ハセツネ2010

完走しました。
記録更新はならず。
いくつか作戦のミスがありました。
とはいえトレーニングの効果も実感しました。
関係各方面、ありがとうございました。

練習の効果もあって、昨年の登り苦しみからは解放された点はよかったです。
タイムとしては、日の出山から金比羅尾根の下りをほとんど歩き、何度か膝を抱えて座り込むという状態になり、大幅に遅延。結果はご覧の通り、ははは。

タイムはこんな感じでした。
*過去のリザルトは、某サイトで検索して取得。URLどこだったか失念…

レース 1CP 区間 2CP 区間 3CP 区間 Goal
順位 時間 順位 時間 順位 時間 順位 時間 順位 時間 順位 時間 順位 時間
18回(2010) 669 04:22:50 04:54:26 618 09:17:16 03:43:42 478 13:00:02 02:33:43 510 15:33:45
17回(2009) 647 04:06:00 993 05:01:21 794 09:07:21 642 04:09:16 696 13:16:37 359 01:46:28 627 15:03:05
16回(2008) 992 04:50:24 1237 05:41:33 1143 10:31:57 719 04:25:01 956 14:56:58 466 01:55:20 860 16:52:18
14回(2006) 355 03:56:30 404 04:24:48 366 08:21:18 392 04:08:52 341 12:30:10 716 02:20:07 359 14:50:17
13回(2005) 960 05:45:03 578 05:51:00 737 11:36:03 682 05:20:30 640 16:56:33 367 02:12:43 616 19:09:16
12回(2004) 415 04:31:20 490 05:39:04 450 10:10:24 442 05:14:19 410 15:24:43 641 02:47:01 427 18:11:44

実際のところ、日の出山では「これで最後まで走り切ることができれば更新できる」と思ってたんですよ。大岳山から下り降りて、林道になった瞬間に加速装置に点火して、カッ飛んで坂道も走り上がってきたんで、前半の遅れを完全に取り戻した! と。

えー、昨年もそんなことを考えてましたよね、ワタシ。

甘い!(^_^;

コレ見ると、記録更新には全般的に難しかったかな、という気もしますが、全体のペース配分と食糧・装備含めた作戦の失敗、ということでしょうか。

結論としては、トレーニングも大切だけど、事前によく考えて走りましょう、ということでした(^_^;

[問題点、次回への反省]

□食糧不足。ジェル8(1はスタート時に摂取)+ミニパン2個+飴10個では足りなかった。ジェルは途中で半分ずつ舐めてもたせたけれど、なんとも心細い。足に力も入らない。少なくするのはいいことだと思うけど、あともう少し、必要だった。
□水不足。第2CP月夜見まで2リットルで足りたけれど、そこで補給した水が1.2リットルでは足りず、日の出山頂上で枯渇! これで疲労と空腹も重なり、まったく走れなくなってしまった。今回の敗因の主原因。
□ライト。ヘッドランプとハンドランプの光量不足。今回、新しいライトを使ったのだけど、LEDの照度が低く、霧のなかでは地面の凹凸がはっきりとらえられず、突っ込むことができなかった。よく見えないことで、足を出して滑って転んだところが何カ所も出た。晴ならば、明るすぎるより、暗めのほうがいいのだけど、これは要検討。
□シューズ。もう古くて靴底のブロックパターンがすり減ってグリップが効いていない。特に横滑りが顕著で、ナナメの泥の斜面はまったくダメだった。また、下りで足先が靴の中で当たってしまって痛い。ツメがまたしても……。この靴は気に入っているし、合う靴を見つけるのは大変だけど、買い直し。
□飴。一袋ずつ包みに入れてあると取り出しにくいので、まとめて袋に入れたら、全部くっついてとれないじゃないですか(^_^; なんか粉でもまぶしておくべきだった。
□作戦ミス。ペース配分で失敗。長尾平までの林道走りは毎年、スピードアップしていて(だからもっと食糧と水が必要だったのだけど)、それ自体は歓迎してるのだけど、問題は、日の出山の登りだった。あのなが〜〜い階段の登り(後々のために書いておくけど、思ったよりずっと長い、時間がかかるし、疲弊する)も追い込んで登ってしまったこと。これで完全に身体と足が「終わってしまった」。食糧も水もないのだから、回復しようがないのだけど、自分は金比羅尾根を辛抱強くタラタラ走っていけば、次第に回復して、またスピードが出せると思っていた。結果は逆。足が止まり、その場で座り込んでしまった。呼吸が苦しく、目眩がし、吐き気までした。命の危険は感じなかったけど、あのような状態になるのは山屋さんの感覚では遭難一歩手前で、やってはいけないことだった。マラソンのレースとしても、途中で急にペースを上げてしまえば、潰れてしまう。その意味でも、もっと慎重に、レースの区間区間のペース配分を考えておくべきだった。
□作戦について全般的に言えること。タイムや給食タイミングなど、チェック表を用意してなかった。この時点で、詳細計画ができてなかったともいえる。まだやる気なら、そこまでちゃんとやるべき。
□前日、寝不足。とはいえ、被害は最小限で済んだ。

