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第1回『鉄塔武蔵野線』ファン・ラン記録
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第1回『鉄塔 武蔵野線』ファン・ラン
明日、70km走
それは大人の仕事だ
もう行かない(だろう)病院レポート
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0-日々のFLAG[274 items]
1-本とある日[40 items]
2-仕事−DTP/WEB[28 items]
3-ランニング・登山[74 items]
4-Tips[58 items]
5-URLメモ[19 items]
6-断 想[12 items]
7-現代近未来視聴覚研究[14 items]
8-アフォリズム[4 items]
9-お絵かき[12 items]

2004年09月23日

お婆ちゃんのお彼岸大冒険

 いつものごとく、夕方にジョギングに出かける。暑さ寒さも彼岸まで、涼しくなったもんだ。しばらく川沿いの歩道をタッタカ走っていくと、お婆ちゃんが一人、葛の葉っぱを採って何かしている。通りすぎてから、自転車で併走している連れが「お婆ちゃん、靴下しか履いてなかったよ!」と。えええ? そりゃまずいやんけ。足元までちゃんと見てなかった。急いで戻ってみると、白い靴下のまま、歩道を歩いているではないか。

 「お婆ちゃん、裸足でどうしたの?」「どっから来たの?」「どっちに行くの?」……こちらの問いかけに、ニコニコと答えるお婆ちゃんだったが、さっぱり要領を得ない。うーん、徘徊老人決定か。でも、意識ははっきりしているし、戻るべき家の場所もわかるらしい。ここで放っておくこともできないし、警察に電話するといっても電話がない。となれば、連れていくしかないが、靴下のままで歩かせるというわけにもいかず、背負って歩く。これもトレーニングだと思えば……お婆ちゃんの話だと、自分が迷ってしまったことは分かってるのだけど、人に迷惑をかけたくないので、自分でなんとか道を見つけようと歩いている間に、さらに迷ってしまったらしい。気が付いたら靴も履いてなくて、仕方ないので、葉っぱを足裏に付けようとしていた、らしい。腕を見ると、何度も転んだ痣が残ってるし、徘徊にも年期が入ってるようだ。にしても、婆ちゃんけっこう重いじゃないか、ジョギング途中だったので、汗が額から噴き出してきた。しばらく歩いていくと……ここは通ってない、とのこと。えええ? 話しが違うやんけ、って、そんな文句言われても困るのはお婆ちゃんだろう、だって、わからんものはわからんわけだし。
 あははは、万事休す。近くの公衆電話から警察に電話する。その間、歩道の縁石に座って、3人でジュースを飲みながら、世間話をして警官を待つ。話しはちょっと支離滅裂ではあるが、婆ちゃんにもいろいろな人生があるわけさ、というか、女性はどんなに歳をとっても「おしゃべりする人」なんだな、と思う。そこに警官登場、バイクで来るなよ、バイクで! まず、こちらが聴取を受ける。誘拐犯じゃないってば……次にお婆ちゃんだが、住所も電話番号もわからん、名前を聞かれても、お爺さんの名前を言ってしまったり、なかなか高度なギャグをかましてくれる。おまわりさん、困ってしまってワンワン、だな。
 そこにいきなり、駆けつけた女の子「うちのお婆ちゃんです、探してたんです」と。あぁ、よかった。お孫さんらしい。すぐに息子のお父さんも駆けつけた、お婆ちゃんにそっくりなので、顔を見た瞬間にわかった、というか、似すぎててなんだか笑えた。いや、笑えないんだろうな、ご家族は大変だ……

 こうして、お婆ちゃんのお彼岸大冒険は終わったのである。

 さて……お婆ちゃん、お彼岸の日に、川を渡って彼岸に行っちゃいけませんぜ。爺ちゃんがあの世から連れに来たのかもしれんが、まだまだ、元気で達者で暮らしてくれ。それと、冒険するときは、電話番号を書いた保険証のコピーを持っていくといいぞ。息子に作ってもらえ。オレもジョギングする時は、小銭と保険証のコピーは持ってるから。どんな人間でも、いつ、ぶっ倒れるか、わからんのだからね。

Posted by gont at 20:32 | Comments (0) | TrackBack

2004年09月20日

荒川を見て戻る


 今日は東へ東へ。市場坂通りを登って自衛隊朝霞駐屯地の道路を走って、東武東上線をくぐって、新河岸川、荒川に出た。気持ちのいい夕方だった。でもけっこう疲れた。

Posted by gont at 21:52 | TrackBack

2004年09月19日

kuriさん70km走る

KURI on the GO: 札幌〓支笏湖ウルトラチャレンジ70km

北海道のkuriさん、安定したペースで走り続けてゴール、すばらしいです。お疲れさまです。

それにしても、100kmって、この70kmの後に、また30km走る距離ですよね(足し算!)……うわぁ、とんでもない距離だ! というのを、先日70km走ってよっくよっくわかりました。あれからまた走るのか? ひえぇええ・・もっと練習しませう>オレ

