2006年12月21日
『ブラッカムの爆撃機』
今年のベスト3に入る本。っと言っても、最近、本が読めてない。この本もしばらくホコリを被ってた。
まず、宮崎駿の筆による原色漫画がすばらしい。単なる作品解説ではない、戦争に同じ想いを抱く作家を追いかけていくもう一人の作家の物語だ。
絵については、『宮崎駿イメージボード集』の時代とほとんど変わってない。
……ともかく、この部分の絵だけ見ていても飽きない。
そしてなにより「ブラッカムの爆撃機」の訳文がすばらしい。ほかに言いようがないぐらい、かっこいい。
ンで、「ブラッカムの爆撃機」の話……まるでドキュメントだ。目の前で行われているようにさえ思えてくる、絵が浮かんでくる、音が聞こえてくる、振動が伝わってくる、熱気が、凍るような声が、死を遠ざける笑いと暖かい食べ物が、命知らずの男たちの敬虔な祈りが……
かっこいい訳文とかっこいいマンガはあるが、かっこいい戦争なんてありゃしねー……ってことはよくわかる。
ともかく、読んでみてくれ!
編集が「スタジオジブリ出版部」、発行が岩波。こういう本の出し方もいいな。
[ゴリゴリレビューのお知らせ]
当サイトには、宮崎駿監督の冒険活劇動画作品『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』に関するゴリゴリ・レビュー*もあります。
ゴリゴリ好きな方、ご覧ください。
『天空の城ラピュタ』を観る-トビイシの砂漠-「飛び去るオブジェクト」を追って
*ゴリゴリ・レビュー@(cc)図書新聞、だと思う
2006年11月07日
本を紹介するPodCasting番組
本を紹介するにしても、人文書をやったら……そのままどっかの学校の授業にもなるな。学校なんて、「これ読んで、その先、自分で考えておけ」って言う機関だと思うし。この本を読めよ! って感じで大学のセンセよろしく。それぐらいの芸は磨いておいてよ、特に自分の本については。
詳細なジャンルに分かれた本の紹介ナビゲーション音声版、というのもおもしろいなぁ。音で聞いている分には、手元は空いてるからね、それがいいんですよ。
紀伊國屋書店、店舗と連携したPodcasting番組の配信を開始@スラド Kinocast新刊ラジオ
ブックナビゲーターが毎回異なる本の紹介をしながら、その本や著者に関連するフリートークを繰り広げる番組。毎週月曜〜金曜の週5回配信。
2006年08月05日
御茶ノ水・茗渓堂にて『日本登山体系9 南アルプス』を買う
自宅のどこを探しても『日本登山体系-南アルプス』がない! あれぇ? おっかしいな。仕方ないので、再購入することに。茗渓堂は御茶ノ水駅前にある山の本の専門書店なんですが、今は一階でロックギター売ってまして、岩つながりかよ、と(前はビル全部が本屋だったんですけどね、人文書もよく買いました)。
2006年07月19日
『戦争の克服』
戦争である。イスラエルとパレスチナだけでなく、あらゆる場所がフロント(前線)だ、遠くで戦争が起こっているわけではなく、今ここで戦争が起こっている。で、そろそろ眠くなってきたのだけど、そんな時間にこそ、集英社新書の「克服」シリーズだ。今晩は『戦争の克服』をお薦めする。
「戦争を克服」するだって? この大上段の振りかぶり方が気に入った、野球のピッチャーなら、あまりに重いボールを投げることすらできないだろう。そのまま後ろに反り返ってボークになるのがオチだ。だが、この「問い」を立ててマウンドに立つか立たないか、それだけが重要なことだと思う。本を開いて数頁で、もしかしたら最後、得体の知れない方法ってものをブン投げるんじゃねーか? とさえ錯覚できるような、堂々たるセットポジションになっている。
最前線はどこにあるか。意識と意識されざる境界だ。皮膚の境界の外は戦争であり、意識の浸透膜を通して戦争が心身に染みてくる。特に我が国は戦争に積極的に参加しているので浸透圧力は高い。プレスリーのような身振り手振りで発狂しながら踊る大根役者あるいは男ゲイシャを担いでいる我々は、一部の人間が唱える世界平和とやらの恩恵に与るために戦争をしている。戦争していることも忘れ、誰が何のために戦争しているかも忘れ、気がつかないうちに殺し殺されているような戦争のうちにある。前線の広がりゆえに、すべてが塹壕であり、すべてが砲台になっている。
