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忙しいとか言いながら、知り合いに宛てたメールを改稿してコピペ。
核実験の報を上京時に知った友人は「東京は危険だ」と瞬時に思ったそうです。
その友人宛てに送ったメールです。
[追記2006年11月1日]
六カ国協議に復帰予定として、
北朝鮮-米との二国間協議、中国を含めた三国間協議が行われた。
米の、中間選挙に向けたサービスだ。
この間、追加の核実験は行われていない。
大国の政治の「奇妙な道具」として、自らの利用価値を知っている北朝鮮は、
中国とも米とも裏で取引をしながら、
たまに危機を煽りながら、何も解決するつもりなどないのだ。
六カ国協議への復帰は長引き、その間に緊張もあるだろうが、
結局、何も進展することはない。常に元に戻るように設定されている。
この馬鹿らしい構図は平和といえるかどうか。
ただ、北朝鮮内では、人間が、次々に死んでいるという事実だけが積み重なる。
そして、国家体制の緩慢な死が進められるのだろう。
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[2006年10月13日]
送ったのは10月11日、
10月13日、改稿してあります。
#部分は、後から自分のツッコミです。
長いので、眉に唾をつけて適当に読んでください。
なお、憶測や電波系陰謀論というのは、趣味としては好きですが、
現実としてそれをもとに行動するということはありませんです。
また、以下は推測にすぎません、あとはご自身で、自己責任で判断してください。
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At 2006.10.10, P wrote:
>昨日は東京で核実験の報を。
>「ここは危険だ」
走って帰ってきたら核実験ですかそうですか・・・まだ頭がぼんやりしてますし、
仕事モードで暴走気味なんですが、考えないわけにもいかないので
いろいろと考えてみました。
今秋・今冬のミサイル予報、2006年10月最初の核実験版、です。
長いので、眉に唾をつけて適当に読んでください。
しばらく核実験やミサイル発射は続くでしょう。ミサイルは北朝鮮領海内にしか落としません。
#06.10.13
北朝鮮はこれ以上核実験を行わず、水面下の交渉だけでいく可能性もあるでしょうが、経済制裁が続けば、やらざるをえなくなり、このあたりのさじ加減は難しいことでしょう。
#
北朝鮮の目的ははっきりとしていて、「金正日体制の護持と国際的承認をアメリカとの直接対話によって保障させること」にありますから、それが現実になるまでは、妥協せず、何度でも繰り返しパフォーマンスを行うでしょう。まだペイロードに核を搭載できるほど小型化もできていない、爆縮も不完全なようだし、開発を急ぎ、実験も行われるでしょう。
#06.10.13
核実験はインド・パキスタン並の成功には至っておらず失敗だったという報道が多くなってきました。
しかし脅威は減じていないのは事実でしょう。
国際社会は核実験を失敗にしておくことで、北朝鮮にも、国際社会側にも逃げ道を確保しているように見えます。
#
ミサイルを外国に撃ち込むことはまだありえないでしょう。あるとしたら、体制の崩壊が決定的となり「死なばもろとも」の状態のときです。核は攻撃のために使うのではなく、防御と抑止のために使うハリボテというのが、一般的な核武装の意味だからです。
北朝鮮は核というワイルドカードで、マネーロンダリングや独裁体制という「犯罪」でさえも、国際社会のなかで認知させようとしているわけです。そのカードは、使い切ってしまえば、それでおしまいです。なぜなら、ほんとうに撃ってしまえば戦争ですから、武力行使を北朝鮮が最初に行う直前に、あるいはその瞬間に、米軍が動きます。朝鮮半島北部の主要基地、都市はすべて破壊されるからです。北朝鮮側も、核の扱いについて先制攻撃はしないと、妙にしおらしいことを表明しています。これは核兵器を持つ国家の最低限のルールは守ってやるから認めろ、という横柄なサインです。
北朝鮮からの先制攻撃は悪いのシナリオの一つです。もう一つの悪いシナリオは、アメリカの先制攻撃ですが、崩壊する北朝鮮が本当に撃ってこないかぎり、アメリカのほうから攻撃をするということもない、というのが一般的な見方です。
