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2005年12月27日

[生と死]の再読作戦

[ 1-本とある日 ]

『塩狩峠』(三浦綾子著、新潮文庫)

 なんでまた読んでるのだろうか、と自分でも思うのだけど、最近、本を読まなくなっていてよくないなぁ、と思い、唐突に「前に読んだと思うんだけど、なんだか忘れてしまったので、もう一回読んでみる」ことにした。題して「[生と死]の再読作戦」。人間の生と死について書かれた小説を読んでいくことにする、つもり。

 『塩狩峠』、うまい、うまいなぁ、ぐいぐい引っ張られるなぁ、夜更かしして仕事できないじゃん。。。主人公の殉職のシーンは正直、とってつけたような印象がある。それより、前半の描写が緻密でよい。学校の幽霊、トイレの花子さんを確かめようと、雨降る夜に約束を破らず集合したクラスメイトの少年は二人だけだった、とか。そのあたりの心理描写が秀逸で、あさのあつこの『バッテリー』していた、とでも言おうか。あとは、「BL」とか「萌え」の雰囲気もあったなぁ。キリスト教の話は昔よりも構造がよくわかる。なんでこんなの読んだかというと、『メイド・イン・ジャパンのキリスト教』(トランスビュー)を読むことにしているからだ。なぜキリスト教が日本ではなかなか広まらないのか、そこから日本というい社会の固有の相を浮かび上がらせようという試み、らしい。来年の2月は佐賀・大村湾を160km走ることにしているのだけど、キリシタン弾圧の地でもある。日本における異なるモノやコトの受容や拒否、そういうのに興味があるのだ。
 「[生と死]の再読作戦」の前回は、狐狸庵センセの『海と毒薬』。クライマックスの部分よりも、新興住宅地に引っ越してきた最初の描写のほうが妙に心に引っかかる。なぜだろう?
 次は井上靖の『氷壁』? 2006年1月からNHKでドラマをやるようだし、悪くはない。「前穂4峰正面」……オレはこの壁を登ったことがない。高校生の時、奥又の池を前に、オレはいつか必ずココを登るのだ! と激しく思ったのだったが……登るチャンスがないままだ。ガイドの人と有料で登るのもなぁ……自分の力で登らないと意味がないような気もするのだけど、パートナーもいないし、もう無理なのかもしれない……などと思うと、ちょっと胸が痛い。だから、しばらく読まないでおこう。

 話は脱線する。『メイド・イン・ジャパンのキリスト教』もいいが、これはおそらく積読になってしまうだろう。次は、『ためらいの倫理学』『健全な肉体に狂気は宿る』『「おじさん」的思考』。内田樹はレヴィナス繋がりで名前は知っているのだけど、売れている本には触れないできた。なぜだろう……忙しかったせいもあるけれど、きっと、今は読んでいいような状態にあるのだと思う。読めない時は逆立ちしたって読めないのだ。つか、眠くなってしまう。Zzzzz

Posted by gont at 2005年12月27日 04:04 | TrackBack