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クワガタで検索? そんなの行ってみなきゃわからんよ

最近、「クワガタ ○○」(○○は土地の名前)で検索されてくる方がいるんですが、それで気づいたこと。
ほんとに希少な情報はネットに流れないんじゃないか? と。
もし自分がクワガタのたくさん獲れるクヌギの木を知っていたら、その場所をネットで知らせるだろうか?
知らせないよね。だって、そんなことしたら、たくさんの人が来て、獲られちゃうもん。場所が荒れてしまうし。

個人的には場所とその木は知ってはいるけれど、その情報は、偶然、地元のおじさんに教えてもらったのだった。探していたのはクワガタとは関係のない樹木で、その樹木がこの雑木林にあるでしょうか? と聞いたら、その木はないけど、クワガタの木ならあるんだよねー、という話だった。おじさんの言いたかったのは、この雑木林、いいでしょ、ステキでしょ、あんたもそう思うでしょ、ということだった。その通り、ステキな武蔵野の雑木林だった。

そんなわけで、探しているものがありそうな場所まで行ってみるというのは重要なことだと思う。
ネットで検索するのは、できるだけ無駄を省いて、ピンポイントでその場所に直行したい、のだろうけど、それじゃつまらないよ。
所有する、コレクションするのが目的なんて。
虫採りがおもしろいのは、探すってことじゃないか? 虫のいそうな木を探す嗅覚を甦らせることじゃないか? 
(などとえらそうに言うつもりはないんですが、子どものときは、そういう嗅覚がありましたね、確かに)

近くまで行かなきゃ、ほんとのことはわからない。ネットに書かれていることは、ほんのわずかでしかないし、間違っているかもしれない。
それに、そこに行けば、また別の情報に出会う、というか、その別の情報のほうが実はほんとに知りたい情報だった、優先順位の高い情報だった、ってこともあるかもしれない。

徒労ってことはない、探す旅では必ず何かを得られるのだと思う。

トラブル耐性と関係のコスト

地震で自動車部品メーカーの操業が止まった。
地震で工場が壊れて、部品が供給できなくなった。トヨタは27の工場を止めた。
地方で起こった災害が、全国に波及し、さらに全世界に波及していく。

日本の産業の多くは、すべてがうまく繋がって連動している状態で、ベストの力・競争力を維持していることがわかる。
個々の努力の上に、さらに、その繋がりの深さ、応答速度に依存しているのだった。
[追記]
上記の生産の連携・連動・応答に関して、日本はまさに血と汗の結晶ともいえる方式を編み出してやってきた。
ジャストインタイム生産システム(カンバン方式)である(→WIKIでは、その弱点として「不測の事態に対しては極めて脆弱である」と書かれている)。

最近、応答速度と関係の深さが逆比例にある関係が増えているような気がする。
派遣業務などはまさにそうだ。
組織間、個々の人間の繋がりのコストを切り捨て、なおかつ「すべてうまくいってる状態」が維持できていれば利益は大きい。しかし、突発的に「うまくいかない状態」が起これば、リカバリすることができず、あっという間にダメになってしまうだろう。

今回の地震で壊れた工場の再稼働のために、メーカーは社員をたくさん送り込んでいるようだけど、どの段階で「助けなければ」と思っただろうか。職業意識で「あの工場が止まったらすべてのラインが停止する」という判断したのだろうか。いちばん早く動いた企業はどこか、それを上申し、決断し、互いのため、工場を守ろうとした企業はどこであったか。
真の意味でパートナーシップがあるのは、どのメーカーだったのか、現場の人たちは骨身で理解するだろう。
そうした印象が、企業の未来を左右するかもしれない。

地震があると思い出す。
トラブル発生時にどうするか。リカバリできるようになっているか。セーフティネットの仕組みはあるか。そもそも、トラブルにどれだけ強い状態なのか。
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