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[ 1-本とある日 ] |
『精霊の王』(中沢新一著、講談社)読了。
ワクワクしなかった。中沢新一の想像力と、こちらの想像力のベクトルがズレてたからだと思う。自分は、石の神そのものの様相が知りたい、「石」というマテリアルそのものが産み出した想像力とその文化についての事実の集積とその論考が欲しかったのだ。プラトンやらクラインのツボなんぞ、正直どうでもええやん。ムスカ大佐が追い求めた「飛行石」のような熱き意思を……ラピュタの謎を……求めているものがまったく違うのだから、著者に文句言っても仕方ない。そんなもんはハンコックにでも頼め? でも、柳田の石神問答は読んでおいたほうがいいかもな、と思ったです。
読了
『考証 切支丹が来た島 女殉教者ジュリアをめぐって』(津田三郎著、現代書館)
古本。著者の著述の動機がよくわからないものの、流刑をめぐる風景は実感できた。岩波のゲド戦記のなかに、絶海の小さな孤島に島流しにされた王族の兄妹の話しがあり、その印象が強烈に残っていて、この本に惹きつけられた。ただ、それだけなんですが……
途中まで読んでる本
『だれが「本」を殺すのか 上・下』(佐野眞一著、新潮文庫)、『アヴァロン 灰色の貴婦人』(押井守著、MF文庫)、『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』(若桑みどり著、集英社→読みたいんだが、なんせ時間がぁ)
まだ読んでない本
『ゲド戦記外伝』(アーシュラ・K・ル・グイン、岩波書店)、『アナーキズム −名著でたどる日本思想入門』(浅羽通明著、ちくま新書)、『「戦間期」の思想家たち レヴィ=ストロース・ブルトン・バタイユ』(桜井哲夫著、平凡社新書)