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年賀状用のMac用カラープリンタ
Skype+ビデオカメラ
『ブラッカムの爆撃機』
ノロウイルスに関するQ&Aについて@厚生労働省
コメントスパム対策-3
NHKスペシャル「ワーキングプア2」
「再チャレンジ支援税制」ニート・フリーターを除外
9.11陰謀論を一巡りしてみる
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朝焼けのアスファルトの上から飛び立った鳥の鳴き声になるだろう。
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0-日々のFLAG[274 items]
1-本とある日[40 items]
2-仕事−DTP/WEB[28 items]
3-ランニング・登山[74 items]
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5-URLメモ[19 items]
6-断 想[12 items]
7-現代近未来視聴覚研究[14 items]
8-アフォリズム[4 items]
9-お絵かき[12 items]

2006年12月31日

年賀状用のMac用カラープリンタ

もう大晦日ですが・・・年賀状用のMac用カラープリンタが必要だ!
耐用年数をすぎた古いエプソンのカラープリンタの調子が悪い。仕事用のプリンタは別に考えるとして(レーザー)、ハガキを刷れる小さくて軽いインクジェットプリンタが必要になった。複合機のMyMioが欲しいけど、ファックスはあるし……ともかく持ち運べる大きさで、簡単にセットアップできて、1万円ぐらいのプリンタで充分だ。

で、HPと。

キヤノン? キヤノンはどんなに性能がよくても買わない!

近所の量販店でHPのC3175を購入。
すみやかにセットして年賀状印刷する。
組版をアドビのインデザインCS2でやってダイレクトに出力したら、白いタテ線が出てしまう。バグだな。PDFで書き出してからプリントすると線は消えた。これでよし。だが……インデザ上の透明機能を使うとPDFでも意図しない色が乗ってしまう。こちらの作業に問題があるのかもしれないが、時間ないので、EPSで書き出して、Photoshopで開いてそのまま印刷。問題なし。
なんだかんだと半日かかってしまったけど、機能的には充分だった。コピーにも使えるし。問題なのは、インクが高いってことかもしれない。

Posted by gont at 14:39 | Comments (0)

Skype+ビデオカメラ

来年の仕事環境に必要な道具を買いに、アキバに行く。

まずはFEPのATOK。MacOSXのことえりにどうしても慣れないのと、古いATOKの辞書ファイルを結合したかったので。ATOKに変えたら、ほんとに入力しやくすくなった! よし!
MacMiniが欲しいのだけど・・・これは見送る。
技術書はザ・コンで。PHP、OpenPNEにZenCart。オライリーの『Head Rush Ajax 学びながら読むAjax入門』は、「本づくりの自由度」に感銘して買ってしまう、手書きの導線がいいなぁ。

Skype用ヘッドセットも購入する。

眼球みたいなビデオカメラは、アキバのジャンク屋さん「大漁エレクトロ」で見つける。安い……ロジテック社製。動くんかいな? それにMacOSXで使えるのか? さらにはSkypeで使えるか? どれもクリアした。画像はそれほどきれいではないけど、ちゃんと映ってる。さすが大漁エレクトロ? ジャンクだけど完動する(カメラを動かすには、汎用トライバをダウンロードしてインストするけど、それだけではSkypeで使えない。ファイルの一部を別のディレクトリに動かす必要あり。ググってください)。
小さいスピーカーも700円ぐらいで購入。
これでテレビ会議もできる。最近、請け負う仕事の環境に、Skype必須みたいなところもあったりするし、今後はどんどん広がっていくでしょう。

Posted by gont at 14:35 | Comments (0)

2006年12月21日

『ブラッカムの爆撃機』

今年のベスト3に入る本。っと言っても、最近、本が読めてない。この本もしばらくホコリを被ってた。

まず、宮崎駿の筆による原色漫画がすばらしい。単なる作品解説ではない、戦争に同じ想いを抱く作家を追いかけていくもう一人の作家の物語だ。
絵については、『宮崎駿イメージボード集』の時代とほとんど変わってない。