Posted by gont at 22:09 | TrackBack

2004年09月17日

映画・小説『鉄塔武蔵野線』に関するページ

 ランニング企画に付随して、映画・小説『鉄塔武蔵野線』に関するページを作りました。
 映画評もあります。

Posted by gont at 17:39 | Comments (0) | TrackBack

第1回『鉄塔武蔵野線』ファン・ラン記録

第1回『鉄塔武蔵野線』ファン・ラン(2004.9.12)記録をアップしました。
*市民レースではありません(笑)。↓でも、パンフレットの表紙みたいなものも作ってみた。

Posted by gont at 17:34 | Comments (0) | TrackBack

2004年09月15日

言戸堂DTP担当新刊

DTP仕事の新刊です。







『はじめてのボディメイク』(彩流社)

Posted by gont at 11:00 | Comments (0)

2004年09月12日

第1回『鉄塔 武蔵野線』ファン・ラン

 東京・保谷の変電所あたりから埼玉県日高市の変電所まで続く、実在する送電線(約29km)の下を往復するランニング企画。実際の往復距離は約70km。なお、この送電線はかつて、「鉄塔 武蔵野線」と呼ばれ、小説および映画『鉄塔 武蔵野線』で有名(一部で)になった。今回は、映画『鉄塔 武蔵野線』に感化されたゴントが、「送電線を見ながら日高の変電所まで行けるのか」を確かめつつ、映画で映し出された風景を見ながらランニングで往復してみた。地図でルートを確認しながらだったので、11時間もかかってしまった。炎天下の畑は農家のオジサンに頭を下げながら突っ切り、狭山手前の深い森で迷い、復路で足と膝が完全にイカレましたが、ともかく完走。
 写真での紹介はのちほど……

Posted by gont at 19:24 | Comments (1) | TrackBack

2004年09月11日

明日、70km走

040907_1006~001.jpg
往路36km、復路34kmのルート。起点は、↑の変電所、と言えば……果たして走りきれるのか? 結果速報は明日に。

Posted by gont at 22:52 | Comments (0)

2004年09月05日

それは大人の仕事だ

 大江健三郎の講演会に行ってきた。「言葉の力」について。69歳だというのに演壇で1時間半以上連続して話をする。つまらない映画を見て尻が痛くなることはあるが、この講演会の話しは飽きなかった。エリクソン、ピアジェ、サイード、ドストエフスキーなど、いろんな名前が飛び出してくるのだった。老人の絶望と希望、憲法9条に使われている「希求」という訳語の由来、小説を推敲するのに色鉛筆を使っていたら洋服の肘の部分が汚れてラピスラズリのような色になってしまったとか、自由に話しを続けていく。時々、笑いをとって、注意を喚起することも忘れない、なかなかうまいぞ、爺さん、と思った。
 だが、話しがうますぎる、とも思った。

 大江氏は、サイードのやっている(た)戦いのフィールドと、自分の仕事を重ね合わせようとしていた。自分でも「生ぬるい」と言っていたが、言葉でほんとうに戦えるのだろうか、と思う。というのは、講演の最後に、チェチェンの話しをしたからだ。「もっとも弱い者、子どもが犠牲になる」。ドストエフスキーの小説で通底しているのは、子どもに希望を託す、子どもの未来を潰すな、ということだが、彼が小説を書いてからこの時代まで、子どもにとって良い環境を作ることができたのか、否だ、悪くなっているじゃないか、と。だからこそ、子どもに希望を託し言葉を伝える必要がある、と。
 ん? 何か変だな、と思った。問題の解決という希望を子どもに託す、ということは、永遠に問題が先送りされていく、自ら積み残した負債が先送りされていくだけになる。それはマズイんじゃないの? と。
 大人が実現できない自らの夢を子どもに託す、というのは、子どもの未来を奪うことではないか、と。
 子どもは初めから歴史的存在として扱われ、その歴史に巻き込まれる、それが大人になることであり人間なのだ、歴史的存在だと言い切るのなら、なるほど、一理あるな、と思う。ただ、今の歴史は、子どもに背負わせるには、荷が重すぎるような気がする。背負った荷を担いで歩けるのは、終点があるから、頂上があるとか、峠を越えるとか、目標があるからだが、今、そうした展望がなく、ただ、暗く険しい道が続いているだけだと思うからだ。
 なので、いったん、子どもを歴史から切断して欲しいと思う。過去あったことは、子どもに、何の関係があるというのだ?
 チェチェンでは、テロと対テロに間に割って入り、調停する者がいなければ、なにも解決されない。今、その間に割って入る(立たされてしまっている)のは、子どもになってしまっている。テロと対テロの間に立つ子どもたちに、メディアがマイクを向けて一言しゃべらせようとする、それはいったい何なんだ? 何をしゃべれと言うんだ? 絶句するしかないじゃないか。子どもにナイフを突きつけ解決の言葉を求める、それは大人のやっている史上最悪の回答のないクイズ番組だ。なぜ、大人のなかで、そこに割って入る者がいないのか。割って入る言葉がないのか。銃弾に負けない言葉の飛礫がないのか? 言葉を撃って撃って撃ちまくる者がいないのか? 言葉の爆弾製造工場は稼働しているのか? 現実の銃弾の前に倒れる子どもを見れば、言葉は稼働していない、言葉は圧倒的に死んでいるのだった。
 その番組を大人の自分は見た、ネットで流されたCNNライブのイラク戦争と同様に見た、言葉は打ちのめされ死んだままで。そこにどうやって言葉を立ち上げるのか、言葉の工場を稼働させるのか。その工場で子どもを働かせてはダメだ、それは大人の仕事だ。
 互いに憎しみ合う大人たちの間で増え続けるばかりの負債をすべて支払い、憎しみの呪縛から人間を自由にする者、調停者、言葉で歴史を切断し忘却させる者、大人たちが生産すべきは、こうした者であり、その生きた言葉だ。

