Nickel and Dimension、鋼の鈍色の次元

 NHK特集でワープア3をやってましたが、2008年は一斉値上げで、厳しくなりそうです。
 時代の曲がり角というか、政治的にも経済的にも大きな変化の局面に来てるようです。
 私のような個人自営業者は時代の変化の波を真っ先に被る可能性もあります。それでも、ある種の「次元」に生存圏を確保できる、と思ってやっているわけですね。
 東洋経済さんの本に『ニッケル・アンド・ダイムド』なんて本がありまして、とるにたらないニッケル(5セント硬貨)とダイム(10セント硬貨)で苦しむような生活、すなわち貧困の苦しみを示しております。
 日本でもおそらく、米や韓国に近づいていくのは間違いないわけで、安穏とはしていられません。

 個人自営の場合は、常に臨戦態勢なわけですが、最近思うのは「簡単だしやっておいてよ」「はい、やっときます」なんて安請け合いしてますと、一日中、時給0円で働くことになり、ご飯が食べられないわけですね >< というか、タダでやらせようってのは、ようするに、あんたの仕事は無価値だ、って言ってるようなもんですし(^^ゞ 、そのような評価を受けないようにしたいものだと思いました。ちなみに、タダ仕事で支えられた組織なり企業なんてのは、グローバルな悪徳に飲まれる泡沫でしかない。  ウェブでもDTPでもそうなんですけど、簡単な(と、外からは見えるような)仕事は海外にアウトソーシングする時代になっていくでしょうし、生産性の高い仕事を請けられるようにしていかないといけません。そのためには勉強もしていく必要がありますが、その時間さえ奪われるようになったところで、この個人自営の仕事は終わりだと思います。走りながら食べる、食べながら走る、しかも新しい走りを開発するための時間は確保する必要がある。なので、請けないものは請けない、タダ働きすることより、学ばなければ、と切に思います。  とはいえ、日々の糧のために1円は笑えないわけですよ。どこぞの大臣なりが「最後の1円まで」とか言ってますが、空虚な言葉に1円のほうが爆笑しているでしょう。5円にはご縁があるように、ニッケルにはニッケルなりの鋼の鈍色の次元というものが存在し、紙切れの約束よりも大切にしていきたいと思います。そう思う方には、身を削っていい仕事を届けますよ。