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<<なぜか揺れるサイタマ(震度が大きいその理由) 京ぽんAH-K3001Vで地震予知?>> |
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前から気になっていたこと。一つの地震が、他の地域の地震と、どのような関係があるのか、を考えるためのヒントを探してみる。あるいは、将来的に起こると言われている大地震、これに先行して発生する長期的な地殻活動(地震含む)から、大地震に対する備えを考える、そのためのヒントを集めてみた。
内陸直下型地震を起こす歪みの蓄積は数千年単位で長いと言われ、また、大地震が起こった場合、近隣ですぐに同様な大地震が起こることは少ない、と言われている。ほんとうだろうか。今後、別の場所で大きな地震が起こる可能性はないのか。他の地域で起こりうる地震活動になんらかの影響を与えることはないのか。
そんなことを考えるためのヒント。
5-15. 地震活動及びGPSデータに基づく,日本列島下の広域応力場の形成メカニズムの研究
(東京大学地震研究所・広報)
「GPS観測網によって明らかにされた様に,歪速度が最も大きいのは,新潟神戸歪集中帯である」
……地殻の歪みが大きい「新潟-神戸の帯」の両端で、二つの内陸直下型地震が起こったという事実をどう考えるか。日本列島にどのような力が働いていて、その力の集中と解放がどのように行われているのか。今、現在の状況、将来は?
公開講義(1)プレートテクトニクスと日本列島付近の地震
瀬野 徹三
(東京大学地震研究所・広報)
「昨年の兵庫県南部地震は,南海トラフ巨大地震が近づいてきたということを意味しているとともに,最近の一連の日本海東縁の大地震が起きたために,オホーツクプレートが相対的に西へ押し出されて,東北日本と西南日本の押しあいが強まったことにもよるのでしょう.不思議なことに,フォッサマグナでの衝突は,西南日本に大きな影響を及ぼしているのですが,関東にはさほど影響を及ぼしていないようです.それは関東地方の活断層の少なさから推定されます(図18).なぜそうなるのかよくわかっていませんが,興味深い事実であることは間違いありません」
……まず最初に、日本列島が乗ってるプレートについての知見が、ここ10年ぐらいで大きく変わっていた、ということ。関東-東北-北海道が乗っているプレートは、北米プレートではなく、オホーツクプレート。プレート境界型の大地震が近づいてくると、プレート内部の内陸の直下型地震も増えてくるという考え方は賛同できる。
2000 年度地震研究所公開講義(1)元禄16年(1703年)の関東震災
地震火山災害部門 都司嘉宣
(東京大学地震研究所・広報)
「大正関東震災の8年後,1931年に西埼玉地震が起き,さらに本震後15年を経過した1938年には福島 県沖に数度の小津波を伴ったやや規模の大きな地震 が群発しました.器械観測による中規模の地震の推 移を調べても,大正関東震災ののち,地震活動の盛 んな場所は,関東地方南部から埼玉・茨城・福島県 沖と次第に北上していったようすが読みとれます. 元禄地震の場合も,元禄地震のあと数年して水戸 で震度4から5とみられる地震が頻発し,さらに27 年を経た享保15年10月1日(1730年11月10日)に 那珂湊港に小津波をもたらした茨城県沖の地震が発 生しているのも同じような経過と考えることができ るでしょう.」
……地震活動の活発な地域の移動(この場合は関東大震災後の地震)についての興味深い知見。
Posted by gont at 2004年10月28日 03:06
参考:新潟県周辺の断層帯
(地震調査研究推進本部@文部科学省)2004年10月23日新潟県中越地震*の評価
(地震調査研究推進本部@文部科学省)
「今回の活動域周辺には、余震分布と平行に分布する活断層が複数存在する。今回の活動とこれらの活断層との対応は不明であるが(略)」