2006年07月29日
第59回富士登山競走・完走!
3年目の挑戦で、ついに8合目を突破、頂上まで行くことができました(山頂 4:18)。終わった……
以下、考察とレポート(写真有)。
2004 | 2005 | 2006 | |
馬返し | 1:11:54 | 1:12:37 | 1:06:48 |
五合目 | 2:18:09 | 2:17:55 | 2:04:50 |
八合目(本八合目) | 4:15:24 | 4:09:32 | 3:41:17 |
頂上 | (4:49:20予) | 4:17:40 |
富士登山競走の完走考察メモ
昨年に比べて、4-6月の月間走行距離は2/3程度と、圧倒的に距離が足りないのですが、それでも頂上に行けたのはなぜか考えてみました(ちなみに、自分の走力は、フルマラソンでいえば3時間半-4時間程度。2006年の荒川フルマラソンはちょうど4時間でした)。
- まず最初に、平日のこのような私的イベントに参加する私の都合に合わせていただいた仕事関係の皆様、家族に感謝いたします。だって、許しなければ、こんなことできませんよね。。。そして東久留米ランナーズ親父の会、明走會JAPANの皆様、3年間鍛えていただき、ありがとうございます。みなさんと走ってなけりゃ、オレみたいな鈍足普通人が頂上になんていけませんでした。
- トレーニングの戦略。
4月から坂道に特化した脚づくりを始めたこと。4月最初に80kmのウルトラ、4-5月と坂道強化トレ。6月上・中旬に自主企画のトレイルラン2回(長距離)。7月はロードのスピード練習。暑いなかで無理なトレーニングをしないこと。レースの一週間前ぐらいに、フルマラソン程度の距離を走ること、仕事で無理をして体調を 崩さないこと(徹夜続きとか)。 - 当日の戦術。
「レースを意識。少しでも走れるなら走る、抜けるところは必ず抜いていく」。タイムは気にしても仕方がない、自分の場合はいつも限界、関門手前でダッシュも無理だ…… - 2回の経験の結果。
余計な心配や緊張をしないで済む。前日は安静、疲労をとる。睡眠不足は大敵。眠くなくても体を横にしておく。当日の携行品は厳選して軽くする。 - 減量と食べ物。
前回よりも体重が2-3kg軽かった。当日4日ぐらい前からカーボローディング。当日の朝は、宿のご飯+持参おにぎり2個+バナナ1本+ジェル1パック+ヴァーム缶。
*4月からのトレーニングの内容と、坂道トレーニングの合計標高について、8月末までに計算して出して、さらに考察してみたいと思います。
富士登山競走の反省点・メモ
- 前日の宿が当日のレースを左右するかも。
これについては、*1「富士登山競走は、宿選びから既に始まっている」参照。 - 手袋必携。
岩場用ではなく防寒用。自分の場合、8合目あたりから低酸素で手先が冷たくなる。 - 日焼け注意。
快晴の場合、ランパン・ランシャツだと、醜い日焼けとなる。数日して火膨れ・水泡が出てくる。これにはマイッタ。ハーフタイツ+Tシャツ、それに首筋の日焼けも防げるランニング用の帽子必携。 - もし雨が降った場合の準備も。
5合目からの風雨と気温低下を考えると、通常の服装・装備では登れないことは明らか。8合目より上で、一桁台の気温+強い風雨なら、場合によっては疲労凍死に繋がるアクシデントが起こりうる。靴はトレイルラン用がよいはず。濡れた泥と砂の斜面でのグリップ力を上げるために凸凹がはっきりしたソールが必要かと。服装はロングタイツに長袖。さらに上下セパレートの雨具、あるいは、しっかりしたポンチョタイプの雨具。 - 早めに下山して早めに市役所へ。
シャワーは混みます。遅くなると市役所の配給うどんが喰えない……(^^ゞ。なので、男ならシャワーなんぞ使わず「濡れタオルで頭から足先まで、全身ゴシゴシ」って手もあるかもな、と思いました。顔は特に汚れが目立ちます、汗で砂がくっついて真っ黒です。 - スタート時、靴にショートスパッツ(モンベル)を付けた。
