2005年05月31日
武蔵野自転車倶楽部
東京西郊日誌: 武蔵野自転車倶楽部
武蔵野と野火止の台地を走っていて、気になった事柄をネットで検索していると、なぜか必ず行き当たる辻のお地蔵さんのようなサイト。人によって必見?
ちなみに、[鉄塔田無線と「たての緑道」 2005年5月5日]の時に検索したら、Rail&Bikesのこのページにぶつかった。
中島航空金属専用線 ■1999/10
手書きの地図がなんともイイ味出してます。廃線跡については、東久留米で育った知人がサイトを見て古い時代の様子をさらに教えてくれました。
自転車や鉄道に疎い自分でも、鉄塔つながりで、鉄分の多い世界に引き込まれているのだろうか?(^^ゞ
いや、「武蔵野線66号鉄塔」と「JR武蔵野線」の出会い(ダブルの6!)のようなものなんでしょう、たぶん(第1回『鉄塔武蔵野線』ファン・ラン−鉄塔調査レポート)。
2005年05月29日
ランニングのコース
東京・東久留米市と埼玉・新座市を流れる黒目川沿いの歩道が普段のランニングのコースになっています。詳しくは、
黒目川下流コース(10km超)-往路-1 2005年5月29日
*わかりづらいので、いずれ直したいと思います。
補修工事が進む黒目川護岸
2004年の豪雨で数カ所護岸が崩れてしまった黒目川。ようやく補修工事が始まりました。……って、そろそろ梅雨なんですが。下が砂地なので、作業がやりやすく、早く終わりそうです。なんで工事が遅れたかというと、談合の情報が市に入ったからだそうで、入札やり直したんでしょう。国から地方まで公金をたかる談合の洪水、もちろん人災ですよ。
2005年05月26日
G3G4G5
ようやくG5を導入。仕事で使うソフトも入れて、しばらくは様子を見ながら慣れていくことにする。今のところメインはやっぱりG4、圧倒的に操作が早い。でも、いずれはG5に移行しよう。
G4-OS9までは古いOSからそれに対応したソフトまで、ある種の連続性があって、どういう使い方をすればいいのか、あまり迷うことはなかった。でも、OSXでは、そういう「勘」が効かない。OS9に慣れ過ぎてしまったんだな、と思う。これからは、どんどん新しいことに挑戦しなくちゃな、と思いました。
▼現役のG4(仕事メイン)、G3(サーバ)、そして新規G5
2005年05月15日
将門公、神田明神、鯰絵、かわら版
将門、というと、荒俣宏の『帝都物語』を思い出す。将門の怨霊を巡る東京戦争の話。上野の映画館に映画を観に行って驚いたのは、映画そのものではなく、映画館から出てきた時の奇妙な感覚。「こ、これが帝都なのか!」と。
(DVD:帝都物語)「荒俣宏の長編小説を原作に、TNV「ウルトラマン」シリーズや実験的な作品で知られる奇才・実相寺昭雄が映画化。平将門の怨霊を呼び覚まし東京を破壊しようとする怪人加藤保憲と、それを防ごうとする渋沢栄一、寺田寅彦、幸田露伴などの実在の人物たちの間に、東京の闇の世界でサイキック・ウォーズが繰り広げられるという、虚実がないまぜになったSF大作。(レビュー/堤 昌司)」
この後、神田のほうまで歩きまして……将門というと神田明神です。NHKの大河ドラマの影響で神田明神に将門が復帰したんですね。
将門の首塚1984 NHK 大河ドラマ "海と風と虹と" の影響により,将門殿が 110 年ぶりに神田明神の神座に復帰.
