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2004年10月26日

新潟県中越地震と他の地震活動の関係について

[ 0-日々のFLAG ]

 新潟中越地震は、阪神淡路大震災と同様の直下型断層地震。それで「あっ!」と思ったのは、これらは新潟−神戸構造帯での地震だということだった。ググってみると、すでに同様の指摘をしている人がいた。

新潟の中越地震と阪神大震災はつながっていた

 新潟中越地方では、これまで、小さくて浅い地震がたびたび起こっていた。プレートの応力による歪みが貯まり、それが頻繁に解放されることで小さな地震が起こっていたと思う。
 2003年5月、宮城県沖地震があった。その時、ネットで調べて気になったことがある。宮城県沖地震の半日前に、新潟中越で地震があった。そのほか、関東で有感地震が起こる前に、新潟中越で地震が起こってること、この時、長野県南部では群発地震があったこと……。

● 2003/05/17 14:15 138.6E 37.2N H020 M3.1 新潟県中越地方  震度2 新潟県高柳町岡野町*
○ 2003/05/17 23:33 140.7E 35.7N H050 M5.1 千葉県北東部  震度4 千葉県佐原市佐原
○ 2003/05/17 23:46 140.7E 35.7N H050 M3.9 千葉県北東部  震度2 茨城県茨城鹿嶋市鉢形
○ 2003/05/17 23:49 140.7E 35.7N H050 M4.3 千葉県北東部  震度2 茨城県茨城鹿嶋市鉢形
○ 2003/05/22 03:32 135.8E 35.8N H000 M3.6 福井県沖  震度1 福井県敦賀市松栄町
○ 2003/05/22 14:25 139.9E 36.0N H040 M3.4 茨城県南部  震度1 栃木県宇都宮市明保野町
○ 2003/05/26 08:17 140.6E 36.7N H100 M4.0 茨城県北部  震度2 茨城県水戸市金町
● 2003/05/26 11:41 139.2E 37.6N H020 M3.6 新潟県中越地方  震度1 福島県西会津町野沢
★ 2003/05/26 18:24 141.8E 38.8N H060 M7.0 宮城県沖  震度6弱 岩手県大船渡市大船渡町


 確実な相関はなく、なんとも言えない現象だが、その時以来、新潟中越地方は、プレートの応力による歪みと解放に絡んで、アンテナのような役割を果たしているのではないか? などと思っていた。大地震の前の、その周囲での前駆的な地震活動や、内陸地震の「活性化」については、すでに学術的な裏付けもある。アンテナだけではなく、もし、特異点=トリガーだったら? と思ったこともある。小松左京の『日本沈没』ではないが……阪神淡路大震災と同じ構造帯上にあり、隠れた「新潟−神戸構造帯」の北の端が、太平洋側の大きな地震の予兆として現れるのではないか? と。もちろん、そんなことはありえない、科学的な証拠もない、単なる杞憂だ。

 そして今回、新潟中越で大きな被害地震が起こった。この地震が起こる前の、日本列島の地殻活動を見ると、

○ 2004/9/1 20:2 浅間山噴火(23日に中規模噴火)
○ 2004/9/5 19:7 奈良・和歌山で震度5弱(近畿中心に広い範囲で地震)
○ 2004/10/6 23:45 茨城県南部・埼玉県南部で震度5弱
○ 2004/10/20 18:03 長野県南部M3.4
○ 2004/10/22 01:12 長野県中部M3.1
○ 2004/10/22 04:39 長野県中部M4.6
● 2004/10/23 17:56 新潟県中越 M6.8 震度6強(小千谷市)

 周辺で少し大きな地震、関連しているような活動が起こってるように思える。
 この地震で、どのような応力が働いたかについては、以下を参照。

新潟県中越地震による周辺断層への影響(応力再分配) 産業技術総合研究所

 ある地点の歪みが解放されたということは、他の所に蓄積された歪みが連鎖的に解放される、ということもありうる(そのような単純なモデルでないことは承知の上で)。備えあれば憂いなし、自分の防災意識を高めて、地震が起こった時にどうするか、準備をきちんとしようと思った。

Posted by gont at 2004年10月26日 12:02 | TrackBack