#同じ道具を使ってるはず、あの暖かいタッチ、色合いは、透明水彩+あまり高価ではない画用紙の組み合わせだと思う。 消しゴムで消しすぎるとケバケバになって、色塗りにムラが出てしまうような、長い時間放っておくと紙焼けするような、子供向けの画用紙。 学生のとき、まねして、何度も試したことがある。ちょっとした違いで、色がまったく変わってしまう。安い画用紙だと、重ね塗りした時に色が沈んで、それがいい感じなんだけど、高い画用紙は色が沈まない。空の深い青色を出すのに、宮崎駿は、何度も重ね塗りをして、その微妙な深さと暗い雲の陰影を出している。

……ともかく、この部分の絵だけ見ていても飽きない。

そしてなにより「ブラッカムの爆撃機」の訳文がすばらしい。ほかに言いようがないぐらい、かっこいい。

ンで、「ブラッカムの爆撃機」の話……まるでドキュメントだ。目の前で行われているようにさえ思えてくる、絵が浮かんでくる、音が聞こえてくる、振動が伝わってくる、熱気が、凍るような声が、死を遠ざける笑いと暖かい食べ物が、命知らずの男たちの敬虔な祈りが……

かっこいい訳文とかっこいいマンガはあるが、かっこいい戦争なんてありゃしねー……ってことはよくわかる。

ともかく、読んでみてくれ!

編集が「スタジオジブリ出版部」、発行が岩波。こういう本の出し方もいいな。

[ゴリゴリレビューのお知らせ]
当サイトには、宮崎駿監督の冒険活劇動画作品『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』に関するゴリゴリ・レビュー*もあります。
ゴリゴリ好きな方、ご覧ください。

『天空の城ラピュタ』を観る-トビイシの砂漠-「飛び去るオブジェクト」を追って

*ゴリゴリ・レビュー@(cc)図書新聞、だと思う

Posted by gont at 16:07 | Comments (0) | TrackBack

2006年12月16日

ノロウイルスに関するQ&Aについて@厚生労働省

平成18年12月8日、厚生労働省健康局結核感染症課からのプレスリリース。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1208-1.html
googleで「ノロウイルス」で検索すると、トップに出てくる厚労省サイトのページが、「ページが見つかりません 404 not found」になっている。せめて最新情報にリンクさせなよ・・・というわけで、情報をサルベージ。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。  ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。  ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。  従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。

○ 患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
(1) 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(2) 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(3) 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
○ 特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。

本体の「ノロウイルスに関するQ&A」はPDFになっている(やっぱりPDFは感心しない)。

Posted by gont at 12:21 | Comments (0) | TrackBack

2006年12月14日

コメントスパム対策-3

またしてもコメントスパムにやられてしまう。
対策はしているのに、うまくすり抜けてくるらしい。9.11関係のエントリーを投げてから、急に始まった。それが原因?
ちょうどコメントスパムがあった時間に、借りてる容量が逼迫している状態だったので、大きなトラブルに見舞われてしまった。まったく・・・

自動で撃ち込んでくるのだろうから、自動では対応できない、新しい入力欄を作ってしまい、その入力欄のvalueで真偽チェックすることにした。外国からのスパムならば、日本語で設問を作っておけば、理解不能だし。
mt-comments.cgiに、if文を入れ、テンプレのフォームには新欄を追加、リビルド。
・・・簡易的なものなので、プレビュ−が使えなくなってしまったが、まぁ、いいか。
果たしてこれが効くのかどうか、まだ不明だ。どうせ明日の朝もまた撃ち込んでくるだろう、
その時にログでも見ればわかるだろう。

それにしても、はやくMTのテンプレを改造したいなぁ。

[追記1]
対策中にさらにスパムを食らう。スパムコメントを削除したら、いきなり撃ってきやがった。削除すると気づかれる? 日本語読んでドメイン名を入力している、とは思えないんだけど、これも通ってしまうとなると、また新しい方法を考えないといけない。イタチごっこだな。

[追記2]
ニガイメさん、チェックありがとうございます。なるほど、設問解答が間違っていても、コメントが通ってしまうようなので、直しました。

外国からのスパムコメントが素通り状態で、さらに醜い状況になっていた(笑)。スパムコメントを削除したら、ムキになって撃ち込んでくるようで、ますます増えている(笑)。・・・仕方ないのでチェックするルーチン内にdie; 行を入れて停止させる。もっとスマートに止めたいけど、今は止まればいいや。
さて、これでどうなるか。明日の朝、起きてみればわかるでしょう。