理由その1
・イラク、イランの中東問題で手一杯です。三正面作戦なんていくらアメリカでもできません。米軍は韓国から引き揚げを開始している最中なのです。やる気が少しあるのは、B-2爆撃機の限定空爆かトライデント潜水艦のミサイル攻撃だけです。
理由その2
・北朝鮮には資源がないし、土地を奪っても何のメリットもない。
理由その3
・今はまだ中国と決定的な衝突になる火種を作りたくない
理由その4
半島全部、中国、日本を巻き込みますので、国際的な金融不安、株価暴落が連鎖的に起こり世界的な経済パニックが起こります。アメリカ国債を大量に保有しアメリカの経済を支えている面さえある日本が経済的に疲弊した場合、アメリカも大打撃を受けますから、アメリカとしても、武力行使だけは避けたいと思っています。
こんな感じでアメリカは静観し、この問題はアメリカが解決すべき問題じゃない、国際社会全体が解決すべき問題だ、と逃げます。
一方、国際社会すなわち安保理において、武力行使のオプションを潜ませた制裁決議が通りそうですね。しかし、これは表向き物騒な話しを出して「やるときはやるぞ」というポーズだけ見せて、北朝鮮に圧力をかけ、同様な核武装をしようとする小国への脅しといえるでしょう。制裁の中身、メインは「経済制裁」です。
北朝鮮にとって、マカオのドル札マネーロンダリング阻止が相当痛かったようで、今回の核実験の直接の動機は、「マカオ止めたな! 実験してやる!」でしたし、「経済制裁を止めれば六カ国協議復帰するぜ」でした。これを上まわる経済制裁を行われることになると、北朝鮮は、困窮の極みに陥ることになります。
今冬行われるこうした「兵糧攻め作戦」、どちらが堪え忍ぶことができるか、それが勝敗の分かれ目になるでしょう。
北朝鮮は実験やミサイル発射を繰り返して脅し、国際社会は兵糧攻め。
国際社会が勝利するとしたら。
北朝鮮が先に疲弊して、六カ国協議に応じるというシナリオです(アメリカも譲歩して、二国間協議かもしれません)。核武装はしない、核は放棄する等の国際的な取り決めを遵守する、という方向で決着するのが、国際社会側の最終目的です。そのかわり、金正日体制については、人権上問題のない体制としてなら容認するという取引になるでしょう。
しかし、そこで不測の事態も起こり得ます。金正日体制の転覆を狙う軍部クーデターが起こる可能性もありますし(その場合は、核をちらつかせて南進するので、半島内戦状態で、中国や露西亜も介入し、極めて危険ではあります。北朝鮮軍が掃討されるにせよ、山岳地帯でのゲリラ戦が十年ぐらいは続くかもしれません)、協議中は緊張状態が続くでしょう。
北朝鮮側の勝利も短期的にはあるかもしれません。
というのは、北朝鮮は、「兵糧攻め作戦」を想定して敢えて実験を行ったからです。そのぐらいの覚悟はできている、つまり、死ぬのを覚悟して仕掛けている、ということです。「北朝鮮が崩壊すれば、(核を使っても使わなくても)世界中がパニックに陥るぞ」という脅しを利用して、食糧も調達して、生き延びようとする。そして、目的を達成するまで、小さなカードを何度でも切ってくるでしょう。期間は、共和党ブッシュ政権が終わるまで、です。そうすれば対話路線へとシフト可能になるかもしれない、北朝鮮はそう考えて、持久戦のつもりで戦術を練っていると思われます。
この間、特に危険だと思えるのは、テロ攻撃です。北朝鮮の諜報・工作活動員は世界中にいますし、反米のネットワークを介して、テロが活発になることも考えられます。そうなると、火もとである極東に一時的に軸足を移すか、早期に話し合いで解決するしかない、という結論になります。アメリカがユダヤ人のイスラエルのある中東から離れることはありませんので、話し合いで解決、つまり、北朝鮮の勝利だ、ということです。
日本においても北朝鮮絡みの工作員のテロは準備されているのだろうと思います。しかし、それが起これば、資金源である日本経済が混乱するので自分たちの首を絞めることになりかねないので、そのようなオプションは最終的なものです。日本がアメリカにモノ申すことは難しいので、日本をテコにアメリカを動かす作戦はなく、もっぱら、経済封鎖を解くための脅し作戦かと思います。