付けるか付けないか迷ったけど、問題なかった。付けるといっても、下までおろさず、足首に巻いておくだけ。ロード部分でスパッツの留めヒモを靴の下まで巻いてしまうと、靴が熱くなって困る。足首に巻くだけでも靴に小石が入るのを防げるし、もし、途中で本格的に砂が入るようであれば、ヒモを下まで巻いて完全装着すればいい。ちなみに、ゴムヒモは2レースぐらいで切れてしまう、必ず、3mm細引きで補強しておく。今回も同様の取り替えを行った。
第59回富士登山競走・写真レポート
第59回富士登山競走・テキストレポート
前日、富士吉田入り。電車の待ち時間で、立ち食いソバ、ラーメンを食べて、炭水化物を蓄える(食い過ぎ?)。計量の終わったボクサーの気分「思う存分喰っていいんだ」。
富士急行線月江寺駅下車。そのまま市役所に向かい、今回初挑戦のM会Kさんと落ち合う。Kさんはもうすぐ60歳、でも、身体年齢は30歳代前半で通用すると思う。今回はこの二人で富士山に挑戦する。
エントリー手続きを済ませ、旅行代理店FTの手配した宿に歩いて向かうことにする。巡回バスも出ているが、市役所を出る次の便が18時ぐらいだったので、歩いたほうが早いと判断。富士登山競走は、宿選びから既に始まっている(*1)と思う。
途中の川沿いの小さな公園が平らなので、ここでテント泊なんていいかもなーと思いつつ、実際にやったら警察に通報されちゃうかもしれないので脳内却下する。
宿について荷物を置いたら、近くのコンビニに食糧買い出し、戻って夕飯、風呂、明日の準備。
遠く大阪からやってきた人、昨年8合目で1分オーバーでリベンジ参加の青年、頂上タイムアタック3時間切りという大学院生(この方は陸上部員で100位圏内だな)、いろんな人が参加している。相部屋で同宿者と適当に話しをしながら21時には早めの就寝。
それでも夜はなかなか寝付けなかった(いつものことだけど)。
市役所までウォームアップということで、Kさんと荷物を担いで歩いていく。空が晴れ渡ってくる、暑くなりそうだ。
市役所につくとすでに人でごったがえしている。市役所二階のトイレがすいているので利用。ストレッチも二階で行い、市役所裏で荷物を預け、スタート地点で時間待ちする。うひゃー、快晴だ、気温がどんどん上がっている、暑くなるぞこれは。
今回から整列スタートになった。昨年に頂上を踏んだ参加者は前の集団、それ以外は後ろの集団。一昨年頂上組も後集団になってしまうのだろう。整列係員の持っている看板が小さく、「これから並ぶ人は、後ろから並んでください」という声が小さくて聞こえない。ここは拡声器使ってバーンと指示出すべきでしょ? 知らずに前から割り込む人も出てきて、周囲が殺気立ってくる。これではまた転倒事故が起きそうだ。
後ろの集団だと、恒例の「消防署員マイクパフォーマンス」もよく聞き取れず、鬨の声も萎びがちだ。この瞬間、緊張感は気に入ってるんだけどなぁ……残念。
早い流れだけど、こんなところで釣られてダッシュしたら潰れてしまう、まずは、自分の身体の調子をチェックする。どこも悪いところはない、脚が重くないのは助かる。いや、いつもより少し呼吸が苦しいか。ペースを落とす。いつものことだけど、自分の場合は最初から最後まで呼吸が荒い。横隔膜筋全力稼働。他の人が呼吸音を聴いたら「あー、この人バテちゃってるんだ、かわいそうに」と思うようなゼーハーゼーハーの呼吸音がする。子どもの時から走ると過呼吸気味になる、きっと、酸素摂取能力がイマイチな肺で、それを呼吸の回数と量で補っているんだろう。人一倍、意識的に呼吸することで、それはそれで役立ってるとは思う。
なんだか昨年よりも自分のペースが遅いような気がする。おおざっぱな通過タイムしか考えてないから、遅いといっても体感でしかない。遅いなら、どこでモードを切り替えるべきか? 浅間神社の鳥居をくぐるあたりまではカメラ片手に走っていたけど、ここからカメラをポーチに閉まった。本格的に暑くなってきて、ペースの調整が微妙なんだけど、まだ先は長い。こんな下で熱でバテてはダメ。もう少し待て。
