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2005年02月13日

リバ、シュティフター、タリア川、ナウシカ

[ 1-本とある日 ]

 深夜のテレビ番組でボヘミアの作曲家ヤン・リバの「チェコのクリスマス・ミサ」をやっていた。ボヘミア、19世紀と聞いて、思わずグーグルで、「リバ シュティフター」で検索したけれど何も出てこなかった……そのお土産として、よいテキストを見つけた。

小島譯:湖畔の處女・水晶@物語倶楽部

「小國オーストリアの北境三十哩にも渡つて森林がその薄色の帶を西へと曵いてゐる。 それはタイア川の水源地に起つてボヘミアの國土がオーストリアとバヴァリアに境を接するあの境界結節點にまで及ぶ。 昔この地點に、礦物結晶結成の際の針状體樣に、巨大な尾根又尾根の一群が衝突して屈強な山巓を盛り上げた。」

 導入の一節を読むだけで頭がクラクラする、これこそが我が内なる故郷、赤石山脈の沢に転がっている石の形と山脈の形が相同であるように美しい。

鉱物探訪

 話しは違うけど、宮崎駿の漫画(アニメ)『風の谷のナウシカ』に出てくる「タリア川」は、上記の『湖畔の處女』(=『喬木林』)に出てくる「タイア川」じゃないだろうか? というのは、シュティフターの作品『晩夏』には「ナウジーカ」の彫刻が出てくるし、宮崎氏はシュティフターの作品を読んでいて、そこから採ったのではないか、と思うのだった。ちなみに『喬木林』に出てくる姉妹の一人はクラリッサという名前だから、思い出されるのは、『カリオストロの城』なのだった。ちょっと無理があるか、というか、オタク過ぎ?

Posted by gont at 2005年02月13日 03:51 | TrackBack

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Posted by: Anthony Taylor at 2005年11月05日 18:09