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[ 6-断 想 ] |
実相寺昭雄監督が亡くなった、それで、YouTubeで「京都買います」なんぞを見ていた。なんでもあるんだなぁ、それじゃ、と思って、ふと気になって検索したら森田童子のライブ映像が出てきた。
「さよなら ぼくの ともだち」。
とはいえ、見ても見なくても変わらなかった。だって、ほとんど動かないんだもの(笑)。
リンク張ろうかと思ったけどやめた。
深夜ラジオやTAPEで聴いただけだし、実在を知らない。数千年前の桜蘭の歌人でも同じだことだ。
記憶に残ってるのは音だけ、しかも、ラジオという異次元のボックスから流れてくる音。
所有できない、音。
夜の暗いくらい星の光を望遠鏡で見るように聴かないと聞こえてこない音の情景がある。
晩秋だと、思いだすのは「ピラピタール」という曲。
淋しい歌だけど、今まで聴いた日本の歌のなかでいちばん美しいと思っている。
ちなみに、森田童子は暗い、鬱だ、と言われてるけれど、そんなこたぁない。
「狼少年」(最後のアルバムの最後の曲)を聞けば、そこに新しい星が宿っていることがわかる。
ラストの雄々しい転調で、暗黒の空に突如生まれた光、命の鼓動が聞こえる、
命とは声であり、光だ。
あの星はまだ輝いていて、命の音を奏でている、そして、
朝焼けのアスファルトの上から飛び立った鳥の鳴き声になるだろう。鳥は、自由だ。
ってもう朝じゃん!
Posted by gont at 2006年12月01日 06:48