生川からの武甲山登山道

真夏の秩父・武甲山(20250721)

生川からの武甲山登山道
生川からの武甲山登山道

平地は35℃、標高1300mの武甲山ならだいぶ涼しいはず、と思ったけれど、やはり登りは暑いのでした。

梅雨明けの三連休、一日目は平地の芝生の20㎞クロカンに出場してヨレヨレに、二日目は連休中日に設定された投票行動を抑制するような参院選の投票に行き、雨の降らない家庭菜園で草引き、収穫、水撒きしたり。その前にパートナーから提案、夏の山登りの前のテストとして、近場のどこかの山に登りたいと。合点承知。こうして翌、三日目も屋外で行動するのだった。

まずは登る山の決定、あれこれ準備する時間がない、となれば、秩父の武甲山、その信仰の山道と石灰岩採掘による東京の都市近代化の相剋とその痛みを実感する、大人の社会科見学登山、というのはどうだろう。先日、自分が行った生川の林道の終点ならよくわかっているし地図もある。自分は武甲山は2度登っているけれどパートナーは登ったことがない。
パートナーとは5月に横瀬駅から西北西の丸山を登ってから果樹園沿いの道を芦ヶ久保駅に下るハイキングをしているので、周辺の地図はなんとなく頭に入っているだろうし、安全だろう。

問題はアプローチだ。それで前回の生川大持沢・子持沢遡行と同様、芦ヶ久保駅前の観光案内所で電動アシスト付自転車を借りて生川の林道終点まで行きこれをデポ、そこから武甲山を往復して、帰りは生川沿いの道をまっすぐ横瀬まで降りて、武甲温泉で汗を流し、横瀬駅周辺の観光案内所に自転車を返却し、5分ほど歩いて横瀬駅から帰る、という計画になった。

【日 程】 2025年7月21日㈪(日帰り)
【山 域】 関東・秩父
【ルート】 秩父・生川からの武甲山往復
【メンバー】 ゴント+パートナー
【行 程】
0750 所沢駅
特急ラビューちちぶ
0843 芦ヶ久保駅(祝日特例で横瀬駅の前に停車した、無人改札)
0910 芦ヶ久保駅前の観光案内所で電動アシスト自転車を借りてスタート
1000 生川の林道最終地点に自転車をデポし、武甲山へ
最初は生川沿いの傾斜の急なコンクリートの坂道
沢から離れて、とてもよく整備された登りやすい登山道を登っていく
1230 2時間半で武甲山の頂上着。休止、昼食
神社のトイレのために荷揚げした5リットルの水を専用マンホールに放流する
1300 下山開始
1350 50分で自転車デポ地点に戻る。荷物を整理
1400 自転車に乗って生川沿いの道を横瀬に向かって下る。漕がなくていい、極めて快適
1430 横瀬駅近くの武甲温泉着。温泉で汗を流す
1530 武甲温泉から同じく横瀬駅近くの観光案内所に自転車で移動、自転車を返却し、徒歩で駅前に移動(5分)
1600 横瀬駅で、帰りの特急ラビューちちぶ号の指定席を得る(有人改札)

【概要】

芦ヶ久保駅前から生川の林道終点まで

国道から離れて生川沿いへ

  • 前回同様、芦ヶ久保駅前の観光案内所、あしがくぼサイクルステーション(横瀬町ブコーさん観光案内所)で電動アシスト付自転車を借りる。8時間、返却場所を横瀬駅前の観光案内所に指定、これにより一台につき3000円、身分証必要。
  • すぐに国道299号を渡り、右側の歩道をペースを落として横瀬駅方面へと下る。生川が合流してくるあたりで、右側の歩道はなくなり、左側の車道へと横断する、交通量も多く、ここが危ない。注意して渡り、国道299号の最初の分岐で左に折れる。拡大した国土地理院地図の道路を参考に左(南西)へと走り、石灰採掘工場が並ぶ生川沿いの道に合流する。
  • 電動アシストを「強」にして石灰採掘工場が並ぶ生川沿いの道を登っていく。電動アシストでも最後のほうは坂がきつく、アシストを「強」にしてギアをいちばん楽にしても、ギリギリという感じ。とはいえ健脚なら問題なし。バッテリーの急激な減りが気になるが往路含めて充分に足りる。
    武甲山の一の鳥居の駐車場を右に見送り、未舗装道を左から巻いて登っていき、再び舗装道となった傾斜の急な生川右岸を登り、橋を渡った左岸の登山道脇に自転車をデポ(標高600m地点)。

自転車デポ地点

生川沿いの武甲山の往復

信仰の登山道

  • 武甲山頂上までの登路は、登りやすいよう、最高レベルで整備されている。とはいえ、ひたすら登り一辺倒で、植林の杉林の樹林帯で展望も利かない。スマホの電波も武甲山頂上までは圏外。
  • 途中に横断する沢の、滝の下に、ペットボトルが積まれている。頂上の秩父武甲御嶽神社のトイレで使う水を歩荷してくれないか、というお願い。合点承知。とはいえ5リットル=5㎏のみね。
    秩父武甲御嶽神社のトイレの水1
    頂上の神社の裏で歩荷した水をマンホールに流し込む。
    秩父武甲御嶽神社のトイレの水2
    水を歩荷した人には、アブにまとわりつかれてもいっさい動じずにお祈りを続ける神社の神主さんと思われる方から、武甲山の専用シールがもらえる。
    武甲山の専用シール
  • 秩父市街地を望む武甲山の頂上は金網の塀に囲まれている。昼飯を食べている間にも、発破の衝撃音が足元から聞こえてくる。
    武甲山頂上
    秩父の市街地がよく見える。
    武甲山頂上からの秩父市街の展望
  • ゴロゴロと雷鳴が響きだしたので、速やかに下山する。自転車デポ地点まで50分で降りて来られた。

生川の林道終点から横瀬の武甲温泉へ

  • 武甲温泉までは生川沿いの緩い下り坂なので、自転車のペダルをほとんど漕がずに下れる。以前、横瀬駅までこの道を歩いて下ったことがある身としては、信じられないほど快適。わずか30分で国道299号に合流。自転車の返却ポイントである横瀬サイクルステーション(エリア898)を確認して通り過ぎ、少し坂を登って右折、数分で武甲温泉に着く。
    武甲温泉
    祝日で一人900円、なお併設の食堂は15:00-16:00の間は閉まっていた(2025年7月21日現在)。
  • 横瀬駅
    自転車をステーションに返却し、歩いて5分の横瀬駅前の食堂で打ち上げ。ただし、蕎麦やカレーといった食事メニューは15時で終了している(2025年7月21日現在)。
    特急で所沢駅まで行き、あとは西武池袋線で帰宅。