Posted by gont at 03:36 | Comments (1)

2006年12月11日

NHKスペシャル「ワーキングプア2」

前回のNHKスペシャルで放映された「ワーキングプア」の続編。最初の放映後、NHKにたくさんの投書やファックス、メールがあったそうで、続編が作られた。このブログでも以前に紹介したところ、アクセスがけっこう多かった。人ごととは思えない、と書いた通りだった。

続編を見ていて、人生、順調なときばかりではない、よく考えてみると、そんな人生ってないなー、と。自己が原因で起こったわけではない、偶然の運命によって、置かれてしまう境遇というものがある。
人は、常になんらかの問題を抱えているということだ。事故で怪我をしたり、病気をしたり、会社が倒産したり、離婚や家庭内のトラブル、親の介護、子供の進学や就職・・・そして自らの老い。
こうした問題で生きていけなくなってしまう人々を救うために、人は集まって暮らしているのだ。死なないようにしたい、と、それぞれが思うから、集まって、相互に助け合って生きている。共同体を形成している。それを大きくしたのが国家じゃないのか?  他国からの侵害、侵略を防ぐために機能していて、国民を守っているとしても、その国民の多くが充分に生活できないのでは、意味がないじゃないか。日本は北朝鮮ではない。国家としての機能を果たしていないのであれば、国民自ら、正すという選択肢がある、ということだ。これからの時代、そうした選択肢さえ奪われていくのかもしれないが、そうはさせない。

NHKスペシャルでは、それ以上のことは言っていなかった。まだまだ、踏み込みが足りないと思う。

政府に改善を迫り、改善されなければ、政府を取り替えるのは当然だが、その間、現実問題として、ワーキングプア問題は存在し続け、国民は窮地に陥る。

今やっておくべき対処療法も同時に必要なのだった。

・その間、どのように凌いで生きていくか。
・ワーキングプア問題が、今後、まったく解消されないならば、どのような対処法が考えられるか
・若年層の、ワーキングプアに陥らないための対策

番組を見ていてわかったのは、離婚の問題、病気の問題、老いの問題が、ワーキングプアに繋がってしまうということだった。離婚や老いは仕方がない。改善できるのは、病気の問題だ。これは、生活習慣を変えることができれば、かなり防げる。積極的に身体を動かし、鍛えて、そして積極的に休息することで、老化しない元気な身体と心と脳を維持することが重要になる。

といっても、生きるために忙しく仕事をせざるを得ない人にとって、病気もまた、回避が難しい問題なのかもしれない。

また、外国人労働者を「研修」と称して、実際は搾取労働をさせているという問題。中国人ばかりではない、南米からもたくさん来ている。繊維業だけではない、自動車製造や、建築・建設の末端の現場にいくらでもいる。不法滞在と不当な労働。日本国内で犯罪をやって、捕まるのを恐れて本国に帰ってしまう犯罪者もいる。
日本という国を信じて、夢見てやってきた、まじめな労働者、それを受け入れる中小零細のまじめな企業もあるだろう。彼らの努力や希望は裏切られている。まともなことをやっても、まったく報われない、逆に損をして生きていくことができなくなる、そうなれば、どちらの側も、不正を働くようになる。

(最近「偽善」という言葉を発する人が増えたが、それは、善は不正によって支えられているのではないか、この汚い世の中で善なんて存在しえない、という諦念を反映している。そして、悪を為すのが人間として当然のことだ、と開き直る。偽善者を糾弾するのが善なのか? 悪を是とするのが善なのか? それは単なる悪者じゃないか、と思う)

外国人労働者は今後、大量に日本に押し寄せてくる。日本政府は、見て見ないフリをして、不法に滞在する外国人を、中小零細下請けの企業に斡旋しているようなものだ。大企業の繁栄は、中小企業と外国人労働者の「犯罪行為」によって成り立っている。何か問題が起これれば、トカゲのシッポ切りをすればいい、そういうことなのだろう。

