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珈琲カップの汚れがひどくなってきた。カップの外側や内側にある小さいスリ傷に茶渋が付きやすくなったらしい。洗いものをするスポンジが固く、洗い続けているうちに、傷が多くなったからだろう。そろそろ替え時かもしれない。
焼き物とはいえ、もとは粘土なんだから、傷がつくのはあたりまえなんだけど、気に入ったモノが使えなくなるのはなんとなく淋しい。
新しいカップはたいてい、吉祥寺(東京)で探すんだけど、いつも迷う。カップだけじゃない。気に入ったモノがなかなか見つからず、結局買わないで、使い慣れた道具を使い続けることが多い。普段は「なんでもいい派」なんだけれど、本気で探すとなると、要求仕様というか、こだわりがあまりにもありすぎて、それに見合った道具なんて見つからない。どうしても欲しければ、自分で作ってしまうしかないのだった。
山用の道具では、買ってきたピッケルの形が気に入らず、ピッケルのシャフトを切って短くしたり、ピックを熱して曲げたりと、鉄工所みたいなことまでやったことがある。氷への刺さりを良くしたかったからだ。
それだからこそ、本当に良い道具が見つかったら、とてもうれしい。できれば、複数用意しておいて、永久に使いたい。アインシュタインは気に入った背広を5着用意して、順番に着まわしていたという話があるんだけど(ユダヤ人の経済的なセンスを説明する時にこんな話が引用される)、そんなふうに、自分の気に入った道具を使い続けたい。
それでも、カップの傷を見ると、道具も、自分も、永遠ではないのだな、と思った。
Posted by gont at 2004年05月13日 04:04 | TrackBack