北朝鮮にも勝機はあるように思えますが、最終的には、国際社会は北朝鮮の勝利を認めることはできない、と結論は出ています。北朝鮮が核の脅しで国際社会に認められたとなれば、他の弱小国が核武装へと急速に走り出してしまうことになります。核拡散です。核さえ持っていれば、大国の横暴に隷属しなくて済む! だからです。しかも、核がテログループに流れたら、世界はまさに恐怖に支配されます。冷戦の核の恐怖を超えた恐怖に支配された世紀になってしまいます。そういうわけで、国際社会としては、なんとしてでも北朝鮮に核を放棄させるために、動くことでしょう。
北朝鮮に核を放棄させることができるのは、中国とアメリカです。
中国も最近はオリンピックもあれば経済も大きくなり、国際社会の一員としてやっていかないとマズイと思っておりますので、北朝鮮から離れようとしていますが、国際社会からの中国への要求のハードルはもう少し高いものとなります。「中国は北朝鮮問題に匙を投げないで解決してくれ、さもなければ……」ということです。中国が仲介し、アメリカが譲歩し、北朝鮮の要求を一部呑むかたちで、協議にも応じる、というところに落ち着く、というのが落としどころとしては大人です。
アメリカは若干の譲歩を余儀なくされますが、少なくとも、国際社会と協調してうまくまとめた、という評価には繋がります。アメリカが強硬で応じずに決裂した場合、戦争状態に陥る可能性が高いので、その場合は、すべてが失敗、ということになりかねません。
中国とアメリカの動き次第で決まるでしょう。
では、東京にミサイルが飛んでくる日はあるのか、その条件を考えてみます。
制裁が続き、アメリカが譲歩せず、かつ、中国が仲介せず、北朝鮮の今までと違った示威行動としての核実験(どのようなものかはわかりませんが、最終カード)があったとき、これが戦争のサイン、すなわち、東京にも飛んでくる可能性がある、となるでしょう。
可能性としては、兵糧攻めがいいかげん進んだ頃ですから、厳しい冬を越えてもはや限界に近いと感じる、2007年3月ぐらいじゃないでしょうか。
核は積んでないでしょう。また精度が悪いので、どこに落ちるかわかりません。そして、撃たれたら最後、米による北朝鮮空爆、日本は半島戦争の混乱に巻き込まれ、経済は大きく落ち込み、大変な目に遭うでしょう。もしかしたら、戦後からやり直すことになるかも。
次に、ほんとうに戦争が起こる可能性はあるのか、を考えてみます。
アメリカからの先制攻撃がない理由その1、でも書きましたが、韓国から米軍が引き揚げている理由は、北朝鮮崩壊と暴発、半島戦争が近いことを匂わせます。アメリカにとっては、これ以上、陸戦で米軍兵士を失えば、政権は維持できないからです。さらに、安部首相の訪中・訪韓のタイミングが良すぎます。これは、戦時下における何らかの取り決めをしてきたと見たほうがいいでしょう。そうでなければ、あれだけ極東強硬派・ナショナリストの安部氏が訪中・訪韓して村山談話を踏襲するなどと表明するはずがないからです。北朝鮮の核実験の日程も最初から知らされていて、すべての同期をとって行動している(じつは金正日さえ、こうした動きに同期して悪役としての役割を果たしているかもしれない)、と考えたほうがいいでしょう。いくつかのサインは出ているとは思うのですが、切迫してきているのは事実のようです。
その逆のサインもあります、今のところ米軍艦船がほとんど動いていない、ブッシュもラムズフェルドもチェイニーもライスも、やりたくないなぁ、だからです。どうしてもやるの? 極東めんどうだなぁ、でも、やるならやるよ、って感じですね。
直近の株価や外資の動きを見れば、戦争が今すぐ起こるとはとても思えません。そういう情報は市場に敏感に表れるでしょう。
また、今回、北朝鮮は、実験に関して、なんら要求を出してきていません。ただ実験をやった、しかも軍ではなく、科学院とかいうところでやった、という発表に留めています。国際社会の制裁があっても、韓国や中国から極秘裏に食糧さえ調達できるならば、国際社会からの要求は無視して、ただ実験を繰り返すのみで、まったく進展せずにそのまま数年過ぎることもあるでしょう。黙っていた中国が強力に介入して、金正日体制を崩壊させる(暗殺)ということもありうるでしょう。アメリカがやる可能性もあります。また、核実験が何度やっても成功せず、ミサイルもまともに飛ばず、外部へ出ることなく北朝鮮が自壊することもあるでしょう。