子どもの頃に見たNHK大河ドラマ『風と雲と虹と』は好きでした。このドラマの影響で将門に親近感を覚えた子どもが関東に増えましたよ(笑)。当時、北関東出身の奥さんは加藤剛のファンになってしまったとか(←ヤメレ)。
『NHK大河ドラマ 風と雲と虹と』
先日、アキバにiMac、MacMini、MacG5なんぞを見に行ったんですが(仕事用に)、ちょうど神田明神のお祭りが近く、アキバにも神輿が出てました。電気からオタクの街と化したアキバに金色の鳳凰の姿があると、なにやら、異次元世界に飛ばされそうです。
そういや、今年は、将門公にちなんで、「大鯰と要石」の曳き物が215年ぶりに復活だそうです。
神田明神江戸時代(寛政頃)に喝采を博し、絵巻物に描かれた「大鯰と要石」の曳き物が215年ぶりに復活します。地震の象徴、大鯰の頭にそれを押さえつけ地震を防ぐ「要石」が乗っています。
東京新聞によれば
「関東大震災で焼失したとされる東京・神田明神の“将門神輿(みこし)”が、八十年ぶりに復活する。神輿は大手町にある平将門の首塚に隣接する三井物産が復元し、史蹟将門塚保存会(遠藤達蔵会長)に寄贈。五月十五日に行われる神田祭の神輿宮入りで披露する。担ぎ手は大手町・丸の内のサラリーマンら約八百人。江戸の伝統を新たな“氏子”たちが引き継ぐ」
将門の怨霊と関東の地震は関連づけられているらしい。おそろしや……
2005年、人の世も天地も騒がしい今日このごろ、東京湾には鯨まで現れた。そういえば、鯨を描いた江戸時代の錦絵があったような覚えが……検索すると、江戸時代終わりに流行った鯰絵にぶつかった。鯨と大鯰は同じなのだ。
鯰絵「大鯰江戸の賑ひ」
安政の世は連続して発生する大地震で揺れていた。たくさんの方がなくなり、江戸では余震が続いて不安に包まれていた。
安政元年11月4日 M8.4 『安政東海大地震』
安政元年11月5日 M8.4 『安政南海大地震』
安政元年11月7日 M7.4 震源・豊予海峡
安政2年(1855年)11月 M6.9 安政の大地震(安政江戸地震)震源・八丈島
いや、それだけではなく、日本そのものが黒船で揺れていました。開国へ向けて、国際社会の荒波に呑み込まれようとしていたのです。
■安政の大地震による大津波@下田市観光ガイドマップ1854年11月第1回目の日露交渉が福泉寺において開かれ、双方の主張が述べられた。その後第2回目の交渉を約束後、不運にも翌日(11/4)午前に大地震が発生し、大津波が下田をおそいました。(安政の大地震)何度かの津波と引き潮により、ディアナ号は、42回も回転したと言われています。そのためディアナ号は、自力航行不能になり、西伊豆の戸田(へだ)へ修理のため曳航中、風と波により数百隻の救助活動もむなしく、ついに宮島村沖で沈没してしまいました。乗員約500人は、全員救助され戸田へ収容されました。それでも12月21日には長楽寺で日露和親条約が締結されたのです。今でもこのときの津波で犠牲となった人達を供養する”つなみ塚”が稲田寺に残されています。
こんな時代に生まれたのが、井上傳蔵、このブログで紹介した『草の乱』の主人公。
秩父困民党の幹部たち井上傳蔵(1854・安政元年〜1917・大正7年)
同時期に「ニュース(かわら版)」が始まったといいます。
[ニュースという物語]安政大地震@北原糸子
ブログの元祖は、江戸の地震とともに生まれたのでした。とはいえ、今の世を脅かす黒船や地震を鎮める要石としては、ちょっと軽すぎますかね。。
城峰山ヒルクライム、将門と困民党
ネットで秩父困民党の走った道で調べてみると、こんな記事が見つかった。
自転車のヒルクライムですが、おもしろい。
城峰山将門伝説の城峰神社と石間峠ヒルクライム2004関八州の受領を任命し朝廷に反逆したとされて将門が討たれた年が940年で、それから944年の後1884年(明治17年)、生糸の相場を下落させた時の悪政に反発した秩父、群馬、信州の農民達が困民党を結成し、城峰山に打ち揚げた合図により、吉田町の椋神社に集結し武装蜂起したことから、一連の秩父事件が起こったのですから、反逆の運命の糸が何処かで繋がっていたのでしょうか。
城峰神社は将門と困民党のセットで反逆の歴史が……! (笑) ココを駆け登ってみるのもいいですね、なにせ私は「坂東の荒くれ者」ですから。
映画『草の乱』を観る
東久留米の公民館まで自転車に乗っていく。