人の幸せとはなんだろう、と考えた日曜の夜だった。

Posted by gont at 10:08 | Comments (0) | TrackBack

2006年12月05日

「再チャレンジ支援税制」ニート・フリーターを除外

このキーワードが「Kizashi.jp」でトップ10に踊り出てきた。普通、ありえないよね、こんな税制のキーワードがランクインするなんて。
だって、政府がこっそり発表してる、新聞だと社会面のベタ記事扱い程度の発表だった。でも、見つかってしまった(笑)。重要なのは、主要なメディアは、この問題をまったく扱っていないこと。扱っているのは、ネットの若い人たちだけ、ということ(早く周辺取材してくださいね>マスコミのジャーナリストのみなさん)。

blogをやってる若い人たちにとって、身近で切実な問題として、取り上げざるをえない気持ちにさせたのではないか、と思う。
すでに10月1日の段階で、再チャレンジ対象者に、就職氷河期で正社員になれなかった若年層は含まれないだろうというエントリーを投げておいたけど、やはりその通りになったわけだ。

安倍政権になって、法人への税制優遇の一方で、派遣業法の改正(正社員化阻止)、ホワイトカラー・エグゼンプション導入検討など、労働者にとって厳しい法改定が次々に行われつつある。障害者の支援税制を改悪、介護報酬水準の見直し、これらを見れば、徹底的に弱い者をターゲットにしていることがわかる。強い者がより強くなるために、弱い者をさらに叩いて搾り取る、という構図になっている。領域を超えた「いじめのパラダイム」だろう。なぜそうなるかというと、弱い者は反抗しない、抗議しないからだ。

大人でも子どもでも、同じ「いじめ」が起こっている。大人のやっていることを子どもが真似しているだけ、ともいえる。そして、より弱ところが先に破綻するわけで、最初に症状として表れたのが、子どもの
領域だった、ということだと思う。社会的な警告、サインは、いま日本のあちこちでランプを点滅させている。

経済格差社会の固定化状況がはっきりとし、小泉マジック=鎮痛剤としての劇場政治の終わりがやってきた(現安倍政権での立法化は小泉政権下で上げられてきたものだ)。実際の立法化の段階になって、その警告が、子どもに、そして若年層へと波及してきている。「再チャレンジ支援税制」に直接関係のない若い社会人でも「あぁ、若い人が切り捨てられていくんだな」と思い始めている。なぜかというと、なんとか正社員になれた人でも、もしかしたら自分もそうなっていた可能性がある、と思っているからだし、いつ、自分がこぼれ落ちてしまうかわからない、という強い不安に苛まれているからだ。

競争原理が破棄できないのはわかるが、セーフティネットが必要だと思う。若い人たちは未来の納税者だ、納税者を切り捨るというのは、日本の未来を切り捨てることになる。それでもかまわないと考えているのは、日本人の代わりに、安い労働力としての外国人を大量に呼び込もうとしているからだ。日本の若者と、外国人を、単なる使い捨ての労働力としてしか見ていない、強い側の論理が透けてみえる。

パート・アルバイト・派遣労働者は、バラバラで組織化されていない。零細・中小企業の労働者もそうだけど、組織化されていなければ、個人では組織に太刀打ちできないものだった。これからは違うことになると思う。近い将来、自称「強い者たち」は、組織化されえない奔流のほとりで、何かを感じ取るだろう。

Posted by gont at 17:02 | Comments (0) | TrackBack

2006年12月04日

9.11陰謀論を一巡りしてみる

陰謀論に関係するリンクを一巡りして、テロとその報復戦争を捉え直し、戦争のない(少ない)平和を考えてみる。陰謀論の真偽についてはご自身で考えてとしか言いようがない。というのも、すでに、アメリカでも日本でも、多くの人が検証を行っているし、自分はそれを検証するような独自の材料もないし。というか、真贋論争よりも、次にそれが起きないことについて考えたほうがいいかと思う。
ともあれ、検索すればたくさん出てきます、そのなかから、興味深かったサイトをあげていく・・・

まず、最初にとりあげるのは、
『911 ボーイングを捜せ』公式ページ
10分程度のダイジェスト動画も見られる。サイトを見ると、反戦平和主義の政治運動リンクしてますね。そういう色付きであることを理解したほうがいいでしょう。陰謀論に関する書籍や雑誌、とりあげられたメディア情報も一覧になってます。

映像作品としての参考評については、
『911 ボーイングを捜せ』@中川敬のシネマは自由をめざす!