角を曲がって樹林帯に入って日影になってから、心肺と足の登攀エンジンに点火する気分で、本気モードに切り替える。まだまだ先は長い。遅い流れと早い流れを見極めて、早い流れの後ろについていく。走れば走るほど傾斜が増してくるから、これぐらいの遅い点火で充分だ。昨年は点火が早すぎて、馬返しが近づくに連れて無理をして疲労が蓄積してしまった。
我慢の登攀走行。直立姿勢を保って前後のバランスをとる、リズムを刻む腕振りと呼吸。他の人に惑わされず、自分が長く登っていける速度を思い出して、それに合わせる。相変わらず遅いような気もするけど、焦ったところで、これ以上早く走るのは無理なので、このままいくしかない。中の茶屋で給水。タイムを見るけどピンとこない。早いのか? 遅いのか? わからない。そのまま行く。こんなに遠かったっけ? そうだ、ここからが長いんだ、そして辛い。無理してはダメだ。そんなことを思いながら、傾斜を増してくる坂道の林道を進む。
持参の飴(岩塩をまぶしたクエン酸飴)をなめて、給水して、山に入っていく。抜くチャンスだ。ホッとして歩きに入ってしまう人が多い。大きな溝が掘ってある部分は特に人の流れが澱む。その溝に足を下ろして、中央突破して抜いていく。前はこの溝を渡る時にジャンプして足が攣って困ったけれど、今回は大丈夫。前が詰まったり、横に抜くスペースができたら、すかさず抜く、抜く、抜く。それしか考えない。登り坂が終わりそうになったら、いち早く横に出て、少し辛いけど抜いていって、平らな部分で呼吸を整え、坂道途中まで惰性で登って列に入る。ここから5合目までで、どれだけ抜けるか。自分の場合の、最大の勝負ポイントは馬返しから5合目までだった。5合目以降は抜こうと思って道の横に出ても、傾斜が急で足場が悪く、疲れてしまう。
5合目から8合目までの戦術は? 頂上を確実に目指してるだろう人の流れの後ろにつく、傾斜の急なザレ場歩きは歩幅を短くしてピッチを早くして進む。無理な追い越しをかけない、バランスを崩すと疲れが増す。そして、「高度計を信用して、小屋の表示や鳥居は信用しない(^^ゞ」。ようするに3360mまでは気を抜くな、「あともう少しだと思う心」に騙されるな、ということ。途中の岩場では、人の通っていない脇道があれば、積極的にショートカットする。できるだけ下の岩場で、そういう追い越しをかけること。高度が上がるに連れて、身体が動かなくなる、無理に動かすと酸素不足で大変なダメージを受けて、歩けなくなるはずだ(いわゆる高山病が出るだろう)。
8合目に向かっているとき、内心、「あー、もしかして今年もまた間に合わないのだろうか? またタイムオーバーしたら、オレは下界でどんなトレーニングをしなきゃならないんだろう? 普通人のオレにはしんどい、それはあまりにしんどい、今日で決着付けたいよ!」と思う。とはいえ、これ以上速度を出せ、早く登れと言われたって、できるもんでもない。時計を見れば「間に合うかもしれない」と思うけど、高度計ではまだ標高差がある、「これじゃ間に合わないよ」。今できる方法は、呼吸だけだ、酸素をできるだけ多く取り込んで、足に送って燃焼させるんだ、呼吸を意識的に深くして酸素を取り込むんだ。そんな過呼吸を続けるとだんだん意識が変になってくる。そして過呼吸していても足が動かなくなっていく。ジグザグの登山道の折り返す平らな所で少しでも走ろうと思って腕を振っても走れなくなっている。あ、なんだコレは、動かないぞ、あはは、おもしろい、足がダメになってやんの、うーごかーないぃいいい。や、やばくね? オレ。それでも、登山道ではチョコマカと登っていくことはできるようだ。手が冷たい、風が強くなってきた、手が冷たい、冷たい……。
本8合目が近づいてくる、前後の人、誰も何も言わないでトボトボとモクモクと登っていく、もしかしてまたタイムオーバーしたのかな? いや、そんなはずはない、時間は間に合っているはずだ、時計壊れてないよな?