秩父事件、というより、自分にとっては、秩父困民党、のほうが記憶にある。『秩父困民党群像』をずいぶん前に読んだことがあったので。田中正造と足尾鉱毒事件についても高校生の時に本を読んだ。自分は山が好きだったので、関東の山に関係する本を片っ端から当たっていったのだ、そのなかに、秩父事件や足尾鉱毒事件があった。
時代は明治、1884年11月1日。大日本帝国憲法発布の5年前。
「当時、明治政府は中央集権、軍備増強を急ぎ、デフレ、増税策を推進した。世界的不況による生糸価格の暴落と相まって養蚕農民たちは困窮していた。そこに付け込み極端な高利をむさぼる高利貸しによって多くの農民たちが身代限り(現代で言う破産)となり田畑を取り上げられた。農民たちは各地で闘いを起こした。中でもこの秩父の闘いは自由民権運動と結び合い、政府打倒を視野に入れた点において江戸時代に繰り広げられた一揆とは明らかに一線を画してた。「圧政を変じて良政を改め、自由の世界として人民を安楽ならしむべし」(田中千弥「秩父暴動雑録」より)。彼らは、家族たちのために、苛政に痛めつけられる仲間たちのために、巨大な権力に対して自らの命をかけて立ち上がった。」(映画パンフレットより)
映画の冒頭から市民運動系の匂いがしすぎて、なんだかなー、という気になった。それでも、手弁当で集まったエキストラ千人(動員かけられた?)が、山寺に集まり、山道を駆け抜け、川を渡渉するモブシーンは圧倒的。
残念なことが一つ。映画を見に来た人たちの多くが白髪だったこと。若い人は興味ないのね、秩父事件なんて……まさに歴史教育が必要だよねぇ……あ、東京都内で天朝様に逆らう暴動の歴史を教育しちゃだめか(笑)。あ、最近は埼玉もそうか(笑)。
個人的には、困民軍が奔走した山道を同じように走ってみたい。人殺しはしたくないが、トレイルランはやりたい。
と思ったら、こんな本あるんだ。『峠の廃道―秩父困民党紀行』
『秩父困民党群像』の著者と同じじゃないか。ぜひ買わなければ。
同じことを考えてる人、実際に実行した人、けっこういるんじゃないかな。今度調べてみよう。
プレカリアート(無安定階級・疎外者層)
「プレカリアート」を巡ってネットで検索してみた。斎藤貴男氏が「階級間格差拡大は破滅への道か」(2005年5月15日(日)朝日新聞・日曜書評欄)で紹介していた言葉だ。彼によれば「急増する“プレカリアート”(無安定階級)の爆発を報告したマスメディアは、この国にははたして存在していなかった」とある。マスメディアはどこも報じていない、ならば、ネットにあるかな、と思った。
検索結果は1件だけだった。
読書録 2002年8月後半(敬称略)@東亜文字処理ライン・ラボ
なるほど、まったく認知されてないな。おもしろい。経済格差が階級格差に固定されていくとしたら、後、何年ぐらいかかるんだろうね? 古い時代に言われてた「階級格差」とは違うんだろ?
どうやら組版屋は「プレカリアート」に敏感らしい(笑、でも、オレはどっちの翼にも賛辞を送らない)。
アントニオ・ネグリがイタリア左翼運動の再建に必要な人材として、新しい疎外者層のことを「プレカリアート」と言ってるらしい(アントニオ・ネグリ、吉田徹訳「イタリア左翼の再建に向けて」、「ル・モンド・ディプロマティーク」)。ネグリといったらチョムスキーと双璧をなす反帝国希望夢想元気人。で、「プレカリアート」を組織する? 再編する? ……(笑) ネグリの『帝国』は読んでないから何も言えないや。
2005年05月12日
2005年05月07日
鉄塔田無線と「たての緑道」、その謎に迫る
小説・映画『鉄塔武蔵野線』に感化されてから、鉄塔を見ると線名や終点の変電所が気になるようになってしまった。ジョギング中、どうしても気になっていた送電線がある。西武池袋線・東久留米駅近く、落合川を跨ぐ地点あたりから、南東に伸びている送電線だ。調べてみると、田無線と書かれていた。よし、行ってみよう、鉄塔田無線を追いかけることにした。
そこでわかったこと、鉄塔田無線が通る「たての緑道」は、「中島航空金属専用線」の廃線跡でした。
レポート書きました。
鉄塔田無線と「たての緑道」
等身大ボトムズを見に行く
人間型兵器ロボット(1/1)を見に行く。その名は「スコープドッグ」(通称・スコタコ)。現実には存在しないロボット、昔に放映されたテレビアニメに出てくるロボットが実寸サイズで作られた。単なるハリボテではない、鉄工職人・kogoro氏の手によって、鉄を切り、削り、叩いて作られている。
予告編風
圧倒的、その圧倒的な巨身が畏怖とともに姿を現すとき、
見る者に、鉄の意志、鉄の心、鉄の魂が宿る。
次回、装甲騎兵ボトムズ
