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ゴントの書類綴
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阪神・淡路大震災から11年、震災があった日の前後、地震対策特集番組がいくつかあったんだけど、そのほとんどが、耐震基準に満たない戸建住宅の、耐震補強リフォームの勧めだった。
マンションでも同じだけれど、地震の恐怖が、儲け話に利用されすぎている。
大震災で亡くなった人の多くは住宅が潰れた結果だ、というのは本当かもしれないが、現実に住宅を耐震補強するとなれば、家具の移動だけでは済まない、リフォームと同じでしばらくは引越をしたりと、たいへんな作業になる。当然、お金もかかる。
まず思うのは、個人で補強する方法の情報、その公開だと思う。古い住宅の本には、そうした補強の図面が載っていたりする。昔の人は、ちゃんとした地震対策を、自分の手で行えるようにしてあったのだ。自主的な耐震補強の方策について最初に示すべきなのに、示すこともなく、金を出して業者に任せろ、という番組のオチ。悪徳リフォーム業者がこれだけ悪事をなしているのに、肝心の情報は出さない。建築業界の提灯番組だったのだ。恐怖で人を脅して何かさせるというのは、テロと同じ手法じゃないか。
ほんとうにやるべきなのは、そんなことじゃない、人と人との繋がりをしっかりさせることだろ?
日本という国は、どこもかしこも偽装されているような気がしてくる。偽装国家日本。特に、自然の脅威をダシに人を煽り、騙すというのは、天に唾吐くのと同じだね。儲かるなら何をしてもいい、という……こういう人間たちは、すみやかに滅ぶべきだと思う、日本という国の耐震強度を増すために。
Posted by gont at 2006年01月23日 02:38