[よかった点]

□晴れて気温が上がったので、スタート直前にタイツを脱いで、短パンに替えた。その短パンも、前の部分はランパンのようにたくしあげてピンで止めた。これは大正解だった。短パンのいいところは、登り坂の時に腿に手をついて体を支える動作をするときに、滑らない、ということ。この登り方をすると、体を鉛直に保つことができ、重心が崩れずに疲労を軽減することができる。ストックと同じ効果になる。
□塩タブレット(アートスポーツで売っていたもの。足の痙攣を防ぐことができた)
□靴の中敷き(スーパーフィート。同上。今履いてる靴はソールが柔らかいので必須)
□靴下二重。足の痛みが最小限。
□雨対策。第2CP浅間峠を過ぎて、雨が降ってきた。自分はポンチョタイプの雨具の上を着て、雨に直接当たることを防いだ。強い人は今回の雨は問題ないだろうし、むしろ涼しくてよいのかもしれないけど、普通の人(?)は山の雨には当たらないほうがいいと思う。

[記録詳細]

こちらに書きました。

[ハセツネ前夜のメモ(そのまんま掲載)]

前日。
雨が降っている。
ほぼ、やれることはやれたと思う。
やれなかったこともいくつかあるけれど、ひどく後悔するほどでもないから、気持ちとしては晴れやかだ。
あまり緊張もしていない。
今日は早く寝て、ゆっくり休もうと思う。

レース後のレポートのためのメモ。
□仕事でプログラムの改修があり、朝までの作業。レース前の二週間、寝不足になってしまった。注意
□前週の日曜、武蔵五日市駅から浅間峠までを走る。負荷がかかりすぎるかと思ったが、すばやく湿布をしてリカバリ。もう少し弱い刺激のほうがよかったかもしれないが、最終のチェックとしては最良の練習だったと思う。Kさんに感謝。
□ジェルの食糧と、靴の中敷き(スーパーフィート)は1週間以上まえに池袋のアートスポーツで購入しておいた。必要な食糧と装備は、気の付いたときに早めに購入しておいたほうがいい。
□前回、荷物が重くなった反省から、今回の食糧はジェル7本(一つ150kcal程度)、飴15個、ミニパン2個。また、足の痙攣を防ぐために塩の錠剤(これもアートスポーツで)を用意。効くかどうかは不明。
□靴下は、5本指+パイル地の二重。足裏の衝撃を和らげる。自分はこれぐらいしないと痛めてしまう。靴は今だにニューバランスの古いトレランモデル。来年はもう使えないだろう。

□トレーニング。7月まではまだ体重が67kgぐらいあった。この体重を減らすため、8月も暑いけれど、昼間から走る。土日に20-30kmのランを繰り返す。9月は前半に南アルプスのトレラン。このトレラン前に、荷物5kgを背負って近所を10kmほど走ったりした。中旬にハセツネコース中盤の練習トレ、9月末に狭山湖一周。ウィークデーは地元の練習コースで坂ダッシュの刺激入れ。ただ、あまり連続して毎日走らないようにした。腰と足裏が痛くなってきており、無理をすると、走れなくなりそうだった。疲労も強かったし、仕事にさしつかえるほどの練習はさすがにできない。10月はハセツネの前の週の日曜にハセツネ前半コースの練習トレ。これで体重をいちばん落としたところで63.5kg。実際のレース前には食べたので64.5kgぐらいか。もう少し落としたかったが難しい。これは毎年思うこと。

□膝のキネシオテープの皿の部分に、薄い湿布を貼ることにする。膝の痛みに軽減ができるだろうか。果たしてどうなるか?

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