでにオリオンが東の空に見える。山は秋だ。遠く見える槍ヶ岳に向かって三俣蓮華の巻き道を行く。ピークは踏まない、すでに踏んでいるし早めに着いたほうがいい。高曇りの西鎌尾根を順調に進み、千丈乗越から上の登りも初日に比べればどうってことない。槍の肩のテント場は「E」地点。岩に挟まれた窪地で、その岩の向こうは空間になっている。3000mのバルコニー、岩のテラスだった。テント設営後に槍の穂先往復、頂上で一瞬だけガスが切れた。夕方、ついに、雨が降り出す。次第に強くなる。そして雷、至近距離に落ち始める、テントを透かして青白い雷光、同時に轟く雷鳴。豪雨、雷、そして突風、さすが3000mの稜線。
四日目朝、眠りが浅い。まだ雨は降っているが、待っていても仕方ないので撤収。槍沢を下って、ひたすら歩く。小雨混じりの中、上高地・小梨平へ、約7時間。テント設営。バスターミナルで翌日のバスを予約し、アルプス観光の風呂に入って着替えて、食堂へ。食堂メニュー「カツカレー」がなくなっており残念。よく歩いた。お疲れさま。就寝。
5日目、のんびりと上高地を後にする。観光客が猿に餌をやるのか、林道に猿が多い、河童橋はいずれ、猿橋になるだろう。
2005年08月08日
第12回奥武蔵ウルトラマラソン完走
9時間37分30秒
レースはおもしろかった。山のほうに入れば入るほど、楽しい。
暑さは、心配したほどではなかった。3kmごとに頭から水をかぶったし、山の稜線にある林道は風もあって涼しい瞬間さえあった。
この記録がどうなのか、正式な?ウルトラマラソンは初めてだし、判断つかない。感想としては、「下りで筋肉痛ひどすぎ」。
レースレポート:第12回奥武蔵ウルトラマラソン(2005.8.7)
とりあえず思いついたこと、メモ
レース対策編
- 筋肉痛対策が必要、下りでひどくなってスピードが出なくなるし、レースが苦行みたいになって楽しくなくなってしまう、なんであんなに痛く、苦しくなってしまうのか(笑)。痛まないようにするには、同じように長い距離を走るトレーニングしかないのだが……テーピング、湿布剤なども研究すべきか。特にテーピングは事故予防にもなる。
- 急な登り坂は歩いたほうがダメージが少ない(はず)
- 前半の下りであまり派手に飛ばさない、前半は筋肉を使いすぎない(といっても、今回も抑えたつもりだった)
レース準備・装備編
- タイツ履いたほうがいい(水をかぶって走るので股ズレがおきたりする、筋肉痛予防)
- 今回使った靴、下りでつま先がわずかに当たっていた。爪に少しダメージあり。
- ウェストベルトを変える。跳ねてしまって困るし、その震動で腰に違和感がある。姿勢にも影響があるような気がする
- 下り坂で転んだ人がいた。すり傷程度だったので手助けしなかったが、ケガ次第では応急手当が必要かと思った。なので、距離の長いレースの時は、簡易レスキューキットがいると思った。レースとはいえ同じランナーが倒れているのを放置することはできない。
レース終了編
- シャワーは早く並ぶ
- 水、スポーツドリンク類は多めに用意していくこと
2005年08月05日
こんなに暑くて75km走れるの?
夜、22時過ぎてから走りだす。昼間、夕方はとてもじゃないが走れない。木陰の涼しい林道でもあればいいのだけど、川沿いのアスファルトでは熱が引くのに時間がかかる。
8月3日 13km 8月合計13km
(7月最終合計 164km)
奥武蔵に向けてはこれがラストの練習……このままだと、昼間の気温が35℃、アスファルトの輻射熱や直射日光も含めると、それ以上の体感温度になる。
暑くてどうにもならなくなって歩く、ということがないような走り方が必要。 自分の場合、体感(体内の)温度が一定以上になると、歩くか止まるかして体温を下げるしか手がなくなってしまうし、その後は調子を崩してしまう。富士登山競走の坂道練習でもこういうことが何度もあった。熱中症、感覚ではメルトダウン現象。メルトダウンしないためには、臨界点以下のペースで走ればいい。そうすれば最悪の事態にはならず、走りきれる(歩きのような速度?)はず。
- 無駄な身体の動きを極力抑える(熱の発生を抑える)
- 無駄な過呼吸を招くような動きを抑える(同上、酸素摂取が多ければそれだけ熱が発生) →富士山とは違う足の使い方。ピッチ、すり足。腕振りも無理にせず、小さく畳む。
- 10kmまではエンジン調整、無理しない、余裕があっても無理して動かない
- 登り坂でも呼吸が苦しくならない程度の速度を (余裕があるような感じでも、決して速度を上げない)
□給水、給塩、冷却をこまめに
水の循環系=身体の水冷システム。脱水と同じく脱塩に注意。早いうちから滝汗が出てるなら、すぐに塩を補給していく。脱水気味の身体では、塩分のない水は吸収されない(ためしてガッテンでやっていた)。頭から水をかぶる。残った氷は帽子に入れる。
(塩を多めにしたスペシャルドリンクを作ってみたが、おいしくない、うげげな味で飲めないよ! 塩は錠剤で飲むべきか?)
□帽子
首筋に直射日光が当たらないように
こんなところか?
2005年08月03日
魂に対する態度
ここのところ忙しく、かつ、暑い。8月、まったく走れていない!
ところで、XTERRA JAPANなる団体からオレあてにレースのエントリーシートを送ってきた。ありがとね。レースはおもしろそうだけど(日光白根山に走って登る)、参加しません、登ったことあるし。できれば封書の裏にでも、「○○レースのご案内」と書いておいてくれたらいいんですけどね、なんか不気味なんですよ。
ちなみに、この団体の競技には出場した覚えがないんだけどな、出たのかな? どこからオレの個人情報を得たんだろう? 気味悪いなぁ。それとも、他のレースの出場の際「個人情報を他のレースの主催者に譲渡する可能性があります」なんて一文が入っていたのだろうか。
たとえおもしろそうな大会であっても、主催団体が法人格なのか、そうでないのか、代表者もよくわからない、地元の警察や消防署や行政が関わっているのかそうでないのか(これは極めて重要な要素だ)、そういうのが明かにされてない大会だとさ、なんとなく嫌だよね。
それと、エントリーシートに書かれている参加誓約書がどうにも気に入らない。この規約書というものが私をこんなに不快にさせるのはなんでだろう。
まず、すべての情報が明らかにされていない段階で誓約書が送付されていること、不明な点はどしどし質問してからですよね、さらに言えば、こちらからも、大会主催者に対して誓約書を送って、それに捺印してもらったほうがいいでよね、対等な関係であるならば。入金用紙と一緒に「死亡時は1500万円」なんて書かれた誓約書が印刷されているのは、経費削減でいいですよねぇ。
この不快感は、山を舞台にした活動での命の軽視、命への無責任な態度から来るものだと思う、主催者に対しても、そして安易に参加しようと思うような自分に対しても不快なのだ。これは、オレの求めているものが他の人と違うからなので、ようするにレースに参加しなければいい、ということだけだし、主催者も「文句あるなら参加しないでいいです」ってことだろうし、それで一件落着。
平地のマラソン大会は楽しいし、誓約書に捺印するのもかまわないが、山のレースでは抵抗感がある。自己責任で自分で決めた山に一人で登ってるほうが、自分にとっては、充分に困難でありかつ安全であり充実すると思う。それが自分の「山」、魂に対する態度なのだ。