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[ 1-本とある日 ] |
おもむろに高田馬場にかけつけてみた。ロフト+1みたいなトークセッション。切通理作さんが話すというので。
鈴木邦男の真相トーク/大人のしゃべり場@トリックスター社【ゲスト】切通理作【ホスト】鈴木邦男(一水会顧問)19:00開演
切通氏が、夭逝した作家・見沢知廉の<世界>を解明し語ります。又、この日は山田洋次の「寅さん」シリーズを熱愛する塩見孝也さんも出演。「寅さんは革命家だ!」と力説する塩見さん(元赤軍派議長)と切通氏のトークも楽しみ。
ちなみに、見沢知廉については、
(非公式ファンサイト)白血球
人の話を2時間も聴き続けるなんて久しぶりなんで、よい機会だった。
老獪な(?)左右両翼に挟まれた切通氏は垂直尾翼のごとく、一人の作家について一気にしゃべり続けたのだった、最初から飛ばして1時間ずっと。話した内容もおもしろかったけど、その口調が楽しかった。見沢という人は『アキラ』(アニメーション)の「鉄男」みたいだなぁ、と思った。となると「アキラ」は三島か? あと、唐突に『狂い咲きサンダーロード』を思い出した……って、80年代だな。。
開演前に高田馬場に来て何か本を買おうかと思ったのだけど、買えなかった。
ここ数カ月、単行本を買っていない。半年前に買った本さえまだ読めていない。買って満足して読んでないような状態が続いているので、意味ないじゃないか、と思い始めているのだった。それに、何を読むべきか迷ってしまう、ネットで買い物カゴに本を放り込んだあとで、買うのを諦めてしまうのだった。
通勤のあった会社員の時は電車が図書館だったけど、今は読む時間と空間を積極的に作らないと本は読まない。一方で、小説に熱中してしまうと他のことができなくなってしまったりする。特にシリーズものが危険だったりする。
本を読むというのは、人の話を聴くことなのかもしれない、人の話を聴くにはその場所と時間が必要なのだし、好きな人の話は聴きたいのだけど、反面、怖いことなのだ。見沢知廉も読みたいけど、ちょっと怖い。
そんなことを思いながらオリオン座に冷えた郊外の暗闇に向かって帰っていったのだった。