なんだか身体と頭、意識が変だ、フラフラする、それに猛烈に寒くなってきた。そうだ、ここは山だ、高度は3000mを越えている、事前に配られていたゴミ袋(当然ながら事前にカッターで切ってある)を出して着る。これで少し暖かくなり、頂上をめざす気持ちが戻ってきた。
もう足も上がらないし、何度も滑って前ノメリに転びそうになる、それを止めるために足を出して、また滑ってしまい……一人でコントをやってるような感じだ。どうなっちゃってるの? 前を登っていく人を追い抜こうとして横に出るけれど、そのまま、同じ列に戻る。追い抜こうにも足がまったく上がらなくなっている。このままスローダウンしていったら頂上には間に合わなくなるけれど、どうしようもない。
次第に抜かれる回数が増える。晴れやかな気分はまったくない。どこまで登ったら終わるのか、頭のなかに、山登りでよく起こる「音楽のリピート現象」(*2)。
いったいどこが頂上なんだ? あれか? いや、あれじゃない、もっと上だ。ここで足が攣ったり、気持ちが悪くなって潰れたりしてはダメだ、無理するな、だけど無理して登れ、なんやそれ。もう少しで頂上だと? あの鳥居がそうだって? うそでしょ、そうやって励ましてくれるのはありがたいけど、その上に「本10合目」があるんでしょ? と思っていたが、左に石積みの壁のある坂で、これがラストの直線、これが頂上への最後の坂道なんだとわかった。
よし、がんばってやるぜ、と思って走るマネをしようとしたら、クラクラきた。スピードアップなんてとても無理。壁を左手で掴みながら、フラフラと上がっていった。写真を撮ってますよぉ、と声がする。と、撮らなくていいって……そして頂上だった。
女性が感極まって号泣している、嬉しかったんだろうなぁ、それぐらい追い込んで練習してきたんだろうなぁ、高い山って気持ちのタガがはずれてしまうんだよなぁ、などと思っていると、なんだか自分も感激してくるから不思議(ホントは設定したタイムより遅くて泣いてたのかもしれんけど)。そうして10分ぐらいぼんやりして12時になった。昨年完走した、HGさんとサポランさんの頂上情報を頼りに、麦水を買って乾杯! 完走だ! うわ、飲んだら急に寒いなー、これはいかん、降りよう、ということですぐに下山開始。
風が強くて小石が飛んできて足に当たって痛い。どんどん降りていくけど、手先はしびれて冷たいまま。結局、5合目の水平道に降りるまで冷たかった。手袋必携だった(自分の場合は、薄手の毛糸の手袋が必要だったかも)。昨年は走って降りられた道も、今回は疲労が激しく、ヨレヨレとしか降りていけない。水平道も半分は歩く。すっごい疲れてるぞ、これは。
5合目バスターミナルでバスに乗ったのは14時、最終に近い。市役所に降りてきて、シャワーをすでに浴びて待っていたKさんと合流。すいません。Kさんは50代後半で坂道トレーニングもしておらず、初挑戦で8合目まで登ってしまった。本人は頂上まで行けずかなり悔しかったようだけど、これでちゃんと練習したら、来年は頂上が見えている、だいたい足の質が違う、ランナーの人の足は。
シャワーの列に並ぶも、長蛇で時間がかかり、うどんを食べそこなった。しまった、どうせなら食べてから並ぶべきだった。シャワー浴びる時に鏡を見たら顔が砂で黒くなっていた、ひどいなーこの顔は。シャワー浴びて出てきたら、市役所は閑散としていた。もう大半の人は帰った後だった。Kさんの用意してくれた麦水を補給する、ありがたい。
月江寺駅前のうどん屋さんで打ち上げ、もう一泊する予定のKさんと別れて、自分は富士急行の電車で帰る。長い一日が終わった。ともあれお疲れさま……
翌日から数日、日焼けがひどくて痛い。身体全体の消耗が激しくて貧血気味、内蔵も弱っている、終始眠い。身体の修復にはしばらく時間がかかりそうだ。
*1
富士登山競走は、宿選びから既に始まっている
宿を旅行代理店任せにした場合、偶発的に困ったこともあると肝に銘じて、万全の準備をしてレース当日を迎えましょう、なのでした。
宿「NT」……6500円で二食付きならば山小屋よりも安いぐらいだから助かるのだけど、この宿の最大の問題は、食事なのだった。ランナーに必須の栄養素が夕食も朝食も不足気味。それが事前にわかっていたので、自分に必要な食べ物・飲み物は持参しておいた。みそ汁のおかわりはダメだとか、そういう細かいところもいやだ。食堂でリラックスして、時間をかけて、明日のレースの話しなどをしながら仲間と食べたいと思うけれど、それもできない雰囲気だ。このほか「布団に入ったはいいが蚊が飛んできて眠れない」「21時を過ぎても、上の階にいる音楽系サークルの学生団体さんが楽器の練習をしていてうるさかった(ちょっと信じられないことだが事実は事実)」など、ランナーには困ることが多かった。「富士登山競走に出るようなタフな連中は、この程度で問題ないでしょ」という判断で、昔からこうなのだと思う。同宿の20代前半の青年は、3時間で登りますと平然としてましたが……そうではないギリギリのランナーもいるわけで。風呂で話した青年は昨年、8合目で1分オーバー、リベンジでやってきたという。睡眠や食事は1分を左右するでしょ?