Posted by gont at 01:17 | Comments (0) | TrackBack

2004年09月03日

もう行かない(だろう)病院レポート

 喉がゼーゼーするので医者に行く。循環器系の専門医に、前回の胸部レントゲンの診断結果を合わせて聞くが、問題なし。タバコの悪影響が心配だったが……まぁ、止めたほうがいいだろうな。
 この医者が、なかなかおもしろいモノ言いをする。

「君は20年間も騙されてきたのだ。世の中にはいろんな騙しやサギがある。国民年金もそうだし、アメリカがイラクに侵攻したのもそれらの一種だ。そして、日本において最大の騙しがタバコの販売なのだ。今すぐタバコを止めなさい。それと、タバコの自販機の隣で売っている缶珈琲もまた詐欺の一種だ、カフェイン中毒になる。飲むのを止めなさい」
 なるほど、その通り。タバコについては正しいことを言っていると思う。珈琲はどうかな?
 職業を聞かれ「パソコンで仕事してますよ」と言うと、「ほーら、やっぱり、運動不足でしょ。タバコと珈琲と運動不足、これらは密接に関連している。タバコの一酸化炭素がヘモグロビンと結びつくと、運動できなくなってしまうんだ、もちろん喉もやられる、君は太ってないみたいだけどさ、そのうち太ってさ、糖尿病にもなるよ」とのこと。予断はいけませんな、先生。問診票には、月間200kmぐらい走ってる、って書いたんだけどな、見ればわかるでしょ、運動不足か否か。で、喉を診察することもなく、こちらの症状について聞くこともなく、ハイ、診察終了。つか、医者よ、あんた仕事してないだろ、それに、見るからに運動不足だし、ストレス貯まりまくりで、患者に当たってるような気がするんだが……オレ相手にストレス解消できたか?(笑)
 お医者さんってたいへんなんだね、忙しいなか、馬鹿相手に馬鹿馬鹿言わないといけないから。オレはタバコ吸いで国家に騙され続けている大馬鹿なのだけど、医者よりもずっと健康であるし、まともに仕事してるんだな、と、確信した(笑)。
 念のため採血もするが、前記の診察と合わせて10分もかかってないのに、待ち時間合わせて1時間半もかかる。おいおい、どうなってんだ? 採血の結果は40分後に出るので、結果を待てと言われたが、こっちには仕事がある、のんびり待っていられない。それに、40分で済むはずがないと思う、会計待ちを含めるとさらに1時間かかるような気がする……で、「また改めて結果を聞きに来ます」と言うが、いつ、来いとも言われない。仕方ないので「いつ来たらいいか」と聞くと曖昧な答えしか返ってこない。なんのために採血したんだ? 金取るためだけか?
 前回の人間ドックの結果についても郵送されて来ないので、催促した。忘れ去られているようだった。その情報はオレの個人情報だろうがぁ!
 この病院、最初から対応がおかしかった。人間ドックの際、検査容器が送られて来ないので、わざわざ前日に電話して「まだ送られて来てませんが発送されましたか?」と問い合わせると、発送したのかしてないのか、確認できず、「届いてないんですか? 本当ですか? 確認しましたか?」と、こちらが問いつめられる始末(笑)。「届いてないんですよ」というと、自らの否を認めず、こちらに問題があるような言い分を延々と述べて、検査日を翌週にしようと目論む。こちらもキレかけるが、ここは大人の対応をして抑えつつ「あー、ともかく仕事あるし、人間ドックは明日受けないと困るので、容器を今日、取りに行きますから、交替の時にナースステーションできちんと〈申し送り〉しておいてください」と言って、ようやく相手を納得させることができた。忙しいのはわかるけどね、ミスをフォローせず他人に転嫁し、できないとなれば翌日にミスを〈申し送り〉してるような医療関係者はとっとと辞めてもらいたいな。
 そういや橋本治の『上司は思いつきでものを言う』を読んだら、必要なことは「呆れる能力」なんだと。オレはこの病院で、呆れる能力が高まった。感謝する。

Posted by gont at 12:20 | Comments (0) | TrackBack

2004年09月02日

第39回 青梅マラソン大会 に仮エントリー

2005年02月20日開催
30km 男女別(高校生以上)
初エントリー。抽選なのでどうなるかわからないけれど。

Posted by gont at 22:46 | Comments (0) | TrackBack