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2006年07月16日

気象予報で降水確率5%未満=0%?

[ 0-日々のFLAG ]

 ラジオの「子ども電話相談室」で子どもが気象予報士の森田さんに質問した気象予報に関する疑問。

 答えは「便利だから」「数パーセントの予報は無意味だから」「人間の都合」。
 「わかったかなー、またねー」「ありがとうございました……」。
 この質問をした子どもは、納得いかないような、不満足そうな声を発しながらうまくはぐらかされて、丸め込まれて電話を切った。

 「わかっていないのにわからせてやった」という「大人の都合=予定調和」がよく観察された。

 ちなみに日曜朝からラジオなんて聴いているのは、仕事やってるからだ、これはこれで大人の都合。

参考:気象庁>予報の名称

 子どもの質問は「なぜ予報が数パーセントの確率で表現できないのか、どうして細かい表現をすることを放棄するのか、だったら始めから確率的な表現をすること自体が意味ないじゃん、どうして気象予報は確実に当たらないのか、世の中のことを人間はどの程度わかっているのか」という本質を突いているのであって、大人の答えとしては「まだ研究が足りない、まだ人間は自然を理解していない、だからもっと研究しよう、君も研究してくれ、そして、天気予報がバッチリ当たるようにしてくれ」というべきじゃなかろーか、と思った。
 子どもは内心「なーんだ、すっごくいい加減じゃん」と思っただろう、だって、あまりに非科学的な態度だよ、現象を観察して正確に記述しよう、表現しようという努力を放棄しているじゃないか。そこから、隠された法則が明かになり、その法則を利用して、予報が可能になってくるはずだ。
 細かい表現が人間にとって無意味であるにしても……要は、自然の摂理への美学的な態度の問題だと思う。
 「なぜだ?」と問うて「なぜ?と問うな」、あるいは「王様は裸だ!」と言ってるのに、実際に裸の王様を指して「王様は裸ではない」と言う大人に対して、「ぜんぜんわかりません」「……(納得できないから沈黙)」という子どもの態度で挑むことこそ、大人が子どもに学ぶべきことだし、正しい科学的懐疑の態度だな、と思う。

 ……って時に朝からいきなり局地的な雨、洗濯物をあわてて取り込む。局地的で確実な予報は難しい。「東京アメッシュ」で、西から沸き立ってくる熱雷雲の動きから自分で判断するのがいちばん正確かもしれない。

Posted by gont at 2006年07月16日 10:36