ちなみに、秋の河口湖マラソンのために事前に宿泊した宿では、朝も夕も、バイキング形式の食事で、自分に必要な食べ物を選ぶことさえできた。
ともあれ、「宿のせいで寝不足で走った中高年ランナーが途中で倒れる」ことがないよう、参加者が頂上に立てるようにバックアップしてくれる宿を提供してくれるよう、代理店さんには望みたいですね。宿泊費は少し高くなっても(現況の宿泊費からすれば充分によい宿なのかもしれないけど、目的はあくまで頂上なのだ)。
*2
音楽のリピート現象
どういうわけか、アニメ「COWBOY BEPOP」のエンディング「The Real Fork Blues」がリピート。
替え歌にするとこんな歌詞か。
希望に満ちた絶望と
罠が仕掛けられてるこのチャンス
何が良くて悪いのか
富士の八合目みたいだ
どれだけ登れば 癒されるのだろう
THE REAL CLIMB BLUES
本当の歓びが知りたいだけ
登る者の全てが頂上とは限らない
THE REAL CLIMB BLUES
本当の悲しみが知りたいだけ
砂の道にハマッタ人生も悪くはない
一度きりで 終わるなら
一度きりで終わらなかった富士は厳しかった。
参照:最終話(第26話)「THE REAL FOLKBLUES(Part2)」
「オレが本当に生きているか確かめにいくんだ」……
2006年07月27日
富士登山競走前日
携行食は何にするか? ゼリー重いしなー。やっぱ飴でしょう。
でも甘いだけの飴では……塩でコーティングできないかな? →梅塩コートできた!
ビタミンCの飴の表面をポッカレモンで濡らして梅塩をつけて、これを弱火で熱したフライパンで乾かすという、ハックな技(頓知ともいう)を発明した。
えーと、こんなことやってる場合じゃないか。
一昨日は最終トレーニングでゆっくり17km走る。腕振りの調整。やっぱ、中盤は腕振りで足を上げないと。
そういうわけで、いざ出陣である! こうご期待!
2006年07月23日
富士登山競走5日前
ここ2週間ばかり、仕事の都合でこまめに走る時間がとれず。
走ってもいいが、身体壊れそうなので止めざるを得ず…疲れすぎるのはダメ。
ようやく走れたのが先週、日曜深夜。
黒目川市場坂ダッシュ10本!+和光樹林公園1周1kmを4周、12km。
これで富士登山競走の坂ダッシュ系とスピード系の練習は終わりだ。
和光樹林公園は23時頃だと街灯が点灯しておらず、不気味だった。
暗いなか、猛スピード(のつもり)で走っていると、後ろから野犬? が従いてきているようで怖かった。
その後、またしても仕事が終わらない、徹夜っぽいことが続く。
身体が壊れモード……走れたのは金曜午後になってから。
平地、黒目川を10km。あちゃー、身体おかしいじゃん、重いし、筋肉が連携せずバラバラだ。
土曜は徹夜明けで仕事、21時に終わってそのまま泥のように眠る。
日曜、このままだとマズイと思い、多摩湖を一周して戻ってくる。
3時間50分だった、35kmぐらいか?