この映像作品に反論するサイトもある。
分解 『911 ボーイングを捜せ』
『911 ボーイングを捜せ』への詳細な反論が掲載されている。反論には、かなりの時間と労力が必要だったと思う。陰謀論粉砕の証明ソースのリンク先としてよく引っ張られている。

9.11を巡る映像作品は、事件後5年経過して、次々に出てきている。『ユナイテッド93』もその一つ。
『ユナイテッド 93』公式ページ

また、『ユナイテッド93』の映画評も参考になる。
映画評によれば「冷徹な「事実」であり「現実」ですね。何人たりとも汚すことのできない「神聖」と呼ぶべき動かしがたい「事実」」とのこと。「「正しいこと」のために戦うのは不幸のなかに幽かな救いの光を灯すものだなと改めて認識しましたね私は」という言葉も。

この映画評エントリーの下のほうで、完膚なきまでに徹底的に批判されているのが『Loose Change(ルース・チェンジ)』という9.11陰謀論を扱ったビデオ映像作品。「日本の反戦平和・同性愛者人権擁護政治勢力のプロパガンダの道具に利用される可能性がある」「現実とドラマとの区別なく映像を娯楽や政治目的で消費しようとする姿勢に不愉快極まりないものを感じる作品」といった酷評が、『ユナイテッド93』と真逆なのがおもしろい。同「ルース・チェインジ」911アメリカ政府陰謀論はカルトの一種」というエントリーでも批判されている。そうとうオカンムリらしい。

さて、問題の、『Loose Change(日本語吹き替え版)』[video.google.com・動画]
1時間23分もあるビデオ映像作品。煽動的な作りだし、ツギハギだらけ、という印象は否めない。ちなみに、米国内のグーグルがこうしたビデオを掲載し続けられる、というのは、ちょっとアヤシい気がしないでもない。アクセスログは残るわけで。

この映像の日本語訳を手がけ、あちこちで宣伝してる人・きくちゆみ氏のブログは
きくちゆみのブログとポッドキャスト
活動内容は別として、あまりに堂々とやってますので、肝はすわってる感じです。

911真相究明国際会議 in TOKYO
きくちゆみ氏、ベンジャミン・フルフォード氏らのシンポジウムイベントの頁。

検索するとたくさん出てきますが、彼女の活動に批判的な人も多い。
きくちゆみ氏の弁明を批判する。@とほほブログ
きくちゆみ氏の活動を批判している

陰謀論批判については、宮崎哲弥氏が『週刊プレイボーイ』やテレビ番組「ムーブ」で陰謀論について批判している。
宮崎哲弥が「9・11陰謀論」を斬る!@VanTomioの「日本につける塗り薬」!
「「意図せざる帰結」に満ちた世界で、大規模な陰謀など成り立ちっこないことに、いつになれば人々は思い至るのか?」。となると、世界の平和などという意図も無駄なような気がしてくるが、それも意図せざる帰結というか神の手の内のサイコロで決まるのかもしれない。
9.11陰謀説がテロを誘発する@宮崎哲哉(テレビ番組「ムーブ」)[YouTube]

9.11陰謀論がなぜ出てくるのか、について、詳細に語ってくれるのは、
USAニュース「翻訳前のアメリカ。」@ほぼ日刊イトイ新聞@鈴木すずきち
ここに掲載されている、
2006-09-11 9-11陰謀論 その1
2006-09-12 9-11陰謀論 その2
2006-09-13 9-11陰謀論 その3
2006-10-11 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その1
2006-10-17 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その2
2006-10-27 キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その3
を読むと、陰謀論に関係する諸勢力とその意図が、とてもよくわかる。
読めば、陰謀なんてありえないよなーと、半日ぐらいは魔法がかかる。
ただ、この人はどこの誰なのか、糸井事務所のスタッフさんなのか、わからない、これもまた陰謀なのか? そう思うと、まず陰謀論を斬るには、自分は陰謀を巡らせてませんよ、あるいは、意図的に企んでやってますよ、と自己証明してからでないといけない、ということに気づく。それにしても、まったく公平な立場などあるだろうか? ジャッジするなどという立場は成り立ちがたい。最終的には自分でそれを判断するのみだ。