戦争地図のなかで、私はどこにいるのか、それを知るために、もっとも高い砲台に攀じ登ってみよう、という試みが、戦争を終わらせるための最初の儀式になる。敢えていえば、戦争を取り戻す。
難攻不落の超弩級の大岩塔、たとえば、ヒマラヤに聳えるトランゴ・ネームレスタワーの下に、会ったこともない謎のクライマーを呼び寄せ、「そんじゃ一発登りますか」と、やおらロープを結んで登り出すような、そんな試みが、『戦争の克服』では行われているように思える。登れるか登れないか、そんな功利的な判断はどうでもよく、トランゴ・タワーの下までアプローチする、そしてワンピッチ試登する。本のなかで思考のロープを繰り出していく、それが重要なことだ。不可能な理念・理想あるいは夢想的なユートピアを語ることがますます不可能になる今こそ、その不可能性に向かって試登を繰り返す意思を継続させること。非現実的だって? 人があっちこっちで砕け散って死んでいる現実に比べれば、非現実も現実もあったもんじゃねー。無意味だって? 意味ある未来のために死ぬ人間に意味を見いだすような人間が、人間の生について、意味付けをするやり方ほど、人を無意味にすることはない。あるべき現実をテロ以外の方法で現出させる、どっちにしたって、人間(もちろん生きている人間のこと)にはそれしか、希望の継続の仕方はない。
さて、登ろうじゃねーか。だが、今日はもう残業は終わりだ。この宙ぶらりんのテラスで寝るとしよう。
2006年07月11日
西武池袋線東久留米駅にある古本屋「山本書店」
北口改札前。電車が来るまで、たまに本を見てますど……ビニールでパッケージされている新古本が多いですね、欲しいなーと思いつつ、まぁ、いいか、と思いながら電車に乗る……。
2006年06月29日
本の新しい作り方・売り方、本のフェティシズム
オライリーの『Blog Hacks』は、複数人による著述・校正・編集作業をウェブベースで行っていた。本の終わりのほうのページを読んでいたら書いてあった。オライリー・ジャパンで使っているDTPのマークアップでタグ付けまでしている…テラオソロシス。ウェブ→まんまデータ入稿まで、あと一息か。
いずれ、ウェブベースのCMS/DTPが出てくるんだろうなぁ。AdobeのPDFとは別の仕組み出てきたらおもしろいな。
本の作り方だけでなく、売り方もオソロシス。amazonは静かに本の取次業を始めようとしてるし。ISBNコードをとった本ならば、アマゾンで流通させますよ、著者の皆さん、自前でISBNコードをとって印刷してウチで流しましょうや、そしたら印税一桁%なんてことはないですよ、著者分が60%ですよ、と……。
このあたりのカラクリは「本の幻想」「本のフェティシズム」に支えられている。
フェティシズム@Wikipedia
人類学や経済学でのフェテッシュ。書籍が持っている力の多くは、呪術的な力、文字そのものが持つ、禍々しい・いかがわしい・聖なる力にある。言葉を使う人間は、容易に、本の世界に囚われてしまう。
参照:
伸ばせロングテール Amazon、本やCDの委託販売サービス開始
@itmedia
「今のロングテールが500メートルなら、これを3キロに」。作り手が書籍やCDなどの商品を「Amazon.co.jp」で直接販売できる「Amazon e託販売サービス」がスタート。「品ぞろえの豊富さが顧客価値につながる」というAmazonのビジネスモデルを強化する。
「本」幻想自費出版 ある専門会社の倒産…
@ふぬけ共和国blog/新田五郎の、マンガ中心感想ブログ。
同人活動だけで貯金が1700万も溜まったんだけど何か質問ある @2chテラワロス/2ちゃんねるの面白いコピペ・スレッドを収集、紹介。
既存の出版社にとってamazonは本の告知にはありがたい仕組みだけど、中古の本がいくら売れても出版社には儲けがない、困ったamazonなのだった。
