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<<お婆ちゃんのお彼岸大冒険 夕焼け小焼けで地震雲?>> |
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雨が続いて水量が増してきた。でも、まだまだ余裕。とはいえ、関東地方には、大雨洪水警報や注意報が出てますが……気象庁! ここんところ、対応が遅い! 遅すぎる! 台風の時もそうだったけど、異常気象のせいにしちゃいけませんぜ。
(以下、ローカルで、マイナーな話題に続く)
先日、近所に住む知り合いのU氏と地元で飲んだ(感謝、魚がおいしかった!)。U氏は地元の少年だったので、黒目川の昔の様子を知っており、興味深い話しをたくさん聞かせてくれた。昔は、中流域は氾濫原で川が分岐し蛇行していたこと。洪水も何回かあり、分岐した小さい川は左右の土の岸が削られてしまい、川を渡る石橋だけが残ってしまって向こう岸に渡れなかったこと。当時は埼玉県ワースト3に入るぐらい、汚れていたこと。護岸工事は、ショベルカーで直接、ガシガシと掘っていったこと。黒目川の途中で湧水が出る箇所があり、かつては3箇所あったが、今は2箇所に減ってしまったこと。やってくる鳥の名前や見分け方。
また、周辺を探険した少年時代の話しもたくさん聞くことができた。昔はもっとたくさんの雑木林があったことや、いろんな場所に自転車で出かけて探険したこと。縄文土器の欠片が表面採集できた畑の位置とか……。まさに『鉄塔武蔵野線』の世界だ。
『鉄塔武蔵野線』については、彼にとっては、転校生の思い出と重なるそうだ。当時、新興住宅地にたくさんの転居者がいて、当然、子どももたくさん転校してきた。逆に転校して出ていく子どもも多かった。『鉄塔武蔵野線』のベースとなる人間模様は、親の転居に伴う、子どもの転入・転校なのだった。彼は地元だったので、主人公の「見晴」や「暁」は、転校生としての位置づけになる、ということだった。この視点は貴重というか、おもしろいな、と思った。
今、自分の実家のある地域(千葉)には、小中学校時代の友人が居る。彼は小学校高学年になって転入してきた転校生だった。転校生には、常に不思議な力を感じるものだ。今は同様に自営業、一緒に仕事をすることも多い。その友人と、自分にだけしかわからないような、千葉の超ローカルな話題で大笑いすることもたまにある。他の人から見れば、どうでもい些細な記憶でも、少年時代の共通の記憶を保持していられる、というのは、幸せなことなのだと思う。
なんとなく『風の又三郎』を思い出した、東久留米駅前の居酒屋での夜だった。
Posted by gont at 2004年10月05日 15:24 | TrackBack