あとはランダムに紹介。

ペンタゴンに突入したボーイング
陰謀論の反証材料などが集められている。地味だけどよくできてます。

テロリズムFAQ>陰謀論関連
陰謀論に関するFAQ。主に掲示板での質問と、それに対する識者の返事・解決。簡潔でわかりやすく説得力もある。ただ、あとでよく考えると、論証に無理があると思われる箇所もある。ロジックが骨折していても、豊富な知識で説得を受けると人は、なるほどー、と思ってしまうのだった。

9-11謀略に関する記事@ジェラス・ゲイ | 江原 元のページ
陰謀説派に入るだろう。ページの中程に記事リストがある。よくまとめてある。「理不尽にもアメリカとイスラエルによって虫けらのごとく殺された罪なき人びとにこのサイトを捧げる」と過激なmeta nameを入れている。

9.11陰謀説関係@なんで屋−驀進劇−
陰謀説関係の政治的ニュースへブログのエントリー。

9.11陰謀説に思う@もっと学ぼうニッポン:ブログ時代の日本語学習
普通の言葉で、陰謀論を取り巻く情勢を教えてくれている。とてもわかりやすい。「犠牲者となった方、家族の方が失ったものは返ってこないということだけは確実です」という言葉が重い。

阿修羅♪
アヤシいネタを扱う掲示板。陰謀論のスレッドもたくさんある。アヤシいネタを扱うだけにかなりアヤシい(?)。

Martial Law 9/11: Rise of the Police State (Alex Jones)[video.google.com]
9.11を追ったドキュメンタリータッチのビデオ映像作品(英語)。2時間半。


 自分が一巡りして思ったことは、

・9.11の事実検証は続けるべきだし、隠されている情報も明らかにすべき
・陰謀の真偽を確かめるすべがない以上、陰謀論はそれぞれの個人の意見であって、誰もが認める固定された事実ではない
・陰謀論は、憶測の混じった曖昧な意見であるという情報の取り扱い方をする
・陰謀論を事実として流布しない
・それでも、疑義のある部分は疑義がある、として、疑義のまま保ち続ける
・結果論では判断しない(「結果的に○○にとって有益だったので、疑問はともかく正解・成功だった」というエコノミーな言説には組しない)

以上は、9.11について思ったこと。
次に、テロに対して思うこと。

・テロは容認しない
・しかし、テロを防ぐための対テロ戦争は容認しない
・死によって救われるという教義と自己犠牲としての自爆テロを容認しない
・大国による先制/限定核/攻撃が許されるなどという論も容認しない

以下は、対テロ戦争、アフガン戦争、イラク戦争について思うこと。

・9.11の直接の犯行グループとアフガニスタンやイラクという国家は直接関係がないのに戦争を仕掛けたのは間違いだと思う
・大義なき戦争を仕掛けるという計画があり、計画は米に同調する大国の協調のもとで実行された
・計画の実行は、ある程度まで成功しかかった
・計画の実行は、どうやら失敗しそうだ
・計画のことを「陰謀」「策謀」とするかは、判断に迷う
・「文明の衝突」「宗教戦争」ではない

9.11(テロ)、対テロ戦争、に共通する思い。

・国際テログループ、そしてアメリカ合衆国、それらに賛同する者たちが決定し、実行した行為、その行為の犯罪性すなわちテロと対テロ戦争の泥沼については、裁かれ、罰せられるべきである。裁くことが特定の国際組織にはできないとなれば、被害を受けた当事国同士で監視し、注視し、同じことをさせないように、忠告すべきでだ。また、なぜそれが起こったか、それを起こさないための取り決めを行う手続きを、戦争ではなく非暴力的な方法で行う努力を続けるべきである。たとえ、戦争が再び起こったとしても、可能な限り、戦争以外の方法で終結させるべきだ。希望は捨ててはならないし、戦争という方法を用いるよりましだ。

陰謀論は問題を矮小化する。これは論理的な因果を決定するやり方であり、原因探しであり、一部の原因を排除すれば終結するはずだという楽観論に基づいているか、超越的な原因でまったく排除不可能な絶望に基づいていると思う。
アル・カーイダやフセインを捕まえて処刑すればそれで終わるのか? 小ブッシュやチェイニーやラムズフェルドやライスといったブッシュ政権やネオコン一派が裁かれるだけで、これらの問題が解決するのか?  イスラム国家に米型民主主義政権をもたらして平和になるのか? テロに脅えるアメリカ人が、そして、反米に傾くイスラムに住む人々が、そして日本人もだけど、この問題について、自分から考えていく時間をもつこと、それが必要だと思う。広汎な人々の意思の総体がこれらの問題を起こしている。