……神田の某出版社の方とそんな話をあれやこれやしつつ、 いちばん重要なのは、本の新しい作り方・売り方よりも、新しい本そのものじゃんか、ってコトで、地味に、基本に戻る、と。
2006年06月22日
『巨石-イギリス・アイルランドの古代を歩く』と究極の本づくり
『巨石-イギリス・アイルランドの古代を歩く』
山田 英春(著)
早川書房 ISBN:4-15-208740-4
刊行日:2006/06/24
3,990円
有名なストーンヘンジ、エイヴベリーをはじめ、50カ所以上の巨石遺構の美しい写真を収録。ドルメン、ストーンサークル、穴のあいた巨岩など、各石にまつわるケルトの伝説や来歴を紹介しながら、古代人たちの営みを垣間見るフルカラー写真集。 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112258.html
巨石とケルトの謎に魅せられた本のデザイナーが自らケルトを旅してフィールドワークした写真集。
この本のスゴイ点は、圧倒的な写真もさることながら、撮影・執筆から、組版レイアウト/デザイン(カバーデザイン含)まで、造本のほぼすべてを山田氏一人で行っている点にある。これこそ、究極のDTP(デスクトップ・パブリッシング)だ。
↓山田氏のサイト
lithos-graphics〜風景のなかの石、石のなかの風景
山田氏は、ロジェ・カイヨワ『石が書く』の世界に触発されて、風景石や瑪瑙にも造詣が深い。上記サイトの瑪瑙のコーナー観てください。美しいですよ。
amazon↓
『巨石-イギリス・アイルランドの古代を歩く』
(山田 英春著/早川書房刊/定価3990円)
2006年06月09日
「透明テキスト付きPDF」とAmazonの「なか見!検索」、Googleの「ブック検索」
参考リンク:
[追記2006.06.09]
MicrosoftとAdobe、PDFめぐる交渉で行き詰まり@ITmedia
- [1005][PDF]PDFのバージョンについて@吉田印刷所
-PDFの歴史外観(ただし、最新フォーマットについては未出) - アマゾン「なか見!検索」って、どうよ? 2006-02-22@双風亭日乗
-2006年1月29日付の業界紙「新文化」の1面に掲載された「アマゾン『なか見!検索』についての紙上議論」という記事についての意見。書き手の詳細で丁寧な説明の仕方に好感。 - PDF 千夜一夜/PDFなんでも情報ブログ@アンテナハウス株式会社
-この会社のブログはすべて参考になる。 - さまざまなPDFの作成技術の外観>スキャナー・複合機によるPDF作成/透明テキスト付きPDF@アンテナハウス株式会社
-アマゾンの「なか見!検索」も、GoogleのBOOK検索も、「画像の上に透明テキストを重ねる形式のPDFを作ることで、透明テキストを使ってPDFを検索できる」から可能な技術なわけです。とはいえ、サーバサードでPDFを扱う技術には特別な技術が必要です。それについては、左記ページの他の項目にも目を通すと参考になります。というか、これはホントに勉強になるテキストです。
追加
- JEPAニュース 106号
書協の出版契約に関する実態調査 調査結果
http://www.jbpa.or.jp/keiyaku-jittai.pdf
感想)認識が古色蒼然……としてませんか? - 「検索エンジンは対価を支払え」:新聞団体がコンテンツ無料使用を討議@CNET JAPAN
- 「Googleブック検索」で、得をする出版社はどこなのか?@ある編集者の気になるノート
- 米Google、書籍全文の「オンラインアクセス権」販売を近く開始か? @INTERNET Watch(2006.3)-
この記事では、「インターネット書店の一種になるため、Amazon.comなどとも競合」とあるけれど、電子本フォーマットの運用管理と決済権を持つのだから、書店というよりも、読者に新型画面印刷技術を貸与する企業に近い。版元からは版を借りるだけだ(いずれ版そのものを押さえることになるのだろうけど)。21世紀のグーテンベルクになるか?