「フルスクラッチ」
JR水道橋駅西口から徒歩2分。無料。詳しくは
個展詳細、地図などなど@なんでも作るよ。今は巨大ロボを作ってる。
展覧会にはたくさんの大きなお兄さんがいた。やっぱなー、そうだと思ったよ。いや……それだけではない、家族連れがいる。どうやら、お父さんがどうしても見たいと行って、奥さんや子どもを連れて、無理矢理来てしまったような感じがする。放映後22年後も経って(実放映を見ていたらオッサンになってるよ)『装甲騎兵ボトムズ』を忘れないでいる馬鹿オヤジがたくさんいるのを知ってちょっと安心した、いや安心してはいけない、DVDボックスを買われたら、奥さんは泣く(?)。
『装甲騎兵ボトムズ』は1983年に放映されたTVアニメシリーズ(全52話、制作:サンライズ、監督:高橋良輔)。まず、ロボットのリアルさが目を引く。現実的にありえるような大きさ、機能的なフォルム、動きだった。さらに、それまでのロボットアニメの常識を覆して、人間ドラマにしてしまったこと。ロボットそのものが作品の代表であり主役であれば、主役が壊れて消えることはない。ところがボトムズでは、主役のロボットが何度も破壊され、乗り捨てられ、組み立てられる。ロボットが脇役・人間が主役であることをアピールする、大人向けのアニメだった。SF+ミリタリ+ロボット、ハードボイルドで純愛、最後は神の問題まで描こうという意気が見えた。当時、実際の放映を見ていた自分は、ロボットそのものへのミリタリ的・プラモ的な興味よりも、作品が提示する世界観やテーマがとても気になった。
ネットでアニメ評を探していて、気に入ったもの。
究極のおやじアニメ、「装甲騎兵ボトムズ」を語る@松浦晋也のL/D
「魅力的なおやじキャラが輩出する史上最高のおやじアニメ」
『装甲騎兵ボトムズ』雑感@稲葉振一郎
『ポップ・カルチャー・クリティーク 0. 『エヴァ』の遺せしもの』青弓社(1997年12月)掲載
(元同僚が編集していた本……もう8年も経つのか……)
新シルクロード展@江戸東京博物館
新シルクロード展@江戸東京博物館
東京国立近代美術館のゴッホ展に行くつもりで、JR東京駅前から出ている無料シャトルバスに乗り込もうとすると、係員が「現在、入場70分待ちとなります」と言う。ぇえ? 70分? それはいくらなんでも……ということで、予定を変更。両国の江戸東京博物館でやっている新・シルクロード展に向かう。
埋葬されていたミイラをガラスケース越しに観る、というのは、どうも嫌だなぁ。結局、墓を暴いて持ってきたわけだし、すまんな(他の人はそう思わないのか?)。
実際の人間と同様に埋葬されていた文字通りの木偶の棒があった。靴下、靴、服、帽子まである。遠方で客死した人間を此の地で弔うために人形で代替した、という説明があったが、それはほんとうだろうか? このデクノボウは、当時、ほんとうに動いていたとしたら? なんて思った。
出口近くで、篆書体? の漢字が書かれたピンバッジが出てくる100円ガチャガチャがあったのでやってみる、連れのは「家」と出た。自分のは……よ、読めない!(笑) ガチャガチャの隣に、白川静の字統を置くべし。
「印刷革命がはじまった」@印刷博物館
グーテンベルグからプランタンへ
「印刷革命がはじまった」@印刷博物館中世から近代へ向けて突き進むヨーロッパ
技術革新、流通革新を繰り返し成熟する印刷出版の姿=印刷革命
場所はJR飯田橋駅から歩いて10分ぐらいのところ。
5月5日は子どもの日なのでタダだった。
複製するための努力の歴史でお腹いっぱい。
42行聖書の複製もあって、行数数えたら42行だった(あたりまえじゃ!)。
骸骨新聞もあった、わらた。活版印刷の機械化の歴史は涙を誘う、大変だよ、ほんと。
さりげなくマッキントッシュPlusもあったりする。
観て損はないと思いますよ。
印刷博物館ミュージアムショップには、「グーテンベルクの42行聖書Tシャツ」も売ってるが……着る? 墨文字で法華経の文字が書かれている白装束を思い浮かべてくれ……怖い。線数メーターは欲しいな、と思った。
印刷博物館で「読めない」本を買う!
2005年05月06日
映画『草の乱』
5月14日に東久留米で「秩父事件」の映画をやるんだわな。映画としての出来は観てみなきゃわからん。
自由と民主主義、このことについて考えてみるのによい機会かもしれない。なんにせよ、「あなたの意志の格率がつねに同時に普遍的立法として妥当するように行為せよ」だ。
『草の乱』公式ページ(映画『草の乱』製作委員会)
関連サイト
秩父事件