だが、考えている間にも銃弾が浴びせられるのが戦場なわけで、前線に向かって「銃を下ろして考えましょう」などと呑気なことは言えない。前線からは「いいから弾持ってこい」「援護射撃しろ」「おまえはどっちの味方なんだ?」「命もかけないで文句言うな」「考えるしかないなら、おまえが考えてこの戦争を止めろ、こっちは手一杯なんだ、なんとかしろ!」「誰の陰謀か突き止めてる時間あるなら、ともかく今目の前の戦争を止めさせろ、あの爆撃と銃撃を止めさせろ!」と言われるに違いない。

双方が同時に銃を下ろすというタイミングを作らないと、戦争は終わらない・・・

・・・どうして今頃、9.11陰謀論について考えてみたのか。

2006年9月に友人が『ユナイテッド 93』という映画を観て、善悪はともかく重く衝撃的なドキュメンタリータッチの映画だった、と教えてくれた。それに対して自分は、ドキュメンタリータッチの「映画」として公開されても、人は、ドキュメントとして、事実として受け取ってしまうのではないか、と思った。実際に飛行機の中にいて、助かった人は誰もいなかったのだから、映画は想像力によって補完されている。また、中間選挙が近づいて、米メディアのプロパガンダも含まれているのではないか、と。
しばらく、その問題には忙しくて触れることができなかったけど、ずっと引っかかっていたのだった。事実と虚構、善と悪。そして、9.11を映画というビジネスにしていいのだろうか、永遠に続くという対テロ戦争に9.11は含まれていて戦争はまだ続いているのに映画にすべきことなのか、など。ネットで誰かが、陰謀論に関する動画リンクを張っていて、それを観て、再び9.11について考えてみようと思ったのだった。

追記2007年1月27日:「分解 『911 ボーイングを捜せ』」の作者msqさんより、「サイト「『ユナイテッド93』の映画評」とは作者が違う」旨のご連絡をいただきましたので、訂正いたしました。

Posted by gont at 14:05 | Comments (5) | TrackBack

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いわゆる「ドロップシャドウ効果」。ブラウザはsafariにしか対応してないんだね・・・見出し周りのデザインにもっとバリエーションが増えるといいのだけど。

Posted by gont at 09:03 | Comments (0)

2006年12月01日

朝焼けのアスファルトの上から飛び立った鳥の鳴き声になるだろう。

実相寺昭雄監督が亡くなった、それで、YouTubeで「京都買います」なんぞを見ていた。なんでもあるんだなぁ、それじゃ、と思って、ふと気になって検索したら森田童子のライブ映像が出てきた。

「さよなら ぼくの ともだち」。
とはいえ、見ても見なくても変わらなかった。だって、ほとんど動かないんだもの(笑)。
リンク張ろうかと思ったけどやめた。
深夜ラジオやTAPEで聴いただけだし、実在を知らない。数千年前の桜蘭の歌人でも同じだことだ。
記憶に残ってるのは音だけ、しかも、ラジオという異次元のボックスから流れてくる音。
所有できない、音。
夜の暗いくらい星の光を望遠鏡で見るように聴かないと聞こえてこない音の情景がある。
晩秋だと、思いだすのは「ピラピタール」という曲。
淋しい歌だけど、今まで聴いた日本の歌のなかでいちばん美しいと思っている。
ちなみに、森田童子は暗い、鬱だ、と言われてるけれど、そんなこたぁない。
「狼少年」(最後のアルバムの最後の曲)を聞けば、そこに新しい星が宿っていることがわかる。
ラストの雄々しい転調で、暗黒の空に突如生まれた光、命の鼓動が聞こえる、
命とは声であり、光だ。
あの星はまだ輝いていて、命の音を奏でている、そして、
朝焼けのアスファルトの上から飛び立った鳥の鳴き声になるだろう。鳥は、自由だ。

ってもう朝じゃん!

Posted by gont at 06:48 | Comments (0)