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<<プレカリアート(無安定階級・疎外者層) 城峰山ヒルクライム、将門と困民党>> |
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東久留米の公民館まで自転車に乗っていく。
秩父事件、というより、自分にとっては、秩父困民党、のほうが記憶にある。『秩父困民党群像』をずいぶん前に読んだことがあったので。田中正造と足尾鉱毒事件についても高校生の時に本を読んだ。自分は山が好きだったので、関東の山に関係する本を片っ端から当たっていったのだ、そのなかに、秩父事件や足尾鉱毒事件があった。
時代は明治、1884年11月1日。大日本帝国憲法発布の5年前。
「当時、明治政府は中央集権、軍備増強を急ぎ、デフレ、増税策を推進した。世界的不況による生糸価格の暴落と相まって養蚕農民たちは困窮していた。そこに付け込み極端な高利をむさぼる高利貸しによって多くの農民たちが身代限り(現代で言う破産)となり田畑を取り上げられた。農民たちは各地で闘いを起こした。中でもこの秩父の闘いは自由民権運動と結び合い、政府打倒を視野に入れた点において江戸時代に繰り広げられた一揆とは明らかに一線を画してた。「圧政を変じて良政を改め、自由の世界として人民を安楽ならしむべし」(田中千弥「秩父暴動雑録」より)。彼らは、家族たちのために、苛政に痛めつけられる仲間たちのために、巨大な権力に対して自らの命をかけて立ち上がった。」(映画パンフレットより)
映画の冒頭から市民運動系の匂いがしすぎて、なんだかなー、という気になった。それでも、手弁当で集まったエキストラ千人(動員かけられた?)が、山寺に集まり、山道を駆け抜け、川を渡渉するモブシーンは圧倒的。
残念なことが一つ。映画を見に来た人たちの多くが白髪だったこと。若い人は興味ないのね、秩父事件なんて……まさに歴史教育が必要だよねぇ……あ、東京都内で天朝様に逆らう暴動の歴史を教育しちゃだめか(笑)。あ、最近は埼玉もそうか(笑)。
個人的には、困民軍が奔走した山道を同じように走ってみたい。人殺しはしたくないが、トレイルランはやりたい。
と思ったら、こんな本あるんだ。『峠の廃道―秩父困民党紀行』
『秩父困民党群像』の著者と同じじゃないか。ぜひ買わなければ。
同じことを考えてる人、実際に実行した人、けっこういるんじゃないかな。今度調べてみよう。