前半、暑さはそれほどもでなく快調だったけど、後半は暑くなり、ハンガーノックにもなって、グラグラと目眩がした。
途中、山口線の下り坂で、Fuさんにばったりと出会う。こんなところで会うとは……奥武蔵の練習のようだ。狭山湖一周に向かっていたようだ。Fuさんは先日、ゴーヤを我が家までランニングで届けてくれたのだった(感謝m(__)m)。そのときは仕事で手が離せず、おかまいもできずに失礼だったなと思う。今度お返ししないとなー。。
帰ってきたら疲れきっていて、シャワーを浴びた後、1時間ほど完全にノビて動けなかった。
7月合計 158km 圧倒的に少ないなー。でも仕方ない。
さて、富士登山競走、梅雨明けせず雨かな? うーん、ホントに雨みたいだな。。
ま、雨なら雨で、なんとかするべ。気温低いのはありがたい。
2006年07月14日
皇居を3周して稲荷湯へ
1周25:40ペースで3周。蒸し暑くて熱中症になりそうだ。
仕事をなんとか片づけて、稲荷湯で着替えて、スタートは19時過ぎ。3周目が特に厳しかった、気温はたぶん29℃ぐらい。昨年よりは暑さに強くなっているように思える。
大混雑の稲荷湯では湯船に浸かれず。身体の熱が引かないので止めておく。東京マラソンの影響か、毎回、行くごとに人が増えているように思える。その後、いつものごとく神田ガード下の走る会の例会に出席する。汗が引かない。サロマ100kmを完走された会の方の写真を見る、気分よさそうだなぁ、いつか行ってみたい。例会後、足が熱くてダルイので御茶ノ水まで歩いてほぐす。水でよく冷やしておくべきだった。翌日はなんだか貧血気味……お腹の調子もイマイチ。熱疲労というのは、内臓にくるな、と思いました。
黒目川 12km(坂6本。市場坂の上で、栄緑道の水道で給水後、自衛隊のほうの道に出て、回って戻る)
皇居3周 15km
7月合計 101km
富士登山競走2週間前の雑感
富士登山競走2週間前。この時点でアガイテモシカタガナイ。
気になっていた暑熱順化はできたと思う(実際のレースで雨が降り、5合目より上が風が強くて寒くて……なんて悪条件なら自分にとっては最大のチャンス)。
2週間前だと、富士山に行って低酸素のなかで登山道を登る練習がいちばん効果があると思うけど、仕事も忙しくなってきたんで、遠出は無理。高強度の練習も身体を壊しそうなんで、もうやらない。あとは少し長めの距離を走って調整する程度か。
登坂能力(筋力・心肺機能)は向上したと思うか? →○、体重を落としたか? →○、でも……一昨年・昨年の結果からすると、頂上に立てるという自信を持つところまでは来ていない。ギリギリ行けるか行けないか、というレベル。
今さら、と思うけど反省。まず、上半身、体幹の筋トレ不足。結局、全身を使って足を動かすことになるのだから。→これは今からでも間に合う。
次に、フルマラソンに近い感覚での少しシビアな長距離練習が足りなかった。ペース走のような練習。6月下旬にはやっておきたかった。7月に入ってからでは暑くてできないわけで。10kmより15km。富士のロード部分10kmが終わってから、山道に入ったところで急速に疲れてくる、このあたりの力を伸ばしたほうが自分には合っているのかもしれない、今ごろ気づいて馬鹿だけど。昨年だって10kmのロードは時間短縮できなかったのだ、人には向き不向きがある。5合目より上に行くと抜けないので、結局、ロードの終わりから5合目下が最大の勝負になる、となれば、15-20kmあたりを強くすべきなのだった。瞬発的な登坂能力の練習はけっこうできていると思うけど、レース全体の時間・距離に対応した練習が足りていない、長い距離の走り込み(あるいは、登山道を早足で登り歩く練習)が足りなかった。
2006年07月10日
富士登山競走のスタート方式が整列スタート方式に
富士登山競走のスタート方式が整列スタート方式に変わってしまい、「後続組」になってしまった。コレって、前回の順位で決めてるのかな?
今週のトレーニングなど。
- 新靴をまた購入。ニューバランスのRC800だと左のみ膝・踵へのダメージが大きいので、RT800に替える。うー、最初からRTにしときゃよかった。もったいない。RCは体重が60kgぐらいのときなら使えそう。今は体重オーバー。今秋からのロードレースで体重落として使えばいいのだけど……。
- 富士登山競走用に坂道ダッシュの回数を増やす。思った以上に疲労が残る。壊れた筋肉の修復に時間かかるので、無理はできず。
- 腹筋等で内蔵まわりを締めて、足上げですばやい足の動きの感覚を身につける。
- 富士登山競走のスタート方式、後続組分けになったのが単なる運だったら、残念だな、このために仕事休んで参加するんだぜ、いい加減な並び順決定は納得いかねーなぁ。なんて言えるのは、前回、頂上に立った人だけかな?
