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ゴントの書類綴
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前の会社の元同僚が本を出すので、お手伝いする。思ったより時間がかかってしまった。
(本が出たら、このブログでも紹介します)
水道橋で納品して、お昼をごちそうしてもらい、飯田橋まで歩いていく。
しだれ桜は五分咲ぐらい。
飯田橋でウェブのお仕事で話をしておいたほうがいいと思ったので電話するも担当さんが不在、
飯田橋書店で新書『千年、働いてきました』を買う。お、おもしろいじゃん!
[追記]
……
あともう少しで終了点なのに……
岩登りでは、そのワンポイントが超えられなければ敗退、下降になると、
岩登りの先輩が言っていたのを思い出す。
一動作が決まるかどうか、一つの手がかり、指が1本かかるかかからないか。
猛吹雪の岩壁でアイゼンの前歯一本が0.5mmの岩角にひっかかるかどうか。
それが成功と失敗を分ける。そして生死をも。
……
今回の仕事は有料で短いハシゴを降ろしてもらえば突破できる類のものだ。
ほんとにあと少しだった。よくそこまでやったなぁ、と思う。
そこまで来てるならば、自力で最新の道具そろえて自分で練習して突破すりゃいいじゃん、
と思うのだけど、金も時間も有限だ。
友人の頼みは無碍に断れない(毎回は無理だぜ)。
……
小さなオーバーハングにピトン連打して人工で越えてルートを拓いて突破する。
夕方から夜間までヘッデン点けて。日本でおなじみの「サービス残業」だ。
だって、明日には嵐が来るかもしれないもの、今日のうちに、終了点でビバーグしたほうがいい。
ルート工作終了。あとはユマールでも使って自力で登ってくれ。
私の役目はここまで。懸垂して道具を回収して、別ルートを探る。
……
出版というのは、著者にとっても版元にとっても、「冒険」「賭け」。
印刷製本が終われば一安心というわけでもないだろう。
終了点の先は安全地帯ではなく、稜線に上がったら雷雨ということもある。
麓から双眼鏡で見ても、実際に行ってみなければわからない、
登った結果は、賭けの配当が得られる(であろう)人間たちが受け取ればいいことだと思う。
今回、自分が受け取るのは「ハングを越えた」という経験と、
ウラオモテのない人間、ウラオモテのない世界がいいな、という思いだ。
著作物の内容自体が、そういうものだ。
ゆえに、ウラやオモテのないネット、インサイドやアウトサイドのないネットで、
フリーな立場でブログを綴ることにします(ブログ用サーバ引っ越し中)。