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年金問題、それは、自分の問題だ。政治家や政党の問題じゃない。あいつらのストリップショーなんぞどうでもいい。で、社会保険事務所に行って、年金を支払っているか、調べる方法について、イメージしてみる。
持っていくものは、年金手帳。もし、他人の年金支払い確認なら、該当者の署名捺印のある委任状(その事由も書いておく、たとえば仕事が忙しいから、とか)を持っていく。
事務所の年金相談のコーナーはすでに修羅場である。いや、巡回カーのない富士サファリパークである。あなたは番号票をもらい、相談内容を書き込む用紙に社会保険番号を書くことになる。前を見ると、窓口で未納がわかって荒れている男が担当者の首筋にかみつく風景に絶句するだろう。
自分の番になって窓口にたどりついても、歓迎されるわけがない。担当者は未払猛獣氏を死にものぐるいで払いのけたばかり、しかも毎日、毎時間、猛獣と戦い続けている、ネクタイを締めた猛獣使いなのだ。彼・彼女は、ギロリとあなたを睨むと、相談内容を書いた用紙をひったくり、端末を操作し、支払票をプリントアウトする。
この票が古代のパピルスか、と思うぐらいに、古風な仕様である。いや、紙が古風なのではない、その打ち出された情報のあり方が古い、ビルGが古代においてガレージで作った(らしい)MS-DOSのソフトで作ったデータベースから直接吐き出されたような数字の羅列なのである。国民年金と厚生年金は別の票になっているのだが、複雑な年金制度を一元化しようものなら、SEが10万人単位で過労死しそうなシロモノだ。
ロゼッタストーンのヒエログリフを読むシャンポリオンのように、数字の羅列をしばらくのあいだ凝視した担当者(首を負傷)は、あなたの状況について投げやりに答えてくれるだろう。
いや、投げやりはいけない、すぐに、説明を受けよう、質問につぐ質問だ。相談者は猛獣であらねばならぬ、ここは、真剣年金世代しゃべり場だ。いや、それこそが、担当者(頸椎骨折)の心の傷を癒すのだ。なぜなら、彼は本来、職業人であり、年金の支払い状況を最もよく知るその道のプロなのだ、プロ意識をくすぐって、マッサージをしてあげるべきだ。
担当者(頸動脈破裂)もまた、年金制度の被害者なのだ。なんでオレの首に噛みつくんだ、オレが悪いわけじゃない、制度が悪いんだ! 彼らの心の中までお見通しになる、愚痴、さらには人生とは何かまで話す担当者の目が潤んだら、もうあなたの勝ちだ。吉野屋よりも殺伐とした社会保険事務所で、担当者の首筋に好きなだけキス、ではなく、噛みつくといい。
*フィクションですが、実話も半分入ってます。
厚労省、年金保険料未納者への罰則を強化@日本経済新聞社Posted by gont at 2004年05月19日 21:31 | TrackBack