「透明テキスト付きPDF」と出版社の関係について、考えてみます。
「透明テキスト付きPDF」とは、PDFの画像化されている文章の上に、その文章が透明なテキストとして貼り込んであるPDFです。画像でもあり、テキストでもある、という二重の機能を持っています。これゆえに、本文が外部から検索可能になっています。
Amazonの「なか見!検索」も、Googleの「ブック検索」も、「画像の上に透明テキストを重ねる形式のPDFを作ることで、透明テキストを使ってPDFを検索できる」から可能な技術です。
ここで問題になるのが、著作権に関してです。著作権者の承諾を得る必要があります。もしダメな場合は、透明テキスト付きは止めて、普通の画像アルバムとしてのPDF、または、jpeg画像のみ、にしなくてはなりません。
ところでネットの上で人間が自由に行き来して立ち読みをするには、「検索」という「視点を動かす道具」がどうしても必要です。ネットのなかの人間は、脚を持っていません、それに代わるのが「検索」(ナビゲーション)になります。書物のメタ情報(著者や出版社などの情報)はすでに公開されていますが、本そのものが「開く状態」になっていてこその「立ち読み」ですから、「透明テキスト付きPDF」は、本の紹介の方法としては、現在のところ、ベターなフォーマットだと思います。
もちろん、PDFがベストだとは言えません、リーダーのワンクッションがあり、扱いにくい面も存在します。
ただ、既存の出版社のコンテンツの権利が重要になってくるなかで、GoogleやAmazonが、この方式を採用しているのは、そこに彼らが、ビジネスチャンスの「突破口」を発見していからです。それは同時に、既存の出版社にとっても、隠されたビジネスチャンスだといえるでしょう。
「透明テキスト付きPDF」の登場とその利用は、今後、特にオフィス内の文書管理において、社内サーバベースでの標準フォーマットとなり、また、インターネットにおいても、サーバによってファイル形式が自動的に変換されて利用されるなど、シームレスな利用が可能になってくると思います。
紙の出版社にとって、この流れにどう乗るかは、重要な局面です。AmazonやGoogleといった巨大企業は、流通販売の面で、脅威であると同時に、強力なパートナーになるでしょう。単純にAmazonやGoogleを否定してしまうと、ビジネスチャンスを逃してしまうことになりかねません。
書籍のメタ情報だけでなく、本文テキストの情報をAmazonやGoogle経由で流出させることで、より、本が売れるようになることもあるでしょう。
AmazonやGoogleを利用しつつ協調できる面は、
- AmazonやGoogleという販売機能を使うことによって、初版でもなかなか動かない本の、その中身を公開することによって、より多くの人に認知してもらい、本が売れるようになる(ロングテイル戦略)
- 中小書店が廃業していくなかで、Amazonはそれに代わる強力な書店である。その書店は、アフィリエイト個人書店との集合体であり、書籍と資本の動きについて、Amazonが詳細に統御している(ただし、新刊本と並列で表示される古本の販売のほうが利益率が高いはずで、出版社にとっては悩みの種)
本が売れることにより、読者、著者、出版社、流通者のすべてに恩恵があれば、よいことだと思います。
ただし、AmazonやGoogleは、多国籍の巨大企業であり、資本の論理で動く企業です。よって、日本独自の流通状況が彼らにとってマイナスだと思えば、破壊するでしょう。リアルな書店はいらない、と思えば、それを淘汰・駆逐するでしょう。
彼らが脅威となる点については、以下の通りです(少し穿った見方ですが)。
- アマゾンやグーグルの最終的な目標は、「世界中のコンテンツの出版権の奪取」だと思われる。川上においては、出版社機能を、川中においては、日本の書籍取次や書店の流通販売業務を乗っ取るつもりでいるらしい。既存の大手取次資本は、日本の大出版社と連携している、ゆえに、取次が潰れれば、大出版社も潰れる。資本関係が近すぎる。だから、警戒する
- 既存流通がなくなれば、書店の多くは廃業、超巨大ブック倉庫からの宅配便等の個別出庫・配送となる