ともあれ、早く並んでも意味がなくなった。ロード部分でチンタラ走りで抜くに抜けなければその時点で終わりだ。果たして、どうなるか。 - 仕事忙しくなってきた、短くても走って身体は動かしておこう。
東久留米ランナーズ親父の会 玉川上水RUN 20km
黒目川+畑中方面 10km
黒目川 坂8本 12km(坂ダッシュを6本から8本に!)
黒目川 坂8本 20km(雨で涼しかった、朝霞の青葉台公園?も周回する)
7月9日 黒目川+和光樹林公園 12km
(小雨で涼しい。キロ4分20秒ぐらいで気合い入れてコース周回)
7月合計 74km
2006年07月04日
夜のピクニック(恩田陸じゃなくて『日本山岳耐久レース』)にエントリー
夜のピクニック、というと、普通は本屋さん大賞を受賞した恩田陸の小説『夜のピクニック』ですがな。
高校生が、学校のイベントで、夜通し歩く話し。
2006年秋に映画になりますよ、ロードショー公開です。
この映画に出演している俳優に、内山眞人がいます。
☆Happy birthday of 20 years old. !☆ (内山眞人ファンブログ ☆M's Park☆)
内山 眞人の「うっちぃ☆風味」
彼は『ウルトラマンネクサス』(千樹憐役)や『仮面ライダーカブト』(影山瞬役)に出演していて、一部の腐女子風味のお母さんに大人気? のようです。子役時代には、日本の田園少年ロードムービーの傑作(と、オレが勝手に呼んでいる)『鉄塔武蔵野線』で、主人公の見晴少年(「電車男」の伊藤淳史)の弟分で出ています。自分にとって内山氏は、ローギアのチャリンコで足をフル回転させてシャカリキになって武蔵野送電線下を走っているアキラ、として記憶されています。
んで、そのアキラが、『夜のピクニック』に出る、と。
ロード(ムービー)には縁がありそうだな。
ところで、「ほんとうの夜のピクニック」に参加したいという人は、「日本山岳耐久レース」へどうぞ。
またしてもエントリーしました。今年で3回目になります。今年は晴れろ!
2006年07月02日
東久留米ランナーズ親父の会・夏の玉川上水RUN
ベテランおじさんランナーは夏の暑さに強い! 参りましたm(__)m
土曜に仕事のエアーポケットを作って、地元ランナーズのランニング企画に参加する。ラン参加組は3人。
曇り空、太陽が出ておらず助かる。それでもアスファルトの上は暑い。30℃近いだろう。
ルート:
東久留米駅から落合川へ。落合川上流ポイントを見に行き、そこから小金井街道を絡んで南進、小金井公園から五日市街道・玉川上水を東へ。三鷹の手前で多摩湖自転車道始点に入って花小金井まで戻り、そこから小金井街道を北へ、途中で東寄りに住宅地を抜け、南沢あたりから落合川に降りて、東久留米へ戻る。14時から16時半、約20km。
その後は東久留米駅前の銭湯で汗を流して、懇親会・打ち上げ。
今回のランでは、ベテラン二人の強さを印象付けられた。一人は朝に、すでに10km走ってきて参加している。足の絞られた筋肉を見れば、とても50代後半とは思えない。もう一人はウルトラランナーさんで、暑いロードでもグイグイと走っていってしまう。仕事が忙しくても月間300kmを維持している(前は400km走っていた)。この二人のベテランランナーにどんどん離されてしまう自分は、まだまだ初心者、弱いなぁと実感する。
ネッククーラーを巻いて走ったが、水に再度浸さないかぎり、効果は1時間程度しか続かない。水に浸さないままで走れば、逆に保温状態になり、熱中症を加速させる(オソロシ)。それに……正直、首周りが鬱陶しい。
銭湯に着いたはいいが、まだ暑すぎる。脱衣所で500mlぐらい水分補給してもまだ暑い、湯船に入れず。サウナ用の水風呂に入って身体を冷やす。これは効く! しかし、急激に冷やしたため、脱衣所で少し立ちくらみ。心臓に悪いよな……それでも、身体を冷やしたことで、熱による筋肉の炎症破壊は防げたと思う。
ちなみに、6月合計走行距離は、
・鳩ノ巣→川乗山→武甲山→横瀬 60km(平地効果換算、実際の距離はもっと短い)
・6月最終週に2回、黒目川の歩道を走る 10km 12km
244km
でした。