ただ、もし、長距離弾道核ミサイルが完成したら(米に届くテポドンX)、もはや誰も手出しはできないわけですから、核実験の推移を見つつ、成功が続くようであれば、米が重い腰を上げて叩き、中露日もこれを支援せざるを得ないでしょう。
では、日本はどうするのか。
今回、アメリカから日本に、新たな課題が突きつけられている可能性があります。
極東の軍事バランスが崩れるのを防ぐために、米軍の代わりに、自衛隊がフロントに出される、ということです。残念ながら、能動的ではなく、受動的にアメリカに動かされます。米軍でやる気が少しあるのは、B-2爆撃機やトライデント潜水艦だと書きましたが、ようするに最先端の飛び道具しか出さない。戦争できない日本の法を早急にどのように変えていくか、アメリカの課題はそこにあるでしょう。それは兵器を売るためのビジネスでもあるのです。
北朝鮮を温存させて日本に兵器を売り、今度は少し戦争状態に陥らせて日本を脅して法改正させて、最終的には自衛隊を軍として半島に展開させる、そんなシナリオかもしれません。実際に隣国で戦争が起こってしまったら、その恐怖感から、あらゆる法解釈のオプションが出てくるでしょうし、国民にも同調圧力が生まれ、今まで通らなかったことが瞬時に通り、アメリカからの要求はさらに強くなるでしょう。
なぜ自衛隊が出なければならないのか。韓国軍は地続きの国境で同民族と戦うことになり大変な混乱となります、当然ながらアメリカのコントロールは効かない。かといって、中国軍やロシア軍が半島に出てもらうわけにはいかない。北朝鮮の歴史を考えれば、北朝鮮のためにたくさんの兵士の血を流した中国は北朝鮮を叩くのはためらわれるでしょう。ロシアは相変わらず不気味です。
#06.10.13
MDの早期配備、テロ特措法延長・恒久化、その他自衛隊の動きを縛っていた法の改正が矢継ぎ早で行われています。
また10月16日以降、米のライス国務長官が訪日するそうです。
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安倍政権はどのようにこの難局を乗り切るでしょうか。法改正・戦争反対運動のなかでいくつかの法案を通した後に交代になるとしたら、次は麻生ローゼン閣下でしょうか。
というわけで、きな臭い話しでした。ではでは。
#06.10.13
北朝鮮の核実験が大変な事態だということに(つまり冷戦の崩壊と同程度に)気付いていない政治家もたくさんいるようですが。日本ではすでに核武装論なども出てきて、安倍首相は即座に非核三原則を謳い直しました。誰に向かって言ったかというと、これはアメリカですね。MDは予約しましたから必ず買いますから、と。拉致被害者救出のために金正日政権を倒すという方向で、法改正、戦争できる国にしていくしかないでしょう。拉致被害者救出は必要だと思います。でも半島で戦争はして欲しくない。
法改正反対、戦争反対運動はどの程度の規模になるかわかりませんが、しかし、政府案に抗しきれない部分もあるでしょう。今までなら中国や韓国では日本の法改正の動きへの反対運動が起こったでしょうが、もしかしたら今回は、さまざまな理由で反対しないかもしれません。米軍の支配下にある管理された日本軍であれば許すという方向で手打ちする可能性もあります。もともと反日のスタンスというのは国内の不満のガス抜き装置で国内求心力を高める第三項排除=スケープゴートですから、不満の投射先を北朝鮮にした場合は、反日は薄れます。そうなると、日本国内での反日のスタンス(基本的に親中反日のレフトな陣営)にはエネルギーが備給されにくく、反対運動もあまり盛り上がらない可能性もあります。
今後大きくなっていく運動とその対立の軸というのは、「日本独自核武装論・独立独歩の日本」VS「米の核の傘の下にある日米安保の日本」です。
安倍政権は「戦争のできる国」または「アメリカ都合で代理戦争を引き受ける国」へと変貌させていこうとしますが、それには困難が伴うでしょう。安倍政権はそうした役割をこなしたあとは、倒れる可能性があります。さすがに憲法改正は難しいでしょうから、法の強引な解釈のなかでやっていくでしょう。安倍氏は、現況の法の枠内でも、北朝鮮のピンポイント攻撃は可能だし、限定核さえ使用可能だと言ってますから。ただし、北朝鮮からほんとうにミサイルが飛んで来てしまったら、そのときは何もかもが変わってしまうでしょう。
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