- 流通販売に関する強力な発言権を保持することになるアマゾンやグーグルは、出版社の倉庫に対して、土日に関係なく出庫を強要する。それに従わない場合は、ウェブでの扱いに差を付けるなど、ドラスティックに鉈で既存の流通を「断裁」していく。最終的に取次事業を開始、正味の改訂等、強気に出てくるに違いない
- 書誌情報の掲載については、広告料金モデルに変更するかもしれない
- ウェブだけが本の流通・販売の窓口になった場合、検閲が簡単に行えるようになる。ある者や団体にとって都合の悪い情報は、ネット上にて、一括カットが可能になるので、資本や力を持つ者はアマゾンやグーグルの「中の人」に近づくだろう。それでさらに、力を増していく。グーグルについては、すでに、中国国内に対して情報検閲を行っている。このようにして、言論の自由が封殺される恐れが強いことは現実になっている
- PDF化された電子本が一つあれば、コピーはいくらでも可能であり、紙の本の出版、紙の本の複製販売を行う、中間媒体としての出版社は不要になる。その場合は、最初からPDFを作っておいて、ダウンロード課金する方式となり、その権限をアマゾンやグーグルが握るだろう(出版権)。これへの対抗策が必要
- グーグルにおいては、今回の日本国内のブック検索の登録において、海外での出版権について言及し、その許諾についての登録情報を設けている(明示的ではない点んい注意)。どういうことかというと、ネットにおいては国境はないのであって、海外の出版権に関して黙示的に取得する動きがあるのではないか、ということ。電子本の海外からの逆輸入販売の可能性も視野に入れているのではないか?
- 著者を育てること(半著作権取得)と、読者を育てること(購読権?)によって、出版・流通・販売のすべての流れからビジネスを行うことも可能
本に関する流通の自由、出版の自由、言論の自由を保持するため、一部の出版社は、アマゾンやグーグルに対して、一定の距離をとるでしょう。アマゾンやグーグルによる販売で、完全に依存するのは危険であり、読者に対して、複数の販売のチャンネルを開いておく必要があります。既存の書店流通を維持して、複数の販売チャンネル、読者にアプローチできる複数の仕組み(直売含めて)を維持しておくことが重要かと思います。
「紙と電子、メディアを問わない出版社」として、AmazonやGoogleなどと共存しつつ、取り込まれないように自主独立でやっていくために、今後も、ネットでの販売の仕組みや「透明テキスト付きPDF」についての扱いについて、考えていく必要があるかと思います。
2006年06月08日
TBSラジオ『銀座一のブスママが明かすビジネス成功法則』
TBSラジオで『銀座一のブスママが明かすビジネス成功法則』が紹介されたので載せてみる。
ちなみに、版元は三一書房さん。
ラジオで本人曰く、宣伝してくれ、ということなので、宣伝してみる。
ブス・コンプレックスを逆手にとって、3つの店を経営して、ビジネスを成功させた女性。おもしろそうな人だ。
7年間、同じスーツを着続けた。→覚えてもらってナンボか。キャラを際だたせる仕事着と考えればいいだろうし。
2006年05月15日
グーグルブック検索
PDF化・登録手続きのコストをかけて、ブック検索経由の本の売上があがるかどうか。出版社にとっては、人のフンドシで相撲をとるのはいかがなものか、と思っている人も多いわけで、アマゾン同様、冷めた対応かもしれません。ブック検索(print)は昨年欧米で著作権絡みで問題になってましたし(図書館の本をスキャンしてガンガン登録しちゃうぞの件)、そう簡単に上手はとれないと思います。本の制作者やその周辺では、プリプレスな段階からPDF対応なわけで、何か動きがあって作業が発生しても、それなりの心構え?はできてるのかな、と。
ところで、本当のフンドシは、コンテンツそのもの、情報じゃないのかもしれないよ(ボソ
ブック検索についてはまた情報を追加予定。
最近思うのは、ロングテイルの裾野が広ければ広いほど、塵も積もればマウンテンなのはわかるけど、だからといって、塵芥が常に善意で無料とは限らない。人の善意を広く薄く集めたら、それを広く薄く返さないと。砂上の楼閣が人を監視したり情報を選別・制御するようになっちゃねぇ。
それにさ、いつでもどこでも広告モデル、目障りって表現がしっくりくることも多いわけで。
ブック検索については、個人でISBNコードとって本を出して、グーグルに登録、って方法はありなのかな? 既存の流通使わないでも本が売れるなら、それはそれでおもしろいでしょう。