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[ 7-現代近未来視聴覚研究 ] |
スタジオジブリの宮崎駿監督の次回作が発表されて、記事がネットから流れてきたのだけど……ひどい、ひどすぎる……「二度と吾朗みたいな子をつくらないために」と書かれていたからだ……なにごとかと思った。
よく読めば、「仕事仕事の毎日で子どもを放っておいた自身(宮崎駿監督自身)が悪かった」ということらしい。
「反省のためにまた仕事とはこれいかに? (スポニチだしな)そんなことより『ブラッカムの爆撃機』をやってくれたら映画館で10回見てもいい……」というツッコミは置いておいて、40歳にもなっても長男だなんだと紹介される吾朗氏の複雑な境遇を思うと、同情を禁じ得ない(まわりくどいな)。
親子の確執、「お家騒動」みたいなことで騒がれるのは、まるで伝統芸能の芸能記事だ。
(主人公の)宗介のモデルは宮崎監督の長男吾朗氏(40)。吾朗氏が昨年、「ゲド戦記」で映画監督デビューしたことを、宮崎監督は自分への反抗ととらえ、「こんなことになったのは吾朗が5歳の時、仕事ばかりで付き合っていなかったからだ。二度と吾朗みたいな子をつくらないために」と反省の気持ちを込めているという。
アニメの『ゲド戦記』は、ジブリへの期待が大きすぎたし、原作への思い入れが強かった分、自分のなかの失望が大きかった。
あとで気づくのだけど、それは誤った希望なのだ。
それは、原作が好きな、自分の問題であって、監督やプロデューサーの問題ではない。
彼らの作品、彼らの作品理解と、私のそれとは異なる。
それをいっしょにするからいけない。
紙と活字の原作のイメージは、刷部数分、存在する。
それぞれが、その世界を、大事にすればいい。
それぞれが、世の中に流布されたイメージに浸食されないように、守ればいい。
私は、守ることにした、というか、再建中だ(笑)。
Posted by gont at 2007年03月21日 21:51